HUNTER×HUNTERの登場人物
雑誌発売前の事前情報や、個人的な雑感の記載はおやめください。 |
HUNTER×HUNTERの登場人物(ハンターハンターのとうじょうじんぶつ)では、冨樫義博の漫画『HUNTER×HUNTER』に登場する架空の人物について述べる。
ゾルディック家または幻影旅団に所属する人物、およびキメラ=アントについては、各記事を参照。年齢は初登場時点のもの(なお、年齢未公表で凡その外観年齢層が書かれている人物もいるが、本作の念能力者は老化を遅らせることが可能なため、外観以上に高齢の可能性もある)。
作中描写およびファンブックでの説明に準じたものを記載する。ファンブックはHUNTER×HUNTERのタイトルと作者冨樫義博の名前で集英社が書籍商品として発行しているものである。中には作中になくファンブックにのみ書かれている設定や、作中描写と食い違う箇所も存在する(おもに能力の系統に関する情報などに多くみられる)。
- 「声 - 」はアニメの担当声優を示す。第1作 / 第2作の順に記す。1人しか記載されていない場合は第1作か第2作かを明記する。パイロット版およびOVA版の声優は別途記載。
パイロット版:イベント内で限定上映されたパイロット版- 第1作:日本アニメーション版(1999年)(フジテレビ・OVA)
- OVA:テレビとOVAで声優が変更された場合は別途記載
- 第2作:マッドハウス版(2011年)(日本テレビ)
目次
1 主要人物
2 くじら島関係者
3 ハンター試験編関係者
3.1 受験者(第287期)
3.2 試験官(第287期)
3.3 トリックタワーの囚人達
3.4 その他の試験関係者
4 ハンター協会本部
4.1 会長
4.2 ハンター十二支ん
4.3 その他
5 天空闘技場編関係者
6 ヨークシンシティ編関係者
6.1 マフィアンコミュニティー
6.1.1 陰獣
6.2 ノストラードファミリー
6.2.1 ネオン護衛団
6.3 その他のヨークシンシティ編関係者
7 G・I編関係者
7.1 G・Iプレイヤー
7.1.1 ゴン組
7.1.2 ツェズゲラ組
7.1.3 爆弾魔(ボマー)
7.1.4 ハメ組(仮)
7.2 G・I製作者・運営関係者
7.2.1 海賊(雇われた死刑囚達)
7.3 第288期ハンター試験関係者
7.3.1 受験者(第288期)
7.4 その他のG・I編関係者
8 キメラ=アント編関係者
8.1 カイトの仲間達
8.2 キメラ=アント
8.3 キメラ=アント討伐隊
8.4 討伐隊以外のキメラ=アント討伐参加者
8.5 NGL自治国
8.6 東ゴルトー共和国
9 会長選挙・アルカ編関係者
9.1 脱会長派
10 暗黒大陸編関係者
10.1 カキン帝国
10.1.1 14人の王子
10.1.2 8人の王妃
10.1.3 従者・護衛等
10.1.3.1 ベンジャミンの護衛
10.1.3.2 カミーラの護衛
10.1.3.3 チョウライの護衛
10.1.3.4 ツェリードニヒの護衛
10.1.3.5 ツベッパの護衛
10.1.3.6 タイソンの護衛
10.1.3.7 ルズールスの護衛
10.1.3.8 サレサレの護衛
10.1.3.9 ハルケンブルグの護衛
10.1.3.10 カチョウの護衛
10.1.3.11 フウゲツの護衛
10.1.3.12 モモゼの護衛
10.1.3.13 マラヤームの護衛
10.1.3.14 ワブル・オイトの護衛
10.1.4 3大マフィア
10.1.4.1 シュウ=ウ一家
10.1.4.2 エイ=イ一家
10.1.4.3 シャ=ア一家
10.1.5 ビヨンド側
10.2 V5側
10.3 その他
11 クラピカ追憶編関係者
11.1 クルタ族
11.2 その他
12 脚注
12.1 注釈
12.2 出典
主要人物
- ゴン=フリークス
声 - 竹内順子 / 潘めぐみ / 松本梨香(パイロット版)- 本作の主人公。第287期ハンター試験合格者。自身の夢であり、また父親を探すためにもハンターとなる。
- キルア=ゾルディック
- 声 - 三橋加奈子 / 伊瀬茉莉也
- ゴンの親友。第287期ハンター試験受験者、第288期ハンター試験合格者。自分のやりたいことを見つけるために旅に出る。
- クラピカ
- 声 - 甲斐田ゆき / 沢城みゆき / 日高のり子(パイロット版)
- 第287期ハンター試験合格者。賞金首ハンター。4月4日生まれの17歳。血液型AB型。ガイドブックでは身長171cm、体重59kg。
幻影旅団に滅ぼされた少数民族クルタ族の生き残りであり、同胞の仇を討ち奪われた仲間の眼球を取り戻すためにハンターとなる。- 理知的で頭の回転が速く、ゴン一行の中で最も頭の切れる人物。突発的な事態にも即座に柔軟な対応をしながら、複雑な状況にも的確な判断を下す。相手の目を見て嘘や目論みを見抜くなど、洞察眼に優れ感覚が鋭い[注 1]。
- 冷徹な理性に反し、精神的には繊細さをあわせ持つ。一度縁を結んだ相手に対しては徹底して義理堅く、弱者に対する同情心を持つ。また潔癖な性格で公正を重んじ、他者に誠実に相対しようとする。こうした性格から来る感情と、狡猾な思考が導き出す解が相反し、内的葛藤に苛まれる事も多い。潜在的には孤独感を抱え続けている。
- プライドが高く孤立を好むが、自分が間違っているとわかれば素直に謝罪する。弱者、年少者、年長者、誠意のある者には優しく、無礼な強者には冷たく対応する。レオリオやイズナビ等の親しい者には特に辛辣な態度を取る反面、信頼も寄せている。様々な人物から注目を集める事が多いが、実際はごく簡単な分野で不器用な一面がある。自分の命の優先度が低く、過酷な体験からもう一度仲間を失うことを恐れている。
- 幼少期は無邪気な性格だったが、過酷な生い立ちを経て非常に警戒心の強い性格に変貌した。文語調の言い回しは幼少期に語学の参考書替わりに用いた小説の影響によるもの。そのため、独白ではクルタ族特有の言葉を使用している設定となり、言葉遣いも口語調になる。また、一人称は「私」だが、故郷に住んでいた時は「オレ」を使用していた。その後もモノローグでは「オレ」だが[1]、まれにモノローグでも「私」を使用しているため、一人称が混在している[2][注 2]。
- イズナビ師匠との修業で念能力を習得した後にマフィアのノストラードファミリーに加わり、人体収集家でもある令嬢・ネオン=ノストラードのボディーガードとなる。旅団とマフィアンコミュニティーの抗争中に旅団のウボォーギンとパクノダを殺害。ダルツォルネ亡き後のネオン護衛団のリーダーに同僚達から推薦され、組長のライト=ノストラードから正式にリーダーに任命される。抗争終了後もネオン護衛団のリーダーを務めながら、ゴンらの協力を得て旅団との戦いを続ける。団長の念能力を封印してからは仲間の眼の回収を優先し、仕事に戻る。その後、ライト組長に代わり組の若頭として手腕を奮い、合法的な用心棒と賭博を収入源とする組織に転換させる。緋の眼奪還も進めており、所有者との取引では大抵の要求を受け入れる。レオリオの推薦で十二支んのメンバーに勧誘され、緋の眼を大量に所有する人物の情報と引き換えに承諾する。特にミザイストムとの連携が大きい。
- BW号船内では、ワブル王子・オイト王妃の護衛に就く。自身の目的は、緋の眼を所有するツェリードニヒ王子と接触することである。人数不足の不利を補うべく、他勢力にあえて念の情報を教えることで味方を増やすという戦略をとる。
- 金髪[注 3]に大きな目が特徴的な、少女めいた容姿。強面の多い同業者からやや浮いており、容姿の良さを変装や交渉に利用する場合もある。
- ヨークシン編の終わりにて別れ、GI編ではゴンとの電話で登場するも、以降は長らく出番がなかった。会長選挙編のエピローグにて断片的に姿が描かれるも、セリフは無し。王位継承・暗黒大陸編からは主人公として再登場[注 4]。0巻(クラピカ追憶編)でのインタビューでは作者は「クラピカや幻影旅団は全員死ぬ」と答えているが、明確なことはわかっていない。
- 体術は非常に優れている。念を習得する以前からヒソカに善戦し、旅団戦闘員筆頭であるウボォーギンを翻弄するほど身のこなしは素早いが、細身な体格のため肉体の単純な腕力が比較的弱く、体力もある方ではない。攻防力は、エンペラー状態で強制絶ウボォーギンをようやく上回れるという程度。仮に拳銃弾を撃たれたら、凝防御でもノーダメージでは済まないと本人は自己分析する。
- 緋の眼
- クルタ族の瞳は感情が昂ぶると鮮やかな緋色になり[注 5]、戦闘力が大幅に上昇する。緋の眼は世界七大美色の1つに数えられ、闇市場において美術品として高値で売買されている。クルタ族は幻影旅団のウボォーギンが強さを評価するほどの一族だった。怒りや悲しみなど強い感情によって達する緋の色が最も深く鮮やかであるとされた事から、最終的にクルタ族は生きたまま凄惨な拷問を受け殺された。現在のクラピカは普段カラーコンタクトでクルタ族であることを隠している。生前のクルタ族は原作ではNo.000(0巻クラピカ追憶編)に登場しており、8巻のクラピカの回想では焼き討ちにされたクルタの里が描写されている[3][注 6]。
- クラピカは普段は具現化系能力者だが、緋の眼発動時には特質系能力者となる(後述の絶対時間)。緋の眼発動時に水見式を行うと、定型外の「水の色が変わると同時に葉が回る」という効果が現れる。
- 絶対時間(エンペラータイム)
- 緋の眼になったとき、オーラの絶対量が激増し、具現化系から「全六系統の能力を100%の精度で使える特質系」に変化する。上がるのはあくまで能力の"精度"であり、クラピカの本来の系統である具現化系の"レベル"と同等に扱えるというものではない[4]。先述のように、緋の眼は本来は感情が昂ったときなるものだが、クラピカは訓練により自分の意思で緋の眼発現のコントロールをできるようにした。
- これ自体は何の外的効果もない補助的な能力だが、クラピカの鎖の能力と合わせると絶大な効力を発揮する。ただし、使用後の体力の消耗が非常に激しく、使用中は痛みが伴う[注 7]。その負担を軽くするために「絶対時間発動中は一秒につき一時間クラピカの寿命が縮む」[注 8]と制約を設けたが、体への負担は依然重い。
- 具現化した鎖(仮称)
- 具現化系能力で鎖を創り出し、右手の五指にそれぞれ1本ずつ計5本装備している。鎖の先端には、それぞれに付与された能力を象徴する形の錘が付いている。「一人で戦える能力」というクラピカの意図により、各鎖にはそれぞれ特有の能力が付与されているが、具現化系以外の能力を必要とする能力もあるため、通常時は効力の度合に差がある。戦闘時のみならず常時具現化しているのは、具現化鎖であることを隠すという戦略のためで、また一部の鎖は絶対時間のブーストをかけないと使い物にならない。操作系(または強化系)を装う・黒スーツの袖で隠す・隠で不可視化する・未知の能力が5個もある・特質系であることをあえて明かして具体的な能力をわからなくさせるなど、駆け引きにも用いられる。
- 癒す親指の鎖(ホーリーチェーン)
- 右手親指に創り出される、先端が十字架の鎖の能力。鎖を巻きつけた部分の自己治癒力を強化し傷を癒す、強化系の能力。平常時にはあまり大きな効果は見込めないが、『絶対時間』中は粉砕骨折すら数秒で完治させてしまう程の効果がある。クラピカ以外も回復させることが可能。
- 奪う人指し指の鎖(スチールチェーン)
- 右手人指し指に創り出される、先端が注射器の鎖の能力。他者に刺してオーラを吸い取ることで、その者の念能力を預かることができる。また、吸い続ける事で強制的に絶と同じ状態にすることも可能。絶対時間を発動しなければ(預かるだけで使用しないならば)ノーリスクで使用可能。一度に奪える能力は1つだけ。
- 5つの鎖の中で一番最後に判明した能力だが、単に登場が遅くて不明だったのではなく、当初は念の師匠からのアドバイスにより、「たった一人でも戦い抜ける能力にするために、後の状況に対応できるようにあえて空けておいた」ものだと語られた。つまり、独り立ちしてから自身で追加した能力である。
- 人指し指の"絶対時間"(ひとさしゆびのエンペラータイム、ステルスドルフィン)
- 鎖で念能力を預かった後、絶対時間を発動させることにより、 メカニカルな喋るイルカ型の念獣(ステルスドルフィン)が出現する。鎖の注射器で吸ったオーラをドルフィンにセットすると、預かった能力を解析して1度だけ使用できるようになる。このドルフィンはクラピカと、能力によりドルフィンを預けた仲間(後述)にしか知覚できず、凝を使っても不可知である。
- 奪った(預かった)能力を使用するまでは絶対時間とドルフィンを解除できないという制約がある。能力を使用するとドルフィンは消滅し、吸い取ったオーラは持ち主に返還される。つまり難条件の能力をドルフィンにセットしてしまうと、使えないままに絶対時間で寿命が削られ続けるという事態に陥ってしまう。
- 他の人間に注射すると、預かった能力とドルフィンがその者へと譲渡される(特質系貸与型に属する能力)。すると注射器に空きができるので、クラピカは他の念能力者のオーラを吸い取ることができるようになる。ドルフィンを預けられた人間が非念能力者だった場合は、能力の行使に加えて念の視認もできるようになり、ドルフィンを解除したときには副作用で念を目覚めさせることになる。念講習会では「2週間」という異例の短期間で受講者に念を会得させるために用いた。
- 束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)
- 右手中指に創り出される、先端が鍵爪状の鎖の能力。相手に巻きつけ、強制的に絶状態にして捕縛する。対旅団戦闘の要となる能力で、通常では考えられないほどの強力な念が籠められている。この鎖で捕らえられると念能力を封じられるため、解くには念を使わず筋力のみで鎖を破壊するしかないが、幻影旅団一の怪力を誇るウボォーギンでも、体を全く動かすことができなかった。
- 常時具現化しているものの、能力行使のハードルを自ら高く設定しており限定的。『律する小指の鎖』の念をクラピカ自身の心臓にかけており、「旅団以外に使ったら死ぬ」という縛りがついている。また対旅団という条件上、必ず緋の眼・絶対時間が併用される。
- 導く薬指の鎖(ダウジングチェーン)
- 右手薬指に創り出される、先端が球状の鎖の能力。クラピカ自身の集中力を高めることでダウジング効果を発揮する能力で、探し物を発見したり、相手の嘘を見抜いたり、地図にかざすことで人物の場所を見つけたりするなど多彩な使用法がある。飛んでくる銃弾を察知し受け止めるなど、戦闘時の防御にも応用できかなり柔軟性が高い。他の指の鎖の使用法が限定的であることもあり、クラピカが主力として使用する能力である。
- 嘘を見抜く能力は相手と直接対峙していないと使用出来ない。だが緋の目の状態になると精度が上がり、1度会ったことがある人間なら映像を通してからでも嘘発見が可能となる。機械以上に精度の高い判別が可能だが、超能力捜査であるため物証にはできない。また対象が操作されている・記憶を消されている・嘘を自覚していない場合など網羅できないパターンも予想され、100パーセントの確証にはならない。
- 律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)
