スタン・ワウリンカ
この記事の項目名には以下のような表記揺れがあります。
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スタン・ワウリンカ | ||||||||||
基本情報 | ||||||||||
フルネーム | Stanislas Wawrinka | |||||||||
愛称 | スタン | |||||||||
国籍 | スイス | |||||||||
出身地 | 同・ローザンヌ | |||||||||
生年月日 | (1985-03-28) 1985年3月28日(33歳) | |||||||||
身長 | 183cm | |||||||||
体重 | 81kg | |||||||||
利き手 | 右 | |||||||||
バックハンド | 片手打ち | |||||||||
ツアー経歴 | ||||||||||
デビュー年 | 2003年 | |||||||||
ツアー通算 | 18勝 | |||||||||
シングルス | 16勝 | |||||||||
ダブルス | 2勝 | |||||||||
生涯獲得賞金 | 31,661,354 アメリカ合衆国ドル | |||||||||
4大大会最高成績・シングルス | ||||||||||
全豪 | 優勝(2014) | |||||||||
全仏 | 優勝(2015) | |||||||||
全英 | ベスト8(2014・15) | |||||||||
全米 | 優勝(2016) | |||||||||
優勝回数 | 3(豪1・仏1・米1) | |||||||||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||||||||
全豪 | 3回戦(2006) | |||||||||
全仏 | 3回戦(2006) | |||||||||
全英 | 1回戦(2006・07) | |||||||||
全米 | 1回戦(2005) | |||||||||
国別対抗戦最高成績 | ||||||||||
デビス杯 | 優勝(2014) | |||||||||
キャリア自己最高ランキング | ||||||||||
シングルス | 3位(2014年1月27日) | |||||||||
ダブルス | 88位(2015年2月2日) | |||||||||
獲得メダル | ||||||||||
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2018年6月11日現在 ■テンプレート ■プロジェクト テニス |
スタニスラス・"スタン"・ワウリンカ(Stanislas "Stan" Wawrinka [ˈstaːnɪslas (stɛn) vaˈvrɪŋka, vaˈfrɪŋka]、 1985年3月28日 - )は、スイス・ローザンヌ出身の男子プロテニス選手。これまでにATPツアーではシングルス16勝、ダブルス2勝を挙げている。うちグランドスラムではシングルス3勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス3位、ダブルス88位。身長183cm、体重81kg。右利き、バックハンド・ストロークは片手打ち。バブリンカと表記されることも多い[1][2]。2014年5月に登録名を「スタニスラス」から愛称の「スタン」に変更している。
2014年全豪オープン男子シングルス・2015年全仏オープン男子シングルス・2016年全米オープン男子シングルス優勝。2014年モンテカルロ・マスターズ優勝。2008年北京五輪男子ダブルスで、ロジャー・フェデラーと組んで金メダルを獲得。デビスカップ2014でデビスカップスイス代表の優勝に貢献。
目次
1 選手経歴
1.1 〜2007年
1.2 2008-2012年 オリンピック金メダル 世界10位入り
1.3 2013年 飛躍
1.4 2014年 全豪オープン初優勝 マスターズ1000初優勝 デビスカップ優勝
1.5 2015年 全仏オープン初優勝
1.6 2016年 全米オープン初優勝
1.7 2017年 全仏準優勝 怪我によるツアー離脱
1.8 2018年
2 プレースタイル
3 記録
4 主要大会決勝
4.1 グランドスラム決勝
4.1.1 シングルス: 4 (3 タイトル, 1 準優勝)
4.2 オリンピック決勝
4.2.1 ダブルス: 1 (1 金メダル)
