那智勝浦町
なちかつうらちょう 那智勝浦町 | ||||||||
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国 | 日本 | |||||||
地方 | 近畿地方 | |||||||
都道府県 | 和歌山県 | |||||||
郡 | 東牟婁郡 | |||||||
団体コード | 30421-2 | |||||||
法人番号 | 3000020304212 | |||||||
面積 | 183.31km2 (境界未定部分あり) | |||||||
総人口 | 14,643人 (推計人口、2018年10月1日) | |||||||
人口密度 | 79.9人/km2 | |||||||
隣接自治体 | 新宮市、東牟婁郡太地町、串本町、古座川町 | |||||||
町の木 | カシ | |||||||
町の花 | ツツジ | |||||||
那智勝浦町役場 | ||||||||
町長 | 堀順一郎 | |||||||
所在地 | 〒649-5392 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字築地七丁目1番地1 北緯33度37分33.8秒東経135度56分27.8秒座標: 北緯33度37分33.8秒 東経135度56分27.8秒 | |||||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | |||||||
■ ― 市 / ■ ― 町・村 | ||||||||
ウィキプロジェクト |
那智勝浦町(なちかつうらちょう)は、和歌山県東牟婁郡の町である。ユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の熊野エリアにあたっており、紀伊半島でも有数の観光地として多くの観光客が訪れる。
目次
1 地理
2 歴史
3 行政
3.1 歴代町長
3.2 姉妹都市・提携都市
3.3 海外
3.4 日本国内
3.5 町章
4 地域
4.1 人口
4.2 病院
4.3 教育
4.3.1 大学
4.3.2 小・中学校
5 交通
5.1 道路
5.2 路線バス
5.3 鉄道路線
5.4 航路
6 観光
6.1 世界遺産
6.2 自然景勝地
6.3 観光地
6.4 温泉
6.5 祭礼
7 出身著名人
8 関連項目
9 脚注
10 参考文献
11 外部リンク
地理
那智勝浦町の東側は海に接しており、その海岸線は典型的なリアス式海岸によって構成されている。そのため入りくみが激しく、また気候が黒潮の影響で温暖なので、町内には天然の良港がいくつか存在する。特に勝浦の港は海が狼煙半島に囲まれた入江の中にあり、さらにその入口に中ノ島という島があるために、その奥にある港には海からの荒波が全く来ない。こうした条件のために、南紀では随一といわれるほどの良い港となっている。この勝浦の港の一帯には温泉も湧出している。
串本町との境には八郎山(標高250m)が、新宮市との境には那智山の一角をなす烏帽子山(標高909m)、光ヶ峯(標高686m)などがある。那智勝浦町の西側一帯の山岳地帯、特に熊野信仰の聖地のひとつである那智山の一帯は観光地として名高く、多くの観光客が訪れる。
また、妙法山の色川小麦峠は色川富士見峠と呼ばれ、那智勝浦町によると最も遠くから富士山が見える場所(富士山頂からの距離は322.9キロで、一番遠く最も西にある)とされる[1][2][3][4]。
粉白地区に流れる二級河川のぶつぶつ川は、全長13.5mで、法で指定された河川としては日本最短である。
- 山:妙法山、烏帽子山、光ヶ峯、八郎山
- 河川:那智川、太田川
- 湖沼:ゆかし潟
歴史
1955年(昭和30年)4月1日 - 那智町・勝浦町・色川村・宇久井村が合併して発足。
1960年(昭和35年)1月11日 - 下里町・太田村を編入。
1964年(昭和39年)10月1日 - 町章を制定[5][6]。
1985年(昭和60年)4月1日 - 町歌を制定[7]。
2003年(平成15年)7月1日 - 那智勝浦町・太地町合併協議会を設置。
2004年(平成16年)7月31日 - 那智勝浦町・太地町合併協議会を解散。
2009年(平成21年)
1月13日 - 新宮市・那智勝浦町合併協議会が発足。
8月9日 - 「那智勝浦町の合併について住民の意思を問う住民投票」を実施。投票の結果、反対票が賛成票を上回る。
8月27日 - 新宮市・那智勝浦町両議会が合併協議会廃止議案を可決。
9月18日 - 新宮市・那智勝浦町合併協議会廃止。
11月27日 - 9月に町長に初当選した小嶋英嗣が首吊り自殺を図り、翌28日に死亡。総務課の課長であった橋爪健を町長の職務代理者とした。
2011年(平成23年)9月4日 - 台風12号による豪雨災害で死者25人(町長の妻子を含む)、行方不明者1人の大きな被害を受ける。
行政
歴代町長
氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
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中村詔二郎 | 2001年(平成13年)9月 | 2009年(平成21年)9月 | |