- 右手小指に創り出される、先端が刃の鎖の能力。対象者の体内に鎖を打ち込んで心臓に念の鎖を巻きつけ、設定したルールを対象者に宣告。対象者がルールを破った場合、鎖が心臓を握り潰して殺害する。常時具現化しているものの、能力は絶対時間中しか使えない(通常時では放出系や操作系の精度が足りないため)。他人にかけるタイプの念であり、一度打ち込みさえすればクラピカの意思で解除されるまで、いつまでも、どんなに離れても効果を発揮する。同時に複数人にかけることも可能。何らかの手段によって強制的に解除された場合、クラピカはそれを察知することができる。
- クラピカ自身の心臓にも刺して「束縛する中指の鎖を幻影旅団以外に使ったら死ぬ」という条件をセットしている。
- なお、当初はこの能力も中指と同様に「旅団以外に使ったら死ぬ」という制約をつける事で能力精度をカバーする予定だったが、その制約を実行するために自分自身に対してこの能力を使用する事が「旅団以外に使った」に該当してしまうかどうかが確かめられなかったため、絶対時間中限定の能力にする事を選んだ。
- 二刀流
ヌンチャクのように紐で繋がれた二本の剣を用いる剣技。念能力を習得するまでは主に二刀流を戦闘に用いていた。[注 9]
- レオリオ=パラディナイト
- 声 - 郷田ほづみ / 藤原啓治 / 林延年(パイロット版)
- 第287期ハンター試験合格者で、具体的なハンターはまだ名乗らず「ルーキー」とされる。3月3日生まれの19歳。血液型O型。ガイドブックでは身長193cm、体重85kg。長身、黒の背広。通常時はサングラスだが、よく壊れて紛失し、また勉強中は眼鏡を着用する。放出系能力者[注 10]。
- 性格は単純かつ激高しやすく、酒や女、見え見えの罠やハッタリにも弱いなど普段は偽悪的な言動やその容姿ゆえにゴン達からおじさんと勘違いされたり、同レベルと指摘されると落ち込むなどぞんざいであった[5]が、その本質は義理人情や友情に厚く、他人のために危険を省みず自らを投げ出す場面があり、その本質を知ったことでゴン達と友情を育む。コミュニケーション能力が高く他人と打ち解けるのが早くその為、当初は衝突が多かったクラピカとも憎まれ口を叩き合いながらもお互い信頼し合えるようになり、仇であるクロロに対して冷静さを失うクラピカを宥めつつも気持ちを察する。ハンター試験中にヒソカに殺されかけるが、レオリオに将来性を見出したヒソカは失神したレオリオを担いでまで生かす方を選んだ。
- 金に執着する本当の理由は法外な手術費を用意できずに友人[注 11]を亡くした過去から、医師となって友人と同じ病気の子供を無料で治療することを夢見ている[注 12]。しかし、それを実現するためには莫大な資金が必要となる現実を知り、ハンターに対する様々な金銭的優遇を受けるために第287期ハンター試験を受験。幾度となく窮地に立たされるもゴン、クラピカ、キルアら試験で出会った仲間達と協力し合格する。
- 試験後は故郷に戻り、国立医科大学に入学するための勉強を開始する。9月1日に約束していたヨークシンシティで再会し、ゴンのグリードアイランド入手のための資金調達を助け、クラピカの幻影旅団との戦いを陰で支える。この時点での念能力は、独学であった為か纏のみの習得に留まっていた。ゴンとキルアがグリードアイランドに入り、クラピカがボディーガードの仕事へと戻っていった後は、再び故郷に戻って受験勉強を再開している。
- 会長選挙編にて再登場し、危篤状態のゴンを救うために行動を起こす。ハンター協会本部での選挙演説にてジンを殴りつけたことがきっかけとなり、選挙で3位に急浮上する。なお、この時点では医科大学に合格し大学生となっており、会長選挙にてフルネームが判明した。また、センリツからは「ヨークシンシティで会った誰よりもあたたかい心音がする」と医師や教師に適性があると太鼓判を押され、ジンからも「一番の収穫」「あいつは伸び代デケーぞ」と評されている。また、処世術にも長け、ヨークシンシティでは様々な交渉テクニックを用いてゴンらを手助けした。暗黒大陸編では、チードルの勧誘を受け十二支んの一員となり、クラピカを同じく十二支んに推挙した。チードルの直弟子となり、BW号船内で医療業務に従事している。
- 体格が良く腕力に優れ、短期間でゾルディック家の正門を2の扉(8トン)まで開くことができた。戦闘においては折り畳みナイフ[注 13]を用いている。
- 放出系能力
- 地面などを殴ることで、その衝撃を離れた位置に出現させる能力。身の回りの物を殴って壊したら、遠く離れたジンのそばに拳が出現して、ジンを殴り飛ばした。ジンの模倣によると、複数個の拳のオーラが地面をすべって移動していることがわかる。ジンの分析によると、医療用によく考えられた技術だという。
- 設定上放出系能力者であるということは判明していたが、能力を初めて披露したのは会長選挙編。
- ヒソカ=モロウ
- 声 - 高橋広樹 / 浪川大輔
- 第287期ハンター試験合格者。元幻影旅団団員ナンバー4。変化系能力者。
6月6日生まれ、年齢不詳。身長190cm程度[注 14]。血液型B型。- 謎の奇術師。普段はオールバックに似た独特の髪形をしておりオレンジに近い金髪[6][注 15]だったが、途中から薄緑色の髪に変わっている[7]。左目の下に涙型の、右目の下に星型のペイントを施している。ピエロを彷彿とさせる奇抜な風貌だが、髪を下ろしペイントを落とした際はかなりの美形であった。
トランプ(小説版では鋼鉄製という設定だった)を武器として使用し、セリフの語尾にはスート(「♡(ハート)」や「♧(クローバー)」など)が付く。- 「念能力の系統別性格診断法」を考え付いた人物で(本人いわく「血液型性格判断と同じで根拠はない」とのこと)、多くのキャラクターが彼の診断法に基づいた発言をしている。
- 過去や来歴は一切不明。嘘つき・気まぐれな性格で頭の回転は極めて早く、人間性には掴み所がない。天才的な戦闘センスを持ち、気に入った強い相手と存分に戦った上で殺害することに無上のエクスタシーを感じる戦闘狂。その場面を想像しただけで興奮し陶酔する。クロロと闘うためだけに団員を殺し幻影旅団に入団し、ゴンやキルアの成長に性的興奮を覚え、戦いで傷つくこともお構いなしなど、常軌を逸している。ただ、命を賭けた戦いにも勝ち負け以上の満足感、充足感を求めるゴンとは似たもの同士といえる面を持ち、相手を殺すために手段を選ばず、隙や弱点を突き、報酬目当てでしか動かないゾルディック家とは正反対である。金や義理、組織の論理には縛られないため、自らの欲望を満たす目的に合致すれば誰とでも手を結び、区切りがつくまでは裏切りもしない。己こそが最強であり何にも属す必要がないと考えているため、旅団入団も単なる手段に過ぎず実際には偽装入団であった。
- また、人間を理由なく残酷に殺す快楽殺人癖もある。第286期ハンター試験では、気に入らない試験官を半殺しにして失格になった。ハンターになりたい理由の1つとして「人を殺しても免責になる場合が多いから」と述べている。ただし、ゴンやキルアのような気に入った人間に対しては、たとえ自身が不利益をこうむっても守ろうとする面も持ち合わせている。これは偏に上記の性的興奮に因るものである。
- 第287期ハンター試験でゴンと出会って才能を見出し、将来の成長を待って戦闘、殺害することを決意。天空闘技場でゴンとキルアの念能力習得のきっかけを作った後、幻影旅団の一員としてヨークシンシティのオークション襲撃に参加。その傍らでクロロとの戦いの場を作るべく、クラピカと同盟を組み情報を提供するなどしていた。ヨークシンの戦いが終わり、クロロの念能力が封じられた後は、クロロの依頼を受け除念師を探してグリードアイランドに参加。ゴンらのカード集めに協力した後、除念師との交渉を行った。キメラ=アント編では出番はなかったがクロロとの追跡劇を繰り返していたらしく、キメラ=アントについては存在を知らなかった。会長選挙編で再登場し、新たな対戦相手を求めてハンター協会に現れる。そこでイルミと再会し、イルミにアルカの殺害への加担を依頼される。イルミ逮捕に派兵されたハンター達を、陰から返り討ちにする。
- その後、天空闘技場でクロロとデスマッチを行い敗北するが、死ぬ直前に自身のオーラに「死後に肺と心臓をマッサージする命令」をしていたため、試合後に蘇生する。対旅団の殺し合いゲームを宣言し、マチを倒してなお殺さず伝言役に仕立て、コルトピとシャルナークを殺害し、イルミを旅団に加入させる。B・W号に潜んでいると目されるも、見つかっていない。死んだときに顔が焼け、左手と右足首を欠損しており、それらを念で補っている。
石田スイによる短編(ネームのみ)『少年H』は、少年時代のヒソカが主人公である。
- 伸縮自在の愛(バンジーガム)
- オーラをゴムとガム両方の性質を持ったものに変化させる変化系の能力。ガムのようにくっつき、ゴムのように伸縮する。
- 付けるもはがすも、伸ばすも縮ませるもヒソカ次第である。ヒソカの体から離して使用した場合、10m以上伸びると切れてしまうが、粘着性は体から離しても維持できる。「隠」により見えなくすることも出来る。原理そのものは単純で制約が無く、トランプやハンカチなど様々な道具と組み合わせて使い、ヒソカの狡猾な戦術・戦略の下で用いると絶大な威力を発揮する。
- 名前の由来はヒソカが子供の頃好きだったお菓子から。
- 薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)
- オーラを様々な質感に変えて、物体の表面を覆い再現する変化系の能力。
- 再現できる質感は染料、鉱物、繊維、植物、動物の皮膚など軽く千を超え、文字を表示させる事もできるなど、応用範囲は幅広い。ただし二次元上の物しか再現できず、非常に上質なカラーコピーで表面を覆うようなものなので、貼りつけられた物と異なる質感を再現している場合、実際に触られるとすぐにバレてしまう。
マチ以外にはほとんど知らされていない能力。そのマチも傷の保護・装飾以外の用途は知らない。- 名前の由来は、ヒソカが子供の頃に流行ったおまけ付きお菓子から。
くじら島関係者
- ジン=フリークス
- 声 - 東地宏樹、高乃麗(少年期) / 小山力也
- 二ツ星ハンター、特に遺跡ハンター。ゴンの旅立ちの理由は彼を探すことでもある。くじら島出身。グリードアイランド製作チームの最高責任者。12歳になる直前に「欲しいものがある」との理由でハンターを目指して島を飛び出し、その10年後、赤ん坊だったゴンを連れて突如帰郷し、ゴン宛のメッセージボックスをミトに預けて、再び姿を消した。弟子にカイトがいる。
- メッセージボックスによれば父親としての無責任さは自覚しており、ゴンに対しては申し訳なさから顔を合わせることを拒んでいるが、「それでも会いたければ見つけてみろ」とのメッセージを残している。その反面、ゴンに一流のハンターになってもらいたいとの願望があり、レイザーに対してゴンと対決するときは本気で勝負するように頼んでいる。また、ビスケは、そもそもグリードアイランド自体がゴンの修行のために作られたと推測している。ゴンはG・Iクリア後に一度再会する機会を得るが、キルアの同行を望んだために実現しなかった。
- 第267期ハンター試験唯一の合格者で、ハンターとして世界を股にかける活躍をしている。複数の異なる分野で歴史的な業績を残している二ツ星ハンターで、遺跡発掘の分野においては、行った仕事がそのまま遺跡保護のマニュアルとして世界的に普及しているという。カイトやサトツも「最高のハンター」と認め、功績は「三ツ星」にも値するが、本人は面倒臭がって申請しておらず、ハンター証すら手放している。一方で個人情報や公的な情報を秘匿しており、水準に達さない者が噂や業績以外での彼を知ることは困難となっている。まず口に出してからなぜそう言ったのか後から思考を追いかける事が多く、場当たり的な言動を行って周囲に混乱を来す事が多々ある。数々の規約違反を犯したり年に数回行方不明になるなどのいい加減な性格であり、十二支んを初めとして他のハンターからはあまり快く思われておらず、レオリオに殴られた時にはスタンディングオベーションが起こったほどであった。
- 会長選挙編で十二支ん「亥」として登場し、選挙を有利に進めるパリストンに対して水面下で策を巡らせる。選挙での目的は会長になることではなく、「自身が楽しむ」ことであり、記名投票制のルールを盛り込んだのもそのためである。選挙終了直前、ゴンが復帰したことにより不本意ながら対面を果たす。ぎこちない対面ではあったものの、カイトの件で気落ちするゴンを励まし力強く送り出した。その後、ゴンとは打ち解けあうものの、ゴンからは「親子としての実感がない」「父親というより親戚のすごい人」という印象を持たれている。暗黒大陸を冒険すべく、少々強引ながらカキン=ビヨンドの探検隊に仲間入りする。
- 実力の高さは伺えるが、念能力の詳細は全く不明である。ネテロ会長からは「念能力者としては間違いなく世界で五本の指に入る」と評価される。打撃系の能力は一回くらうと大体マネできるが、これはトレース能力というわけではなくただの才能によるもの。レオリオの放出系能力で殴られたことで自分のものにし、そこから修得目的や利用法まで理解した。応用でオーラをエコーとした感知能力も披露する。実用性皆無の「オーラのイボクリ遊び」が異様に上手い。また、ゴンへのメッセージとしたカセットテープにあらかじめ操作と強化の念をかけていた。グリードアイランドのゲームマスター(開発スタッフ)筆頭でもあり、念ゲーム制作の中枢にいたが、完成後の運用には未関与。
カイト[8]
- 声 - 岸祐二 / 池田秀一、佐武宇綺(少女) / 中原茂(パイロット版)
- 契約ハンター。具現化系能力者。腰まで長い白髪ロングに青色のハンチング帽が特徴で、服装は白色のセーターを着用[注 16]。帽子を含め服装は幼少期の頃と変わらないが、幼少期の頃は青色のコートを着ていた。一人称は「オレ」だが、少女に転生後は「あたち」となる。
- ジンの弟子。出身地はカイト自身も知らず、ジンに出会っていなかったらスラム街で野垂れ死んでいただろうと語っている。ジンに課された最終試験・ジンを探し当てる旅の途中でくじら島に立ち寄り、幼少時のゴンと出会う。試験をクリアした後は生物調査専門のハンターとして活動している。大物専門であり、小さい生物を見つけるのは苦手。キメラ=アントの師団を一瞬で全滅させるなど、念能力者としての実力も非常に高い。
- カキン国の山林で仲間達と生物調査を行っていた際、グリードアイランドを制覇したゴンと再会。その後、キメラ=アントの調査・討伐の為にゴン、キルアらと共にNGLに潜入し、ネフェルピトーとの戦いで右腕を切り落とされる。ゴンとキルアを逃がし、その後戦うも首を切断されて死亡する。遺体はその後ピトーの念能力により修復され、トレーニング用の操り人形とされる[注 17]。キメラ=アント達が巣を離れた後は巣に放置されていたが、回収に来たナックルとシュートに遭遇する。ナックルとシュートにより相応の深手を受けて[注 18]、ナックルとシュートやゴンたちに保護される。シュートによると念能力が使えなくても手ごわいと言われている。
- ゴンたちは元に戻すために奮闘し、カイトの元へとネフェルピトーを連れてくるが、ピトーの能力ではすでに死亡していたカイトを蘇らせることはできなかった。彼の死はゴンを復讐に目覚めさせ、後に大きく変貌させるきっかけとなる。しかし女王の死後、胎内に残っていた子供に生まれ変わっていたことが判明する。その後、成長して少女の姿となり、ゴンとの再会を果たした。髪型は転生前のカイトと同じだが、髪の色が赤となっている。
- アニメ第1作では第1話に登場。
