サバ州
サバ州 Sabah سابه | |||
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— 州 — | |||
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標語:Sabah Maju Jaya | |||
座標: 北緯5度15分 東経117度0分 / 北緯5.250度 東経117.000度 / 5.250; 117.000 | |||
ブルネイ | 16世紀 | ||
スールー王国 | 1658年 | ||
英保護国北ボルネオ | 1882年 | ||
マレーシア | 1963年9月16日 | ||
州都 | コタキナバル | ||
行政 | |||
- 政党 | 国民戦線 | ||
- 州知事 | Juhar Mahiruddin | ||
- 州首相 | Musa Aman | ||
面積 | |||
- 計 | 76,115km2 (29,388.2mi2) | ||
人口 (2009) | |||
- 計 | 3,202,880人 | ||
族称 | Sabahan | ||
人間開発指数 | |||
- HDI (2003) | 0.735 (中) | ||
郵便番号 | 88xxx ~ 91xxx | ||
電話番号 | 087 (内陸部) 088 (コタキナバル & クダッ) 089 (Lahad Datu, サンダカン & タワウ) | ||
ISO 3166コード | MY-12 | ||
ナンバープレート | SA,SAA,SAB (コタキナバル & コタ・ブルッ) SB (Beaufort) SD (Lahad Datu) SK (クダッ) SS (サンダカン) ST (タワウ) SU (Keningau) | ||
ウェブサイト | sabah.gov.my |
サバ州(サバしゅう、ラテン文字: Sabah, ジャウィ: سابه)は、マレーシアの行政区画(州)のひとつである。
目次
1 概要
2 歴史
2.1 北ボルネオ紛争
3 地理
4 州政府の地域行政区分
5 地方自治体
6 経済
7 交通
7.1 陸運
7.2 空運
8 住民
8.1 民族
8.2 言語
8.3 宗教
9 脚注
10 関連項目
11 外部リンク
概要
ボルネオ島にあるマレーシア領の東側3分の1を占める。州都はコタキナバル。マレーシア国内において高度な自治権を有しており、州外との行き来には入境管理が行われ、マレーシア国民であっても身分証明書(MyKadと呼ばれる国民身分証)が必要となる。
歴史
1881年、北ボルネオ会社が設立され、当初は経営もしていた。[1][2][3][4]。
1888年、イギリスの保護国、イギリス保護国北ボルネオ(1882年 - 1963年)が成立した[5]。
1963年、サラワク州やシンガポールとともにマラヤ連邦と統合してマレーシアを結成した。[6]
北ボルネオ紛争
2013年2月11日、ラハダトゥ付近に「スールー王国軍」を名乗る武装勢力が不法上陸し(ラハダトゥ対立 (2013年))、治安部隊との戦闘で双方に死者が出た[7][8]。
地理
ボルネオ島東部、サラワク州・ブルネイ(陸路国境はないがブルネイ湾を挟んで接している)・インドネシアに隣接している。現在はマレーシア領であるが、かつてフィリピンが同地域の領有権を主張したこともある(スールー王国参照)。
州の大半がジャングルに覆われており、世界遺産にも登録されたキナバル国立公園や東南アジア最高峰のキナバル山(標高4,095m)もこのサバ州にある。なお、キナバル山は州の旗にも描かれている。
州政府の地域行政区分
サバ州は5つの広域行政地域(マレー語:Bahagian, 英語:Division)に分けられる。
クダッ省 (マレー語:Bahagian Kudat, 英語:Kudat Division)
コタ・マルドゥ郡 (Daerah Kota Marudu)
クダッ郡 (Daerah Kudat)
バンギ支郡 (Daerah Kecil Bangi)
マトゥンゴン支郡 (Daerah Kecil Matunggong)
ピタス郡 (Daerah Pitas)
西海岸省 (マレー語:Bahagian Pantai Barat, 英語:West Coast Division)
コタ・ブルッ郡 (Daerah Kota Belud)
コタキナバル郡 (Daerah Kota Kinabalu)
パパール郡 (Daerah Papar)
プナンパン郡 (Daerah Penampang)
プタタン郡 (Daerah Putatan)
ラナウ郡 (Daerah Ranau)
トゥアラン郡 (Daerah Tuaran)
タンパルリ支郡 (Daerah Kecil Tamparuli)
内陸省 (マレー語:Bahagian Pedalaman, 英語:Interior Division)
ビューホート郡 (Daerah Beaufort)