4.3 マスターズ1000決勝
4.3.1 シングルス: 4 (1 タイトル, 3 準優勝)
4.3.2 ダブルス: 1 (1 準優勝)
5 ATPツアー決勝進出結果
5.1 シングルス: 28回 (16勝12敗)
5.2 ダブルス: 6回 (2勝4敗)
6 4大大会優勝
7 デビスカップ
7.1 優勝 (1)
8 成績
8.1 4大大会シングルス
8.2 年間最終戦
8.3 大会最高成績
8.4 世界ランキング
9 その他
10 脚注
11 外部リンク
選手経歴
〜2007年
ワウリンカは農場で働くチェコ系ドイツ人の父とフランス系スイス人の母の間に、4人兄妹の次男として生まれた。後に同じくプロテニス選手となる兄ジョナサンの手ほどきにより、8歳からテニスを始める。ジュニア時代には2003年全仏オープン男子シングルスジュニア部門で優勝するなど、早くから期待の若手として知られていた。同年にプロ入り。
2004年から男子テニス国別対抗戦デビスカップスイス代表選手になる。2005年から4大大会に出場し始めたワウリンカは、予選から勝ち上がった全仏オープンでマリアノ・プエルタとの3回戦まで勝ち進んだ。同年の全米オープンでは2回戦で、当時世界ランキング10位のプエルタにフルセットの末勝利し、3回戦まで進出。翌年の2006年7月にクロアチア・オープンでプロ初優勝を果たした後、しばらく足踏みが続いた。
2008-2012年 オリンピック金メダル 世界10位入り
2008年5月のBNLイタリア国際で、ワウリンカはノバク・ジョコビッチとの決勝戦まで進み、この大会で準優勝した。翌週の世界ランキングでワウリンカは初めてトップ10入りした。8月の北京五輪で、ワウリンカ/ロジャー・フェデラー組は男子ダブルスの第4シードに選ばれた。2人は準決勝でアメリカのブライアン兄弟を破ると、決勝戦でスウェーデンのシーモン・アスペリン/トーマス・ヨハンソン組を6-3, 6-4, 6-7, 6-3で破り、スイスのテニス選手としてバルセロナ五輪の男子シングルスを制したマルク・ロセ以来の金メダルをもたらした。
2010年はハサン2世グランプリでビクトル・ハネスクを6–2, 6–3で破りツアー2勝目を挙げた。全米オープンでは、ワウリンカは3回戦で第4シードのアンディ・マリーに6-7, 7-6, 6-3, 6-3で、4回戦でサム・クエリーを7-6, 6-7, 7-5, 4-6, 6-4で破り4大大会初のベスト8に進出した。
2011年エアセル・チェンナイ・オープンでグザビエ・マリスを7–5, 4–6, 6–1で勝利してツアー3勝目を挙げた。全豪オープンでは、4回戦でアンディ・ロディックを6-3, 6-4, 6-4で破り全米オープンに続きベスト8に進出。準々決勝では先輩のフェデラーに1-6, 3-6, 3-6で敗れた。
2012年ロンドンオリンピックの開会式ではスイス選手団の旗手を務めた。シングルスでは1回戦でマリーに3–6, 3–6で敗退した。前回優勝のフェデラーとのダブルスも2回戦でイスラエルのアンディ・ラム/ジョナサン・エルリック組に6-1, 6-7(5), 3-6で敗れた。
2013年 飛躍
全豪オープンでは4回戦で世界ランク1位のジョコビッチと対戦した。5時間を超える熱戦となったが6-1, 5-7, 4-6, 7-6(5), 10-12で競り負けた。5月のポルトガル・オープンでは決勝でダビド・フェレールを6–1, 6–4で破り2年ぶりのツアー4勝目を挙げた。マドリード・オープンでは準々決勝で第7シードのジョー=ウィルフリード・ツォンガに6-2, 6-7(9), 6-4で、準決勝で第6シードのトマーシュ・ベルディハに6-3, 4-6, 6-4で勝利し、5年ぶりのマスターズ決勝進出。決勝でラファエル・ナダルに2-6, 4-6で敗れ準優勝。全仏オープンでは4回戦でリシャール・ガスケを6-7(5), 4-6, 6-4, 7-5, 8-6で勝利し全仏では初めてベスト8に進出した。準々決勝ではナダルに2-6, 3-6, 1-6で完敗した。
全米オープンでは準々決勝で前年優勝のマリーを6-4, 6-3, 6-2で破り初めて4大大会でベスト4に進出した。準決勝ではジョコビッチに6–2, 6–7, 6–3, 3–6, 4–6のフルセットで敗れた。最終戦のATPワールドツアー・ファイナルにも初出場を果たしフェレール、ベルディハを破りベスト4に進出した。
2014年 全豪オープン初優勝 マスターズ1000初優勝 デビスカップ優勝
