熊野三所大神社
熊野三所大神社 熊野三所大神社本殿正面 所在地 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字浜の宮350 位置 北緯33度38分41.65秒 東経135度56分3.86秒 座標: 北緯33度38分41.65秒 東経135度56分3.86秒 主祭神 夫須美大神、家津美御子大神、速玉大神 社格等 村社 創建 欽明帝代 例祭 2月13日・14日 テンプレートを表示 鳥居 浜の宮王子社跡と夫婦楠 熊野三所大神社 (くまのさんしょおおみわしゃ)、または 大神社 (おおみわやしろ)は和歌山県東牟婁郡那智勝浦町にある神社。夫須美大神・家津美御子大神・速玉大神の三神を主祭神とすることが名称の由来とされる。主祭神像三躯は重要文化財に指定されている(美術工芸品、1982年〈昭和57年〉6月5日指定) [1] 。 九十九王子のひとつである 浜の宮王子 の社跡 [2] に建つため、浜の宮大神社(はまのみやおおみわしろ)とも呼ばれる。浜の宮王子の守護寺である補陀洛山寺が隣接しており、神仏習合の名残をみることができる。境内は浜の宮王子社跡として、国の史跡「熊野参詣道」の一部(2000年〈平成12年〉11月2日指定) [3] 。 目次 1 歴史 1.1 摂社 2 文化財 3 交通機関 4 周辺情報 5 注 6 文献 7 関連項目 歴史 古くから熊野那智大社の末社で、『中右記』天仁2年(1109年)10月27日条に「浜宮王子」と見える [4] 。平安後期頃の神像3体(大山祇命、天照大神、彦火火出見命)が伝来していることから熊野三所権現が祀られていたと考えられているが、江戸時代中期に著された地誌『熊野巡覧記』は異なる神名を挙げており、時代によって祭神が変化していたようである [4] 。江戸時代の沿革は未詳だが、濱ノ宮村の産土神として崇敬されていた。明治の神仏分離に際して補陀洛山寺から独立して村社(明治6年〈1873年〉)となり、明治末年に現社号にあらためられた。 『平家物語』巻10に平維盛が一艘の舟に命運を託して出向するさまが描かれたり、那智大社ほか各所所蔵の那智参詣曼荼羅 [5] に社前の浜から渡海船で出航する...