『このミステリーがすごい!』大賞






























『このミステリーがすごい!』大賞

日本の旗 日本
授与者
宝島社(第1回 - 現在)
NEC(第1回 - 第4回)
三菱商事(第1回 - 第3回)
メモリーテック(第4回 - 第9回)
NECビッグローブ(第5回 - 第9回)
報酬
1200万円(大賞)
200万円(優秀賞)
初回
2002年
最新回
2017年(第16回)
公式サイト
http://konomys.jp/





『このミステリーがすごい!』大賞(このミステリーがすごい たいしょう)は、2002年に宝島社、NEC、メモリーテックの3社が創設したノベルス・コンテストである。略称は『このミス』大賞[1]。『このライトノベルがすごい!』大賞、日本ラブストーリー大賞、『このマンガがすごい!』大賞に並ぶ宝島社4大大賞の1つ[2]




目次






  • 1 概要


  • 2 選考委員


  • 3 受賞・最終候補作一覧


  • 4 映像化作品


    • 4.1 映画


    • 4.2 テレビドラマ




  • 5 関連作品


  • 6 脚注


    • 6.1 注釈


    • 6.2 出典




  • 7 関連項目


  • 8 外部リンク





概要



  • 賞金として大賞作品には1200万円が、優秀賞作品には200万円が贈呈される。

  • 1次選考に進んだ作品や最終選考に残り受賞を逃した落選作の中に、編集部が「賞をとれなくても作品にしたい」という原稿を発見した時に与えられる『隠し玉』という宝島社賞(編集部推薦賞)を設けており、中には映画化された作品もある。

  • 受賞作と隠し玉は全て宝島社から出版される。出版時期は大賞作品は翌年の1月、優秀賞は2月から5月頃、隠し玉は5月以降である。隠し玉以外でも最終候補作が出版されることがあり、宝島社以外からの出版もある。

  • 2017年は15周年記念企画としてこれまでに落選した応募作の中から選ばれた3作品を超隠し玉として刊行した。

  • 募集対象として「エンターテイメントを第一義の目的とした広義のミステリー」を掲げている。1次選考は紙で行われるが、2次選考からはフロッピーディスクやCD-Rなどの記憶媒体が必要となる[3]

  • 第18回より、最終選考作品の中から大賞・優秀賞とは別に動画配信及びテレビ放送でのドラマ化を前提とした作品を選ぶ『U-NEXT・カンテレ賞』を新設。しかし、第17回の最終選考作品の中に、ぜひ映像化したい作品があったことにより、17回よりサプライズ受賞という形での受賞となった



選考委員



  • 最終選考


    • 大森望(第1回 - )


    • 香山二三郎(第1回 - )


    • 茶木則雄(第1回 -第15回)


    • 吉野仁(第1回 - )



  • 2次選考


    • 千街晶之(第1回 - )

    • 茶木則雄(第1回 -第15回)

    • 村上貴史(第1回 - )



  • 1次選考


    • 杉江松恋(第1回 - )

    • 膳所善造(第1回 - )

    • 古山裕樹(第1回 - )

    • 村上貴史(第1回 - )


    • 北原尚彦(第5回 - )

    • 宇田川拓也(第8回 - )


    • 福井健太(第8回 - )

    • 土屋文平(第11回 - )





受賞・最終候補作一覧


特記がなければ、初刊は宝島社、文庫は宝島社文庫刊。




















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































回(年) 応募数 受賞・最終候補作 著者 初刊 文庫化
第1回

(2002年)


163編 金賞 『四日間の奇蹟』 浅倉卓弥 2003年1月 2004年1月
銀賞
読者賞
『逃亡作法 - TURD ON THE RUN』[注 1]
東山彰良 2003年4月 2004年3月
優秀賞 『沈むさかな』 式田ティエン 2004年6月
隠し玉 『そのケータイはXX(エクスクロス)で』 上甲宣之 2003年5月 2004年5月
最終候補 『熱砂に死す』 島村ジョージ
『俄探偵の憂鬱な日々』 香住泰
第2回

(2003年)


170編 大賞 『パーフェクト・プラン』 柳原慧 2004年2月 2005年1月
優秀賞
読者賞
『ビッグボーナス』 ハセベバクシンオー 2004年2月 2005年2月
最終候補 『昭和に滅びし神話』 横山仁
『愛は銃弾』 島村ジョージ
『葡萄酒の赤は血のかほり』 浜田浩臣

第3回

(2004年)


202編 大賞 『果てしなき渇き』[注 2]