2014年は、昨年からの好調を維持し、年初のチェンナイ・オープンで優勝し自身ツアー5勝目を飾る。
全豪オープンでは、第8シードで勝ち上がり、準々決勝で第2シードのジョコビッチと再び対戦。2-6, 6-4, 6-2, 3-6, 9-7の4時間の激闘を制して準決勝に進出。準決勝で第7シードのベルディハを6-3, 6-7, 7-6, 7-6で破り、4大大会初の決勝進出を果たす。決勝では、第1シードのナダルと対戦。序盤から攻撃的なテニスを展開し、6-3, 6-2, 3-6, 6-3でナダルを破り、4大大会初優勝。スイス人男子ではロジャー・フェデラーに次いで2人目の優勝。
2005年以降、BIG4以外では2009年全米のフアン・マルティン・デル・ポトロ以来2人目のグランドスラム優勝者となった。さらにグランドスラム1大会でナダルとジョコビッチ両方に勝利した初の選手となる。また、4大大会において、第1シードと第2シードの2選手に勝利しての優勝は1993年全仏オープンのセルジ・ブルゲラ以来の快挙であった。大会後のランキングでは自己最高の3位となり、長年スイスNo.1プレーヤーであったフェデラーを抜き、スイスNo.1の座を手にした。
4月、モンテカルロ・マスターズではチリッチ、ニコラス・アルマグロ、ミロシュ・ラオニッチ、フェレールを破り決勝進出。フェデラーを破り優勝し初のマスターズタイトルを獲得した。
全仏オープンでは無念の1回戦敗退に終わるが、ウィンブルドンではフェデラーとの準々決勝に進出。過去7度のウィンブルドン優勝を誇るフェデラーに第1セットを6-3で先取するも6-3, 6-7(5-7), 4-6, 4-6で敗れた。
全米オープンでは第3シードとして順当に勝ち進むも準々決勝で錦織圭にフルセットの激戦の末、6-3, 5-7, 6-7(7-9), 7-6(7-5), 4-6で敗れた。
11月には2年連続でATPワールドツアー・ファイナルに出場し、ベルディハ、チリッチを破り2勝1敗の成績で準決勝に進出するもフェデラーに敗れた。
その1週間後、フランスとのデビスカップ決勝に出場。第1試合でツォンガを6-1, 3-6, 6-3, 6-2で破り、また、フェデラーと組んだダブルスではベネトー/ガスケ組を6-3, 7-5, 6-4のストレートで破った。この後フェデラーがガスケに勝利したためスイスはデビスカップ初優勝を果たした。
2015年 全仏オープン初優勝
連覇を目指した全豪オープン、3回戦でルカシュ・ロソルに勝利しキャリア通算400勝を達成。[3]準々決勝では錦織圭を6-3, 6-4, 7-6(6)のストレートで破ったが、準決勝ではジョコビッチに6-7(1), 6-3, 4-6, 6-4, 0-6のフルセットで敗れた。
ABNアムロ世界テニス・トーナメントでは決勝でトマーシュ・ベルディハを破り優勝。初めてATPツアー500のタイトルを獲得した。昨年優勝したモンテカルロ・マスターズではグリゴール・ディミトロフに敗れ3回戦止まりとなった。BNLイタリア国際で準々決勝でナダルにクレーコート初勝利を挙げ、大会7年ぶりとなる準決勝進出を果たす。
全仏オープンは第8シードで出場。4回戦でジル・シモンにストレートで勝利し2年ぶり2度目の全仏ベスト8進出。準々決勝ではフェデラーに6-4, 6-3, 7-6で勝利し全仏初・グランドスラム2大会連続ベスト4に進出。準決勝ではツォンガに6-3, 6-7, 7-6, 6-4で3時間50分の激闘の末に勝利し自身グランドスラム2度目の決勝進出を果たした。
決勝では第1シード 世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチを4-6, 6-4, 6-3, 6-4で下し、初優勝を果たした2014年全豪オープン以来、自身2度目のグランドスラムのタイトル獲得となった。BIG4以外の選手がグランドスラムで2回以上優勝したのは2005年全豪のマラト・サフィン以来10年ぶり、全仏オープンでラファエル・ナダル以外の選手が優勝したのは2009年のロジャー・フェデラー以来6年ぶり、全仏でBIG4以外の選手が優勝したのは2004年のガストン・ガウディオ以来11年ぶり。また、30歳を越してからの全仏オープンの優勝は1990年に30歳103日で制覇したアンドレス・ゴメス以来、5人目の快挙にもなった。なお、大会後のランキングで今年1月19日以来の世界ランク4位に復位した。
