1964年のF1世界選手権
1964年のFIAフォーミュラ1 世界選手権 | |||
前年: | 1963 | 翌年: | 1965 |
一覧: 開催国 | 開催レース |
1964年のF1世界選手権は、FIAフォーミュラ1世界選手権の第15回大会である。1964年5月10日にモナコで開幕し、10月25日にメキシコで開催される最終戦まで、全10戦で争われた。
目次
1 シーズン概要
2 開催地及び勝者
3 エントリーリスト
4 1964年のドライバーズランキング
5 1964年シーズン・トップ5
6 1964年のコンストラクターズランキング
7 ノンタイトル戦結果
シーズン概要
シーズンはジム・クラーク、ジョン・サーティース、グラハム・ヒルの3人で激しく争われたが、メキシコグランプリでヒルがロレンツォ・バンディーニのフェラーリと接触したことで決定した。クラークはオイル漏れのため最後の一周で停止し、フェラーリはバンディーニに対してサーティースを先行させるよう指示、サーティースはヒルに1ポイント差でタイトルを獲得した。ホンダはアメリカ人ドライバーのロニー・バックナムと共に控えめなデビューをし、モーリス・トランティニアンは47歳で引退、最長のF1キャリアに終わりを告げた。
開催地及び勝者
ラウンド | レース | サーキット | 開催日 | ポールポジション | ファステストラップ | 優勝者 | コンストラクター | タイヤ | レポート |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | モナコグランプリ | モナコ | 5月10日 | ジム・クラーク | グラハム・ヒル | グラハム・ヒル | BRM | D | 詳細 |
2 | オランダグランプリ | ザントフォールト | 5月24日 | ダン・ガーニー | ジム・クラーク | ジム・クラーク | ロータス-クライマックス | D | 詳細 |
3 | ベルギーグランプリ | スパ・フランコルシャン | 6月14日 | ダン・ガーニー | ダン・ガーニー | ジム・クラーク | ロータス-クライマックス | D | 詳細 |
4 | フランスグランプリ | ルーアン・レゼサール | 6月28日 | ジム・クラーク | ジャック・ブラバム | ダン・ガーニー | ブラバム-クライマックス | D | 詳細 |
5 | イギリスグランプリ | ブランズ・ハッチ | 7月11日 | ジム・クラーク | ジム・クラーク | ジム・クラーク | ロータス-クライマックス | D | 詳細 |
6 | ドイツグランプリ | ニュルブルクリンク | 8月2日 | ジョン・サーティース | ジョン・サーティース | ジョン・サーティース | フェラーリ | D | 詳細 |
7 | オーストリアグランプリ | ツェルトベク | 8月23日 | グラハム・ヒル | ダン・ガーニー | ロレンツォ・バンディーニ | フェラーリ | D | 詳細 |
8 | イタリアグランプリ | モンツァ | 9月6日 | ジョン・サーティース | ジョン・サーティース | ジョン・サーティース | フェラーリ | D | 詳細 |
9 | アメリカグランプリ | ワトキンズ・グレン | 10月4日 | ジム・クラーク | ジム・クラーク | グラハム・ヒル | BRM | D | 詳細 |
10 | メキシコグランプリ | エルマノス・ロドリゲス | 10月25日 | ジム・クラーク | ジム・クラーク | ダン・ガーニー | ブラバム-クライマックス | D | 詳細 |
エントリーリスト
チーム | コンストラクター | シャシー | エンジン | タイヤ | ドライバー | 出場ラウンド |
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エキップ・シロッコ・ベルゲ | シロッコ | SP | クライマックス V8 | D | アンドレ・ピレット | 1, 3, 6, 8 |
ピーター・レヴソン | ロータス | 24 | BRM V8 | D | ピーター・レヴソン | 1, 6, 8 |
ベルナール・コローム | ロータス | 24 | クライマックス V8 | D | ベルナール・コローム | 1 |
モーリス・トランティニアン | BRM | P57 | BRM V8 | D | モーリス・トランティニアン | 1, 3-8 |
ブラバム・レーシング・オーガニゼーション | ブラバム | BT7 BT11 | クライマックス V8 | D | ジャック・ブラバム | 全戦 |
ダン・ガーニー | 全戦 | |||||
オーウェン・レーシング・オーガニゼーション | BRM | P261 P67 | BRM V8 | D | リッチー・ギンサー | 全戦 |