深町秋生[注 3]
2005年2月 2007年6月
『サウスポー・キラー』[注 4]
水原秀策 2005年2月 2007年1月
最終候補 『血液魚雷』 町井登志夫 2005年9月

[注 5]



『パウロの後継』 深野カイム
『オセロゲーム』 サワダゴロウ
第4回

(2005年)


182編 大賞 『チーム・バチスタの栄光』[注 6]
海堂尊 2006年2月 2007年11月
特別奨励賞
読者賞
『殺人ピエロの孤島同窓会』 水田美意子 2006年3月 2008年5月
最終候補 『ツキノウラガワ』 多々忠正
『カメラ・オブスキュラ』 真仲恭平
『週末のセッション』 伊園旬 2012年6月

[注 7]



『人体愛好会』 方波見大志
第5回

(2006年)


268編 大賞 『ブレイクスルー・トライアル』[注 8]

伊園旬[注 9]
2007年1月 2009年3月
優秀賞 『シャトゥーン ヒグマの森』[注 10]
増田俊也 2007年2月 2009年6月
『当確への布石』[注 11]

高山聖史[注 12]
2007年6月 2009年5月
最終候補 『オーレ・ルゲイエの白い傘』 黒澤主計
『野蛮人のゲーム』 阪東義剛
『大地鳴動し 霊山咆哮す』 平野晄弐
『偽りの夏童話』 卯月未夢
第6回

(2007年)


229編 大賞 『禁断のパンダ』
拓未司[注 13]
2008年1月 2009年10月
優秀賞
読者賞
『呪眼連鎖』[注 14]
桂修司 2008年12月 2009年11月
隠し玉 『林檎と蛇のゲーム』 森川楓子 2008年5月 2009年9月
最終候補 『魔女は甦る』 中山七里 2011年5月

[注 15]


2013年8月

[注 16]


『彷徨える犬たち』 中村啓
第7回

(2008年)


278編 大賞 『屋上ミサイル』 山下貴光 2009年1月 2010年2月
『臨床真理』[注 17]
柚月裕子 2009年1月 2010年3月
優秀賞 『毒殺魔の教室』 塔山郁 2009年2月 2010年4月
優秀賞
WEB読者賞
『樹海に消えたルポライター〜霊眼〜』[注 18]
中村啓 2009年3月 2010年5月
最終候補 『GoB』 春畑行成
第8回

(2009年)


350編 大賞 『トギオ』[注 19]
太朗想史郎 2010年1月 2011年3月
『さよならドビュッシー』[注 20]
中山七里 2010年1月 2011年1月
優秀賞 『パチンコと暗号の追跡ゲーム 』[注 21]

伽古屋圭市[注 22]
2010年2月 2011年5月
隠し玉 『もののけ本所深川事件帖オサキ江戸へ』[注 23]
高橋由太 2010年5月
『死亡フラグが立ちました』
七尾与史[注 24]
2010年7月
最終候補 『連続殺人鬼カエル男』[注 25]
中山七里 2011年2月
『太陽に向かって撃て』 森山五丈
第9回

(2010年)


408編 大賞 『完全なる首長竜の日』 乾緑郎 2011年1月 2012年1月
優秀賞 『ラブ・ケミストリー』[注 26]
喜多喜久 2011年3月 2012年3月
『ある少女にまつわる殺人の告白』[注 27]
佐藤青南 2011年5月 2012年5月
最終候補 『ホークウッドの亡霊』 高山深雪
『公開処刑人 森のくまさん』 堀内公太郎
『ハナカマキリの変容』[注 28]
美輪宙 2013年10月

[注 29]



第10回

(2011年)


394編 大賞 『弁護士探偵物語・天使の分け前』[注 30]
法坂一広 2012年1月 2013年1月
優秀賞 『僕はお父さんを訴えます』[注 31]
友井羊 2012年3月 2013年3月
隠し玉 『珈琲店タレーランの事件簿
また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』[注 32]
岡崎琢磨 2012年8月
『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』[注 33]
矢樹純 2012年8月
『公開処刑人 森のくまさん』[注 34]
堀内公太郎 2012年8月

[注 35]


『保健室の先生は迷探偵』[注 36]
篠原昌裕 2012年8月
最終候補 『空と大地と陽気な死体』 田中圭介
『鋼鉄の密林』 塚本和浩
第11回

(2012年)