- アニメ第2作ではゴンの幼少時に出会い、互いに名前を知らないまま別れるように設定が変更されており、ゴンの幼少期のエピソードもキメラ=アント編まで先延ばしされている。NGLのキメラ=アント達の巣近くでゴンと再会し、ゴンとカイトはお互いの事がわからなかったが、その面影からゴンを思い出し再会を喜んだ。
- 気狂いピエロ(クレイジースロット)
- 声 - 坂口候一(第2作)
- 1から9までの目が定められたルーレットにより、武器をランダムに具現化する能力。例えば2番は大鎌、3番はロッド(メイス)、4番はライフル銃。
- 出現した武器は強力なものであるが、最低一度使うまで他の武器に変更することも消すこともできない。また、本気で「死んでたまるか」と思った時にしか出現しない番号があり、NGLでのゴンが見ていた中での戦いではその番号が出ていない。カイトは使い勝手の悪さに「全くもってうっとうしい」と不満を漏らしており、ゴンやキルアにも「ならなぜそんな能力に」とツッコまれていたが、ジンによるとカイトの念能力は念の師匠であるジンに教えられたものであるらしい。
- 死神の円舞曲(サイレントワルツ)
- 2番の大鎌でただ一つの技。鎌を構えた状態で360°回転することで、周囲のものを無差別に両断する。強力なだけで使い勝手が悪く、本人はハズレだと言う。
- ミト
- 声 - 木村亜希子 / 潘恵子 / 岡村明美(パイロット版)
- ゴンの育ての親。9月7日生まれ[注 19]。ジンの従妹で、ゴンの叔従母(いとこおば)。気が強いが根は優しく、実の母親同然にゴンを育てた。[注 20]
- 祖母(ゴンの曾祖母)と共にくじら島で小さな酒屋を営む。裁判でジンから親権を奪いゴンを女手ひとつで育てた。幼少時は島の子供が少なかったこともあり、ジンにかまって貰いたがっていた。ゴンがハンターになることは当初から反対しており、ゴンが試験に合格して里帰りしたのちもゴンと暮らしたいとの思いは持ち続けていたが、ゴンが自分を実の母親同然に慕っていることを知りそれまで隠していたジンの手がかりを与えた。キルアも憧れる理想の母親像。殺生を嫌う。
- ゴンの曾祖母
- 声 - 水谷ケイコ / 京田尚子 / 尾小平志津香 (パイロット版)
- 名前は不明。ミトの父とジンの父の実母でもある。息子2人に先立たれた後、2人の孫を養育していた。
- コン
- くじら島のヘビブナ群生地に棲む雄のキツネグマ。親は縄張りに入ったゴンを襲いカイトに殺された。コンも殺されるところだったがゴンに庇われて生き延び、現在は森の長になる。ゴンはくじら島に戻った時に会うのを避けたが、コンは彼の里帰りを姿を見せずに歓迎した。妻と子供がいる。
- アニメ版第1作では「コンタ」と呼び名が変わっている。子供はアニメ版第1作で密猟者に殺されかけた際、ゴンたちがオーラで治療したため念能力が開花している。
- アニメ版第2作ではゴンがキツネグマに襲われるシーンのみで、その後の友情を結ぶシーンはカットされている。
ハンター試験編関係者
受験者(第287期)
- ゴンについては「ゴン=フリークス」を、キルアについては「キルア=ゾルディック」クラピカ、レオリオ、ヒソカについては「主要人物」を参照
- ギタラクル
- 詳細は「イルミ=ゾルディック」を参照
- 受験番号301番。仕事の都合でハンターの資格が必要となったイルミ=ゾルディックがハンター試験時に使用した偽名。第287期ハンター試験を受け、合格する。
- ハンゾー
- 声 - 松本吉朗 / 岸尾だいすけ
- 受験番号294番。第287期ハンター試験合格者。18歳。隠密集団雲隠流の上忍。
- ジャポン出身の忍者。漢字表記は「半蔵」。基本的に陽気で社交的な性格であり、自ら人に話しかけたり名刺を渡すなど、自己主張の強い印象を受けるが、人から貰ったものは口にしないことや「和」を重んじる忍びの習性は身についている。秘伝「隠者の書」を探すためにハンターとなる。武器は腕に隠した短刀。最終試験の性質上、ゴンの腕を折ったり足を切ろうとしたりする冷酷さも見せたが、その優しさからゴンを再起不能に追い込むほどの怪我をさせたりはせず、むしろ治れば以前より丈夫になるほど綺麗に折っていた。アニメ第1作では試験後、試験官のメンチと打ち解け合っていた。念能力の習得もゴンたちに先んじた。実力は高く、キルアも自分より強いと認めており、ハンターの素質という点でも、第287期試験の最終試験では対戦機会はゴンと並ぶ5回で、ネテロによる評価としては受験生の中で最高の素質を持っていることになる。
- 会長選挙・アルカ編ではゴンを見舞う。暗黒大陸編ではクラピカの依頼で第12王子モモゼの護衛を担当。しかしセヴァンチの意向によりマラヤームの護衛に回され、その後モモゼが殺害されたことで自責の念を抱いている。
- 分身の術(ハンゾースキル4)
- 自分の分身を作り、意識を分身側に移して行動する能力。能力を発動中、本体側は完全な無意識状態となる。行動可能範囲は不明だが、その範囲内であれば飛行、物質透過も可能。能力を解除するには分身が本体のところに戻る必要がある。本体に触れられたり声をかけられると強制解除される。
- ポックル
- 声 - 玉木有紀子 / 徳本恭敏
- 受験番号53番。幻獣ハンター。第287期ハンター試験合格者。
- 弓矢を得意とし、薬物の扱いにも長けている。ハント(狩り)に関しては高い技術を持っており、第4次試験でキュウからプレートを奪ったところを見たゴンが感心していた。直接的な戦闘は苦手としており、最終試験でも、初戦はハンゾーにあっさりねじふせられギブアップ。次戦でキルアが「あんたとは戦う気がしない」という理由で棄権したことで、不戦勝となり合格する。ただしハンターとしての素質は高く評価されていたようで、4次試験までの成績はキルアよりも上だった。
- キメラ=アント編で再登場。仲間(ポンズなど)と共にNGLへキメラ=アントの調査・討伐に向かうが、仲間を全員殺され、自身もキメラ=アント兵士の神経麻痺の毒を受け食料用として拉致される。その後、奥歯に仕込んでいた解毒剤を使い脱出を試みるが、ネフェルピトーに発見されてしまう。最後は針で脳を直接弄られ、念能力についての知識を全て搾り出された後、殺され女王の餌となった。放出系の能力であるが『幻のグリードアイランド』では変化系の能力者として登場した。
- アニメ版では新旧共にポンズとの同行が描かれていた。
- 毒矢
- 即効性のしびれ薬が塗られた矢。かするだけでも1週間はまともに歩くこともできなくなる。第4次試験でキュウを倒した。念能力とは無関係。
- 七色弓箭(レインボウ)
- 2本の指の間にオーラの弦を張って弓と化し、そこから矢の形に変化させたオーラを放って攻撃する能力。矢は色ごとに異なる力を持つ。矢の色は全部で7色あるが、使用直後にポックルが殺されてしまったため、赤と燈の2色のみの描写となった。放出系と変化系能力との複合技。
- 赤の弓
- 矢が命中した物を燃やす。下級兵のキメラアントを倒した。
- 橙の矢
- 七色の矢の中で最速の矢。しかし、パイクには簡単に捕まれてしまった。
- ポンズ
- 声 - 天神有海 / 工藤晴香
- 受験番号246番。様々な薬品を使って罠を仕掛ける他、身を守るため帽子に蜂を潜ませていて、彼女に危険が迫ると出てくる。戦闘タイプではないため戦い方は待ち一辺倒[注 21]。第4次試験でバーボンの罠に嵌った所をゴンに助けられる[注 22]が、レオリオのターゲットだったため催眠スプレーで眠っている所をプレートを運賃として奪われ脱落[注 23]。翌年の第288期ハンター試験も受験するが、キルアに敗れ不合格となる。アマチュアハンターではあるが、「念」の存在は知っている。ポックルや他のアマチュアハンターたちと共にNGLに潜入したが、キメラ=アントの襲撃により部隊は壊滅。蜂を伝令として他のハンターたちに急を知らせるが、直後にギョガンに射殺・捕食された。アニメ版第1作のゲーム版の『幻のグリードアイランド』や『龍脈の祭壇』ではいずれも仲間に入れることができ、特に『幻のグリードアイランド』では操作系の能力者として登場した。また服のデザインや色は原作、新旧アニメそれぞれ異なっている。
- ニコル
- 声 - 石川大介 / 森訓久
- 受験番号187番。一見礼儀正しいエリート青年だが、実は自尊心が強く、ハンター試験を受験する前は自分の周囲の人間を見下すような考えを持っていた。しかし第一次試験最初の脱落者となってしまう。アモリ曰く「新人にしてはいいセンいっていた」らしいが、トンパの新人潰しによってプライドをズタズタにされてしまい、翌年の第288期ハンター試験にも登場していない(OVAでは受験生の中にニコルらしき人物がいる)。他の受験生の情報が入ったノートパソコンを持ち歩いていたが、心身ともにズタボロになっていく中で落としてしまっている。
- トードー
- 声 - 永野善一 / 梁田清之
- 受験番号255番。レスラーらしく、体格は巨漢で、髪を後ろに束ねている。賞金首ハンター志望。意外と頭もキレるとトンパに評されるベテラン。第2次試験後半メンチのメニューでメンチに反抗するが、ブハラに制圧される(第1作ではメンチ自身に蹴り倒される)。その後、ゆで卵を作る際にクモワシの卵を食べて美食ハンターの奥深さを思い知り、脱落を宣言。翌年の第288期ハンター試験も受験するが、キルアに敗れ不合格となる。
- トンパ
- 声 - 小和田貢平 / 桜井敏治
- 受験番号16番。45歳。ハンター試験を37回受験しているベテランで表向きは善人だが、本性は卑劣かつ残忍な性格。ハンター試験は娯楽として受けており、実際に合格する気はない。「新人つぶし」の異名を持ち、様々な手段で新人受験生の足を引っ張ることを試験中の最大の目的としている。3次試験でのベンドットとの対戦ではすぐに降伏し、ゴン達の1敗を作ったが(結果的には正しい判断であった)、レオリオと交戦した描写から実際は白兵戦を心得ている。アニメ版第1作では新人潰しの描写が強調されていたが、レオリオがレルートの身体検査をする際、幼いゴンを気遣って目隠しする一面も見せ、軍艦島でもゴンのレオリオ救出の手助けをしたが決して改心したわけではなく、第4次試験でレオリオのプレートを奪うために別の人物のターゲットのプレートを見せ、わざと腹痛になり、騙そうとするがクラピカにプレートを奪われ脱落。翌年の第288期ハンター試験も受験するが、キルアにあっさり見つかり、敗れ不合格となる。
アモリ3兄弟 / アモリ、ウモリ、イモリ- アモリの声 - 森訓久 / 梶雅人 / 石塚堅(OVA)
- ウモリの声 - 竹本英史 / 村上裕哉
- イモリの声 - 中野健治 / 堀越省之助 / 遊佐浩二(OVA)
- 受験番号197-199番。左から長兄、次兄、末弟。ベテラン受験生。第287期第4次試験で抜群のコンビネーションで戦うもキルアに敗れる。翌年の第288期ハンター試験も受験するが、キルアに敗れ不合格となる。このときキルアと自分達の才能の差を実感し、ハンター試験は今年限りにすると決めた(試験開始直前はキルアにリベンジする気満々だったが、当のキルアからは忘れられていた)。気を失う前に曰く、「今年一杯で辞めるというリピーターは多いと思う」。アニメ版第1作では天空闘技場に挑戦しているが、ゴンに敗れている。なお、イモリは第三次試験で死体の脈拍を測定させられたり、軍艦島で兄達にベッドを占領されたり、天空闘技場でキルアの相手を押しつけられたりと散々な扱いである。
- ソミー
- 声 - 道脇広行 / 横尾博之
- 受験番号118番。猿使い。カムリ(声 - 竹本英史(第1作))という猿を連れる。第4次試験でトンパと手を組みレオリオからプレートを奪ったが、トンパがクラピカにやられたため、結局奪い返された。木に縛られ脱落。クラピカに負けた飼い主を見限ったカムリは野生の猿の群れに加わり、いずこかへと去った。翌年の第288期ハンター試験も受験するが、キルアに敗れ不合格となる。このとき、カムリと別個体の猿を連れてきていた。
- ケンミ
- 声 - 石川正明(第1作)
- 受験番号362番。拳法家。黒い丸刈り頭と点のように小さい目が特徴。アニメ第1作では軍艦島編でハンゾーやキルアと一緒に砲弾の弾込め作業にあたっていた。第4次試験まで行き着いた腕を持っているが、ハンゾーにプレートを奪われ脱落。アニメ第1作ではその後、プレート集めに焦るトンパにプレートを1枚も持っていない事を咎められ、一蹴される。翌年の第288期ハンター試験も受験するが、キルアに敗れ不合格となる。
- キュウ
- 声 - 永野善一 / 浪川大輔
- 受験番号105番。赤い鼻が特徴の剣士。第4次試験でポックルの毒矢を受けプレートを奪われ脱落。翌年の第288期ハンター試験も受験するが、キルアに敗れ不合格となる。アニメ第1作では爆発物の扱いに長けている設定が追加された。
- ボドロ
- 声 - 竹本英史 / 坂東尚樹
- 受験番号191番。長い白髪を後ろに束ねている武道家。かなりの体術を会得しているが、最終試験ではヒソカに敗れる。次のレオリオとの対戦を控えていたが、イルミに会って精神的に混乱していたキルアに殺された。ネテロの見たところでは戦闘能力はレオリオのほうが上だったという。アニメ第1作では1年前にもハンター試験を受けていた事を告白した他(1次試験であっさり落ちた模様)、最終試験を学力テストと推理して他の受験者達を動揺させてしまった。
- バーボン
- 声 - 竹本英史(第1作)
- 受験番号103番。蛇使い。無口かつ非常に執念深い性格。罠を張って洞穴に隠れていたが、ポンズのシビレヤリバチに刺されアナフィラキシーショックを起こし死亡。
- ゲレタ
- 声 - 松山鷹志 / 金光宣明
- 受験番号384番。ゴーグルと黒い肌が特徴の猟師。第4次試験でゴンのプレートを狙い尾行し、得意の吹き矢(筋肉が痺れる毒)でプレートを奪うが[注 24]、ヒソカのターゲットだったため、彼に殺されてプレートを奪われる。この出来事は、ゴンとヒソカの因縁を残す遠因となる。なお、彼の死体は、原作では首だけになってゴンの元へ持ち込まれたが、アニメ版では第1作・第2作ともに修正されている。
- ゴズ
- 声 - 岸祐二 / 永野広一
- 受験番号371番。武道家。武器は槍で、戦場を渡り歩く部族の出身。第4次試験でギタラクル(イルミ)に致命傷を負わされ、最後の頼みとしてヒソカとの交戦を懇願するもヒソカに全く相手にされず、ギタラクルに止めを刺され死亡。アニメ第1作ではボドロと2人で行動している描写が何度かあった。
- スパー
- 声 - 飯田かおり(第1作)
- 受験番号80番。女性の射撃手。第四次試験でギタラクルを狙っていたが、返り討ちにされて死亡、プレートを奪われる(その後、プレートはヒソカに渡る)。アニメ第1作ではギタラクルと交戦中のゴズに流れ弾が当たり、彼に致命傷を負わせる事になる。
- アゴン
- 声 - 田邉真悟 / 坂熊孝彦
- 受験番号281番。胴体を覆うマントが特徴の剣士。武器は刀。左利き。第三次試験合格時はスパーと談笑する場面がある。第四次試験ではヒソカとの一騎討ちの際、ゴンがヒソカからプレートを奪う際の囮にされる形で死亡する。
- リュウ
- 受験番号34番。短い銀髪が特徴。アニメ第1作では軍艦島編でソミーやバーボンと同じ機関室で作業にあたっていた。第4次試験でボドロにプレートを奪われ失格。翌年の第288期ハンター試験には姿を見せなかった。
- シシトウ
- 受験番号89番。長い黒髪と鋭い目つきが特徴。第4次試験まで行き着いた腕を持っているが、アモリかウモリのどちらかにプレートを奪われ失格。プレートはその後ハンゾーに渡る。翌年の第288期ハンター試験には姿を見せなかった。