ムンバクッ支郡 (Daerah Kecil Membakut)
クニンガウ郡 (Daerah Keningau)
ソック支郡 (Daerah Kecil Sook)
クアラ・プニュ郡 (Daerah Kuala Penyu)
ムヌンボッ支郡 (Daerah Kecil Menumbok)
ナバワン郡 (Daerah Nabawan)
パガルンガン支郡 (Daerah Kecil Pagalungan)
シピタン郡 (Daerah Sipitang)
タンブナン郡 (Daerah Tambunan)
テノム郡 (Daerah Tenom)
クマボン支郡 (Daerah Kecil Kemabong)
サンダカン省 (マレー語:Daerah Sandakan, 英語:Sandakan Division)
ブルラン郡 (Daerah Beluran)
トゥルッピ支郡 (Daerah Kecil Telupid)
パイタン支郡 (Dareah Kecil Paitan)
キナバタンガン郡 (Daerah Kinabatangan)
サンダカン郡 (Daerah Sandakan)
トンゴッ郡 (Daerah Tongod)
タワウ省 (マレー語:Daerah Tawau, 英語:Tawau Division)
クナッ郡 (Daerah Kunak)
ラハ・ダトゥ郡 (Daerah Lahad Datu)
トゥンク支郡 (Daerah Kecil Tungku)
スンポルナ郡 (Daerah Semporna)
タワウ郡 (Daerah Tawau)
なお、地理的に近い位置にあるラブアン島は連邦直轄領となっている。
地方自治体
- 首都特別市
コタキナバル首都特別市 (Dewan Bandaraya Kota Kinabalu)
- 市
サンダカン市 (Majlis Perbandaran Sandakan)
タワウ市 (Majlis Perbandaran Tawau)
- 町
ビューホート町 (Majlis Daerah Beaufort)
ブルラン町 (Majlis Daerah Beluran)
クニンガウ町 (Majlis Daerah Keningau)
キナバタンガン町 (Majlis Daerah Kinabatangan)
コタ・ブルッ町 (Majlis Daerah Kota Belud)
コタ・マルドゥ町 (Majlis Daerah Kota Marudu)
クアラ・ペニュ町 (Majlis Daerah Kuala Penyu)
クナック町 (Majlis Daerah Kunak)
ラハ・ダトゥ町 (Majlis Daerah Lahad Datu)
ナバワン町 (Majlis Daerah Nabawan)
パパール町 (Majlis Daerah Papar)
プナンパン町 (Majlis Daerah Penampang)
ラナウ町 (Majlis Daerah Ranau)
スンポルナ町 (Majlis Daerah Semporna)
シピタン町 (Majlis Daerah Sipitang)
タンブナン町 (Majlis Daerah Tambunan)
テノム町 (Majlis Daerah Tenom)
トゥアラン町 (Majlis Daerah Tuaran)
クダッ町 (Lembaga Bandaran Kudat)
経済
州内で伐採される木材の多くは日本に輸出され、南洋材として重宝された。沖合では石油が生産されており、最近[いつ?]ガスも発見された。
一方で州都のコタキナバルの周辺には、大規模なビーチリゾートが開発されている。
交通
陸運
- サバ州立鉄道
空運
コタキナバル国際空港 (BKI)
タワウ空港 (TWU)
サンダカン空港 (SDK)
住民
民族
民族構成は、カダザン族、バジャウ族、en:Bruneian people、en:Murut peopleなど先住民族が多数。中国系(客家)もいる。近年フィリピンの不法移民が増加している。
言語
マレー語、チャバカノ語(en:Semporna)
宗教
イスラム教、キリスト教、仏教。
脚注
^ 国連条約第8029, マニラアコード間 フィリピン, マラヤ連邦 と インドネシア (1963年7月31日)
^ 国連条約第 8809, 契約は、マニラ合意の実施に関連する
^ 非自治準州の国連リスト, 北ボルネオ と サラワク州
^ 国連加盟国
^ 国連条約第10760, 契約は、グレートブリテン及び北部アイルランド、マラヤ連邦、北ボルネオ、サラワク、シンガポールのイギリスの間、マレーシアに関連する
^ 国連条約第10760, 契約は、グレートブリテン及び北部アイルランド、マラヤ連邦、北ボルネオ、サラワク、シンガポールのイギリスの間、マレーシアに関連する
