済州特別自治道






























































































済州特別自治道

略称: Jeju;제주;濟州;チェジュ

済州市と漢拏山
済州市と漢拏山

位置

済州道の位置
地図

済州道の地図
各種表記

ハングル:

제주특별자치도

漢字:

濟州特別自治道
日本語読み仮名:
さいしゅうとくべつじちどう

片仮名転写:

チェジュ=トゥクピョルジャチド

ローマ字転写 (RR):

Jeju-teukbyeoljachido
統計(2015年)
面積:
1,847.77 km2
総人口:
605,619[1]
男子人口:
304,789 人
女子人口:
300,830 人
人口密度:
299.7 人/km2
世帯数:
224,724 世帯
行政
国:
大韓民国の旗 大韓民国
下位行政区画:
2行政市

ISO 3166-2:

KR-49
行政区域分類コード:
39
済州特別自治道の木:
クスノキ
済州特別自治道の花:
タンナアカツツジ
済州特別自治道の鳥:
キツツキ
自治体公式サイト:
済州特別自治道
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漢拏山


済州特別自治道(チェジュとくべつじちどう、韓国語表記:제주특별자치도)は、大韓民国本土南西部に位置する済州島全体と牛島、馬羅島などの付属小島嶼を道としている行政区。道都は済州市。南部には2002サッカーワールドカップの開催地、西帰浦市もある。2006年7月1日に「済州道」から変更された。


道内には、韓国政府統治地域最高峰の漢拏山がそびえたち、一帯は「済州の火山島と溶岩洞窟」としてユネスコの世界遺産に登録されている。韓国国内で鉄道、高速道路、一般国道が通っていない唯一の道でもある。




目次






  • 1 歴史


    • 1.1 済州島(済州郡)




  • 2 済州特別自治道の自治体


    • 2.1 行政機構の再編と住民投票


    • 2.2 道知事


    • 2.3 道議会




  • 3 交通


    • 3.1 公共交通


    • 3.2 海上交通


    • 3.3 航空




  • 4 放送


    • 4.1 標準ラジオ放送


    • 4.2 FMラジオ放送


    • 4.3 テレビジョン放送




  • 5 友好交流


  • 6 関連項目


  • 7 脚注


  • 8 外部リンク





歴史


古代には耽羅国として自立した存在であったが、日本書紀に日本に朝貢したとの記述があるなど、倭、百済、新羅に朝貢して間接的な支配を受けた。


938年には高末老が高麗に入朝、服属している。1105年高麗は耽羅国号を廃止し、耽羅郡を設置したが、旧支配層の地方支配は認められた。 1259年に高麗がモンゴル元朝に服属すると、済州島はモンゴルの直轄領となり、大規模な馬牧が設置された。


1271年、珍島でモンゴル・高麗連合軍に敗れた金通精率いる三別抄がそれ以降済州島に移って抗戦を続けた。三別抄は島民を巻き込みながらゲリラ戦を行なったが、1273年4月、金方慶と洪茶丘率いる高麗軍によって三別抄は壊滅した。同年モンゴルは済州島に耽羅総管府を設置した。


1294年には再び高麗に帰属し、済州の名称に戻った。李氏朝鮮初期には済州牧が設置されている。




  • 1416年: 済州牧に旌義県、大静県を設置


  • 1864年: 旌義県、大静県を郡に昇格、全羅道観察使の管轄下に置く


  • 1880年: 再び県に戻す


  • 1895年: 二十三府制の施行により済州牧を府に改編し観察使を置く。済州府が済州郡・旌義郡・大静郡を管轄。(3郡)


  • 1896年: 済州島全域が全羅南道に属し、済州郡が済州牧に改編。(1牧2郡)


  • 1906年: 牧使を廃止。(3郡)


  • 1910年: 旌義郡・大静郡の両郡を済州郡に統合。(1郡)


  • 1915年: 郡制を廃止、島制に改編。(1島)


  • 1946年8月1日: 全羅南道から分離し、済州道制実施。(2郡1邑12面)


  • 1955年9月1日: 北済州郡済州邑が済州市に昇格。(1市2郡)


  • 1981年7月1日: 南済州郡西帰浦邑・中文面を合併し、西帰浦市に昇格。(2市2郡)


  • 2006年7月1日: 済州特別自治道に改編、済州市と西帰浦市の2行政市になる 初代知事金泰煥。(2市)



済州島(済州郡)



  • 1914年4月1日 - 郡面併合により、済州郡・旌義郡・大静郡および莞島郡の一部(楸子面)を済州郡として編成。済州郡に以下の面が成立。(13面)
    • 済州面・旧左面・新左面・新右面・旧右面・旌義面・東中面・西中面・右面・大静面・中面・左面・楸子面