473編 大賞 『生存者ゼロ』 安生正 2013年1月 2014年2月
優秀賞 『秘密結社にご注意を』 新藤卓広 2013年2月 2014年4月
『「童石」をめぐる奇妙な物語』 深津十一 2013年3月 2014年4月
隠し玉 『婚活島戦記』 柊サナカ 2013年8月
『残留思念捜査
オレ様先生と女子高生・莉音の事件ファイル』
あいま祐樹 2013年8月
最終候補 『ポイズンガール』 藍沢砂糖
『梓弓』 堂島巡
第12回

(2013年)


457編 大賞 『警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官』 梶永正史 2014年1月 2015年1月
『一千兆円の身代金』 八木圭一 2014年1月
隠し玉 『二万パーセントのアリバイ』 越谷友華 2014年8月
『泥棒だって謎を解く』 影山匙 2014年8月
最終候補 『ホテル・カリフォルニア』 村上暢
『幸せの戦略』 志門凛ト
『勇者たちの挽歌』 小池康弘
第13回

(2014年)


427編 大賞 『女王はかえらない』 降田天 2015年1月 2016年1月
優秀賞 『いなくなった私へ』[注 37]
辻堂ゆめ 2015年2月 2016年2月
『深山の桜』 神家正成 2015年3月 2016年3月
隠し玉 『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう』 山本巧次 2015年8月
『殺し屋たちの町長選』[注 38]

加藤鉄児[注 39]
2015年7月
最終候補 『風俗編集者の異常な日常』 安藤圭
第14回

(2015年)


414編 大賞 『神の値段』[4]
一色さゆり 2016年2月 2017年1月
『ブラック・ヴィーナス 投資の女神』[注 40]
城山真一 2016年1月
優秀賞 『たまらなくグッドバイ』 大津光央 2016年3月
隠し玉 『カササギの計略』 才羽楽 2016年7月
『何様ですか?』 枝松蛍 2016年7月
最終候補 『ヘリオス・フォーリング』 村上暢
『南の島に物語が降る』 木村一男
第15回

(2016年)


449編 大賞 『がん消滅の罠 完全寛解の謎』[注 41][5]
岩木一麻 2017年1月
優秀賞 『京の縁結び 縁見屋の娘』[注 42]
三好昌子 2017年3月
『県警外事課 クルス機関』[注 43]
柏木伸介[注 44]
2017年3月
隠し玉 『スマホを落としただけなのに』[注 45]
志駕晃 2017年4月
『愚者のスプーンは曲がる』 桐山徹也 2017年4月
『小さいそれがいるところ 

根室本線・狩勝(かりかち)の事件録』


綾見洋介 2017年7月
超隠し玉 『ホテル・カリフォルニアの殺人』 村上暢 2017年8月
『陽気な死体は、 ぼくの知らない空を見ていた 』 田中静人 2017年8月
『僕が殺された未来』 春畑行成 2017年8月
最終候補 『沙漠の薔薇』 薗田幸朗
『変死区域』 田内杏典
第16回

(2017年)


464編 大賞 『十三髑髏』
蒼井碧[注 46]
2018年1月

優秀賞
『自白採取』
田村和大 2018年2月

『カグラ』
くろきすがや[注 47]
2018年2月

隠し玉 『三度目の少女』 
宮ヶ瀬水 2018年8月
『本所憑きもの長屋 お守様』
福田悠 2018年8月
最終候補 『生態系Gメン』 等々力亮 [注 48]
『千億の夢、百億の幻』 薗田幸朗

第17回

(2018年)


449編 大賞 『怪物の木こり』
倉井眉介 2018年1月

優秀賞
『盤上に死を描く』
井上ねこ 2019年2月

U-NEXT・

カンテレ賞


『その男、女衒』 
登美丘丈 2019年内

刊行





映像化作品



映画




  • 浅倉卓弥『四日間の奇蹟』


  • 上甲宣之『そのケータイはXX(エクスクロス)で』


  • 海堂尊『チーム・バチスタの栄光』


  • 中山七里『さよならドビュッシー』


  • 乾緑郎『完全なる首長竜の日』


  • 深町秋生『果てしなき渇き』



テレビドラマ




  • 日本テレビ系バラエティー「超再現!ミステリー」内再現ドラマ


    • 山下貴光『屋上ミサイル』


    • 拓未司『蜜蜂のデザート』


    • 喜多喜久『ラブ・ケミストリー』


    • 七尾与史『死亡フラグが立ちました!』

    • 上甲宣之『防犯心理テスト』(『このミステリーがすごい!』大賞10周年記念 10分間ミステリーに収録)


    • 森川楓子『林檎と蛇のゲーム』



  • フジテレビ系「土曜プレミアム」


    • 八木圭一『一千兆円の身代金』


    • 梶永正史『警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官』





関連作品


  • 『このミステリーがすごい! 四つの謎』(宝島社、2014年12月5日、ISBN 978-4800235299)