小嶋英嗣 | 2009年(平成21年)9月 | 2009年(平成21年)11月28日 | 1期目在任中に死亡。 |
橋爪健 | 2009年(平成21年)11月29日 | 2010年(平成22年)1月17日 | 市職員(総務課長)。法の規定により町長職務を代行。 |
寺本眞一 | 2010年(平成22年)1月17日 | 2018年(平成30年)1月 | 2011年(平成23年)9月4日 - 台風12号による豪雨災害で妻子を失いながらも災害対策に奔走。 |
森崇 | 2018年(平成30年)1月 | 2018年(平成30年)4月20日 | 病状悪化により退任。 |
堀順一郎 | 2018年(平成30年)5月21日 | (現職) |
姉妹都市・提携都市
海外
- 姉妹都市
モントレーパーク市(アメリカ合衆国カリフォルニア州)
日本国内
- 提携都市
勝浦市(千葉県)
木曽郡(長野県上松町)
- その他
全国門前町サミット - 全国の神社仏閣を中心に発展してきた門前町を有する自治体・観光協会・商業関係者などが集まり地域活性、街作り推進のため開催する会議。
町章
那智滝を簡潔にデザインしたものを1964年10月1日に制定した。[5][6]
地域
人口
那智勝浦町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 那智勝浦町の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 那智勝浦町 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 |
那智勝浦町(に相当する地域)の人口の推移 ► | |
総務省統計局 国勢調査より |
病院
- 那智勝浦町立温泉病院
- 日比記念病院
教育
大学
近畿大学 水産研究所 浦神実験場
近畿大学 水産養殖種苗センター 浦神事業場
小・中学校
4つの中学校と7つの小学校がある。
- 小学校
- 那智勝浦町立市野々小学校
- 那智勝浦町立色川小学校
- 那智勝浦町立宇久井小学校
- 那智勝浦町立浦神小学校
- 那智勝浦町立太田小学校
- 那智勝浦町立勝浦小学校
- 那智勝浦町立下里小学校
- 中学校
- 那智勝浦町立色川中学校
- 那智勝浦町立宇久井中学校
- 那智勝浦町立下里中学校
- 那智勝浦町立那智中学校
※那智勝浦町立三川小学校は2011年3月27日閉校。那智勝浦町立勝浦小学校に統合。
交通
道路
- 自動車専用道路
那智勝浦新宮道路:(新宮市) - 那智勝浦IC - 市屋
串本太地道路(事業中)
- 一般国道
- 国道42号
- 主要地方道
- 和歌山県道43号那智勝浦古座川線
- 和歌山県道44号那智勝浦熊野川線
- 和歌山県道45号那智勝浦本宮線
和歌山県道46号那智山勝浦線(那智山スカイライン)
路線バス
- 熊野交通
- 那智勝浦町営バス
鉄道路線
町内をJR西日本の紀勢本線が通っており、那智勝浦の市街(那智の市街と勝浦の市街)には、那智駅・紀伊天満駅・紀伊勝浦駅の3駅が続けざまに設置されている。そのうち那智駅は那智への入口であり、また紀伊勝浦駅は那智勝浦町の中心部にとても近く、那智勝浦町の代表駅になっているほか、付近一帯における中心的な鉄道駅となっている。郊外にある湯川駅は湯川温泉への入口駅である。
町内にある駅のうち、特急列車が停車するのは紀伊勝浦駅のみで、他は普通列車のみの停車である。
また、那智勝浦は紀伊半島の双方の付け根(名古屋と大阪)から等距離で行けるため、紀伊勝浦駅へは大阪からの特急「くろしお」に加えて、名古屋からの特急「ワイドビュー南紀」も乗り入れしている。普通列車の運行頻度も紀伊勝浦駅を境に少し変わり、新宮・名古屋方面の駅には(宇久井駅、那智駅、紀伊天満駅)1時間から2時間に1本ほど、串本・大阪方面の駅(湯川駅、下里駅、紀伊浦神駅)にはほぼ2時間に1本の割合で運行されている。新宮駅へは特急列車で約15分、普通列車でおよそ20分を要する。太地駅へは普通列車で10分未満、串本町の串本駅へは特急列車で約40分ほど、普通列車でおよそ45分を要する。
新宮鉄道時代には紀伊勝浦 - 市野々間の支線が計画されていた。
西日本旅客鉄道(JR西日本)
紀勢本線(きのくに線)
- (至名古屋) - 宇久井駅 - 那智駅 - 紀伊天満駅 - 紀伊勝浦駅 - (この間太地町を通るが駅はない) - 湯川駅 - (この間太地町) - 下里駅 - 紀伊浦神駅 - (至大阪)
航路
- 勝浦港
- 勝浦港 - 太地港(紀の松島遊覧船)
- 宇久井港(那智勝浦フェリーターミナル 2005年をもって定期航路消滅)
大分港(乙津泊地) - 那智勝浦港(宇久井港) - 名古屋港(太平洋沿海フェリー 上り便のみ)1972年10月 - 1981年4月
東京港(有明埠頭) - 那智勝浦港(宇久井港) - 高知港(日本高速フェリー→ブルーハイウェイライン)1973年3月 - 2001年9月
川崎港(浮島町地区) - 那智勝浦港(宇久井港) - 宮崎港(マリンエキスプレス)2002年4月 - 2005年6月
観光
世界遺産