  • 1915年5月1日 - 島制施行で済州郡が済州島に改編される。(13面)

  • 1931年4月1日 - 済州面が済州邑に昇格。(1邑12面)

  • 1935年4月1日 (1邑12面)

    • 新右面が涯月面に改称。

    • 旧右面が翰林面に改称。

    • 中面が安徳面に改称。

    • 左面が中文面に改称。

    • 右面が西帰面に改称。

    • 西中面が南元面に改称。

    • 東中面が表善面に改称。

    • 旌義面が城山面に改称。

    • 新左面が朝天面に改称。



  • 1946年8月1日 - 済州島が道制施行し、済州道となる。

    • 済州邑・旧左面・楸子面・翰林面・朝天面・涯月面の地域をもって、北済州郡を設置。

    • 城山面・南元面・中文面・大静面・表善面・西帰面・安徳面の地域をもって、南済州郡を設置。

    • 同日、行政区域としての済州島(済州郡)が消滅される。





済州特別自治道の自治体




済州特別自治道庁



  • 済州市

  • 西帰浦市


読みは大韓民国の地方行政区画を参照。



行政機構の再編と住民投票


済州道は2006年7月1日から、より高度の自治権を付与された特別自治道に移行した。離島である済州道の特殊性を勘案し、外交・国防・司法を除いてアメリカの州のような高度な自治権を認めることとしたもので、韓国政府が2005年11月、同道を特別自治道とするための関連法案を閣議決定し、2006年2月に国会で可決された。


これに伴い市・郡といった基礎自治体の再編の検討もなされ、これについて済州では初となる住民投票が行われた。これは現行制度を当面維持する「漸進案」と、基礎自治体の議会廃止・市長の道知事による任命・郡市の統合等を行う「革新案」とを選択するもので、「革新案」が採択された。
なお、この住民投票においては永住権を持つ外国人にも投票権が与えられ、注目された。


この投票結果を受け、特別自治道への移行と同時に、済州市と北済州郡、西帰浦市と南済州郡を統合し、自治権を持たない行政市としての済州市と西帰浦市が発足した。



道知事




  • 第3代特別自治道知事:元喜龍(원희룡 ウォン・ヒルン、2014年7月1日-現在)

  • 第2代特別自治道知事:禹瑾敏(우근민 ウ・グンミン、2010年7月1日-2014年6月30日)

  • 初代特別自治道知事:金泰煥(김태환 キム・テファン、2006年7月1日-2010年6月30日) - 済州道時代からは35代


出典:道知事室ホームページ



道議会


定数:41議席(地域区29+比例代表7+教育議員5)[2]地域区は小選挙区制。教育議員[3]は全員無所属(政党公薦禁止)。


















































党派別議席数(2018年7月1日現在)

合計
党派別内訳

自由韓国党

共に民主党
無所属
教育議員
合計
41
18
16
2
5
選挙別内訳
地域区
29
14
13
2


比例代表
7
4
3


教育議員
5



5

出典:済州道議会ホームページの현역의원(現役議員)。2014年7月1日閲覧



交通



公共交通



  • 済州特別自治道には鉄道がない。主な交通手段は自動車で、路線バスもある。道路の総延長は2,799kmで、舗装率は79%である。

  • かつては国道11・12・16・95・99号線が島内を通っていたが、済州特別自治道への改編に伴い、2007年1月1日に島内の国道はすべて地方道に格下げされた。



海上交通


海上交通は3千トン級以上のフェリーが済州海峡を通って韓国本土(木浦、釜山、仁川等)に就航している。



航空



  • 1968年に開港した済州国際空港があり、韓国で4番目の規模で、利用客は仁川国際空港につぐ2番目である。大韓航空・アシアナ航空のほか、済州航空などの格安航空会社が就航。

  • ちなみに世界で最も過密状態にある航路はソウル金浦-済州路線で、1日平均130便、過密時間帯は3分間隔で飛行機が着陸して離陸する。



放送


放送局は全て道庁がある済州市に拠点が置かれている。嘗てはKBS(韓国放送公社)が西帰浦市に日本のNHK地方放送局に相当する「中継局」を設置していたが、合理化により廃止された。



標準ラジオ放送












































































局名
済州
西帰浦
放送時間(KST=JST)

呼出符号
周波数
空中線電力(W)
呼出符号
周波数
空中線電力(W)

