ハラタケ目
ハラタケ目 | ||||||||||||||||||
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ベニテングタケ | ||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Agaricales Underw., 1899 | ||||||||||||||||||
科 | ||||||||||||||||||
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ハラタケ目(Agaricales)はキノコの分類。子実体は、柄と傘からなり、イグチ科はしっかりしているが、それ以外は柔らかく壊れやすい。虫に食べられていることも多い。傘の裏にはひだ、もしくは管孔があり、そこから胞子を飛ばす。ひだや管孔は幼菌では白いものが多いが、胞子が成熟すると色が変わるものも多い。胞子の色は科を調べる重要な手がかりになる。マツタケやシイタケ等、食用になるものも多いが、毒キノコの大半がハラタケ目に属している。
目次
1 種類
1.1 一般的な分類
1.2 塩基配列等による分類
2 分類
3 参考文献
4 関連項目
種類
一般的な分類
ヒラタケ科 Pleurotaceae
マツオウジ属を除きヒラタケ目とし、マツオウジ属をカンゾウタケ目に移す説が提唱されている。
ヌメリガサ科 Hygrophoraceae
キシメジ科 Tricholomataceae
シイタケ属をキシメジ科からヒラタケ目ヒラタケ科に移す説が提唱されている。
テングタケ科 Amanitaceae
ウラベニガサ科 Pluteaceae
ハラタケ科 Agaricaceae
ナヨタケ科 Psathyrellaceae
オキナタケ科 Bolbitiaceae
モエギタケ科 Strophariaceae
フウセンタケ科 Cortinariaceae
チャヒラタケ科 Crepidotaceae
イッポンシメジ科 Entolomataceae
ヒダハタケ科 Paxillaceae
オウギタケ科 Gomphidiaceae
イグチ科 Boletaceae
ベニタケ科 Russulaceae
ベニタケ目とする説が提唱されている。
塩基配列等による分類
キシメジ科 Tricholomataceae
モエギタケ科 Strophariaceae
カンゾウタケ科 Fistulinaceae
スエヒロタケ科 Schizophyllaceae
ヒラタケ科 Pleurotaceae
ホウライタケ科 Marasmiaceae
ヒトヨタケ科 Coprinaceae
ハラタケ科 Agaricaceae
ホコリタケ科 Lycoperdaceae
ケシボウズタケ科 Tulostomataceae
チャダイゴケ科 Nidulariaceae
ウラベニガサ科 Pluteaceae
フウセンタケ科 Cortinariaceae
この分類ではオウギタケ科とイグチ科がイグチ目になるが、イグチ目とハラタケ目はかなり似ていることが分かっている。一方、ベニタケ科はベニタケ目だが、ベニタケ目とハラタケ目はかなり遠いことが分かっている。
その他、ロルフ・シンガーはハラタケ目の下にハラタケ亜目、イグチ亜目、ベニタケ亜目を置くなど様々な分類が存在する。
分類
日本の多くの本では、菌界(Fungi)真菌門(Eumycota)担子菌亜門(Basidiomycotina)真正担子菌綱(Eubasidiomycetes)帽菌亜綱(Hymenomycetidae)に分類されている。これは古い分類である。
参考文献
池田良幸『北陸のきのこ図鑑』ISBN 4893790927
長沢栄史『日本の毒きのこ』 ISBN 4054018823
杉山純多『菌類・細菌・ウイルスの多様性と系統』 ISBN 4785358270