バルカン半島
バルカン半島 | |
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最大都市 | イスタンブール |
所属大陸・島 | ユーラシア大陸 |
所属国・地域 | ギリシャ アルバニア マケドニア セルビア モンテネグロ クロアチア ボスニア・ヘルツェゴビナ ブルガリア コソボ トルコ |
バルカン半島(バルカンはんとう、英語: Balkans、ラテン語: Balcania)は、ヨーロッパの南東部で、ギリシャ、アルバニア、ブルガリア、マケドニア、セルビア、モンテネグロ、クロアチア、ボスニア、ヘルツェゴビナ、コソボ、ヴォイヴォディナ(スレム、バチュカ、バナト)及びトルコのヨーロッパ部分(ボスフォラス海峡以西)からなる地域である。バルカン半島の北限はしばしばドナウ川とサヴァ川とされているが、歴史的な繋がりの深いルーマニアや、旧ユーゴスラビア連邦のスロヴェニア(1991年以前の旧ユーゴスラビアの大部分がドナウ川またはサヴァ川以南)をバルカンに含めることもあり、必ずしも定まった地域概念ではない(バルカン山脈に詳しい)。オスマン語でバルカンは森林山脈を意味する。
目次
1 歴史
2 住民
2.1 インド・ヨーロッパ語族
2.2 テュルク諸語
3 関連項目
歴史
古代から様々な民族が入り込む一方、東ローマ帝国・オスマン帝国・オーストリア・ハンガリー帝国といった多民族国家の時代が長かったことから諸民族が混在していた。19世紀末にルメリアという呼称が使われなくなり、オスマン債務管理局の債権国が対外債務の累積した諸民族の国々から財政主権を奪った。ここへ西欧から単一民族による国民国家の概念がもたらされると、近接する複数の大国の利害とも関連して、たちまち諸民族同士の争いが勃発し、ヨーロッパの火薬庫と呼ばれることになる。第一次世界大戦勃発の原因は、財政問題と関連したバルカン半島の民族問題にあった。戦間期も金融構造に大きな変化はなかった。1990年代以降にユーゴスラビア紛争が発生し、紛争が終わった後も宗教・民族問題を多く抱えている。(en:Powder keg of Europe)
住民
インド・ヨーロッパ語族のスラブ語派、ギリシャ語派、アルバニア語派、イタリック語派、さらにテュルク諸語に属す言語が複雑に分布する。これらにバルカン言語連合として共通する特徴がみられる。古代にはイリュリア語、トラキア語などの古代バルカン諸語が話されていた。言語の分布に則して、スラブ系、ギリシャ系、アルバニア系、イタリック系、テュルク系の民族が分布している。
インド・ヨーロッパ語族
スラブ語派
南スラブ語群
- ブルガリア語
- マケドニア語
セルボ・クロアチア語
- クロアチア語
- セルビア語
- ボスニア語
- モンテネグロ語
- スロベニア語
イタリック語派
- アルーマニア語
ギリシャ語派
- ギリシャ語
アルバニア語派
- アルバニア語
テュルク諸語
- トルコ語
- バルカン・ガガウズ・トルコ語
関連項目
- 南下政策
- バルカン政治家
- バルカン半島の音楽