紀伊山地の霊場と参詣道
- 熊野那智大社
- 青岸渡寺
- 那智滝
- 那智原始林
- 補陀洛山寺
熊野参詣道(中辺路・大辺路)- 妙法山阿弥陀寺
- 宇久井 延命寺
- 那智山
- 大門坂
- 熊野三所大神社
九十九王子(浜の宮王子・市野々王子・多富気王子)
自然景勝地
- 紀の松島
- ゆかし潟
観光地
- 勝浦漁港
那智丹敷浦 - 那智海水浴場。別名を「ブルービーチ那智」。- 那智高原公園
滝見寺にある関帝廟
- 下里古墳
温泉
- 南紀勝浦温泉
- 湯川温泉
祭礼
- 南の国の雪祭り(2月)
- まぐろ祭り(2月)
- 南紀勝浦夏まつり(7月)
那智の火祭(7月)
その他、ホエールウォッチングも盛ん。
熊野那智大社
那智丹敷浦
海に面するホテル群
青岸渡寺三重塔と那智滝
紀の松島
勝浦温泉
ゆかし潟
飛瀧神社からの那智滝
出身著名人
拳骨拓史 : 作家
佐藤良一郎(1891年-1992年) - 統計学者
高野忍 - 元読売ジャイアンツ外野手
谷口吉彦(1891年-1956年) - 経済学者
中川智子 - 現宝塚市長・元社民党衆議院議員
中村覚之助 - 日本に初めて近代サッカーを紹介
米良道博(1903年-1983年) - 画家
大橋建一 - 元和歌山市長
古角俊郎 - 野球指導者、駿台倶楽部顧問- 濱口祐自 - ブルースギターリスト
関連項目
- 那智勝浦町の画像
- 観光都市
- 熊野三山
脚注
^ 富士山、関西から見えた 3年がかりで撮影成功 1、2頁、図画日本経済新聞2013/6/9、日本経済新聞大阪夕刊いまドキ関西2013年6月5日付
^ 日経サプリ with TBS : 月夜の富士山、奈良で撮った 遠望の限界に挑む 2014/1/3 6:30
^ 富士山、見える範囲広がった? 都心からの観測は増加 - 環境asahi.com(朝日新聞社)2010年4月5日
^ 富士山が見える最遠の地 和歌山県那智勝浦町観光産業課
- ^ ab図典 日本の市町村章 p169
- ^ ab“那智勝浦町章”. 那智勝浦町例規集. 2012年9月23日閲覧。
^ “那智勝浦町町歌の制定”. 那智勝浦町例規集. 2012年9月23日閲覧。
参考文献
- 『図典 日本の市町村章』 小学館辞典編集部、小学館、2007年1月10日、初版第1刷。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit}.mw-parser-output .citation q{quotes:"""""""'""'"}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/65/Lock-green.svg/9px-Lock-green.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg/9px-Lock-gray-alt-2.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/aa/Lock-red-alt-2.svg/9px-Lock-red-alt-2.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registration{color:#555}.mw-parser-output .cs1-subscription span,.mw-parser-output .cs1-registration span{border-bottom:1px dotted;cursor:help}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/4c/Wikisource-logo.svg/12px-Wikisource-logo.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output code.cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:inherit;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-visible-error{font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#33aa33;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registration,.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-right{padding-right:0.2em}
ISBN 4095263113。
外部リンク
- 公式
- 那智勝浦町役場
那智勝浦町役場 (@nachikatsuura) - Twitter
- 観光
- 那智勝浦町観光協会
- その他
オープンストリートマップには、那智勝浦町に関連する地理データがあります。
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