紀行




紀行(きこう)は、旅行の行程をたどるように、体験した内容を記した文。紀行文旅行記道中記ともいう。




目次






  • 1 歴史


  • 2 日本の紀行文


    • 2.1 古代


    • 2.2 中世


    • 2.3 近世


    • 2.4 近代


    • 2.5 現代




  • 3 海外の紀行文の例


  • 4 紀行の種類


    • 4.1 補足




  • 5 外部リンク


  • 6 関連項目





歴史







日本の紀行文



古代



  • 『土佐日記』(紀貫之)

  • 『入唐求法巡礼行記』(円仁)

  • 『更級日記』(菅原孝標女)



中世



  • 『海道記』

  • 『東関紀行』

  • 『十六夜日記』(阿仏尼)

  • 『とはずがたり』(後深草院二条)

  • 『廻國雑記』(道興准后)



近世



  • 『東国紀行』(谷宗牧)

  • 『善光寺紀行』(尭恵)

  • 『北国紀行』(尭恵)

  • 『丙辰紀行』(林羅山)

  • 『更科紀行』(松尾芭蕉)

  • 『野ざらし紀行』(松尾芭蕉)

  • 『奥の細道』(松尾芭蕉)

  • 『秋山紀行』(鈴木牧之)



近代



  • 『はて知らずの記』(正岡子規)

  • 『みちの記』(森鴎外)

  • 『五足の靴』(与謝野鉄幹、北原白秋、木下杢太郎、吉井勇、平野万里)

  • 『海南小記』(柳田國男)

  • 『みなかみ紀行』(若山牧水)

  • 『阿房列車』シリーズ(内田百間)

  • 『欧米の旅』(野上弥生子)

  • 『日本脱出記』(大杉栄)



現代



  • 『どくろ杯』『マレー蘭印紀行』ほか(金子光晴)

  • 『なんでもみてやろう』(小田実)

  • 『どくとるマンボウ航海記』(北杜夫)

  • 『時刻表2万キロ』『最長片道切符の旅』ほか(宮脇俊三)

  • 『南蛮阿房列車』(阿川弘之)

  • 『街道をゆく』(司馬遼太郎)

  • 『印度放浪』『全東洋街道』ほか(藤原新也)

  • 『深夜特急』(沢木耕太郎)

  • 『遠い太鼓』(村上春樹)



海外の紀行文の例



  • 『仏国記』(法顕)

  • 『大唐西域記』(玄奘)

  • 『南海寄帰内法伝』(義浄)

  • 『旅行記(リフラ)』(イブン・ジュバイル)

  • 『旅行記(リフラ)』(イブン・バットゥータ)

  • 『世界の記述(東方見聞録)』(マルコ・ポーロ)

  • 『参天台五台山記』(成尋)

  • 『入蜀記』(陸游)

  • 『長春真人西遊記』(丘長春)

  • 『さまよえる湖』ほかスウェン・ヘディン

  • 『中央アジア踏査記』オーレル・スタイン

  • 『日本奥地紀行』(イザベラ・バード)

  • 『イタリア紀行』(ゲーテ)

  • 『悲しき熱帯』(クロード・レヴィ=ストロース)

  • 『モーターサイクル南米旅行日記』(チェ・ゲバラ)

  • 『パタゴニア』(ブルース・チャトウィン)

  • 『鉄道大バザール』(ポール・セロー)



紀行の種類


紀行は内容により、緩やかではあるが、以下のように類型化ができる(紀行と旅行記は同義とされているが、ここでは区別。後述の「補足」も参照のこと)



旅行記型

紀行の本流と言えるタイプ。主に著者自身の旅程中の出来事、現地の人々との交流といった「体験」を「時系列」に記述したもの。沢木耕太郎氏の「深夜特急」、森村桂氏の「天国にいちばん近い島」などが典型例。

テーマ型

旅行記型の一種。旅行記的要素に加え、ある特定の「テーマ」を切り口に訪れた国を概観する手法をとる紀行。歴史(司馬遼太郎「街道をゆく」)、食文化(辺見庸「もの食う人びと」、渡辺満里奈「満里奈の旅ぶくれ -たわわ台湾-」)、芸術(和辻哲郎「イタリア古寺巡礼」)、建築(陣内秀信「南イタリアへ!―地中海都市と文化の旅」)、宿(池波正太郎「良い匂いのする一夜」、稲葉なおと「まだ見ぬホテルへ」)をテーマにする作品が多い。古くは内田百をはじめ、宮脇俊三などの鉄道系紀行も多く存在するが、鉄道を交通手段の一つとしているものは旅行記型、鉄道に関する造詣の深い記述が多いものはテーマ型に含めても良い。

ガイド型

いわゆる、実用的なガイドブックとは異なり、その国、都市に対し深い造詣を持つ著者が特定の都市、街を紹介するタイプ。その都市、国と強く関わりを持つか、或いはその都市に在住経験のある著者によるものが多い。旅程の記述が主目的では無いものの、著者自ら観察し、体験したことを記述されることが多く、旅行記型の範疇とすることもできる。書店では「ガイドブック」のコーナーに配置されることが多い。

文学型

紀行自体、文学の一つのカテゴリとして位置づけられるが、本来的にはノンフィクションの領域である。しかし紀行の中にも文学的要素が強い書籍もある。このような紀行を「紀行文学」と表現する出版社もある。事実を表現する、その表現手法が文学的色彩が濃いという点に特徴がある。最も線引きが難しいタイプであるが、エリアス・カネッティの「マラケシュの声 - あの旅のあとの断想」などが典型例。

学術型


テーマ型の一種ではあるが、「観光的」要素が無いことでテーマ型と区別できる。主に「フィールドワーク」という学術的な「実地調査、研究」をテーマとしている。フィールドワークは様々な学問領域でとられるが、文化人類学、民俗学、言語学等をテーマとするものが多い。『悲しき熱帯』(クロード・レヴィ=ストロース)などが典型。



補足


いずれの紀行も特定の型におさめることは困難である。沢木耕太郎氏の「深夜特急」もエリアス・カネッティの「マラケシュの声 - あの旅のあとの断想」を意識をしたという発言もある(「coyote No.8/特集『深夜特急』ノート沢木耕太郎 旅がはじまる時」にて記載)。また紀行の多くは、上記の型を複合している。旅行記型+テーマ型テーマ型+ガイド型というパターンが比較的多い。



外部リンク


  • 紀行地図


関連項目


  • 旅行ガイドブック























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