未来 (短歌結社)




未来』(みらい)は、日本の一般社団法人「未来短歌会」が発行する月刊の短歌結社誌。編集委員長は岡井隆、運営委員長は大島史洋。アララギ系の歌誌の一つ。




目次






  • 1 選者


  • 2 歴史


  • 3 主な誌面構成(2017年1月現在)


  • 4 主な行事


  • 5 歌会


  • 6 未来に参加していたことのある歌人


  • 7 脚注


  • 8 外部リンク





選者


岡井隆、大島史洋、佐伯裕子、道浦母都子、山田富士郎、加藤治郎、桜井登世子、さいとうなおこ、池田はるみ、大辻隆弘、中川佐和子、笹公人、黒瀬珂瀾



歴史




  • 1951年6月 - アララギ同人だった近藤芳美、岡井隆、吉田漱らを中心に創刊。創刊時の主要参加者は、細川謙三、稲葉健二、金井秋彦、相良宏、河村盛明、大宰瑠維、田井安曇、上野久雄、近藤とし子、河野愛子、川口美根子、米田律子ら。初代発行人は近藤芳美。初期に高安国世、杉浦明平が誌友として参加した。


  • 1951年(昭和26年)から1982年(昭和57年)- 編集担当者は、細川謙三、稲葉健二、吉田漱、岡井隆、田井安曇、秋村功、大島史洋、小野寺幸男等であった。


  • 1983年 - 編集委員制度となり、編集委員は、岡井隆、大島史洋、古明地実、小野寺幸男。


  • 1983年7月 - 複数選者制度発足。初代選者は、近藤芳美、岡井隆、河野愛子、細川謙三、後藤直二、金井秋彦、石田比呂志、川口美根子。


  • 1986年 - 石田比呂志、選者を退任。


  • 1989年 - 河野愛子死去、大島史洋が選歌欄を引き継ぐ。


  • 1990年(平成2年)- 以降の編集委員、岡井隆、阿木津英、今西久穂、上野久雄、大島史洋、加藤治郎、さいとうなおこ、佐伯裕子、道浦母都子。また、運営委員は、吉田漱、桜井登世子等。


  • 1991年 - 河野愛子賞を設立。創刊40周年記念『「未来」と現代短歌 ― アルバムと年表による40年』刊行。


  • 1992年(平成4年)~93年(平成5年)- 秋山律子、池田はるみ、黒木三千代、小池純代、佐久間章孔、山田富士郎、編集委員に加わる。


  • 1993年(平成5年)- 9月号~10月号の2冊に「500号記念 未来歌集」を掲載。


  • 1994年 - 米田律子、選者に加わる。


  • 1995年(平成7年)- 以降、飯沼鮎子、大滝和子、大辻隆弘、釜田初音、小林久美子、紺野万里、さいかち真、高島裕、田中槐、恒成美代子、中川佐和子、中村厚、鳴海宥、東直子、東めぐみ、干場しおり、松原未知子、水沢遥子、美濃和哥、宮原望子、門馬真樹、横井典子等、編集委員に加わる。


  • 2001年2月 - 発行所を近藤芳美方から東京都中野区東中野に移転。岡井隆が発行人となる。

  • 2001年8月 - 吉田漱死去。


  • 2002年(平成14年)- 1月号~3月号の3冊を、「600号記念号」として発行。


  • 2003年 - 10月号より佐伯裕子、山田富士郎、加藤治郎が選者に加わる。


  • 2004年 - 4月号より道浦母都子が選者に加わる。6月号をもって細川謙三が選者を退任。


  • 2005年 - 9月号をもって近藤芳美が、12月号をもって金井秋彦が選者を退任。稲葉峯子、桜井登世子が選者に加わる。


  • 2006年6月 - 近藤芳美死去。


  • 2006年9月 -「近藤芳美をしのぶ会」を東京神田の学士会館にて開催。12月号をもって後藤直二が選者を退任。


  • 2010年 - 1月号をもって川口美根子が選者を退任。2月号よりさいとうなおこ、池田はるみ、大辻隆弘が選者に加わる。


  • 2011年7月 - 「未来」創刊60周年記念大会を東京一ツ橋の如水会館にて開催[1]


  • 2012年 - 10月号より笹公人、黒瀬珂瀾が選者に加わる[2][3]


  • 2013年 - 一般社団法人未来短歌会となる。12月号をもって稲葉峯子が選者を退任。


  • 2014年 - 10月号より中川佐和子が選者に加わる。


  • 2016年 - 10月号を、「777号記念号」として発行。 高島裕12月に未来短歌会に復帰。合田千鶴12月号まで表紙画担当。



主な誌面構成(2017年1月現在)


作品


  • 月集

  • 新集

  • ニューアトランティス

  • ニューアトランティスopera

  • 未来広場 みらい・プラザ

  • 選者欄

    • 「銀河集」桜井登世子 選

    • 「聲のさざなみ」道浦母都子 選

    • 「月と鏡集」佐伯裕子 選

    • 「無何有の郷」山田富士郎 選

    • 「彗星集」加藤治郎 選

    • 「かやの実集」さいとうなおこ 選

    • 「かつて門」池田はるみ 選

    • 「夏韻集」大辻隆弘 選

    • 「抒情の奇妙な冒険」笹公人 選

    • 「陸から海へ」黒瀬珂瀾 選

    • 「花かがり集」中川佐和子 選

    • 「青羅集」大島史洋 選

    • 「露禽集」米田律子 選(2016年まで)