このミステリーがすごい!大賞を受賞した作家が書き下ろした短編小説集。2014年12月29日、TBS系列で『このミステリーがすごい! ベストセラー作家からの挑戦状』のタイトルでドラマ化作品が放送[7]

【収録作品】安生正『ダイヤモンドダスト』 / 乾緑郎『黒いパンテル』 / 海堂尊『カシオペアのエンドロール』 / 中山七里『残されたセンリツ』



脚注



注釈





  1. ^ 『タード・オン・ザ・ラン』改題


  2. ^ 『果てなき渇きに眼を覚まし』改題


  3. ^ 「古川敦史」から改名


  4. ^ 『スロウ・カーブ』改題


  5. ^ 早川書房(ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)刊


  6. ^ 『チーム・バチスタの崩壊』改題


  7. ^ 東京創元社(ミステリ・フロンティア)刊


  8. ^ 『トライアル&エラー』改題


  9. ^ 「伊薗旬」から改名


  10. ^ 『シャトゥーン』改題


  11. ^ 『暗闘士』改題


  12. ^ 「高山月光」から改名


  13. ^ 「拓未紀司」から改名


  14. ^ 『明治二十四年のオウガア』改題


  15. ^ 幻冬舎刊


  16. ^ 幻冬舎文庫


  17. ^ 『臨床真理士』改題


  18. ^ 『霊眼』改題


  19. ^ 『快楽的・TOGIO・生存権』改題


  20. ^ 『バイバイ、ドビュッシー』改題


  21. ^ 『カバンと金庫の錯綜劇』改題、文庫化に伴い『パチプロ・コード』改題


  22. ^ 「彼此屋圭市」から改名


  23. ^ 『鬼とオサキとムカデ女と』改題


  24. ^ 「古井盟尊」から改名


  25. ^ 『災厄の季節』改題


  26. ^ 『有機をもって恋をせよ』改題


  27. ^ 『羽根と鎖』改題


  28. ^ 『ハナカマキリの祈り』改題


  29. ^ 東京創元社刊


  30. ^ 『エンジェルズ・シェア』改題


  31. ^ 『僕がお父さんを訴えた理由』改題


  32. ^ 『また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』改題


  33. ^ 『Sのための覚え書き かごめ荘事件のこと』改題


  34. ^ 『森のくまさん-The Bear-』改題


  35. ^ 第9回の最終候補作だが、第10回の隠し玉として異例の形での出版となった


  36. ^ 『殺人画家は、私です』改題


  37. ^ 『夢のトビラは泉の中に』改題


  38. ^ 『キラーズ・コンピレーション』改題


  39. ^ 「加藤笑田」から改名


  40. ^ 『ザ・ブラック・ヴィーナス』改題


  41. ^ 『救済のネオプラズム』改題


  42. ^ 『縁見屋の娘』改題


  43. ^ 『クルス機関』改題


  44. ^ 「森岡伸介」から改名


  45. ^ 『パスワード』改題


  46. ^ 「水無原崇也」から改名


  47. ^ 「くろきとすがや」から改名


  48. ^ 小説投稿サイト「エブリスタ」にて公開されている[6]




出典





  1. ^ “『このミステリーがすごい!』大賞 » 『このミス』大賞とは”. 宝島社. 2017年10月18日閲覧。


  2. ^ “宝島社が漫画賞主催、大型新人発掘に乗り出す理由とは?”. 日経トレンディネット (2010年11月26日). 2015年10月5日閲覧。


  3. ^ “『このミステリーがすごい!』大賞 » 募集要項”. 宝島社. 2017年10月18日閲覧。


  4. ^ “このミス大賞に一色さゆりさん「神の値段」など2作”. 京都新聞. (2015年10月1日). http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20151001000156 2015年10月6日閲覧。 


  5. ^ 「このミス」大賞に「救済のネオプラズム」:カルチャー:読売新聞(YOMIURI ONLINE)


  6. ^ “生態系Gメン”. 等々力亮. 2018年8月9日閲覧。


  7. ^ “「このミス」作家VS人気映画監督 短編小説のドラマ化で熱烈タッグ!”. 映画.com. (2014年12月7日). http://eiga.com/news/20141207/15/ 2014年12月10日閲覧。 




関連項目



  • 推理小説の賞

  • このミステリーがすごい!



外部リンク


  • 『このミステリーがすごい!』大賞 公式ホームページ





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