6月のウィンブルドン選手権では第4シードで出場し、4回戦まで全てストレート勝ちしたが、準々決勝で第21シードのガスケに4-6, 6-4, 6-3, 4-6, 9-11で敗れた。8月のロジャーズ・カップでは初戦のニック・キリオス戦は第3セット途中で棄権したが、この試合で相手のキリオスがワウリンカに対しワウリンカの交際相手に関する問題発言を犯し罰金と28日間の出場停止の処分を受ける事件があった[4]。
全米オープンでは準々決勝でマリーを破ったケビン・アンダーソンに勝利し2年ぶりの準決勝進出。準決勝でフェデラーに敗れた。楽天ジャパン・オープンでは決勝でブノワ・ペールに勝利し初優勝。上海マスターズでは準々決勝でナダルに敗れた。スイス・インドアではイボ・カロビッチに敗れ、4年連続初戦敗退。BNPパリバ・マスターズでは準々決勝でナダルに勝利し準決勝進出。準決勝でジョコビッチに敗れたが、それまで29セット連取していたジョコビッチからセットを奪った。ATPワールドツアー・ファイナルでは初戦でナダルに敗れるもフェレールと世界ランク2位のマリーに勝利し、初出場から3年連続の準決勝進出。準決勝では2年連続でフェデラーに敗れた。年間最終ランキングは2年連続の4位。
2016年 全米オープン初優勝
年初のチェンナイ・オープンで3連覇達成。全豪オープンでは4回戦でミロシュ・ラオニッチに4-6, 3-6, 7-5, 6-4, 3-6で敗れ、グランドスラム7大会連続ベスト8を逃した。2月に2008年以来のエントリーとなったドバイ・テニス選手権で決勝に進出。マルコス・バグダティスを破り初優勝を飾った。その後のマスターズでは5大会中モンテカルロ・マスターズしかベスト8入りを果たせなかった。全仏直前の地元スイスでのジュネーブ・オープンでは決勝に進出し、マリン・チリッチに6-4, 7-6(11)で勝利し、今季3勝目を挙げた。ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ全仏オープンでは、初戦のルカシュ・ロソル戦で4-6, 6-1, 3-6, 6-3, 6-4で辛勝するが、その後は順当に準決勝まで進出。準決勝ではマリーに4-6, 2-6, 6-4, 2-6で敗れた。ウィンブルドン選手権では2回戦でフアン・マルティン・デル・ポトロに6-3, 3-6, 6-7(2), 3-6で敗れた。その後ロジャーズ・カップでベスト4入りするもリオデジャネイロオリンピックは故障のため欠場した。しかし、全米オープンでは、3回戦でダニエル・エバンスにマッチポイントを握られながら4-6, 6-3, 6-7(6), 7-6(8), 6-2で4時間2分に及ぶマラソンマッチを制するとその後調子が上がり、準々決勝ではウィンブルドンで敗れているフアン・マルティン・デル・ポトロを7-6(5), 4-6, 6-3, 6-2で破り、対デルポトロの連敗を4で止めた。準決勝では錦織圭を4-6, 7-5, 6-4, 6-2の逆転で下し、3度目のグランドスラム決勝に進出した。決勝ではノバク・ジョコビッチに6-7(1), 6-4, 7-5, 6-3で逆転勝ち、全米オープン初優勝、グランドスラム3勝目を挙げた。3度のグランドスラム決勝進出でキャリア・グランドスラムに王手をかけたことになる。また、この優勝により、4年連続のATPワールドツアー・ファイナルの出場を確定させた。ATPワールドツアー・ファイナルでは第2戦でマリン・チリッチに勝利するも、初戦で錦織圭に、第3戦でマリーに完敗し、ATPワールドツアー・ファイナルでは自身初のラウンドロビン敗退となった。
年間最終ランキングは3年連続4位。
2017年 全仏準優勝 怪我によるツアー離脱
年初のブリスベン国際では第2シードとして出場し準決勝まで進出したものの、第3シードの錦織圭に6-7(3), 3-6で敗れた。全豪オープンでは準決勝でフェデラーに敗れた。ディフェンディングチャンピオンとして臨んだドバイ・テニス選手権では、初戦でダミル・ジュムールに6-7(4), 3-6で敗れた。BNPパリバ・オープンには第3シードとして出場し、準々決勝でドミニク・ティエムに6-4, 4-6, 7-6(2)で勝利し、準決勝ではパブロ・カレーニョ・ブスタに6-3, 6-2で快勝し、大会初の決勝進出を果たすも、決勝ではフェデラーに4-6, 5-7で敗れた。マイアミ・オープンには第1シードとして出場したが、4回戦でアレクサンダー・ズベレフに6-4, 2-6, 1-6で逆転負けを喫した。