^ “旧王国の末裔がボルネオ島に不法上陸 サバ領有権問題に脚光-フィリピンとマレーシア”. MSN産経ニュース. (2013年2月19日). http://web.archive.org/web/20130512150146/http://sankei.jp.msn.com/world/news/130219/asi13021922560001-n1.htm 2013年5月15日閲覧。 2013年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。
^ “サバ州掃討開始から1週間 短期決戦阻まれマレーシア苦慮”. MSN産経ニュース. (2013年3月12日). http://web.archive.org/web/20130512011242/http://sankei.jp.msn.com/world/news/130312/asi13031223530004-n1.htm 2013年5月15日閲覧。 2013年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。
関連項目
- サバ州における州外からの襲撃
外部リンク
- サバ州観光局オフィシャルサイト
- 会社統治領・北ボルネオ会社
華僑社会とコミュナリズム ― 特に北ボルネオ(Sabah)の場合について須山卓, 長崎大学研究年報, (13), pp.65-88; 1972
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東・東南・南アジアにおける領有権紛争 | |||
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形状 | 領土 | 実効支配している国 | 領有権を主張している国 |
土地: | アクサイチン | 中華人民共和国 | 中華人民共和国 中華民国1 インド |
白頭山/長白山2 | 北朝鮮 中華人民共和国 | 北朝鮮3 韓国1 中華人民共和国3 中華民国1 | |
ボルショイ・ウスリースキー島/黒瞎子島 | 中華人民共和国3 ロシア3 | 中華人民共和国 ロシア 中華民国1 | |
江心坡(カチン州の一部) | ミャンマー | ミャンマー 中華民国1 | |
カシミール2 | インド パキスタン | インド パキスタン | |
朝鮮半島/韓半島と付属島嶼2 | 韓国 北朝鮮 | 韓国 北朝鮮 | |
中国大陸 | 中華人民共和国 | 中華人民共和国 中華民国1 | |
プレアヴィヒア寺院 | カンボジア | カンボジア タイ | |
北ボルネオ(サバ) | マレーシア | マレーシア フィリピン1 | |
外モンゴル | モンゴル | モンゴル 中華民国1 | |
パミール高原2 | アフガニスタン3 タジキスタン3 中華人民共和国3 | アフガニスタン タジキスタン 中華人民共和国 中華民国1 | |
江東六十四屯および外満州 | ロシア | ロシア 中華民国1 | |
鹿屯島 | ロシア | ロシア 大韓民国1 | |
アルナーチャル・プラデーシュ/蔵南 | インド | インド 中華人民共和国 中華民国1 | |
トゥヴァ/唐努烏梁海 | ロシア | ロシア 中華民国1 | |
カラコラム回廊 | 中華人民共和国 | 中華人民共和国 中華民国1 インド | |
間島 | 中華人民共和国 | 中華人民共和国 韓国1 中華民国1 | |
島・水域: | 尖閣諸島/釣魚台 | 日本 | 日本 中華人民共和国 中華民国 |
金門 | 中華民国 | 中華民国 中華人民共和国 | |
サー・クリーク | インド パキスタン | インド1 パキスタン1 | |
竹島/独島 | 韓国 | 韓国 北朝鮮1 日本 | |
馬祖 | 中華民国 | 中華民国 中華人民共和国 | |
西沙諸島/パラセル諸島 | 中華人民共和国 | 中華人民共和国 中華民国 ベトナム | |
東沙諸島/プラタス諸島 | 中華民国 | 中華民国 中華人民共和国 | |
南沙諸島/スプラトリー諸島2 | 中華人民共和国 中華民国 マレーシア フィリピン ベトナム | 中華人民共和国 中華民国 マレーシア フィリピン ベトナム ブルネイ | |
マックルズフィールド堆及びスカボロー礁/中沙諸島4 | 中華人民共和国 | 中華人民共和国 中華民国 フィリピン | |
蘇岩礁/離於島 | 韓国 | 韓国 北朝鮮1 中華人民共和国5 | |
北方領土/南クリル列島 | ロシア | ロシア 日本 | |
台湾島および澎湖諸島 | 中華民国 | 中華民国 中華人民共和国 | |
フーコック島 | ベトナム | ベトナム カンボジア1 | |
ナトゥナ諸島 | インドネシア | インドネシア 中華人民共和国4 中華民国1 | |
註記: | 1あまり積極的ではない。 2全体の領有権を主張する複数の国によって事実上分割されている。 3両国間では事実上解決済みである。 4中華人民共和国はマックルズフィールド堆及びスカボロー礁を独自に中沙諸島と総称している。 5島自体ではなく、周辺の海域について権利を主張している。 |