- チェリー
- 声 - 大西健晴(第2作)
- 受験番号76番。武闘家。第1次試験でクラピカやレオリオと共にヒソカに襲われ、3人同時に別方向に逃げる案を推奨するが、ヒソカの「試験官ごっこ」で嵌り殺された。アニメ第1作ではトンパに紹介されるシーンのみの登場でセリフは無く、彼の立場をポックルが担うため、死亡の描写はない。アニメ第2作では霧に乗じて他の受験者たちとヒソカを殺害しようとするが返り討ちに合い死亡する。この行為がヒソカの「試験官ごっこ」の動機となった。また彼の立場はクラピカが担っている。なお、第2作ではその前の年の試験にも参加していた模様。
- アニタ
- 声 - 天神有海(第1作)
- アニメ第1作オリジナルキャラクター。有能な貿易商の娘。黒髪のツインテールが特徴。父は同業者の妬みを買い、暗殺依頼を引き受けたゾルディック家の者に殺された。それ以来ゾルディック家に復讐するためにキルアの命を狙い、ハンター試験を受ける。第二次試験で失格するもキルアを尾行するが、暗殺に失敗して拘束される。その後、父の行った悪事を知り、キルアやゴンとは和解した。
- 受験番号86番の男性
- 声 - 冨樫義博 / 村上裕哉
- ロッククライマー。3次試験でトリックタワーを外壁を伝ってクリアしようとしたが、怪鳥に襲われ失敗する。
試験官(第287期)
- サトツ
- 声 - 上別府仁資 / 古川登志夫
- 遺跡ハンター。第一次試験官。地獄マラソンの先導を顔色ひとつ変えず、高速の徒歩でこなす。
- トランプの絵札のような容貌。紳士的な男性で口ひげがトレードマーク。一人称は「私」だが、アニメ第2作では主に「わたくし」。かつては自身の名誉のために遺跡の発掘をしていたが、ジンのルルカ遺跡における業務を見て、遺跡の修復・保護にも力を注ぐようになった。287期のルーキーの中でキルアを高く評価していた。劇中での念の系統は不明だが『幻のグリードアイランド』では操作系の能力者として登場した。
- メンチ
- 声 - 日比野朱里 / 平野綾
- 一ツ星ハンター。美食ハンター。第二次試験官の1人。髪の色は第1作ではピンク、第2作ではエメラルドグリーン。
- 21歳ながら食文化への貢献が認められ、一ツ星の称号を持つ女性ハンター。一度食べたものの味は忘れない。短気で食に対するプライドが高く、キレると殊更に融通が利かなり、自分が正しいと思ったら一歩も引こうとしない。二次試験後半の課題は寿司[注 25]で、「料理を通して観察力や注意力を図るテスト」だったのだが、ハンゾーが寿司の作り方をばらしてしまい、さらに寿司を軽んじる発言に激怒して美食審査の様相を呈してしまい、満腹になったからという理由で合格者0の事態を招き、[注 26]横柄な態度を取っていたがネテロの仲裁によって自身の不備を認め、「クモワシのゆで卵」を課題とする再試験が行われた。287期のルーキーの中では受験者中唯一寿司を知っていたのも含めてハンゾーを高く評価していた[注 27]。劇中での念の系統は不明だが『幻のグリードアイランド』では放出系の能力者として登場した。
- アニメ第2作では寿司試験パートがカットされたため、出番が大幅に減っている。
- ブハラ
- 声 - 高橋啓士 / 金丸淳一
- 美食ハンター。第二次試験官の1人。
- 大柄な体格で、恐ろしいほどの大食漢。豚の丸焼きが大好物で70匹分も例え、焦げていても美味しく食べてしまうほど[注 28]、二次試験の課題も豚の丸焼きだった。一方で常識人であり、見た目に反して判断力が高く熱くなって横柄な態度を取ったメンチをなだめていたが全く聞き入れられなかった。
- アニメ第2作では寿司試験パートがカットされたため、出番が大幅に減っている。
- リッポー
- 声 - 赤井田良彦 / 山本正剛
- 賞金首ハンター。トリックタワーの刑務所長。第三次及び第四次試験官。
- 恩赦を条件に超長期刑囚(刑期が100年以上の囚人)を試験の試練官として使う。お菓子が好き。
- マスタ
- 声 - 永野善一 / 河相智哉
- 第四次試験でハンゾーの成績を評価していた。
- カラ
- 声 - AKIKO / 豊嶋真千子
- 第三次試験の終了後、ゼビル島に向かう船から第四次試験開始までを案内した女性。明るくにこやかに案内していたが、殺気だった受験生たちを見て「辛気くせーわ!」と心の中でつぶやいていた。会長選挙で投票に来ていたことからプロハンターだったようである。
- アイハハ
- 声 - 森訓久(第1作)
- 第四次試験で、受験生一人を尾行して審査していた試験官。誰を担当していたかは不明。最終試験の時、キルアとの試合中にゴンのところへ行こうとしたイルミを引き留めようとするが、針のようなものを刺されゴンの居場所を吐かされる。
- アイザック=ネテロ
- 最終試験を担当した。
- 詳細は「ハンター協会本部」を参照
トリックタワーの囚人達
- ベンドット
- 声 - 杉野博臣 / 相沢まさき
- 第三次試験試練官の超長期刑囚。懲役199年の強盗殺人犯。大柄で体格が良く、キルアの見立てでは元軍人または傭兵。
- デスマッチを望むも、何もせずに降伏したトンパに勝利(もしそうしてなければ、トンパは降伏宣言もできない状態にされて、残り時間が無くなるまでじっくり痛めつけられただろうとキルアは見立てていた)。物足りなさを感じながらも、ジョネスをたやすく倒したキルアに恐れをなし、彼の交戦依頼を断る。
- セドカン
- 声 - 遠藤章史 / 高城元気
- 第三次試験試練官の超長期刑囚。懲役149年の連続爆弾魔。
- ローソクを使い「先に火が消えた方の負け」という勝負で、「不自由な二択と見せかけて蠟燭を4本用意し、ゴンには長短どちらを選んでも仕掛けにより不利になる」というイカサマを用いた駆け引きでゴンに戦いを挑むも、機転を利かされ敗れる。
- マジタニ
- 声 - 木内秀信 / 矢尾一樹
- 第三次試験試練官の超長期刑囚。詐欺などでコツコツと懲役108年。筋骨隆々で傷だらけの強面だが、顔の傷は整形手術失敗によるもの。実はハッタリだけが得意な小心者で、体格に反して戦闘能力も大したことはなく、ゴンからは「全然ビクビクしない」と言われてしまった。アニメ版第2作では体が青い。
- 右拳に鋼鉄を仕込み、殴ることを得意としている(痛いので1日1回が限度)。蜘蛛のタトゥー(団員ナンバーが入っていない偽物)を入れ幻影旅団員を騙るが、生半可な詐称と図柄によって激昂したクラピカに惨敗。その後も時間稼ぎのために、しばらくは気絶している振りをする羽目になった。
- レルート
- 声 - 小谷伸子 / かないみか
- 第三次試験試練官の超長期刑囚。稀少生物売買等の罪により懲役112年の元・精神科医(リッポーの手下の受刑者曰く「精神疾患者を次々と自殺に追いやっていた」)。若い外見の美人女性だが、冷酷残忍な本性の持ち主。
- タワー脱出の残り時間をチップにしてレオリオと賭け勝負をし見事勝利。これにより残りの懲役をすべて完済した。アニメ版第1作ではレオリオの死んだ友人ピエトロを思い出させる心理戦に持ち込んだり、時間稼ぎをやらされているマジタニに「命と引き換えに1勝をもらう」「これ以上無様な姿をさらしたらジョネスにバラしてもらう」と脅すなど、より陰険さが強調されていた。冷静な性格だがアニメ版第2作ではレオリオが10代だということにかなり驚いていた。
- ジョネス
- 声 - 小山剛志 / 松山鷹志
- 第三次試験試練官の超長期刑囚で、白人風の外見をした大男。「解体屋(バラシや)」の異名を持ち、146人の犠牲者を出したザバン市犯罪史上最悪の大量殺人犯で、懲役968年。ベンドットよりも遥かに腕っ節が強く、握力に至っては人肉やレンガ壁を容易くむしりとるほどで、死体は50以上のパーツに「素手で」解体されていたらしい。
- 刑期を短くするという見返りにも興味がなく、外の人間の肉を掴み取りたいという本能的な願望のためにキルアに挑むが、心臓を抜きとられあっけなく死亡。キルア曰く、殺人鬼とは言え所詮アマチュアとのこと。
その他の試験関係者
- 船長
- 声 - 西松和彦 / 内海賢二(第2作、パイロット版)
- ゴン、クラピカ、レオリオが乗船した船の船長で、赤い鼻に髭にパイプの老練な船乗り。実はハンター試験のため協会から雇われていた協力者(事前に合否を決める権限が与えられている)の一人で、面接の後、船旅の困難を乗り切った3人を合格とし、試験会場最寄りのドーレ港まで送った。
- ジンの知り合いらしく、その面影を見たゴンを気に入り、ドーレ港を降りた彼に山の一本杉へ向かうよう伝えた。
- カッツォ
- 声 - 森訓久 / 鈴木琢磨
- 船長の部下の一人で、船員たちのリーダー格と思われる。嵐の際に船から転落しそうになるが、ゴンら3人に助けられた。第一作では華麗なナイフ裁きを見せ、態度の悪い受験者を成敗している。
- 老婆
- 声 - 雪絵れな / 来宮良子
- ドーレ港近くの山麓の町に住む老人で、ハンター協会に雇われた試験協力者の一人。町人を引き連れ、一本杉へ向かう試験者に「ドキドキ2択クイズ」を出題し、正解者のみを案内人(ナビゲーター)・凶狸狐の元へ通している。
- 凶狸狐(キリコ)
- 声(第1作)- 竹本英史(夫婦) / 永野善一(息子) / 徳永悦子(娘)
- 声(第2作)- 西村朋紘(夫婦) / 川田紳司(息子) / 森沢芙美(娘)
- 試験会場まで受験者を送る「案内人(ナビゲーター)」を担当している魔獣の一家。ドーレ港近くの山の一本杉の下で夫婦と息子・娘の4人で暮らしている。羽で空を飛び、人間に変身する能力を持つ。
- 夫婦は外見・声色共に瓜二つで、ほとんどの人間からは見分けがつかないことから、2人を一目で見分けてみせたゴンをいたく気に入っている(ゴンが見た限りでは、妻の方が声が高く、顔に至っては全然違うとのこと)。
- 第288期試験ではゴンの紹介でキルアのナビゲーターも務めた。その後、カナリアの依頼で息子が死亡したゴトーに成り変わり、ゾルディック家に潜入している。
- オヤジ
- 声 - 上別府仁資 / 村上裕哉
- ザバン市ツバシ町にある定食屋の店主で、第287期ハンター試験の協力者。試験会場に入る合言葉の受け答えをする。合言葉が正しければ奥の部屋に通され、そこが試験会場へのエレベーターになっている。
- 偽試験官
- 声 - 加勢田進 / 金光宣明
- ヌメーレ湿原に住む魔獣の一種・人面猿で、正確には部外者。第一次試験の中盤でサトツに似た別の人面猿を引き連れ、サトツを偽者と告発し、受験者を騙して連れ出そうとした。ヒソカがどちらが本物かを見破る実験で、サトツはヒソカのトランプを受け止めるが、彼はそのまま死亡してしまう。彼と徒党を組んでいた人面猿は、原作と第1作では逃走を図った所、ヒソカに殺されるが、第2作ではそのまま逃がされた。
- トガリ[注 29]
- 声 - 前田剛 / 鈴木琢磨
- 第三次試練官。
- 286期ハンター試験でヒソカに半殺しにされた試験官。操作系能力者。トリックタワーで再びヒソカに挑むがあっけなく首を刎ねられた。アニメ版第1作では受験生という設定で「合格が目的で来たわけではない」と発言しており、ヒソカに殺される恐怖でショック死した。
- 無限四刀流(むげんよんとうりゅう)
- 4つの特殊な形状の刀を投げ、相手を切り裂く技。ブーメランのように戻ってきた刀を受け止めて再び投げることを繰り返す。一種のジャグリング。
- ジナー、バナー
- 声 - 橘健治(ジナー)、水谷ケイコ(バナー)
- アニメ第一作オリジナルキャラクター。
- 第287期ハンター試験の協力者で、第3次試験エクストラの会場となった軍艦島のホテルの管理人夫妻。海底財宝と交換に受験者たちを宿泊させ、来たる嵐の前に島を去った。
ハンター協会本部
会長
- アイザック=ネテロ
- 声 - 外波山文明 / 永井一郎(第6話 - 114話) → 銀河万丈(第122話 - 138話)
- ハンター協会および審査委員会の第12代会長。心源流拳法師範。強化系能力者。
- ハンター協会の最高責任者。20年前くらいから約100歳と周囲に語っており、キルアの祖父ゼノは「自分が乳飲み子の頃にすでにジジイだった」と語っている。殺意を明確にするヒソカを煙に巻いたり、ハンター試験後の荒れたガイダンスを収拾させるなど海千山千の老練さを見せるが、その一方でメルエムの発言に気を悪くしたり、気まぐれでキルアやゴンと暇つぶしをするなど俗っぽく茶目っ気の多い性格でもある。
- 元は無名の武道家。46歳の時に、肉体と才能の限界に気付き悩んだ末に、これまで自分を鍛えてくれた武道に恩を返そうと冬の山に篭り「感謝の正拳突き1万回」を日課に過ごすうちに能力を開花させ、当時世界最強の武道家となった。ノヴはネテロが最強だという趣旨の発言をしているが、本人曰く世界最強の念能力者だったのは半世紀前までで、キメラ=アント討伐初期段階では全盛期の半分ぐらいの実力との事。「護衛軍は自分より強そう」と自評し、さらに離反した蟻からもその通りと酷評されたことで、牙を研ぐため山に篭り、精神統一をし王に挑む。
- 本気で戦う場合のみに着る戦闘服「心Tシャツ」を着用してキメラ=アント討伐作戦に参加。討伐作戦では王と直接対決し「人間の個の極致」と言わしめるほどの強さを見せる。しかし戦いの最中に右脚と左腕を失いつつ善戦するも敵わず、心停止すると起爆するように体内に埋め込んでいた爆弾「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」を起爆させ、悪意に満ちた表情を見せつつ王と相打ちを狙い死亡する。死後、薔薇の毒によって王、シャウアプフ、モントゥトゥユピーの討伐に成功した。
- 次期会長を全てのハンターによる投票率95%以上の投票で決めるという遺言と、もし自分の息子を名乗る者が公の場に現れた場合、用意したDVDを十二支ん全員で見ろという遺言を残していた。
- 百式観音(ひゃくしきかんのん)
- 自らの背後に血涙を流す巨大な千手観音像を顕現させ、その数多の腕により攻撃する能力。
- 能力発動には合掌に至る一連の初動が必要であるが、ネテロが行うこの動作のスピードは、「感謝の正拳突き」を経た長年の修練により0.1秒未満、そこから時間差無で観音の掌打が打ち出される。その上、ネテロ本人のオーラの移動が極めてスムーズなことから、オーラの流れから次の動きを予測することもできないという、不可避の速攻。王ですらそのあまりの速さゆえ「太刀筋が見えぬ」とつぶやいた。
- 観音像に意思があるわけではなく、一つ一つの攻撃はいわば型に過ぎず、ネテロは発動の瞬間にもっとも状況に即した攻撃動作を逐一選択していることになるが、その組み合わせは無限にも等しい。
- ゼノに「最も厄介」と評されており、格上であるメルエムにも唯一攻撃を当てることが出来た能力で、メルエムにも「戦闘中に命取りにもなり得る無駄な動作が余に勝る武器として成立している矛盾」と評されている。他にも念能力は持っているようだが、メルエムには通じないので作中使用はしなかった。
- 壱乃掌(いちのて)
- 凄まじい速度で手を振りおろすことで観音像が敵を叩き潰す。地面に大穴を穿つほどの威力を誇る。
- 参乃掌(さんのて)
- 凄まじい速度で観音像が2つの手を打ち合わせ敵を挟み潰す。
- 九十九乃掌(つくものて)
- 足を組み両手をそれぞれ9の形にすることで、凄まじい速度で敵に連射砲のごとく掌打を浴びせる。反撃すらも許さない非常に激しい攻撃である。地面に巨大な穴を開け、地下空間の天井を貫いた。
- 零乃掌(ゼロのて)
