磐前県
磐前県(いわさきけん)とは、かつて太平洋沿岸に存続していた、日本の県の一つ。概ね現在の福島県浜通りに相当する。1872年1月9日に設置され、1876年8月21日に廃止された。県庁所在地は平(現在:いわき市平)。本項では前身の平県(たいらけん)についても記す。
目次
1 概要
2 沿革
3 管轄地域
4 歴代知事
4.1 平県
4.2 磐前県
5 関連項目
6 外部リンク
概要
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沿革
- 明治4年(1871年)11月2日 - 第1次府県統合により、中村県・磐城平県・湯長谷県・泉県・三春県・棚倉県が合併され、平県が設置された。県庁は磐前郡磐城平に設置されたが、この時に磐城平は略称の一つである「平」に改名された。
- 明治4年11月29日(新暦1872年1月9日) - 磐前県に改名された。
- 明治9年(1876年)4月22日 - 刈田郡・伊具郡・亘理郡および宇多郡のうち9か村(現:新地町域)が、宮城県から磐前県に入れ替えられた。
- 明治9年(1876年)8月21日 - 第2次府県統合により、磐前県は廃止された。刈田・伊具・亘理の三郡は宮城県に復帰した。残りは福島県(中通り)や若松県(会津地方)と合併され、現在の福島県に入れられた。
管轄地域
磐城国
刈田郡(1876年4月22日編入)
伊具郡(1876年4月22日編入)
亘理郡(1876年4月22日編入)
宇多郡(一部地域は1876年4月22日に編入)- 行方郡
- 標葉郡
- 楢葉郡
- 磐城郡
- 磐前郡
- 菊多郡
- 田村郡
- 石川郡
- 白川郡
歴代知事
平県
- 1871年(明治4年)11月2日 - 1871年(明治4年)11月29日 : 権令・武井守正(前角田県知事、元姫路藩士)
磐前県
- 1871年(明治4年)11月29日 - 1871年(明治4年)12月26日 : 県令・武井守正(前平県権令)
- 1871年(明治4年)12月26日 - 1872年(明治5年)2月23日 : 参事・坂本清彦
- 1872年(明治5年)3月5日 - 1872年(明治5年)10月28日 : 参事・村上光雄(前大蔵省七等出仕、元黒羽藩士)
- 1872年(明治5年)10月28日 - 1875年(明治8年)12月9日 : 権令・村上光雄(前磐前県参事)
- 1875年(明治8年)12月9日 - 1876年(明治9年)8月21日 : 県令・村上光雄(前磐前県権令)
関連項目
- 浜通り
- 磐城平藩
- 相馬中村藩
仙南圏 亘理郡
- 多賀郡
- 石城国
- 磐城国
外部リンク
- 「消された県」を知っていますか?
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