ブドウネアブラムシ
ブドウネアブラムシ 分類 界 : 動物界 Animalia 門 : 節足動物門 Arthropoda 綱 : 昆虫綱 Insecta 目 : カメムシ目 Hemiptera 亜目 : 腹吻亜目 Sternorrhyncha 上科 : アブラムシ上科 Aphidoidea 科 : ネアブラムシ科 Phylloxeridae 属 : Daktulosphaira 種 : ブドウネアブラムシ vitifoliae 学名 Daktulosphaira vitifoliae Fitch, 1855 和名 ブドウネアブラムシ 英名 Phylloxera ブドウネアブラムシ ( 葡萄根油虫 )は、ブドウ樹の葉や根にコブを生成してブドウ樹の生育を阻害し、やがて枯死に至らせる昆虫である。別名は フィロキセラ ( Phylloxera 、旧学名の Phylloxera vastatrix にちなむ)。19世紀後半、品種改良のためにヨーロッパへ移入したアメリカ原産のブドウ樹に付着していたことで、ブドウネアブラムシへの抵抗力を持っていないヨーロッパブドウ(ヴィニフェラ種)に全滅に近いほどの被害を及ぼし、多くの歴史あるワイナリーがそのワイン畑と共に失われた。 目次 1 被害の状況 1.1 診断のポイント 2 対策 3 生態 4 各地の被害例 4.1 西ヨーロッパ 4.2 日本 5 関連項目 6 脚注 7 参照文献 被害の状況 被害にあったブドウ根 成虫・幼虫が根または葉から樹液を吸うため、虫がついた部分の根や葉にコブができ、開花不良・無核果・葉焼け・葉色減退などの被害が現れる。そして、樹が次第に衰弱して枯死する。根では細根が紡錘形にふくれ、養水分の吸収ができなくなる。また、葉では未展開の若葉に幼虫が寄生し、葉表に口の開いたつぼ状の葉こぶをつくるため、葉は十分に展開せずに生育不良となる [1] 。 診断のポイント