- 敵背後から観音像を顕現させ、慈愛の掌でもって対象を優しく包み込み(回避不可能にする)、渾身の全オーラを恒星のごとき光弾に変え撃ち放つ無慈悲の砲哮。精神統一によって蓄積した全オーラと生命力を極限まで消耗する最大技である。なお、この時の観音像には血の涙が流されていない。ネテロは既に片腕を切断されていたが、「祈りとは心の所作」としてこの技を発動させた。発動させたことで一気に老け込んだ。
ハンター十二支ん
ハンター協会の幹部として、十二支に準えて選ばれた12人。メンバーのほとんどはネテロを強く尊敬しており、十二支んに選ばれた事で自らの外見やキャラを宛がわれた十二支に合わせて改造するほどの徹底振りを見せているが、例外もいる。
- パリストン=ヒル
- 声 - 高橋広樹(第2作)
子。ハンター協会副会長。三ツ星ハンター。例外その1。- 一見すると爽やかな笑顔を絶やさない好青年で、選挙スローガンには「弱者の痛みの解る会長」を掲げるが、その実はきわめて狡猾な本性を持つ野心家であり、十二支んのメンバーでは唯一ネテロに反目している。ネテロが「最も苦手とする相手」を側に置きたいと望んだ事から3年前よりハンター協会副会長となる。ネテロの生前は会長職から引きずり下ろすために様々な妨害工作をしていたが、彼にとってネテロは遊び相手であり、そういった妨害工作も遊びの一環だった。切れ者であり能弁で確かな手腕を持つが、協専ハンターを奴隷のように扱う、協会の積立金を流用する、副会長就任後は18名のハンターが行方不明になる(年平均にすると就任前と比べて10倍の数)など黒い噂の絶えない人物でもあり、瀕死の重体になったゴンを盾にして、自分の対立候補になろうとしたジンに揺さ振りをかけてきた。基本的に笑顔を浮かべているときは余裕な時か本心を隠している時である。
- 次期会長選挙では自分以外の十二支んメンバー全員に疎まれる中、次期会長に当選するために策を巡らせる。その飽くなき野心と周囲を振り回す策略ぶりは抑止が効かない「怪者(けもの)」と評されている。最終投票でレオリオに逆転されかけるが、その直後に復活したゴンが選挙会場に現れたことでレオリオの目的が喪失。そしてゴンの「レオリオは医者を目指しているから会長はやれない」という発言が決定打となり、72.1%の得票率をもって第13代ハンター協会会長に就任する。しかし、これはネテロに対する彼なりの弔いであったらしく、就任直後にチードルへ実質的な禅譲をして自ら会長の座を辞した。チードルに本心を聞かれた際は、いつも見せていた笑顔を消して真面目な顔で本心を語った。また、その後に静かに涙ぐんでいる。後に十二支んからも脱退。ビヨンド=ネテロの陣営にいる。
- ミザイストム=ナナ
- 声 - 大塚明夫(第2作)
丑。二ツ星ハンター。クライム(犯罪)ハンター。民間警備会社経営、弁護士。親会長派。- 牛柄の迷彩服を着た寡黙な男性。正義感が強く、十二支んの良心と称され、脱会長派からも一定の理解を持たれる常識人。後進の指導や育成にも力を入れている。クライムハンターとしての勘からパリストンを「怪者(けもの)」「闇側の人間」として危険視している。クラピカの元を訪れ、情報と引き替えに彼の十二支ん参入を成功させた後、クラピカと繋がりを深める。
- B・W号では一般客層でカキン軍と治安維持を担当している。船内でのハンター協会員のリーダーではあるが、ビヨンド=パリストン派の協専ハンターを掌握しきれていない。暴動で船が沈むという最悪のおそれも危惧している。
- 密室裁判(クロスゲーム)
- 三色のカードを相手に提示して行動を制限する能力。青は入廷、黄は拘束、赤は退席させる。
- カンザイ
- 声 - 逢坂良太(第2作)
寅。トレジャーハンター。ボディーガード。- 派手な髪型をしていて、縞模様の服を着た青年。直情的かつ血気盛んで好戦的な性格。世間的常識に疎く、頭脳労働を苦手としており、他の十二支んに解説を請う場面が多い。ヒソカの事はなぜか知っており、彼を殺人鬼と形容した。ヒソカによる評価は「85点」。
- B・W号ではビヨンド拘束室の前でサッチョウ・サイユウと3人で見張りをしている。
- ピヨン
- 声 - 桐山智花(第2作)
卯。古文書ハンター。言語学者、通訳。- バニーガール風の格好をした女。常にマイペースで誰彼構わず毒を吐き、怒ると口調が悪くなる。よくノートパソコンをいじっている。ヒソカによる評価は「77点」。
- ボドバイ=ギガンテ
- 声 - 二又一成(第2作)
辰。三ツ星ハンター。テロリストハンター。検事、軍事アナリスト。- 顔の皮膚が鱗のようになっている大柄の老人。十二支んの最古参であり、選挙では名実共に最も会長に近いと評されている。
- B・W号では一般客層で裁判所を仕切っている。
- ゲル
- 声 - 白兎夕季(第2作)
巳。ポイズンハンター。検死官、薬剤師。- 蛇のように瞳孔が細い細身の女。腕を蛇に変化させることができる。
- サッチョウ=コバヤカワ
- 声 - 鈴木琢磨(第2作)
午。二ツ星ハンター。お悩みハンター。探偵、便利屋。十二支んの相談役。- ボサボサの髪を持つ、馬面の男性。二本の刀を携えている。
- B・W号ではビヨンド拘束室の前でカンザイ・サイユウと3人で見張りをしている。
- ギンタ
- 声 - 鈴木琢磨(第2作)
未。密漁ハンター。レンジャー。- 全身が毛深いアフロヘアーの大男。羊の角を持ち羊毛を着ている。大食いだが動きは俊敏。
- 特に会長を慕っていたらしく、パリストンが最初に会長に立候補する意思を示した際には十二支んの中でも一際凄まじい怒りを露わにし、ビヨンド=ネテロが表舞台に現れたさいには、会長の面影を感じ、十二支んの中で一番動揺している。ヒソカによる評価は「90点」。
- サイユウ
- 声 - Velo武田(第2作)
申。賞金首ハンター。格闘家。
西遊記に登場する孫悟空のような姿をしている。伸縮自在の如意棒を操る。口が悪い。ビヨンド側に通じているスパイ。- B・W1号では、ビヨンド拘束室の前でカンザイやサッチョウと3人で見張りをしている。
- 猿の念獣ミザル・キカザル・イワザル
- 三匹の念獣を生み出して戦わせる。攻撃に成功すると相手の視覚・聴覚・言葉を奪う。
- 現状では説明のみで未披露だが、クラピカの調査によると「嘘はついていない」。
- クルック
- 声 - 潘めぐみ(第2作)
酉。プラントハンター。音楽家、ダンサー。- 全身に羽毛をさしたメンバー中最も小柄な女。「○○!! ○○!! ○○!!」のように、3語1セットで叫ぶのが口癖(同じ言葉を連発する時も、違う語を並べる時もある)。短気な性格。大勢の鳥を操る能力を持つ。
- チードル=ヨークシャー
- 声 - 大谷育江(第2作)
戌。三ツ星ハンター。難病ハンター。医師、法律学者。十二支んの頭脳。親会長派の急先鋒。
プードルに似た顔をし、眼鏡をかけた知的な女性。髪の色は緑。喋った内容に対して「→」を挟んで要約や対象を付け加える話し方をする(アニメ版では話す相手を指差しながら話す)が、激昂したりすると普通の話し方をするため、ジンに「キャラが固まっていない」と言われている。思考はモラリストかつバランス重視のマニュアリストで、その協会運営方針はパリストンからすると面白くないらしい。- 会長選挙では、自身の能力の高さと親会長派であることからパリストンに次ぐ支持を集めていた。最終的にはパリストンの当選を阻止するため対抗馬のレオリオをも巻き込んで策を弄するも、結果的に敗北する。しかし、パリストンによって副会長に任命され、直後にパリストンが辞任したため会長に昇格した。パリストンによると、戦闘力はそこまで高くない様子。会長就任後も十二支んは脱退していない模様[注 30]。
- B・W号では一般客層で医療室を仕切り、レオリオにも指示をしている。
- ジン=フリークス
亥。二ツ星ハンター。例外その2。- ゴンの父親。2年に一度しか十二支んの会合に姿を見せないため、ほぼ欠員扱いになっている。パリストンと同じく会長選挙後に十二支んから脱退している。会長選挙に当たって、緻密に選挙内容決定に至るまでの流れを想定していた。
- 詳細は「ジン=フリークス」を参照
- レオリオ
- 十二支んの空いた空席を埋めるべく、協会の推薦で十二支んへ加入。亥。
- 詳細は「レオリオ」を参照
- クラピカ
- レオリオが推薦し、ある条件のもとで十二支んへ加入。子。
- 詳細は「クラピカ」を参照
その他
- マーメン=ビーンズ[9]
- 声 - 森訓久 / 会一太郎
- ネテロの秘書。ハンター協会事務員。豆のような顔をしており、アニメ第2作では体の色が緑色になっている。
- 会長選挙編では選挙の最高責任者を務める。ネテロに全幅の信頼を寄せていたが、唯一パリストンを副会長に任命したことだけは間違いだったと思っている。ネテロの生前からビヨンドと面識があった模様。
天空闘技場編関係者
ヒソカについては「ヒソカ=モロウ」を参照- コッコ
- 声 - 不明 / 三石琴乃
- オレンジ色の髪が特徴の天空闘技場の女性実況アナウンサー。劇中では1階〜200階クラスで行われたほとんどの試合の解説を務めた。
- 200階クラスの案内係
- 声 - 甲斐田ゆき / 相橋愛子
- 垂れ目と物静かな口調が特徴のミステリアスな女性スタッフ。ヒソカがゴンとキルアを挑発する際に出したオーラの存在には気付かなかった。ゴンとキルアが闘技場を去る際、悪戯で帽子を飛ばされている。なお、他にもエレベーターガール[注 31](声 - 前川優子(第1作) / 久保ユリカ (第2作))や、フロアマスターを詳しく説明する受付嬢(声 - 寺崎裕香 (第2作))もいた。
- 審判
- 声 - 松山鷹志 / 河相智哉
- ゴンとヒソカの試合では、試合内容が危険な方向にエスカレートするのを防ぐため攻撃の有効ポイント判定の採点基準を下げるテクニカルジャッジで試合を早々に終わらせた。他にも複数人の審判がいる。
- 評論家
- 声 - 松山鷹志 / 鈴木琢磨
- ゴンとヒソカの試合解説に割り込んできた人物。本作の原作者を象徴する犬のお面を被っていたため、素顔は不明。ヒソカの過去を知っていたようだが、解説中に強制退去させられた。第2作では大幅に美化された素顔を晒し、クレジットも「謎の解説者」となっていた。
- ウイング
- 声 - 菊池正美 / 関俊彦 / 遊佐浩二(OVA)
- 心源流拳法師範代。ハンター裏試験試験官。強化系能力者。
- ズシの師匠。天空闘技場で“念”の存在を知ったゴンとキルアに“念”の手ほどきをする。普段はノホホンとしていて、寝癖で髪がぼさぼさでいつもシャツが出ているおり、師匠のビスケや弟子のズシにいつも注意されている。ゴンの裏試験の試験官でもある。ビスケには「ひよっこウイング」と呼ばれていたが、念の覚えは悪かったがその分教える方には向いているとも評されている。ハンター会長選挙に来ていたことからプロハンターである。
- ズシ
- 声 - 天神有海 / 寺崎裕香
- 心源流拳法の門下生。操作系能力者。
- ウイングの下で修行に励む少年。真面目な性格で、語尾に「〜ッス」を付けるのが特徴的。柔道着を着ている。ウイングに10万人に1人の逸材と評される(ただしゴンとキルアは1000万人に1人)。天空闘技場にて最上階を目指し修行中。
- 劇場版第2作ではフロアマスターになっている。
- カストロ
- 声 - 岸祐二 / 川島得愛
- 天空闘技場200階クラスの闘士。強化系能力者。
- 過去にヒソカに敗れ、「洗礼」を受けたことからヒソカ打倒を目標に修練を詰む。フロアマスターに一番近い存在と言われていた。ヒソカと戦い、当初は優勢に戦いを進めるが、分身(ダブル)を使っていることをヒソカに見破られ、敗れ去る。当時のキルアの後ろを取るほどの実力者だった。
- ヒソカは彼の敗因を「容量(メモリ)のムダ使い」と評し、本来の能力である強化系と相性の悪い超高度な具現化系・操作系の複合能力である分身(ダブル)を使うことを批判した。
- アニメ第1作では規制のためヒソカとの試合が大幅に省略されている。
- 虎咬拳(ここうけん)
- 両手を虎の爪や牙に模して攻撃する強化系の拳法。両手にオーラを集めて繰り出すことで威力が増大する。
- ウイング曰く、カストロの虎咬拳は「すばらしい威力」であり、極めれば随一の使い手になっていたとのこと。
- 分身(ダブル)
- 自分の分身を具現化して操る能力。
- 相手の不意をついたり、数的有利を作り出すことが出来るが、かなりの集中力を要する上、自分が想像する(平常時の)姿を再現してしまうため、戦闘中にできた傷や汚れなどは再現できないという弱点がある。
- 具現化系・操作系・放出系能力の複合技。
- 虎咬真拳(ここうしんけん)
- 「分身(ダブル)」と「虎咬拳」の複合技。具現化した分身(ダブル)と共に虎咬拳を繰り出す。
- 敵が分身(ダブル)に気づいていない時は非常に有効な技で、カストロはヒソカとの戦いでこの技を使って優勢に戦いを進めた。だが、ヒソカに分身(ダブル)を使っていることを看破された後は劣勢に陥ったように、能力を見破られれば有効性は極端に落ちる。
- ギド
- 声 - 小和田貢平 / 奈良徹
- 天空闘技場200階クラスの闘士。強化系能力者。
- 一本足の義足であり、独楽を駆使して闘う。念の未熟なゴンに戦闘をしかけ初戦は勝利するが、修行によって成長したゴンと再戦し義足を破壊され敗れる。アニメ版第1作では義足は戦闘のためのもので、実際は両足があった。
- 舞闘独楽(ぶとうごま)
- 独楽の回転力を強化して敵を攻撃する強化系の技。
- 戦闘円舞曲(戦いのワルツ)
- 強化した複数の独楽に「邪魔者をはじき飛ばせ」という命令を与えて放つ。独楽は接触したものを弾き飛ばす。
- 最大で50個近くの独楽を同時に操ることができる。
- 操作系能力との複合技で能力相性が悪く使い勝手がいまいちだった。
- 散弾独楽哀歌(ショットガンブルース)
- 強化した複数の独楽を標的めがけて真っ直ぐ飛ばして攻撃する。
- 竜巻独楽(たつまきごま)
- 独楽状の義足を軸に、自身の回転力を高めて攻撃する攻防一体の強化系の技。回転しながら独楽を放つことも可能。
- サダソ
- 声 - 永野善一 / 竹尾一真
- 天空闘技場200階クラスの闘士。変化系能力者。
- 別名新人ハンター。左腕が無い[注 32]。フロアマスターになるため、脅迫などの卑怯な手段に出るが、キルアに逆襲され闘技場を去る[注 33]。その際、ギドやリールベルトにキルアの実力の高さを伝えている。
- 見えない左腕
- 失った左腕の付け根から、巨大な腕の形に変形させたオーラを生やし駆使する変化系の能力。ズシの全身を包み込み、締め上げて失神させるほどの力がある。
- リールベルト
- 声 - 赤井田良彦 / 会一太郎
- 天空闘技場200階クラスの闘士。放出系能力者。
- 特殊な車椅子[注 34]に乗っている。「双頭の蛇(ツインスネイク)」という100万ボルトの電流を流すことができる2本の鞭を武器として使用する。ギド、サダソとは協力関係にある。ゴン、キルアと対戦するもどちらにも敗れた。原作やアニメ版両作のいずれも自分の足で歩いた描写はない(ただし、第1作では規制の都合で洗礼が体にそれほど影響を与えていない設定で、乗り物も異なる)。
- 爆発的推進力(オーラバースト)
- 溜めたオーラを一気に噴射し、その推進力で車椅子を移動させる放出系能力。スピードが速すぎるために、この技を使っている間自分は攻撃できないという欠点がある。
- 双頭の蛇による二重唱(ソングオブディフェンス)
- 双頭の蛇(ツインスネイク)を凄まじいスピードで振り回して攻撃する技。
- 双頭の蛇の正体(サンダースネイク)