グラハム・ヒル | 全戦 | |||||
ディッキー・アトウッド | 5-6 | |||||
A.J.フォイト | 9-10 | |||||
クーパー・カー・カンパニー | クーパー | T73 T66 | クライマックス V8 | D | フィル・ヒル | 1-7, 9-10 |
ブルース・マクラーレン | 全戦 | |||||
チーム・ロータス | ロータス | 25 33 | クライマックス V8 | D | ピーター・アランデル | 1-5 |
ジム・クラーク | 全戦 | |||||
マイク・スペンス | 5-10 | |||||
ゲルハルト・ミッター | 6 | |||||
ウォルター・ハンセン | 9 | |||||
モイセス・ソラーナ | 10 | |||||
ブリティッシュ・レーシング・パートナーシップ | ロータス BRP | 24 Mk 1 | BRM V8 | D | イネス・アイルランド | 1, 3-10 |
トレバー・テイラー | 1, 3-10 | |||||
DW レーシング・エンタープライゼス | ブラバム | BT11 | クライマックス V8 | D | ボブ・アンダーソン | 1-8 |
レグ・パーネル・レーシング | ロータス | 25 24 | BRM V8 クライマックス V8 | D | クリス・エイモン | 全戦 |
マイク・ヘイルウッド | 全戦 | |||||
ピーター・レヴソン | 3-5 | |||||
ロブ・ウォーカー・レーシング・チーム | クーパー ブラバム | T66 BT11 BT7 | クライマックス V8 BRM V8 | D | ヨアキム・ボニエ | 1-3, 5-10 |
エドガー・バース | 6 | |||||
ゲキ | 8 | |||||
ジョー・シフェール | 9-10 | |||||
ハップ・シャープ | 9-10 | |||||
スクーデリア・フェラーリ SpA SEFAC ノース・アメリカン・レーシングチーム | フェラーリ | 156 158 1512 | フェラーリ V6 フェラーリ V8 フェラーリ F12 | D | ロレンツォ・バンディーニ | 全戦 |
ジョン・サーティース | 全戦 | |||||
ルドヴィコ・スカルフィオッティ | 8 | |||||
ペドロ・ロドリゲス | 10 | |||||
スクーデリア・セントロ・スッド | BRM | P57 | BRM V8 | D | ジャンカルロ・バゲッティ | 1-3, 5-8 |
トニー・マグス | 1-3, 5-8 | |||||
シフェール・レーシングチーム | ロータス ブラバム | 24 BT11 | BRM V8 | D | ジョー・シフェール | 1-8 |
エキュリー・マールスベルゲン | ポルシェ | 718 | ポルシェ F4 | D | カレル・ゴダン・ド・ボーフォール | 2, 6 |
ホンダ・レーシング | ホンダ | RA271 | ホンダ V12 | D | ロニー・バックナム | 3, 6, 8-9 |
ボブ・ジェラード・レーシング | クーパー | T73 | フォード L4 | D | ジョン・テイラー | 5 |
イアン・ラビー・レーシング | ブラバム | BT3 | BRM V8 | D | イアン・ラビー | 5, 8 |
ジョン・ウィルメント・オートモビルズ | ブラバム | BT10 | フォード L4 | D | フランク・ガードナー | 5 |
フォード・オーストリア | ブラバム | BT10 | フォード L4 | D | ヨッヘン・リント | 6 |
デリントン・フランシス・レーシングチーム | デリントン・フランシス | DF | ATS V8 | G | マリオ・カブラル | 8 |
ブライアン・ガビー | ロータス | 24 | クライマックス L4 | D | ブライアン・ガビー | 8 |
ファーブル・ユルバン | クーパー | T60 | クライマックス V8 | D | ジャン=クロード・ルーダス | 8 |
1964年のドライバーズランキング
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- ベスト6戦がポイントランキングに数えられた。ヒルは7戦で41ポイントを獲得したが、有効ポイントは39であった。サーティースは40ポイントしか獲得しなかったが、全てが有効ポイントであった。その結果サーティースがタイトルを獲得した。
1964年シーズン・トップ5
順位 | ドライバー | MON | NED | BEL | FRA | GBR | GER | AUT | ITA | USA | MEX | 有効ポイント |