クレーコートシーズンに入ると、モンテカルロ・マスターズでは3回戦でパブロ・クエバスに4-6, 4-6で敗れ、ムチュア・マドリード・オープンでは初戦敗退、BNLイタリア国際ではジョン・イズナーに6-7(1), 4-6で敗れ3回戦敗退を喫するなど、マスターズでは思うような結果を残せなかったが、全仏オープンの前哨戦であるジュネーブ・オープンでは、決勝でミーシャ・ズベレフに4-6, 6-3, 6-3で勝利、今シーズン初タイトルを手にした。全仏オープンには第3シードとして出場し、4回戦でガエル・モンフィスに7-5, 7-6(7), 6-2で勝利、準々決勝ではマリン・チリッチに6-3, 6-3, 6-1で快勝。準決勝では第1シードのアンディ・マリーに6-7(6), 6-3, 5-7, 7-6(3), 6-1と4時間半に及ぶ死闘の末に勝利、2年ぶり2度目の大会決勝進出を果たしたが決勝でナダルに2-6, 3-6, 1-6で完敗した。ウィンブルドンは1回戦で敗退。その後以前から痛めていた左膝の手術に踏み切り、2017年の残りシーズン欠場を表明した[5]。
2018年
全豪オープンで第9シードとして復帰。しかし2回戦で世界ランク97位のテニーズ・サンドグレンにストレートで完敗を喫した[6]。2月のソフィア・オープンではベスト4に入るも、オープン13は2回戦で途中棄権し再び離脱。5月のBNLイタリア国際で復帰するも1回戦で敗退、全仏オープンは1回戦でギリェルモ・ガルシア=ロペスに2-6, 6-3, 6-4, 6-7(5), 3-6で逆転負けを喫し、前年のポイントをディフェンドできずランキングが30位から263位まで大幅に下降した[7]。ウィンブルドン選手権ではノーシードからの出場となったが1回戦で第6シードグリゴール・ディミトロフを1-6,7-6(3),7-6(5),6-4で下す。しかし2回戦ではトーマス・ファビアーノに敗れた。
全米オープンでは再びグリゴール・ディミトロフから白星を挙げるものの、3回戦でミロシュ・ラオニッチに敗れた。
プレースタイル
歴代でも最高クラスの片手バックハンドショットを武器としており、特に土とハードコートのプレイが得意である。また最高232km/hのファーストサービスも武器。2017年現在、グランドスラムを3つ制しており、好調時は誰も手がつけられないほどのパワーを持つ。反対に不調時は初戦敗退も珍しくなく、好不調の波の激しい選手と言える[8][9]。
記録
大会 | 期間 | 記録 | 他選手 |
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チェンナイ・オープン | 2011–2016 | 優勝「4回」 | 単独記録 |
2010–2016 | 決勝進出「5回」 | ||
2010–2016 | 準決勝進出「5回」 | ||
2014–2016 | 3連覇 | ||
グランドスラム | 2014–2016 | 世界1位を決勝で撃破し連続優勝「3回」 | 単独記録 |
2014–2015 | 世界1位と2位を撃破し連続優勝「2回」 |
主要大会決勝
グランドスラム決勝
シングルス: 4 (3 タイトル, 1 準優勝)
結果 | 年 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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優勝 | 2014年 | 全豪オープン | ハード | ラファエル・ナダル | 6–3, 6–2, 3–6, 6–3 |
優勝 | 2015年 | 全仏オープン | クレー | ノバク・ジョコビッチ | 4–6, 6–4, 6–3, 6–4 |
優勝 | 2016年 | 全米オープン | ハード | ノバク・ジョコビッチ | 6–7(1), 6–4, 7–5, 6–3 |
準優勝 | 2017年 | 全仏オープン | クレー | ラファエル・ナダル | 2–6, 3–6, 1–6 |
オリンピック決勝
ダブルス: 1 (1 金メダル)
結果 | 年 | 大会 | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア |
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優勝 | 2008年 | 北京五輪 | ハード | ロジャー・フェデラー | シーモン・アスペリン トーマス・ヨハンソン | 6–3, 6–4, 6–7(4), 6–3 |