KBS済州第1
HLKS
963kHz
10k

HLCF

621kHz

1k
24時間[4]
HLKS-SFM
99.3MHz
3k
(中継局)
95.3MHz

KBS済州第2
HLQC-SFM
91.9MHz
3k
(中継局)
89.7MHz

5:00〜翌日3:00

済州MBC
HLAJ
774kHz
10k
(中波局無し)
24時間(休止時間有り)
HLAJ-SFM
97.9MHz
1k
(中継局)
97.1MHz
1k

FEBC済州
HLAZ
1566kHz
250k/
100k
(中継局)
101.1MHz
1k
24時間[5]
HLAZ-SFM
104.7MHz
1k


FMラジオ放送


日本のFM放送と同じカテゴリー。中波帯の逼迫もあり全国的傾向として最近新規開局が相次いでいる。













































































局名
済州
西帰浦
放送時間(KST=JST)
呼出符号
周波数
空中線電力(W)
呼出符号
周波数
空中線電力(W)
KBS済州音楽FM
HLKS-FM
96.3MHz
3k
(中継局)
99.9MHz
3k
24時間
済州MBC FM4U
HLAJ-FM
90.1MHz
3k
(中継局)
102.9MHz
3k
24時間(休止時間有り)

JIBS NewPowerFM
HLQC-FM
101.5MHz
3k
(中継局)
98.5MHz
1k
24時間(休止時間有り)

EBS
(中継局)
107.3MHz
3k
(中継局)
104.9MHz
3k
5:00〜翌日2:00

済州CBS
HLKO-FM
93.3MHz
3k
(中継局)
90.9MHz
1k
5:00〜翌日1:00

Arirang Radio

88.7MHz

(中継局)
88.1MHz

6:00〜翌日2:00


テレビジョン放送


済州島は韓国でいち早くアナログテレビジョン放送を終えた道である。




























































リモコンキーID
局名
済州
西帰浦
呼出符号
ch
空中線電力(W)
呼出符号
ch
空中線電力(W)
6-1
JIBS TV
HLKJ-DTV
K-33
1k
(中継局)
K-15
500
7-1
KBS済州第2
HLQC-DTV
K-29
(中継局)
K-16
9-1
KBS済州第1
HLKS-DTV
K-27
(中継局)
K-14
10-1
EBS
(中継局)
K-35
(中継局)
K-18
11-1
済州MBC
HLAJ-DTV
K-31
(中継局)
K-17


友好交流




城山・日出峰




トルハルバン




  • アメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国ハワイ州(1986年11月25日提携)


  • インドネシアの旗インドネシア共和国バリ州(1989年6月16日提携)


  • ロシアの旗ロシア連邦サハリン州(1992年1月17日提携)


  • 中華人民共和国の旗中華人民共和国海南省(1995年10月6日提携)


このほか、友好交流地域として台湾の台北市、オーストラリアのタスマニア州、日本の静岡県、中国の大連市および日韓海峡沿岸県市道知事交流会議(日本の山口・福岡・佐賀・長崎4県と韓国の釜山広域市、慶尚南道、全羅南道、済州特別自治道で構成)がある[6]



関連項目



  • 朝鮮八道

  • 全羅南道 (日本統治時代)

  • 済州島四・三事件

  • 済州の火山島と溶岩洞窟

  • 蘇岩礁

  • 新・世界七不思議 自然版#韓国

  • 済州語



脚注


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  1. ^ 大韓民国国家統計ポータル > 人口・世帯 > 人口総調査> 人口部門 > 総調査人口(2015) > 全数部門 > 人口、世帯と住宅 - 邑面洞 2015年~2015年, 2016年9月11日閲覧


  2. ^ 議員定数と内訳については、道議会ホームページの제주특별자치도의회 구성과 조직(済州特別自治道議会構成と組織)を参照した。


  3. ^ 特別自治道新設に伴って制定された「済州特別自治道設置及び国際自由都市造成のための特別法」(通称:済州特別自治道設置法)で教育委員会を構成する委員として教育議員が新たに設けられ、2006年5月の全国同時地方選挙から5名が選出されている。2010年地方選挙では他の市道でも教育議員が選出されたが、2014年選挙では済州のみ。


  4. ^ 西帰浦AM局は運用停止。


  5. ^ このうち、 朝鮮語での放送は4-20時まで、その前後は日本語を含む近隣諸国言語での放送で、中波の放送についてはその言語を主要な母国語とする国・地域に指向性を変えている


  6. ^ 済州特別自治道ホームページ




外部リンク








  • 済州特別自治道公式ウェブサイト (朝鮮語)


  • 済州特別自治道公式ウェブサイト (日本語)(機械翻訳)


  • 済州観光公社旅行ブログ (日本語)


  • 道知事ページ (朝鮮語)





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