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1 | ジョン・サーティース | 6 | 4 | 9 | 9 | 6 | 6 | 40 | ||||
2 | グラハム・ヒル | 9 | 3 | 6 | 6 | 6 | 9 | 39 | ||||
3 | ジム・クラーク | 3 | 9 | 9 | 9 | 2 | 32 | |||||
4/5 | リッチー・ギンサー | 6 | 3 | 2 | 6 | 3 | 3 | 23 | ||||
4/5 | ロレンツォ・バンディーニ | 2 | 4 | 9 | 4 | 4 | 23 |
1964年のコンストラクターズランキング
ポイントは1位から順に6位まで 9-6-4-3-2-1 が与えられた。ベスト6戦がポイントランキングに数えられた。各コンストラクターとも最上位の車両にポイントが与えられた。
順位 | マニファクチャラー | MON | NED | BEL | FRA | GBR | GER | AUT | ITA | USA | MEX | ポイント |
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1 | フェラーリ | 10 | 2 | Ret | 9 | 3 | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 | 45 (49) |
2 | BRM | 1 | 4 | 4 | 2 | 2 | 2 | 2 | 4 | 1 | 8 | 42 (51) |
3 | ロータス-クライマックス | 3 | 1 | 1 | 4 | 1 | 8 | Ret | 6 | 5 | 4 | 37 (40) |
4 | ブラバム-クライマックス | 7 | 6 | 3 | 1 | 4 | 10 | 3 | 10 | Ret | 1 | 30 |
5 | クーパー-クライマックス | 5 | 7 | 2 | 6 | 6 | Ret | Ret | 2 | Ret | 7 | 16 |
6 | ブラバム-BRM | 9 | Ret | 11 | 4 | Ret | 7 | 3 | 13 | 7 | ||
7 | BRP-BRM | Ret | 7 | Ret | 10 | 5 | 5 | 6 | 12 | 5 | ||
8 | ロータス-BRM | 6 | 5 | Ret | 8 | Ret | 11 | 8 | 13 | 8 | Ret | 3 |
- | ホンダ | 13 | Ret | Ret | 0 | |||||||
- | シロッコ-クライマックス | WD | Ret | DNQ | 0 | |||||||
- | ポルシェ | Ret | 0 | |||||||||
- | ブラバム-フォード | Ret | 0 | |||||||||
- | デリントン・フランシス-ATS | Ret | 0 | |||||||||
順位 | マニファクチャラー | MON | NED | BEL | FRA | GBR | GER | AUT | ITA | USA | MEX | ポイント |
太字はカウントされたポイント
ノンタイトル戦結果
レース | サーキット | 開催日 | 優勝者 | コンストラクター | レポート |
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II デイリー・ミラー・トロフィー | スネッタートン | 3月14日 | イネス・アイルランド | BRP-BRM | 詳細 |
I ニュース・オブ・ザ・ワールド・トロフィー | グッドウッド | 3月30日 | ジム・クラーク | ロータス-クライマックス | 詳細 |
XIII シラクサグランプリ | シラクサ | 4月12日 | ジョン・サーティース | フェラーリ | 詳細 |
IX アインツリー 200 | アインツリー | 4月18日 | ジャック・ブラバム | ブラバム-クライマックス | 詳細 |
XVI BRDC インターナショナル・トロフィー | シルバーストン | 5月2日 | ジャック・ブラバム | ブラバム-クライマックス | 詳細 |
XIV ソリチュードグランプリ | ソリチューダリンク | 7月19日 | ジム・クラーク | ロータス-クライマックス | 詳細 |
III メディトレニアングランプリ | ペルグーサ | 8月16日 | ジョー・シフェール | ブラバム-BRM | 詳細 |
VII ランドグランプリ | キャラミ | 12月12日 | グラハム・ヒル | ブラバム-BRM | 詳細 |
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