マスターズ1000決勝
シングルス: 4 (1 タイトル, 3 準優勝)
結果 | 年 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 2008年 | ローマ | クレー | ノバク・ジョコビッチ | 6–4, 3–6, 3–6 |
準優勝 | 2013年 | マドリード | クレー | ラファエル・ナダル | 2–6, 4–6 |
優勝 | 2014年 | モンテカルロ | クレー | ロジャー・フェデラー | 4–6, 7–6(5), 6–2 |
準優勝 | 2017年 | インディアンウェルズ | ハード | ロジャー・フェデラー | 4–6, 5–7 |
ダブルス: 1 (1 準優勝)
結果 | 年 | 大会 | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 2011年 | インディアンウェルズ | ハード | ロジャー・フェデラー | アレクサンドル・ドルゴポロフ グザビエ・マリス | 4–6, 7–6(5), [7–10] |
ATPツアー決勝進出結果
シングルス: 28回 (16勝12敗)
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結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 1. | 2005年7月4日 | グシュタード | クレー | ガストン・ガウディオ | 4–6, 4–6 |
優勝 | 1. | 2006年7月24日 | ウマグ | クレー | ノバク・ジョコビッチ | 6–6, 途中棄権 |
準優勝 | 2. | 2007年7月22日 | シュトゥットガルト | クレー | ラファエル・ナダル | 4–6, 5–7 |
準優勝 | 3. | 2007年10月14日 | ウィーン | ハード (室内) | ノバク・ジョコビッチ | 4–6, 0–6 |
準優勝 | 4. | 2008年1月5日 | ドーハ | ハード | アンディ・マリー | 4–6, 6–4, 2–6 |
準優勝 | 5. | 2008年5月11日 | ローマ | クレー | ノバク・ジョコビッチ | 6–4, 3–6, 3–6 |
準優勝 | 6. | 2010年1月4日 | チェンナイ | ハード | マリン・チリッチ | 6–7(2), 6–7(3) |
優勝 | 2. | 2010年4月11日 | カサブランカ | クレー | ビクトル・ハネスク | 6–2, 6–3 |
優勝 | 3. | 2011年1月9日 | チェンナイ | ハード | グザビエ・マリス | 7–5, 4–6, 6–1 |
準優勝 | 7. | 2013年2月24日 | ブエノスアイレス | クレー | ダビド・フェレール | 4–6, 6–3, 1–6 |
優勝 | 4. | 2013年5月5日 | オエイラス | クレー | ダビド・フェレール | 6–1, 6–4 |
準優勝 | 8. | 2013年5月12日 | マドリード | クレー | ラファエル・ナダル | 2–6, 4–6 |
準優勝 | 9. | 2013年6月22日 | スヘルトーヘンボス | 芝 | ニコラ・マユ | 3-6, 4-6 |
優勝 | 5. | 2014年1月5日 | チェンナイ | ハード | エドゥアール・ロジェ=バセラン | 7–5, 6–2 |
優勝 | 6. | 2014年1月26日 | 全豪オープン | ハード | ラファエル・ナダル | 6-3, 6–2, 3-6, 6-3 |
優勝 | 7. | 2014年4月20日 | モンテカルロ | クレー | ロジャー・フェデラー | 4–6, 7–6(5), 6–2 |
優勝 | 8. | 2015年1月11日 | チェンナイ | ハード | アリャジュ・ベデネ | 6–3, 6–4 |
優勝 | 9. | 2015年2月15日 | ロッテルダム | ハード (室内) | トマーシュ・ベルディハ | 4–6, 6–3, 6–4 |
優勝 | 10. | 2015年6月7日 | 全仏オープン | クレー | ノバク・ジョコビッチ | 4–6, 6–4, 6–3, 6–4 |
優勝 | 11. | 2015年10月11日 | 東京 | ハード | ブノワ・ペール | 6–2, 6–4 |
