金光寺 (京都市)
金光寺(こんこうじ)は、京都市下京区本塩竈町にある時宗市屋派本寺の寺院。山号は市中山、院号は最勝王院。本尊は阿弥陀三尊(引接の阿弥陀如来)。市屋道場とも呼ばれる。
目次
1 歴史
2 文化財
3 所在地
4 交通
5 外部リンク
6 末寺
7 周辺情報
8 脚注
9 参考文献
歴史
時宗十二派のうちの市屋派の本寺。『山州名跡志』によれば、承平年間(931-938年)、踊念仏の祖とされる空也が、七条堀川小路北西角に建立したのに始まるとされる。弘安7年(1284年)、一遍が都の各地で踊念仏を行った際、空也の遺跡である当寺に立ち寄ったことが『一遍聖絵』に見える。当寺の唐橋法印は一遍に帰依して名を作阿(作阿弥陀仏)と改め、天台宗から時宗に改宗したという[1]。
また平安京の東市(ひがしいち)に近いことから「市屋道場」、または「一夜道場」とも称された[2]。中世には、境内に市姫大明神を祀ったことから、市姫金光寺とも称された[3]。
天正19年(1591年)、西本願寺の寺地移転に伴って、豊臣秀吉によって現在の寺地へ移された[4]。旧寺地は現在の西本願寺および興正寺の境内にあたる[5]。
1907年(明治40年)に長楽寺に統合された遊行派の七条道場金光寺は別の寺院である。
文化財
重要文化財(国指定)
- 遊行上人絵巻4巻 - 紙本著色、鎌倉時代。
所在地
- 京都市下京区六条通河原町西入本塩竈町586
交通
京都市営地下鉄烏丸線 五条駅より、徒歩約10分
京都市営バス 河原町正面バス停より、徒歩約3分
外部リンク
- 京都社寺案内
末寺
- 西蓮寺
周辺情報
- 市比売神社
- ひと・まち交流館 京都
- 長講堂
脚注
^ 『一遍聖絵』第七、大橋俊雄『一遍聖』(講談社学術文庫、2001)174頁
^ 『日本歴史地名大系 京都市の地名』、p.900; 『京都発見 一 地霊鎮魂』、p.92
^ 『日本歴史地名大系 京都市の地名』、p.900
^ 『日本歴史地名大系 京都市の地名』、p.900
^ 『京都発見 一 地霊鎮魂』、p.92
参考文献
- 『日本歴史地名大系 京都市の地名』、平凡社、1979
- 梅原猛『京都発見 一 地霊鎮魂』、新潮社、1997
座標: 北緯34度59分38.7秒 東経135度45分52秒