- 2本のムチから合わせて100万Vの電流を流す技。正しくは技というより単にムチの機能である。
- ドラド
- アニメ第1作オリジナルキャラクター。天空闘技場200階クラスの闘士で、キルアの初戦の相手。アメコミキャラクター風の外見をした槍使い。ウイングも認めるほどの実力者で、試合でもキルアを追い詰めるが、暗殺術と思しき技で倒される。
ヨークシンシティ編関係者
マフィアンコミュニティー
十老頭を筆頭に構成される。
十老頭(じゅうろうとう)- 声 - 小山剛志 / 不明
- マフィアンコミュニティーの頭。マフィアンコミュニティーで6大陸10地区を縄張りにしている大組織の長達。幻影旅団の抹殺をシルバとゼノに依頼するが、クロロから依頼を受けたイルミ、マハ、カルトによって始末された。
- ゼンジ
- 声 - 泉尚摯 / 龍田直樹
- ノストラード組に激しく嫉妬する、十老頭直系組のマフィアの組頭。ライトに暴行を加えたほか、クラピカともトラブルを起こしており、下品な言葉遣いでクラピカを挑発して顔面を殴打された。ヨークシンでの地下競売に参加し、緋の目を法外な大金で落札させる妨害を行い、ライトの破産とノストラードファミリーの没落の遠因を作った。11巻の150ページでライトに「サンジ」と呼ばれていた(アニメ版では該当シーンは修正されている)。醜悪な容姿と上述の嫉妬深い性格から、ライトからは「嫉妬豚」と陰口を叩かれている。その後、殴られた報復でクラピカに銃を向けているが、彼の殺気立った視線で睨まれながら「今の私に関わるな」と言い放たれ、死の恐怖を感じ怯えていた。
- ビーン
- 声 - 小和田貢平 / 前田一世
- オークション会場のセメタリービルの運営を任されていたマフィア幹部。十老頭に接触出来る立場にいるようで、初登場シーンで地下競売場の襲撃を知った際は陰獣を呼び出したという情報を得て「相手は単なる武装強盗集団ではない」と見立てた。しかし、幻影旅団の襲撃の際には、2000人近いマフィア組員を物量だけで戦力差を理解せず全滅させるという失態を犯した。その上、旅団の掃討が目前であるとの虚偽声明を真に受け、オークション舞台裏でタバコを吸おうとした所をマチに暗殺される。
- ベレー帽の殺し屋
- 声 - 高橋広樹 / 松山鷹志
- マフィアンコミュニティーが幻影旅団の抹殺を目的として雇った暗殺者の一人。クラピカの見立てでは「ゾルディック家になんとか対抗できそうな」実力者の1人。ネオンが気絶した原因であるクロロの超高速の手加減した手刀も、監視カメラ越しに見抜いている(本人曰く「本気で打てばあの娘(ネオン)の首を容易く飛ばせる」「俺じゃなくちゃ見逃しちゃうね」との事)。人殺しに快楽を見出す殺人中毒者であり、垂れた血とその匂いに引き寄せられ(後述の椅子に縛られて殺された暗殺者のものと思われる)同種と断定したクロロと交戦するが、「密室遊魚(インドアフィッシュ)」の餌食となる。
- 原作ではクロロと対峙した時念を纏う描写があるが、アニメ第1作・第2作ではその同様の場面で纏っておらずアニメでは念能力者という設定があるのか謎である。
- 奇抜な髪型をした刺青の殺し屋
- 声 - 石川正明 / 鈴木琢磨
- マフィアンコミュニティーが幻影旅団の抹殺を目的として雇った暗殺者の一人。クラピカいわく「ゾルディック家になんとか対抗できそうな」実力者の一人。頭半分が長髪でもう半分がスキンヘッド。原作では直接死亡した描写はないが、アニメ第1作ではナイフで頭を刺された死体が描かれている他、アニメ第2作では斧と思われる武器を使用しており、戦闘・死亡描写が描かれている。暗殺者は彼と上記の殺し屋の他にも4人おり、ゼノの台詞から全員始末された事が分かるが、そのうちで死亡描写があるのは2人のみである(一人は椅子に縛られて刺殺、もう一人は死体をシルバ・ゼノの2人に発見された)。
- ロッドフェリ、トリンク
- ダルツォルネの台詞にのみ登場したネオンの占いの顧客たちで、共にマフィアの組頭。地下競売の常連であったが占いの結果を知り参加を取りやめたため、襲撃を免れた。
陰獣
十老頭がそれぞれ組織一の武闘派を集結させた自慢の実行部隊であり、10人で構成されている。生物を模したような念能力とコードネームを持つ。下記以外の5人は詳細不明だが、人間に近い姿をしたものや大きな羽根を持つ者、老人のような顔をした者などがおり、幻影旅団のシャルナーク、フェイタン、マチ、シズクに全滅させられた[注 35]。
梟(ふくろう)- 声 - 鈴木淳 / 山中真尋
- 陰獣の1人。具現化系能力者。サングラスの男。
- 物品の運搬を担当している。ネオンの占いの結果を特に警戒し、地下競売の金品を移動させた。地下競売場を襲撃した幻影旅団を壊滅させるために旅団に挑むが返り討ちにされ、陰獣の中で1人だけ生き残り捕らえられた。念能力をクロロに盗まれ、死なない程度に痛めつけられている。
- 不思議で便利な大風呂敷(ファンファンクロス)
- 念で創った風呂敷に包んだものを、小さくして閉じ込めることができる具現化能力。車や生物さえも丸ごと包み込み、ポケットに入るサイズに縮小が可能。
- 蚯蚓(みみず)
- 声 - 上別府仁資 / 大西健晴
- 陰獣の1人。全裸の男。
- 地下競売場を襲撃した幻影旅団を壊滅させるために旅団に挑むがウボォーギンの攻撃を受け返り討ちにされる。最後はウボォーギンを地中に引きずり込もうとしたが、ウボォーギンの超破壊拳で地面ごと吹き飛ばされ右手首を残し跡形も無くなったと思われていた。しかし実際には即死は免れており、直撃を受けた際に能力を使い地中深くに潜り、下半身をも失いながらも(アニメ第2作では右腕の欠損のみ)情報を他の陰獣に伝えて力尽きる。
- 土の中を自在に動く能力(仮称)
- 土の中を自在に移動することができる能力。自身が触っていれば対象者をも引きずり込むことが可能。アニメ第1作では地中では地上の何倍もの力を発揮できるという設定がなされており、ウボォーギンの力をもってしても地中に引きずり込まれそうになった。
- 病犬(やまいぬ)
- 声 - 内藤玲 / 元村哲也
- 陰獣の1人。強化系能力者。痩せぎすの男。
- 地下競売場を襲撃した幻影旅団を壊滅させるために旅団に挑む。アニメ版第1作では攻撃時に自分の顎を変形させている。隙を突いて複数回攻撃をしかけ、毒によりウボォーギンの体の自由を奪うことに成功するが、ウボォーギンが吹き出した蛭の頭蓋骨が手のひらと顔面を貫通し死亡。
- 牙(仮称)
- 牙のように尖った歯を強化して、敵に咬みつき裂く強化系の能力。単純な能力だが鋼鉄を誇るウボォーギンの肉体を裂くほどの威力を持つ。拷問好きであるため、歯には致死性の毒ではなく即効性の神経毒を仕込んでおり、その歯で体を裂かれた相手は短時間で体の自由がきかなくなってしまう。
- 豪猪(やまあらし)
- 声 - 高橋あきお / 坂熊孝彦
- 陰獣の1人。小柄な男で、能力のために顔が隠れている。
- 地下競売場を襲撃した幻影旅団を壊滅させるために旅団に挑む。針とクッションを使い分ける体毛によりウボォーギンの右手を封じるが、間近で大声を出され耳の出血と共に死亡。「〜だな、うん」が口癖。
- 体毛針(たいもうばり)
- 体毛を自在に伸ばし、操り、強靭な針のように硬くすることができるだけでなく、部分的にやわらかくし、クッションの役割を果たすこともできる。硬くした場合は鋼鉄を誇るウボォーギンの肉体を貫くほどの威力を持つ。強化系と操作系能力との複合技。
- 蛭(ひる)
- 声 - 堀圭一郎 / 木内秀信
- 陰獣の1人。操作系能力者。肥満体型の男。
- 地下競売場を襲撃した幻影旅団を壊滅させるために旅団に挑む。ウボォーギンが毒でマヒしている隙にヒルを仕込むことに成功するが、頭半分を喰い千切られて死亡。
- ヒルを操る能力(仮称)
- 自分が体内に飼う様々な種類のヒルを操作する操作系能力。原作では治療用のヒルのほか、マダライトヒル(傷口から体内に侵入して膀胱に産卵するヒル)などが登場している。
ノストラードファミリー
十老頭傍系組の組。元は片田舎の小さな組であったが、組長ライト=ノストラードが娘のネオンの能力を取引に使用しマフィアの世界で急速にのし上がった。リンセンによると、クラピカが組を取り仕切るようになってからは用心棒と賭博が収入のすべてとなっており、合法的な活動によってのみ収入を得ているとのこと。
クラピカについては「主要人物」を参照- ライト=ノストラード
- 声 - 西松和彦 / 伊藤栄次
- ノストラードファミリー組長。ネオンの父親。もともとは地方の小さな組だったが、娘の念能力を利用してマフィアの世界で急速にのし上がる。そのため、娘の安全を第一に考えて護衛団を組織している。その経緯ゆえに、他のマフィアからは嫉妬の対象となり、「イナカ者」と罵られ、敵視されている。ネオンの能力によってさらに出世を重ね、いずれは十老頭に成り上がる野心を持っているが、ネオンの能力がクロロに盗まれたことにより未来予知による優位性を失ったことで、ノストラードファミリーも弱体化し、ライト本人も心労から精神のバランスを崩している。その後は、クラピカが若頭になり「ボス」と呼ばれている事から、現在実質的に組を動かしているのはクラピカのようである。
- ネオン=ノストラード
- 声 - 前川優子 / 植田佳奈
- 占い師。ライトの娘。特質系能力者。髪の色は第1作ではピンク、第2作では青。
- マフィアの顧客を多数抱える占い師。「銀河の祖母」という占い師の発言に影響を受け、占い師となる。人体収集という奇怪な趣味以外はごく普通の少女だが、ダルツォルネやバショウ達護衛団を振り回す程のわがままな性格。恋人を失い動揺するエリザを気遣い、自身の目的より屋敷に戻ることを優先するなど、親しい者に対しては厚意や思いやりを見せる一面もある。その反面、オークション会場が旅団に襲われてダルツォルネや護衛団が死亡した報告を受けた際は、競売品のミイラの事しか気にしてなかったなど無情な面も持つ。ヨークシンシティにて、好奇心からホテルを抜け出し街を遊び歩いていた際にクロロと出会い、念能力を奪われる。その結果、以前のように占うことが出来なくなり、ネオンの能力を後ろ盾にして急速にのし上がってきたノストラードファミリーは一転、窮地に追い込まれる。
- 彼女のその後は語られていない。暗黒大陸編の時点で、クロロは「盗賊の極意(スキルハンター)から天使の自動筆記が消えていた」と言っており、明言は避けられているが既に死亡している可能性がある。
- 天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)
自動書記による詩という形式で、他者の未来を占う特質系能力。- 予言を書き込む紙に、予言する対象者の名前(ペンネームなどでも可)・生年月日・血液型を書いてもらい、本人もしくは本人の写真を目の前に置いて能力を発動する。
- 予言詩は4〜5つの四行詩から成り、その月の週ごとに対象者に起こる出来事を暗示している。悪い出来事には警告が示され、その警告を守れば予言を回避できる。ただし、自分の未来は占えない。
- 自動書記であるため、書かれた詩の内容は書いている本人には分からない。ネオンは「なるべく自分が関らない方が当たる気がする」との理由で、占った結果を見聞きしないようにしている。また、自分の能力が念であることを自覚していない。
- エリザ
- 声 - 清水みな / 荒川美穂
- ネオンの侍女。身の回りの世話や買い物に付き合ったりしている。恋人であるスクワラと共に仕事を辞めて新たな生活を始めたいと考えていた。スクワラの死を知りショックを受ける。なお、アニメ第1作ではゴン役の竹内順子が兼任で演じる同僚の侍女も登場した。
- 老執事
- 声 - 西松和彦 / 相沢まさき
- ノストラード家に雇われた者達の中で一番の最高齢。原作とアニメ第2作ではダルツォルネがクラピカたちを試したサバイバルテストに巻き込まれて死亡するが、アニメ第1作ではテスト前に避難していった。
ネオン護衛団
ネオンを守る為に雇われた念能力者達。
- ダルツォルネ
- 声 - 杉野博臣 / 子安武人
- ネオン護衛団リーダー。
- 直情型人間。功名心が先行する性格。自分の言うことを聞かずに敵に踊らされた仕事仲間を処分し、オブジェにして晒したうえで、補充メンバーの雇用テストを行った。予断を否定して防衛と迎撃重視の方針を取るが、欠点として情報収集による予防がおろそかになりがち。
- ヨークシンシティの地下競売場ではネオン護衛担当。その後、荒野でマフィアや陰獣を相手に無双するウボォーギンを目撃して驚愕する。クラピカが捕獲したウボォーギンをコミュニティーに引き渡そうとしたが、変装したフィンクスの手刀を受け命を落とす。
- 念能力は見せておらず不明。鍛えており、肉体は「銃弾10発食らっても平気」であるという。武器として刀を用いるが、ウボォーギンの肉体には全く歯が立たずに折れてしまった。
- アニメ第1作では改変点が多い。ネオンの護衛にずっとついていたためクラピカのウボォーギン捕縛に居合わせていない。性格面も別物になっており、常に冷静な判断で動く切れ者になり、地下競売に赴いたトチーノら3人の死を察して悔しさに打ち震える描写も見られた。またウボォーギンを拷問する際に用いた武器が「念を補助する『神字』が彫られた刀」とされ、折れず僅かに傷を付ける(ダメージには全く至らず、ナマクラ刀で5mmと進んでねえと酷評される)。またフィンクスの手刀で絶命せず、ネオンたちを逃がすためセンリツに連絡を入れた後足止めを図るも、先述の刀を奪われて刺殺される。
- アニメ第2作の改変点としては、原作では処刑していた部下を、クラピカたちの雇用テストの時まで監禁して生かしていたという点がある。
- センリツ
- 声 - TARAKO / 冨永みーな
- 音楽ハンター。採用試験合格者。放出系能力者。あらゆる楽器を使いこなす。
- 一見すると、背が低く出っ歯で頭髪が薄い人間離れした男性的な風貌だが、れっきとした人間の女性である。特に初期のシーンでは顕著であるが、後に常にデフォルメされた絵柄で描かれるようになる。
- かつて、魔王が作曲した「人間が演奏したり聞いたりすると禍が降りかかる」という「闇のソナタ」を演奏した友人を失い、自身もそれを聞いた事で体を病んでしまい、今の姿になると同時に念能力を得る。常に肌がほとんど露出しない服装をしており、劇中ではクラピカにのみ右腕をまくって見せているが、クラピカが言葉を失う程のおぞましい状態だった(死んだ友人は全身がセンリツの腕のような姿になったという)。自分や友人のような犠牲者を出さないため「闇のソナタ」の楽譜を探し、この世から消そうとしている。人体収集家と契約したのも、情報を得るためである。
- ヨークシンシティの地下競売場では正面口側担当。ダルツォルネが殉職した際、クラピカを新リーダーに推薦するなど、クラピカのことを信頼している。
- 会長選挙・アルカ編ではゴンを見舞う。暗黒大陸編では、第10王子カチョウの護衛を担当。生き残ろうとする下位王子たちに心を動かされつつある。
- フルートの演奏(仮称)
- フルートの音色にのせてオーラを飛ばし、相手の疲労を癒す放出系能力。リラックス効果のある「野の春」などの楽曲がある。
- 超聴覚(仮称)
- 心音から心理状態を把握したり、足音から身体的特徴を識別するなど、様々な分析が可能になる。事前に相手の通常の心音を聞いていれば、操作系能力によって操作されているかどうかもわかる。円とは異なり、相手に感知されていることを気づかれない。
- バショウ
- 声 - 木内秀信 / 中根徹
