SL冬の湿原号
SL冬の湿原号 | |
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重連運転するSL冬の湿原号 | |
運行者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
列車種別 | 普通列車 |
運行区間 | 釧路駅 - 標茶駅 |
経由線区 | 釧網本線 |
使用車両 | 14系客車(旭川運転所) オハシ47形客車(旭川運転所) C11形蒸気機関車(旭川運転所) |
運行開始 | 2000年1月8日 |
備考 | 2016年12月現在のデータ |
SL冬の湿原号(SLふゆのしつげんごう)とは、北海道旅客鉄道(JR北海道)が釧網本線釧路駅 - 標茶駅・川湯温泉駅間にて2000年(平成12年)1月8日から運行している、蒸気機関車 (SL) 牽引による臨時列車である。
台湾鉄路管理局CK124SL列車と姉妹列車である。(2014年3月12日締結)
2014年(平成26年)、JR北海道ではSLには新型の自動列車停止装置 (ATS) の搭載が難しく、北海道新幹線の開業準備を優先させる必要性があることから、同年度を最後にSL函館大沼号、SLはこだてクリスマスファンタジー号、SLニセコ号を廃止する検討に入ったが、SL冬の湿原号については存続の方針となっている[1]。
目次
1 運行概況
1.1 運行時期
1.2 運行サービス
2 停車駅
3 使用車両
3.1 牽引機関車
3.1.1 過去の牽引機関車
3.2 補助機関車
3.3 客車
4 ギャラリー
5 参考文献
6 関連項目
7 脚注
8 外部リンク
運行概況
運行時期
2月を中心に1月から3月まで運行される。2013年(平成25年)は、当時牽引機の一つであったC11 207の車輪トラブルのため、一部の日はディーゼル機関車牽引による「DL冬の湿原号」として運転された[2]。
また2017年(平成29年)も、牽引機のC11 171の車輪に傷が発見され、2月11日以降は全日ディーゼル機関車牽引による「DL冬の湿原号」として運転された[3]。
運行サービス
釧路湿原を縦断するため、タンチョウ、エゾシカ、オオワシなどの大型野生動物に出会うことがごく普通であり、その際には列車を停止させてやり過ごすことがある。観光列車であるため、車内アナウンスによるガイドや乗車記念品の車内販売も行われる。また、この時期、JR北海道は知床斜里 - 標茶間で臨時バス「ツインクルバス知床号」を運転し、SL冬の湿原号と同様、2月を中心に1月から3月までの期間、網走 - 知床斜里間を運行する観光列車「流氷ノロッコ号」からの乗り継ぎを実施している。
一度の運行に約400人前後が乗車する、人気の高い観光列車である。
停車駅
釧路駅 - 東釧路駅 - 釧路湿原駅 - 塘路駅 - 茅沼駅 - 標茶駅
※川湯温泉駅まで運行する場合は、摩周駅にも停車する
使用車両
牽引機関車
- C11 171
過去の牽引機関車
- C11 207
上記の2両のSLが重連で運転されたこともあった。また、2001年(平成13年)1月21日に川湯温泉駅で開催されたイベント「北海道SLサミット」に合わせて、反向重連で運転されたこともある[4]。
ヘッドマークは、「C11 171」と「C11 207」のいずれかが入った2種が牽引機に合わせて用意されていた。(C11 171用のみ番号の下に「SINCE 2000」が入る)。またイベントなどで特別なヘッドマークを掲出することがあった。
補助機関車
- DE15形
客車
牽引される客車の基本的な編成内容は以下のとおり。標茶方が1号車。座席車は全車両ボックスシートに統一されている。
- 1号車 - スハフ14 505(座席車)
- 2号車 - スハシ44 1(カフェカー・座席車)
- 3号車 - オハ14 526(座席車)
- 4号車 - オハ14 519(座席車)
- 5号車 - スハフ14 507(座席車)
ギャラリー
スハシ44 1
カフェカウンター
ヨ4647
スハフ14 505
補助機関車のDE15形(釧網本線摩周駅、2010年1月24日)
消防車(大型水槽車)による給水作業(釧網本線摩周駅、2010年1月24日)
10周年記念企画列車(釧路駅)
名物スルメ焼き
参考文献
- 鉄道ジャーナル社『鉄道ジャーナル別冊 年鑑2001日本の鉄道』pp.28 - 29
- 鉄道ジャーナル社『鉄道ジャーナル別冊 年鑑2002日本の鉄道』pp.28 - 29
関連項目
- 蒸気機関車牽引列車
- 動態保存中の蒸気機関車
- 日本の蒸気機関車史
脚注
^ “SLニセコ号も廃止 JR、冬の湿原号は存続 新型ATS搭載困難”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2014年7月10日). http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/550281.html
^ “DL冬の湿原号”運転 - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2013年2月5日
^ 「SL冬の湿原号」牽引機関車の変更について(PDF) - JR北海道 2017年2月10日
^ “「トンボ連結」湿原を疾走”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 38. (2001年1月21日)
外部リンク
- SL冬の湿原号(14系 ※一部43系)車両の紹介
- SL冬の湿原号 釧路支社
SL冬の湿原号、釧路湿原を快走 - YouTube(朝日新聞社提供、2014年1月18日公開)