ノルウェーの森
「ノルウェーの森」 | |||||||
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ビートルズの楽曲 | |||||||
| 収録アルバム | 『ラバー・ソウル』 | ||||||
| リリース | |||||||
| 録音 | アビー・ロード・スタジオ 1965年10月12日、21日 | ||||||
| ジャンル | フォークロック[1] ラーガ・ロック[2] | ||||||
| 時間 | 2分4秒 (stereo version) 2分8秒 (monaural version) 1分59秒 ("The Beatles Anthology 2" version) | ||||||
| レーベル | パーロフォン(イギリス) キャピトル・レコード(アメリカ) オデオン・レコード(日本) | ||||||
| 作詞者 | レノン=マッカートニー | ||||||
| プロデュース | ジョージ・マーティン | ||||||
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「ノルウェーの森」 (Norwegian Wood (This Bird Has Flown))はイギリスのロック・バンド、ビートルズの楽曲である。
ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2010年版)では83位にランクされている[3]。
目次
1 解説
2 タイトルに関する諸説
3 ミキシング
4 演奏
5 収録盤
6 脚注
6.1 注釈
6.2 出典
解説
本作は1965年12月3日に発売された6作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ラバー・ソウル』のA面2曲目に収録された。レノン=マッカートニーの作。リード・ヴォーカルはジョン・レノン。ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500では83位にランクされている。
リード・ヴォーカルおよびアコースティック・ギターはジョン・レノン、バッキング・ヴォーカルはポール・マッカートニーが担当し、ジョンの発案によりインドの民族楽器であるシタールがジョージ・ハリスンによって演奏されている。レコード化されたポピュラーミュージックにシタールが使用されたのはこれが初めてのことであると言われていた[注 1]。アルバム『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』には別ヴァージョン(お蔵入りになっていた第1テイク)が収録されている。
歌詞内容についてレノン自身は、ローリング・ストーン誌やプレイボーイ誌のインタビューで「当時の妻シンシアに気付かれないように、他の女性との浮気を書いたもの」と説明している。一見ふられたような歌詞にも受け取れるが、"最後の火をつけるラインはポールによるもので、ポールの解説によれば風呂で寝ることになってしまった復讐をするために、その場所を燃やしてしまうことにしたというもの[4][5]。
音楽的には、シタールの使用や、メインメロディ部分のEミクソリディアンモード(移動ドで、ドレミファソラ♭シの旋法)と、ポールのバッキングヴォーカルが重なってくる部分のEドリアンモード(移動ラで、ラシドレミ#ファソの旋法)のモードチェンジが特徴である。
タイトルに関する諸説
原題の"Norwegian Wood"が何を意味するか歌詞中に明確に描かれていないため、邦訳には、「ノルウェーの森」や「ノルウェー製の家具」などがある。
ポール・マッカートニーは次のように解説している。"Peter Asher had just done his room out in wood, and a lot of people were decorating their places in wood. Norwegian wood. It was pine, really, just cheap pine. But it's not as good a title, is it, "Cheap Pine"?"(ピーター・アッシャー[注 2]は部屋の内装をすっかり木造にしていたよ。多くの人が木材で部屋を飾り付けていたんだ。ノルウェー産の木材、松の木のことだよ。安物の松材さ。でも「安物の松材」じゃタイトルにならないだろ?)[5]
つまり、彼女の部屋に入ってみるとノルウェー産の木材で内装された「ウッド調の部屋だった」ということをあらわしており、woodは木材を指している。また、英国では"Norwegian wood"はしばしば労働階級の人が住むアパートの内装に使われる安物の木材を指すことがあり、そうした部屋に住んでいる彼女は、大して裕福ではない娘を表しているともいわれている(さらに部屋には椅子も置いていないと歌われている)。
大津栄一郎によれば、"wood"という単語は、"the wood"と定冠詞がつく場合以外の単数では森を意味しないという[6]。「森」は語学的におかしく、「ノルウェイ材の部屋」のような訳の方が正しいのではないかとしている。ただし一方で、「ノルウェーの森」の方がタイトルとしてははるかに良いということも述べている。