優勝 | 12. | 2016年1月10日 | チェンナイ | ハード | ボルナ・チョリッチ | 6–3, 7–5 |
優勝 | 13. | 2016年2月27日 | ドバイ | ハード | マルコス・バグダティス | 6–4, 7–6(13) |
優勝 | 14. | 2016年5月21日 | ジュネーブ | クレー | マリン・チリッチ | 6–4, 7–6(11) |
優勝 | 15. | 2016年9月11日 | 全米オープン | ハード | ノバク・ジョコビッチ | 6–7(1), 6–4, 7–5, 6–3 |
準優勝 | 10. | 2016年9月25日 | サンクトペテルブルク | ハード (室内) | アレクサンダー・ズベレフ | 2–6, 6–3, 5–7 |
準優勝 | 11. | 2017年3月19日 | インディアンウェルズ | ハード | ロジャー・フェデラー | 4–6, 5–7 |
優勝 | 16. | 2017年5月22日 | ジュネーブ | クレー | ミーシャ・ズベレフ | 4–6, 6–3, 6–3 |
準優勝 | 12. | 2017年6月11日 | 全仏オープン | クレー | ラファエル・ナダル | 2–6, 3-6, 1-6 |
ダブルス: 6回 (2勝4敗)
結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
準優勝 | 1. | 2004年7月11日 | グシュタード | クレー | マルク・ロセ | リーンダー・パエス ダビド・リクル | 4–6, 2–6 |
準優勝 | 2. | 2008年7月7日 | グシュタード | クレー | ステファン・ボーリ | ヤロスラフ・レビンスキー フリップ・ポラーシェク | 6–3, 2–6, [9–11] |
優勝 | 1. | 2008年8月16日 | 北京五輪 | ハード | ロジャー・フェデラー | シーモン・アスペリン トーマス・ヨハンソン | 6–3, 6–4, 6–7(4), 6–3 |
準優勝 | 3. | 2009年1月11日 | チェンナイ | ハード | ジャン=クロード・シェラー | エリック・バトラック ラジーブ・ラム | 3–6, 4–6 |
準優勝 | 4. | 2011年3月18日 | インディアンウェルズ | ハード | ロジャー・フェデラー | アレクサンドル・ドルゴポロフ グザビエ・マリス | 4–6, 7–6(5), [7–10] |
優勝 | 2. | 2013年1月6日 | チェンナイ | ハード | ブノワ・ペール | アンドレ・ベーゲマン マルティン・エメリッヒ | 6–2, 6–1 |
4大大会優勝
全豪オープン:1勝(2014年)
全仏オープン:1勝(2015年)
全米オープン:1勝(2016年)
年 | 大会 | 対戦相手 | 試合結果 |
---|---|---|---|
2014年 | 全豪オープン | ラファエル・ナダル | 6-3, 6-2, 3-6, 6-3 |
2015年 | 全仏オープン | ノバク・ジョコビッチ | 4-6, 6-4, 6-3, 6-4 |
2016年 | 全米オープン | ノバク・ジョコビッチ | 6–7(1), 6–4, 7–5, 6–3 |
デビスカップ
優勝 (1)
年 | スイスチーム | ラウンド/相手 |
---|---|---|
2014年 | ロジャー・フェデラー スタン・ワウリンカ マルコ・チウディネリ ミヒャエル・ラマー | 1R: セルビア 2–3 スイス QF: カザフスタン 1–3 スイス SF: スイス 3–2 イタリア FN: フランス 1–3 スイス |
成績
4大大会シングルス
- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | WG | Z# | PO | SF-B | S | G | NMS | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加
WG=デビスカップワールドグループ, Z#=デビスカップ地域ゾーン, PO=デビスカッププレーオフ, SF-B=オリンピック銅メダル, S=オリンピック銀メダル, G=オリンピック金メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, NH=開催なし.