- プロハンター。採用試験合格者。念能力は不明[注 36]。
- リーゼントともみあげから繋がった髭が特徴的。世界中をバイクで旅することに憧れている。祖国の伝統文学である俳句を特技とし、普段でもよく五七五調で話すが、アニメ版第1作と第2作では普通の話し方に変更されている箇所も多々ある。出身はハンゾーと同じくジャポンで、漢字表記は芭蕉。ヨークシンシティの地下競売場では裏口側担当だった。クラピカのような己を殺せる生き方には否定はしないが共感せず、自身は人生を楽しむポリシーでいる。左利き。
- 暗黒大陸編では、第7王子ルズールスの護衛を担当。
- 流離の大俳人(グレイトハイカー)
- 自分が詠み記した俳句(季語が入っていないので正確には川柳)の内容を現実に起こす能力。俳句の出来がよいほど、その威力は増す。現時点では、炎に関する俳句のみ登場。
- スクワラ
- 声 - 森訓久 / 鈴木琢磨
- 操作系能力者。
- トチーノと共に採用試験ではスパイだった。ダルツォルネの次に古株。プロハンターのレベルの高さに驚くシーンがある。ヨークシンシティの地下競売場ではネオン護衛担当。落札した緋の眼(コルトピがコピーしたもの)を所持していた為旅団に襲われ、ノブナガに首を刎ねられて命を落とす。ネオンの付き人のエリザと真剣に交際していて、転職して堅気になるつもりだった。
- 原作では色白で描かれているが、アニメ第1作及び第2作では褐色の男性として描かれている。
- 飼い犬を操る能力(仮称)
- 全面的に世話をすることを条件に、飼い犬を自在に操る操作系能力。
- ヴェーゼ
- 声 - 大田詩織 / 長沢美樹
- ネオン護衛団メンバー。採用試験合格者。操作系能力者。
- クラピカ、センリツ、バショウと共に面接に合格する。ヨークシンシティの地下競売場では競売担当。幻影旅団の襲撃に遭い、シズクの攻撃を受けて命を落とした。原作では攻撃を受ける瞬間は描かれなかったが、アニメ第2作では攻撃を受けて倒れる描写がある。名前はキスを意味するフランス語「baiser」から。
- 180分の恋奴隷(インスタントラヴァー)
- 唇をうばった者を180分間、自分に魅了されたマゾ奴隷にする操作系能力。なお、初出時(雑誌掲載時)は「100分間」であった。
- シャッチモーノ=トチーノ
- 声 - 石川正明 / 大西健晴
- ハンター。放出系能力者。
- 採用試験で状況を混乱させたスパイ。ヨークシンシティの地下競売場では競売担当。幻影旅団の襲撃に遭った際にフランクリンの念弾を受けて命を落とす。
- 縁の下の11人(イレブンブラックチルドレン)
- 11個の人型風船(風船黒子)にオーラを詰めて人間大の大きさにして操る能力。操作可能な距離は半径数m程度。自動操作(オート)型。11体もの人間大のオーラを操れる反面、「一番近い敵を攻撃しろ」「ガードしろ」など単純な命令しか実行できず、動作も単純なものとなる。ただし、風船黒子に剣や銃器などの武器を使用させることは可能である。
- イワレンコフ
- 声 - 小和田貢平 / 伊藤栄次
- なかなかの巨漢。ヨークシンシティの地下競売場では競売担当。幻影旅団の襲撃に遭いシズクの攻撃を受けて命を落とす。フジテレビ版アニメでは椅子を使って攻撃した。また、ネオンの顧客である常連の組が競売に来ていないことに気づいた。
- リンセン
- 声 - 浜添伸也(劇場版第2作)
- プロハンター。
- 護衛団では、かなりの古株。ヨークシンシティの地下競売場では裏口側担当で、幸いにして幻影旅団襲撃時も生き残る。その後もノストラードファミリーに残り続け、若頭となったクラピカの下で働いている。
その他のヨークシンシティ編関係者
イズナビ [注 37]
- 声 - 矢尾一樹 → 小山剛志 / 相沢まさき
- 心源流拳法師範代。ハンター裏試験試験官で、クラピカに念能力と「制約と誓約」の概念を教える。
- 普段は飄々としたとらえどころのない様子だが、クラピカの危うさに気づいている。
- 暗黒大陸編ではクラピカの依頼で第6王子タイソンの護衛を担当。
- ゼパイル
- 声 - 山野井仁 / 菊池正美
- 第288期ハンター試験受験者。目利き。
- 元は贋作家で、ヨークシンシティで過去の作品を回収している際、知らず知らず作品に念を込めていた素質をゴンたちに見出された。ゴンたちの資金調達を手伝う内に仲良くなる。ゴンが質草にしたライセンスカードを買い戻すために闇金融で借金をしてしまい、返済のための資金欲しさに第288期試験を受験するがキルアに敗れる。
- スキンヘッドの男
- 声 - 金子幸伸 / 斉藤次郎
- 下見市にいた目利き。殺し技の知識が豊富でゴン達の品にイチャモンをつける。アニメ第1作ではゴンに殺し技の知識を色々聞かれ困惑していた。アニメ第2作では下見市に登場はせず木造蔵の中身をすり替えて買い取ろうした男性の所で登場しゼパイルと論議する。
G・I編関係者
G・Iプレイヤー
ゴン組
全100枚の指定ポケットカードをコンプリートした。
- ゴン=フリークス
- 「ゴン=フリークス」を参照
- ナンバー000カードのクイズイベントで最高成績を出して、これを手に入れ、ゲームをクリアした。
- キルア=ゾルディック
- 「キルア=ゾルディック」を参照
- ビスケット=クルーガー
- 声 - 樋口智恵子(第2期)→ 木村亜希子(第3期)、萩野崇(本来の姿) / 横山智佐
- 二ツ星ハンター。ストーンハンター。選考会合格者。変化系能力者。57歳。
- 愛称は「ビスケ」。ゴンとキルアに念を教えたウイングの師匠であり、その後に直接彼らを指導した第2の師匠でもある。ハンター協会のお母さん的存在(当人は「お姉さん」に訂正要求)とされている。ネテロの直弟子。語尾に時々「だわさ」などをつける。猫被りな性格だが、修行をつける時の態度は真摯で厳しい。
- 可愛らしい少女(ゴンやキルアと同年代程度)の外見をしているが、肉体的には極限をも超えて鍛え抜かれており、本来の姿は身長2mをはるかに超える筋骨隆々の女傑である。本人はこの姿を嫌っており、いざという時の切り札としてひた隠しにしている。強敵と認めた相手には先に一発殴らせてから真の姿を見せるようにしているが、これも真の姿では大抵の相手を一撃で殺してしまう事への憐れみに基づいている。日本テレビ版における真の姿は後にフィギュア化された[10][11]。
- G・Iでしか手に入らないという宝石「ブルー・プラネット」を手に入れるため、同ゲームに参加し、ゴンとキルアに出会う。当初は個人的な楽しみから2人の友情を引き裂こうとするが、彼らが自分たちの才能を持て余している姿を見るに見かねて稽古をつけることにした。指導は的確で、ゴンキルアの才能に合わせたスパルタ式ではあったが、ハンター協会でもトップクラスの念師範。ゲームをクリアしてブルー・プラネットのハントに成功する。
- キメラ=アント編では、パームに呼ばれ、再びゴンとキルアに修行をつける。
- 暗黒大陸編では、クラピカの依頼(キルアからの紹介)で第13王子マラヤームの護衛を担当。ハンゾーと共に、13王子従事者に念を指南する。
- 魔法美容師(まじかるエステ)
- 特殊なローションに変化させたオーラを使って様々なマッサージを行う。その際には、「エステティシャンのクッキィちゃん」が出現する。完全に人型の念獣である。
- 整体マッサージ、瞑想マッサージ、ロールマッサージなど、マッサージの種類は豊富。
- キルアは「全く使い物にならない」と一蹴したが、後にNGLでのゴンとキルアの修行においては重要な役目を果たした。
- 桃色吐息(ピアノマッサージ)
- 30分で8時間睡眠と同等の疲労回復効果を得られるマッサージ。
- 肉体を変化させる能力(仮称)
- 自分の肉体を変化させる能力。自身の肉体を強化するイメージを長い年月念じ続けることによって、徐々にそれに近づく形で肉体を変化させてきた。現在は強化された大柄な体形と小柄な少女体形とを、自在に切り替えることができる。念によるイメージの反映であるが、詳しい仕組みは本人も分かっていないという。
ツェズゲラ組
G・I入島前から20数年に渡って共に仕事をしているハンター仲間。G・I編開始当初、一番クリアに近いとされていた。レイザーとのイベント後「爆弾魔」に狙われてしまい、最後にはゴン組にゲームクリアを託す決意をする。全員がプロハンターである。
- ツェズゲラ
- 声 - 水木竜司 / 梁田清之
- 一ツ星ハンター。懸賞金ハンター。G・Iプレイヤー。
- 金利至上主義だが、残した功績それ自体で一ツ星の称号を得た高名なハンター。口は悪いが根は善人。大富豪バッテラに雇われてグリードアイランドをプレイしており、最もゲームクリアに近い人物とされていた。また、プレイヤーに応募した者達の審査役も兼ねた。ゲンスルーとの交戦の際にバッテラが突然依頼をキャンセルしたためにリタイア。ゴレイヌを通してカードをすべてゴンたちに託した。
- ゲーム内では慎重な戦略家として活躍し、ゲンスルーに爆弾を仕掛けられかけたときも「話の転換が不自然」(能力の発動条件に関係)なことに警戒しこれを回避している。また、洞察力も高くゴン・キルアのポテンシャルの高さをいち早く見抜いている。年長者らしく「(ゲンスルーに対する)軽率な言動で、キルアたちを危険に晒した」と、ゴンを厳しく注意して反省させるという一面も。
- レイザーに戦闘レベルで申し分無しと言われる実力者でもあり、オーラの攻防力を超高速で移動させることも可能。
- しかし一方で、駆け引きを重視して勝算の高い戦闘ばかりしてきたため、修行不足により体が鈍っている。ドッジボールでそれを自覚すると、ゴン・キルアのひたむきさを認め、自分も彼らと同じように今一度鍛えなおすことを考える。
- バリー
- 声 - 中尾良平 / 山中真尋
- レイザーのイベントでボクシングで海賊を圧倒。
- ロドリオット
- 声 - 石塚堅 / 永野広一
- 登録名はボードム。レイザーのイベントではボウリングで勝利。アニメ第1作ではボウリングの玉にオーラを纏わせて操作した描写がある。
- ケスー
- 声 - 永野善一 / 浜田賢二
- 具現化系能力者。
- ゲームの登録名はドッブル。メンバーでは唯一、念能力を見せている。レイザーのイベントではバスケットボール(フリースロー)で勝利。
- 蝿の仕事(サイレントワーカー)
- レーダーを具現化し、自分が使役する蝿の位置を示す具現化能力。蝿に標的を追跡させることで標的の位置を把握することができる。
- ゴレイヌ
- 声 - 鳥海浩輔 / 天神英貴
- プロハンター。選考会合格者。操作系能力者。
- バッテラに雇われたグリードアイランドのプレイヤー。ゴンたちと同時期にゲームに参加しており、単独で50枚以上の指定ポケットカードを入手している。カヅスールの呼びかけでレイザーのイベントに挑む。イベントに1度失敗した後、イベントの真実に気付きゴンたちと再度挑戦し、指定ポケットカード「一坪の海岸線」を手に入れる。この後ツェズゲラと組むが、最後はゴンたちにカードを託す。キルアですら気付かなかった「一坪の海岸線」の「存在自体のトラップ[注 38]」に真っ先に気付くなど、ごつい外見に似合わず頭が切れ読みが鋭い男性。また、バッテラとの交渉で得た違約金を何のためらいも無くゴンたちと山分けにできる、義に厚い部分も持っている。
- レイザーに戦闘レベルで申し分無しと言われる実力者。
- 賢人を創り出す能力(仮称)
- 白と黒の二体のゴリラ型の念獣を具現化し、操る能力。ゴレイヌの意思により、この念獣と対象者の位置を一瞬で入れ替えることが可能。具現化系、操作系、放出系の複合技。なおゴレイヌ自身は左利きだが念獣は右利きでボールを右手で投げ返している。
- 念獣の操作形態は遠隔操作(リモート)型で、ゴレイヌ本人が意識を失うと念獣は消滅してしまう。
- 白の賢人(ホワイトゴレイヌ)
- 白いゴリラ型の念獣と能力者本人の位置を一瞬で入れ替えることができる。
- 黒の賢人(ブラックゴレイヌ)
- 黒いゴリラ型の念獣と他者の位置を一瞬で入れ替えることができる。
爆弾魔(ボマー)
G・I内で有名なプレイヤーキラー。ゲームクリアーのために他者を徹底的に利用する。その一方で仲間同士の結束力と絆は強い。リーダーはゲンスルー。爆弾魔としての本体はゲンスルーで、サブとバラは備品のようなものだが、彼らの戦闘力も高い。
- ゲンスルー
- 声 - 小山剛志 / 吉野裕行
- 爆弾魔の頭脳にして主導者。眼鏡着用で細面、長身の男性。ハメ組の初期メンバーの1人。具現化系能力者[12]。仲間からの愛称は「ゲン」。
- 性格は残忍で頭は切れる。自分の具現化系に加え、相性の悪い放出系・操作系をバランス良く使いこなす念のレベルと、一瞬で背後から襲うジスパーに対応する身のこなしなど相当な実力者。念能力者60人が一斉に掛かっても返り討ちに遭うほどの実力であり、シングルハンターのツェズゲラをして「オレの負傷や修行不足をぬきにしても奴の足下にさえ及ばない」と言わせる。駆け引きは「如何に冷静でイカレてるかを相手に理解させるのがコツ」という思考の持ち主。ハメ組の結成時のメンバーの1人だが5年間メンバーを欺き続け、90種類の指定カードが集まったところでチームを裏切って全員を殺害し、指定カードを大量入手する。その後、ツェズゲラ組との丁々発止の駆け引きを経てツェズゲラ組と協力していたゴン組に狙いを定める。最終的にゴンとの直接対決となり、ゴンを極限まで追い詰めるも策にはまり敗北、捕縛される。駆け引きについて、前述のような思考を持っていたが故に、考えついても普通は実行しないような事を実行してしまうゴンのイカレ具合に逆に怯んでしまった。前述のように性格は大いに問題のある人物だが、仲間であるサブとバラを思いやる心は強く、「ヤバい橋を渡る時は三人一緒」と発言しており、捕縛直後は重傷を負った仲間の治療を懇願していた。
- 一握りの火薬(リトルフラワー)
- 手で掴んだものを爆破する能力。非具現化系能力。
- 握った手の内側に対して爆発を起こす。掴める物の大きさの上限はバスケットボールほど。対人攻撃用の能力であり、オーラの防御が足りなければ最低でも機能喪失させ、しばしば丸ごと吹き飛ばすほどの威力がある。
- 自身の手と密着した位置で爆発を起こす関係上、そのまま使うと自分の手もダメージを受けてしまうはずであるが、この問題をクリアするために攻撃の為の爆発分のオーラと、それ以上の量の「凝」による手の防護オーラという2種類のオーラを併用している。言い換えると、威力の上限は自分の「凝」で防げる程度までであるが、ゲンスルーの自身のオーラが高いためゴンでも凝90程度でなければ防ぐ事は出来ない。
- 命の音(カウントダウン)
- 相手の体に念で創ったタイマー式の爆弾を取り付ける能力。
- 1.対象者に触れながら「ボマー」と言う
- 2.対象者に能力の内容を説明する
- 以上の条件を成立させることで、触れた場所に爆弾が具現化して作動する。条件は、前後しても、間をあけても、満たせばよい。爆弾は複数人にもセットできる。ゲンスルーに触れながら「ボマー捕まえた」と言えば、能力は解除される。ちなみに下記の心拍数と連動していることに関しては未説明でも能力は発動する様子。
- 爆弾のタイマーは対象者の心拍数と連動しており、6000回カウントすると爆発する。威力は「一握りの火薬(リトルフラワー)」のおよそ10倍。爆発すれば対象者は確実に死ぬ。
- 操作能力・放出能力・具現化能力の複合技であり、後にジョイントと呼ばれるタイプの能力である。威力、設置爆弾の数、ともにハイレベルな技で、アベンガネが除念する際も化け物然とした巨大な念獣が出る程である。
