マレー半島
マレー半島(マレーはんとう、Malay Peninsula、マライ半島とも)は、アジア大陸の東南端に位置する半島である。南北に細長く、アジア大陸の最南端箇所を有する。マレー半島の南西沖に、マラッカ海峡で隔て、スマトラ島が位置する。半島の東方にはボルネオ島(カリマンタン島)がある。半島の最も狭い部分はクラ地峡である。
もとはスンダ列島とともに大スンダ大陸を形成しており、その頃からの生物では、島嶼部からマレー半島にかけて生息しているような例が多い。
目次
1 自然
2 構成国家
3 地政的特徴
4 脚注
自然
マレー半島は南北に細長い半島であり、北緯10度のクラ地峡から、北緯1度のタンジュン・ピアイまで、約1,100 kmの長さを持つ。面積は約18万 km2[1]。最高峰はマレーシア中央部のタハン山で、標高2,187 m。
構成国家
2015年現在、以下の国々によって領有されている。
- 北西部はミャンマーの一部。
- 中央部と北東部はタイの一部。
- 南部の大部分はマレーシアで、この地域は「西マレーシア」あるいは「半島マレーシア」(Semenanjung Malaysia)と呼ばれている。
- 南端はマレーシアのタンジュン・ピアイである。ジョホール海峡の対岸にシンガポールがある。
地政的特徴
太平洋戦争にて同半島に侵入した日本軍が55日で進撃、攻略したマレー作戦の舞台である。
マレー半島横断石油パイプライン - マラッカ海峡を通過せず、石油や天然ガスの安定供給をめざす。マレーシアが、同国北西部ケダ州から北東部クランタン州までの全長312キロメートルの石油パイプラインと、2つの製油所を建設する計画。2007年8月着工予定[2][3]。なお、マレー半島最短横断ルートはタイの領土(クラ地峡)である。ほかに、中東からミャンマーを南下するパイプラインの計画もある。
脚注
^ “Malay Peninsula”. ブリタニカ百科事典第11版. http://www.gutenberg.org/files/42854/42854-h/42854-h.htm#ar121.
^ 復活したマラッカ海峡迂回の原油パイプライン構想-タイ政府が備蓄基地一体の国際石油取引ハブ構想推進を決定- - 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構[JOGMEC]石油・天然ガス資源情報(2003年11月版/2016年11月19日閲覧)
^ マレーシア: マラッカ海峡を迂回する原油パイプライン計画の実現性を検証する - 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構[JOGMEC](2007/6/25更新/2016年11月19日閲覧)
座標: 北緯7度00分 東経100度00分 / 北緯7.000度 東経100.000度 / 7.000; 100.000