    • 「曲れる谿の雅歌」岡井隆 選




その他


  • 連載や書評・批評

  • アンソロジー(X月の未来から主題に関連した歌を集めたもの)

  • 「X月新集を読む」「ニューアトランティスX月を読む」「ニューアトランティスoperaX月を読む」「X月集を読む」(主に外部の歌人による歌の感想・批評)

  • 「工房月担」(主に会の歌人による歌の感想・批評)

  • 今月の歌(表紙裏) (外部の歌人の歌集と短歌数首取り上げる。)

  • 歌会だより(よく参加される選者)

    • 北海道歌会[4][5]

    • 羚羊歌会(山田富士郎)[4][5]

    • 千葉歌会(大島史洋)[4][5]

    • 花小金井歌会[4][5]

    • 不忍歌会(佐伯裕子)[4][5]

    • ゆうすげの会(道浦母都子)[4][5]

    • J歌会東京(加藤治郎)[4][5]

    • みずき歌会(故 近藤芳美)[4][5]

    • 銀河の会(桜井登世子)[4][5]

    • かやの実歌会(さいとうなおこ)[4][5]

    • かつて門歌会(池田はるみ)[4][5]

    • 花かがり歌会(中川佐和子)[4][5]

    • 抒情の奇妙な歌会(笹公人)[4][5]

    • 海彼歌会東京(黒瀬珂瀾)[4][5]

    • 横浜歌会[4][5]

    • 名古屋歌会[4][5]

    • J歌会名古屋(加藤治郎)[4][5]

    • 伊勢歌話会(大辻隆弘)[4][5]

    • 恵那山歌会[4][5]

    • 京都歌会(米田律子)[4][5]

    • 大阪歌会[4][5]

    • ひだまり歌会[4][5]

    • 新淀川歌会(大辻隆弘)[4][5]

    • 草千里歌会[4][5]

    • 神戸トアロード歌会[4][5]

    • 神戸歌会(加藤治郎)[4][5]

    • 広島歌会[4][5]

    • 山口歌会[5]

    • 徳島歌会[4][5]

    • 松山歌会[5]

    • 福岡歌会[4][5]





主な行事



  • 大会

  • 新年会

  • 批評会・関西批評会、歌集批評会

  • 未来賞:未発表作品二十首で賞を決める

  • 未来評論エッセイ賞:未発表批評・随筆

  • 未来年間賞:未来に掲載した短歌で賞を決める



歌会


未来に報告される歌会は、未来短歌会の会員が主宰するものである。
土日の午後か、平日の午後または夕方に開催している。
時間は一時間半から四時間までばらついている。
選者が中心になっているものと、選者の参加なしで開催しているものがある。
参加者は四名から二十名くらいである。
詠草のみの参加を歓迎している会と、原則会場参加としている会があるかもしれない。
会場は公的な会議空間か、喫茶店の会議室を利用している場合がある。
会費は、それぞれで決められている。連作先に参加前に問い合わせると良い。
参加条件は、選者の集に限定している場合と、限定していない場合と、会に参加されていない方にも雰囲気を知ってもらうために歓迎している場合がある。
進め方は、時間、参加人数により様々である。例として、ある会の進め方を記録する。まず、報告が1件。歌集、歌人について、A4一枚程度の歌などを引用したものを配り、特徴、感想、意見、批評などを述べる。次に、前月の未来の掲載歌二首を作者が読み上げる。欠詠または新人等で未掲載の参加者は、あらかじめ二首を、縦書きで記載し、参加者分用意して開催時に配布する。読み上げたら、司会の指名により質問、感想、批評を述べる。最後に選者がまとめまたは感想などを述べる。選者の意見を含めて、異論、反論、別視点があれば、述べても良い。司会の「他にありませんか?」という発言の際に述べても良い。ほとんど和気藹々とした女子会らしい。男性の参加も時々ある。会の後で、有志で喫茶店で駄べる。近藤芳美らとヨーロッパへ行った話題から、欠席者の近況、能や展覧会などの参加者の活動状況なども。


連絡先は、未来の歌会だよりの開催報告の最後に記載している。



未来に参加していたことのある歌人



  • 田井安曇


  • 山埜井喜美枝[6]


  • 阿木津英[7]


  • 早坂類 [8]


  • 東直子 [9]


  • 萩原慎一郎 [10]



脚注





  1. ^ 週刊俳句 Haiku Weekly 2011年7月24日


  2. ^ 【笹短歌ドットコム】2012年6月14日


  3. ^ 未来短歌会・黒瀬珂瀾選歌欄のご案内 - しづかに羽をこぼす毎日

  4. ^ abcdefghijklmnopqrstuvwxyzaaabac未来2017年5月号.

  5. ^ abcdefghijklmnopqrstuvwxyzaaabacadae未来2017年6月号.


  6. ^ 未来1977年7月号,1979年11月号


  7. ^ 未来1990年


  8. ^ 未来1991年11月号,1993年2月号


  9. ^ 未来1995年9月号,1997年10月号


  10. ^ 未来2004年6月号 146ページ 岡井隆の文より




外部リンク


  • 未来短歌会











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