この説はアルバート・ゴールドマンによるジョン・レノンの伝記にも登場する[7]。
また、村上春樹は、「ジョージ・ハリソンのマネージメントをしているオフィスに勤めているあるアメリカ人女性から『本人から聞いた話』」として、"Knowing she would"(オレは彼女がそうすると(俗的に言えば「ヤらせてくれる」と)知って(思って)いた)という言葉の語呂合わせとして、"Norwegian Wood"とした、という説を紹介している[8]。
「ノルウェーの森」という邦題は、当時東芝音楽工業でビートルズ担当のディレクターだった高嶋弘之が付けた。高嶋は知っている単語で適当に歌詞を訳してから曲を聴き、自分で閃いたところでタイトルを付けていた[9]。ジョージが弾くシタールと、ジョンの靄がかっているような物憂げな声に"wood"なので、なんの疑いもなく「ノルウェーの森」に決めたという[10]。
ミキシング
モノラル・ヴァージョンには最初の中間部(0'38")に小さく咳払いが入る。
その他下記の通り3つの定位の異なるミキシングがある。
| ヴァージョン | ヴォーカル | シタール | アコースティック・ギター |
|---|---|---|---|
| 『ラバー・ソウル』収録 | 右寄り | 左 | 右 |
| 『ラヴ・ソングス』収録 | 中央(やや右寄り) | 左寄り | 中央 |
| 『ビートルズ バラード・ベスト20』収録 | 中央(やや左寄り) | 中央(やや右寄り) | 中央 |
演奏
クレジットはイアン・マクドナルドによるもの[11]。
ジョン・レノン - ボーカル[注 3]、アコースティック・ギター
ポール・マッカートニー - ベース、コーラス
ジョージ・ハリスン - 12弦アコースティック・ギター、シタール[注 3]
リンゴ・スター - タンブリン、マラカス、バスドラム、フィンガーシンバル
収録盤
- 『ラバー・ソウル』
- "Rubber Soul"(Capitol)
- 『ザ・ビートルズ1962年〜1966年』
- 『ラヴ・ソングス』
- 『ビートルズ バラード・ベスト20』
- 『リヴァプールより愛を込めて ザ・ビートルズ・ボックス』
- 『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』
脚注
注釈
^ 中山康樹『ビートルズの謎』(講談社現代新書 2008年)p.72によれば、シタールを使った最初のグループはビートルズでなくヤードバーズのHeart Full Of Soul(邦題:ハートせつなく)だったという。ただし、この曲はシタール抜きで発表され、シタールバージョンは1984年に発表された。
^ フォークデュオ「ピーター&ゴードン」のメンバーで、当時のポールの恋人ジェーン・アッシャーの実兄
- ^ abダブルトラック処理されている。
出典
^ Unterberger, Richie. “Great Moments in Folk Rock: Lists of Author Favorites”. richieunterberger.com. 2018年10月17日閲覧。
^ Williams, Paul (2002). The Crawdaddy! Book: Writings (and Images) from the Magazine of Rock. Hal Leonard. ISBN 0-634-02958-4.
^ The Beatles, 'Norwegian Wood (This Bird Has Flown)' | 500 Greatest Songs of All Time | Rolling Stone
^ Cross, Craig (2005). The Beatles: Day-by-day, Song-by-song, Record-by-record. Iuniverse. ISBN 0595346634.
- ^ abMiles, Barry (1997). Paul McCartney: Many Years from Now. New York: Henry Holt and Company. ISBN 0-8050-5249-6.
^ 大津栄一郎「『ノルウェイの森』雑考」『図書』(岩波書店)538号(1994年4月)11 - 15頁
^ 村上春樹 雑文集 p. 108
^ 村上春樹 雑文集 p. 111
^ ザ・ビートルズ レーベル公式サイト(ユニバーサルミュージックジャパン) ビートルズ来日時を知る初代ディレクター高島弘之氏に聞きました! - ウェイバックマシン(2013年11月23日アーカイブ分)
^ 「洋楽マン列伝 vol.101 高嶋弘之氏(中編)」『レコード・コレクターズ 2018年9月号』、167頁。
^ MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (Second Revised ed.). London: Pimlico Books at Random House. ISBN 1-84413-828-3.