大会 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 通算成績 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全豪オープン | LQ | LQ | 2R | 3R | 2R | 3R | 3R | QF | 3R | 4R | W | SF | 4R | SF | 2R | 37–12 |
全仏オープン | LQ | 3R | 1R | 2R | 3R | 3R | 4R | 4R | 4R | QF | 1R | W | SF | F | 1R | 38–13 |
ウィンブルドン | A | 1R | 3R | 1R | 4R | 4R | 1R | 2R | 1R | 1R | QF | QF | 2R | 1R | 2R | 19–14 |
全米オープン | LQ | 3R | 3R | 4R | 4R | 1R | QF | 2R | 4R | SF | QF | SF | W | A | 3R | 40-12 |
※: ※2014年全豪3回戦と2014年全米3回戦の不戦勝は通算成績に含まない
年間最終戦
大会 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 通算成績 |
---|---|---|---|---|---|---|
ATPワールドツアー・ファイナル | SF | SF | SF | RR | A | 7–8 |
大会最高成績
大会 | 成績 | 年 |
---|---|---|
インディアンウェルズ | F | 2017 |
マイアミ | 4R | 2009, 2014, 2017 |
モンテカルロ | W | 2014 |
マドリード | F | 2013 |
ローマ | F | 2008 |
カナダ | SF | 2016 |
シンシナティ | SF | 2012 |
上海 | QF | 2013, 2015 |
パリ | SF | 2013, 2015 |
ハンブルグ | 2R | 2008 |
オリンピック | 2R | 2008 |
デビスカップ | W | 2014 |
世界ランキング
大会 | 2003 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
最終ランキング | 169 | 162 | 55 | 30 | 36 | 13 | 21 | 21 | 17 | 17 | 8 | 4 | 4 | 4 | 9 |
その他
2015年7月にスポーツメディアESPNで全裸ヌードを披露している[10]。
脚注
^ スイスのローザンヌはフランス語圏であるが、フランス語でもスイスで最も多数派のドイツ語(スタン・ワウリンカの父はチェコ系ドイツ人)でもヴァヴリンカのように発音するため、バブリンカと表記されることも多く、特に日本のメディアでは多用された。ところが2015年6月に本人がアドバイザリー契約を結ぶヨネックスを介し、「英語で探しやすいように”ワウリンカ”で統一してほしい」との要望を出した。このことから本項でも「ワウリンカ」の表記を用いることとする
^ “【テニス】全仏王者「ワウリンカと読んで」”. 2015年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月16日閲覧。
^ ワウリンカがキャリア通算400勝で16強入り、全豪オープン
^ “スタン侮辱のキリ 罰金と出場停止”. tennis365.net. 20170301閲覧。
^ “手術ワウリンカ「難しい決断」”. tennis365.net (2017年8月5日). 2018年1月24日閲覧。
^ “ワウリンカ「大きなステップ」”. tennis365.net (2018年1月19日). 2018年1月24日閲覧。
^ “ワウリンカ 200位台へ大後退”. tennis365.net (2018年6月11日). 2018年6月11日閲覧。
^ A new star shines, Thestatesman.co.in vom 5. Februar 2014
^ Magnus Norman: Der Mann hinter Wawrinka, Neue Zürcher Zeitung vom 27. Januar 2014
^ Morty Ain (2015年7月6日). “Stan Wawrinka: 'My body is for my tennis, it's for my sport'” (英語). ESPN. http://espn.go.com/tennis/story/_/page/bodystanwawrinka/swiss-tennis-phenom-stan-wawrinka-only-racket-espn-magazine-body-issue 2016年4月4日閲覧。
外部リンク
スタン・ワウリンカ - ATPツアーのプロフィール (英語)
スタン・ワウリンカ - デビスカップのプロフィール (英語)
スタン・ワウリンカ - 国際テニス連盟のプロフィール (英語)
スタン・ワウリンカ (@stanwawrinka) - Twitter
公式サイト (フランス語・ドイツ語・英語)
ウィキメディア・コモンズには、スタン・ワウリンカに関するカテゴリがあります。
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