- 解放(リリース)
- 仲間のサブ、バラと三人で互いの親指をくっつけ合い「解放(リリース)」と言うことで、作動中の爆弾を強制的に起爆させることができる。当初は爆弾の解除法と偽っていた。
- バラ
- 声 - 遊佐浩二 / 浜田賢二
- 長髪。身長176cm。ビスケと交戦し敗れ、捕縛される。念の系統は不明(命の音のジョイントのために、サブと2人で操作系と放出系を担当と推定)。少女姿のビスケの攻撃に耐えた事、真の姿で顔面をまともに殴ったにもかかわらず生きていたことから、ビスケは二度「強い」と評していた。瀕死の状態になっていたが、「大天使の息吹」で治療された。3人の中では比較的思慮が浅いようで、やや短絡的な発言が目立つ。
- サブ
- 声 - 吉野裕行 / 横尾博之
- 短髪。キルアと交戦。キルアの見たところでは、「オーラの量は自分に遙かに勝るが、体術・筋力では少し劣る」らしい。大木をなぎ倒すキルアのヨーヨーを頭部にくらっても意識があるなど、非常にタフである。蹴りを入れる際反対側の腕が上がる癖があり、それにより視界が狭まる点をつかれフェイントと電撃で敗れ、捕縛される。
ハメ組(仮)
約5年かけて、スペルカードによる人海戦術で他プレイヤーを圧倒する作戦を行っていたが、コンプリート目前に初期メンバーの1人・ゲンスルーの裏切りによって崩壊する。初期メンバー10名、最終的には63名に至った。メンバーは全員バッテラに雇われており、クリア時はその役割や実績に応じてクリア報酬が分配される予定だった。コンターチによると、元々徒党を組んだのは戦闘能力に欠けていたからとのことだが、選考会合格者10人を含めた中でも初期メンバーのジスパー(ゲンスルーを除く)が最も戦闘能力に長けていると言われている事から、ゲーム自体はまともにプレイできるがクリアできるほどではない実力の者達で結成された事が窺える。「ハメ組」はキルアが命名した俗称。
- ニッケス
- 声 - 乃村健次 / 家中宏
- ハメ組のリーダー格で初期メンバーの1人。G・Iクリアの為に巨大な組織を作った人物で、確実なゲームクリアを目標とする。ゴンのことも勧誘するも、「殺人ゲーム」とみなすスタンスが、ゴンのゲームを楽しむという方針と相容れなかった。クリア間近、ゲンスルーに裏切られて罠にはめられてしまい、瀕死の仲間を助ける為に取引に応じるもゲンスルーの念「命の音(カウントダウン)」を受け死亡した。ゲンスルーの裏切りで組織が混乱する中、涙ながらに瀕死のジスパーの為にカードを渡すように懇願するなど仲間思いな人物であった。
- アニメ第2作では「命の音」で即死はしなかったが、ゲンスルー達に嘲笑われ、そのまま力尽きるように死亡。
- アベンガネ
- 声 - 平川大輔 / 花輪英司
- 除念師。選考会合格者。具現化系能力者。
- 頭の回転が速く切れ者である黒人の青年。やや他者を見下したような思考だが、表立って見せることはない。ゴン達と同時期に参加したG・Iでその博識を生かしハメ組に属したが、ゲンスルーの能力から逃れるため自分自身を除念した、ハメ組唯一の生き残り。自分自身を除念する直前にビスケとゴンにゲンスルーの能力を教えた(実のところゴンたちには全く期待していなかったが、僅かでも勝算を増やすために一応知らせた)。ゴンがゲンスルーを捕縛した後に再び現れて念獣の解除条件を満たし、ヒソカとの交渉の末、クロロの除念をするため、現実世界に戻る。
- 除念の念獣を生み出す能力(仮称)
- 念能力を食らう念獣を創り出し、他者に掛けられた念能力を食わせて外す具現化能力。
- 森で儀式を行い、森の精霊の力(=森に棲む生物のオーラ)を具現化させることで念獣を創り出す。念獣の風貌・大きさは相手の放った念の性質・強さに準じる。この念獣は外した念の「本来の」解除条件を満たすか、外した念の使用者が死なない限り消えることなくアベンガネに憑き纏う。なお、既に術者が死んでしまっている念を外すことはできない。
- プーハット
- 声 - 宮野隆矢 / 二又一成
- 選考会合格者。合格した後はアベンガネと共にハメ組に入る。ゲンスルーの裏切りに巻き込まれ、独断で交渉をするが、取り合ってもらえずに殺され、首だけの状態でハメ組の元に返された。OVA版では交渉がカットされたため、「命の音(カウントダウン)」で死亡した。
- ジスパー
- 声 - 遊佐浩二 / 青柳尊哉
- ハメ組に加入したメンバーをアジトへ案内した青年。ゲンスルーの背後に一瞬で回るほどの実力者だが、直ぐに気づかれたばかりかそのまま顔面を爆破されて命を落とす。ハメ組では最も戦闘力に優れた人物であり、彼があっさりゲンスルーにやられたことが心理戦に大きな影響を与えたとされる。
- アッサム
- 声 - 石塚堅 / 横尾博之
- ゴリラ似。
- ノームデュー
- 声 - 坂熊孝彦(第2作)
- G・Iプレイヤー。OVA版には未登場。
- イサク
- 声 - 横尾博之(第2作)
- G・Iプレイヤー。OVA版には未登場。
- コズフトロ
- 声 - 飯田利信
- アジトへの中継役担当。呪文カードでハメ組のアジトへ行く際、彼のところに飛んでから歩いて行くことになる。アニメ第2作には未登場。
- コンターチ
- 声 - 高戸靖広 / 村上裕哉
- アフロヘアーが特徴。アッサムがバラへの呪文カードの譲渡を渋ったために、代わりにカードを渡した自分がバラに顔面を殴られた。その後、「命の音(カウントダウン)」で死亡。
G・I製作者・運営関係者
グリードアイランド(=G・I)とはジン=フリークスを中心とした11人のメンバー(ゲームマスター)によって造られたゲームである。"GREED ISLAND"も製作者達の名前の頭文字を合わせてできた名称である。このうち"IS AND"は不明。
- ジン=フリークス
- 詳細は「ジン=フリークス」を参照
- "G"。
- レイザー
- 声 - 古澤徹、不明(少年期) / 黒田崇矢
- "R"。放出系能力者。
- グリードアイランドの放出系のシステムを担当。呪文(スペル)での移動や外敵排除を行っており、不当な入島を試みた者をゲームマスター専用スペルカード「排除(エリミネイト)」によって追い返す。SSランクカード「一坪の海岸線」を手に入れるためのイベントのボスキャラの役目も担っている。レイザー本人より遥かにパワーの劣る念獣でもヒソカを骨折させ、刹那の狂いも許されないタイミングでゴンのグーの威力を殺すなど剛と柔を備えた実力者。ビスケやヒソカも高く評価する。レイザーの放つバレーのスパイクは、ゴン・キルア・ヒソカの3人がかりでようやく止めることのできる威力を持つ。元はジンに捕まった死刑囚だが、人生で初めて自分を頼りにしてくれ、友人としても接してくれたジンを慕っている。ゴン達とドッジボールで対戦し、敗北。その後、ゴンにジンから雇われた経緯について話し、ジンに会えと活を入れて去っていった。
- 14人の悪魔
- 声 - 鶴岡聡 / 河相智哉(No.0)
- 審判のNo. 0、およびドッジボールのメンバーのNo. 1-7の、複数の念獣を創り出し操る。No.の数字が大きい個体ほど体躯が大きく、パワーも強い。念人形同士で合体・分裂が可能(例. No.6+No.7=No.13。作中で登場した最大の数字が13)。念人形はレイザーのボールをたやすく受け止め、ツェズゲラが反応できないほどの高速パスを展開するなど、非常に高性能。審判のNo.0はほぼ自律行動しており、他人との会話も可能。
- オーラのボールを飛ばす能力(仮称)
- ボール状のオーラをバレーボールのサーブの要領で飛ばす放出系能力。
- ボール状のオーラの代わりに、実物のボールに「周」でオーラを纏わせて飛ばす場合でも同等の威力を発揮する。
- エレナ
- 声 - 荒木香恵 / 高橋美佳子
- "E"。
- グリードアイランドから出る者を把握する役割を担当。島外へ出る為の唯一の港にいる。「通行チケット」を持つプレーヤーを希望の港へ送ったり、クリア後の手続き等を行う。ジンに頼まれ、クリア後のゴンが「磁力(マグネティックフォース)」を使うとジンに、「同行(アカンパニー)」を使うとカイトに飛ぶように設定した。イータとは双子。
- イータ
- 声 - 荒木香恵 / 高橋美佳子
- "E"。
- グリードアイランドに入る者を把握する役割を担当。スタート地点のシソの木でゲームの説明やクイズの出題をする。幻影旅団の進入を感知し、レイザーと連絡を取っていた。エレナとは双子。
- ドゥーン
- 声 - 井手らっきょ / 鈴木琢磨
- "D"。
- プロハンター。リストと共に城下町リーメイロのG・I城に住む。ボサボサ頭の不潔な男性で、城内の自室も散らかっている。クリア報酬を授与する役割を担当。ゲーム名の辻褄合わせのため、ジンに名前のスペルをWDWUNEからDWUNに変えられてしまったが、そのおかげで運気が上昇した。
- リスト
- 声 - 野島裕史 / 安済知佳
- "L"。
- プロハンター。ドゥーンと共にリーメイロのG・I城に住む。クリア報酬について説明する役割を担当。
海賊(雇われた死刑囚達)
- ボポボ
- 声 - 乃村健次 / 金光宣明
- G・Iにゲームキャラクターとして雇われた肥満体の死刑囚(確定しているだけでも11件の強盗・強姦殺人を犯している)。レイザーのイベントに海賊の一人として関わっており、相撲を担当。非常に粗暴な性格。最初にキルアに対峙した際に顔面に火傷を負わされたことにより頭に血が上り、2回目の対峙の際にレイザーの命令を無視した上、G・Iが現実世界にあることを匂わせる発言、さらには反逆・脱走の扇動を行ったためにレイザーに処刑された(タブーを破れば厳罰であることは伝えられてたらしいが、ボポボ自身はまさか殺されるとは思っていなかったらしい)。
- 海賊(キック)
- G・Iにゲームキャラクターとして雇われた死刑囚。レイザーのイベントに海賊の一人として関わっていた。担当しているスポーツは不明。キルアに火傷を負わされて怒り狂ったボポボをキックで吹っ飛ばして制止した。ボポボもキックで一旦大人しくなった事からボポボより力関係が上のようで、海賊の中でも古株と思われる。一方でレイザーに対しては畏怖しているようで、レイザーがボポボを処刑した際はかなりの怯え様を見せており、かつてボポボと同様の理由でレイザーに殺された者がいた事を匂わせている。
- 海賊(ボクサー)
- 声 - 竹本英史 / 大畑伸太郎
- G・Iにゲームキャラクターとして雇われた死刑囚。放出系能力者。能力 : 拳を瞬間移動させる。
- レイザーのイベントに海賊の一人として関わっており、ボクシングを担当。モントールとの勝負では瞬間移動能力を使い勝利するも、バリーとの勝負ではインファイトに持ち込まれて瞬間移動能力を使えず、KO負けを喫する。ツェズゲラによると基本的な戦闘能力はさほど高くないようで、ボクシング勝負の際に使用したリングには神字が書きこまれている事から瞬間移動能力はリング上限定だったようである。
第288期ハンター試験関係者
- 凶狸狐(キリコ)
- 503号室の住人、ミハエル、店員
- 声 - 平川大輔、小山剛志、前川優子 / 二又一成(ミハエル)、荒川美穂(店員)
- 第288期ハンター試験の協力者。試験会場に入る合言葉の受け答えをする。
- それぞれビースカフマロにあるマンションの503号室、同603号室(ミハエル)、駅前の「ディックサクラ」におり、合言葉と指定のカードを渡せば店の一室へ通され、そこが試験会場へのエレベーターになっている。
- アニメ第2作では503号室の住人のくだりはカットされている。
- 第288期一次試験官
- 声 - 乃村健次 / 伊藤栄次
- プロハンター。名称不明。第288期ハンター試験の1次試験を担当した。
- 「強い者にしかハンターは務まらない」という信条の持ち主で、その年の受験者が1489人と多く人数を絞る必要もあり、「2時間以内に他の受験者を5人倒してプレートを奪い、自分の所に持ってくる」という試験内容を考案・実施したところ、キルアの一人勝ちに終わってしまい、ネテロの指示もあって否応なしに彼にハンター試験合格を言い渡した。
受験者(第288期)
- キルア
- 受験番号1219番。合格。彼以外は全員不合格となる。
- 「キルア=ゾルディック」を参照
- トードー
- トンパ
- アモリ、ウモリ、イモリ
- ソミー
- ケンミ
- キュウ
- ポンズ
- リピーター達。詳細は「#受験者(第287期)」を参照
- ゼパイル
- 初受験者。詳細は「#その他のヨークシンシティ編関係者」を参照
その他のG・I編関係者
- バッテラ
- 声 - 岐部公好 / 梅津秀行
- 大富豪の老紳士。ゲームソフト「グリードアイランド」をサザンピースオークションで全て落札。多数のハンターを雇い、ゲームクリアを試みさせた。その真意は、交通事故により10年以上も昏睡状態に陥ったままの歳の離れた恋人のためにゲーム内アイテム「大天使の息吹」と「魔女の若返り薬」を手に入れること。しかし、恋人の死により失意のまま依頼を取り消す。そのため、最も指定カードを所持していたツェズゲラとクリアしたゴンたちには違約金として350億ジェニーが支払われることになった。
- ビノールト
- 声 - 原沢勝広、早川沙希(少年期) / 陶山章央、宮川美保(少年期)
- 賞金首ハンター。G・Iプレイヤー。第一級殺人犯。特質系能力者。スラム街出身。
- 賞金首ハンターでありながら自らの首にも賞金が掛かっている。ハサミを武器として戦い好物は22歳の女性の肉。劣悪な環境で生活していた事から、少年時代には正しくまともに生きていくことを願いながらも、親切を反故にされる形で理不尽な差別と暴行を受けた暗い過去を持つ[注 39]。子供と見てゴン組3人を殺しにかかる(実際、当初の実力はゴンとキルア二人の力を合わせたものより上だった)がビスケに敗北。その後見逃してもらう代わりに、2週間ゴンとキルアの修行相手をさせられた。解放時にゴンから素直な感謝の言葉を貰ったことで過去とは見切りをつけ、歪みきってしまった自分の人生を深く反省、自首を決意する。その後については不明だが、ゴン達がカード「一坪の海岸線」の入手イベントの仲間を探していた時には既にゲームからいなくなっていた。
- 切り裂き美容師(シザーハンズ)
- 愛用のハサミで切った髪の毛を食べることで、肉質、病気の有無、遺伝的資質、強さなどといった本人すら把握できていない相手の肉体の情報を知ることができる特質系能力。
- モタリケ
- 声 - 竹本英史 / 山中真尋
- グリードアイランドから出られず、島内で結婚して職にまでついてしまったプレイヤー。キルアから真実の剣を奪おうとして失敗し、レアカードを失ってしまい、更にはゲンスルー一味に捕らえられて顔を変えられてしまうなどの憂き目に遭う。最終的には生存、無事に解放された。さまようルビーを引き当てるが、アニメ第2作ではルビーが青色となっている。
- ラターザ
- 声 - 葛城政典 / 元村哲也
- プレイヤーでキルアに最初に呪文攻撃する。後にフィンクスたちに倒される。
- ベラム兄弟 / ガシタ・ベラム、ゼツク・ベラム
- ガシタの声 - 平川大輔(第2期)→竹本英史(第3期) / 花輪英司
- ゼツクの声 - 竹本英史(第2期)→遊佐浩二(第3期) / 坂熊孝彦
- 選考会合格者。通称「ベラム兄弟」。ゴレイヌによると腕はいいが他人とは組まないらしく、ハメ組の勧誘時にも話すら聞かずに断った。その後、ゲンスルー組からツェズゲラ組以外の要注意グループの1つとして警戒されていた事から、かなりの指定ポケットカードを集めていたようである。ゴン達がカードを全て集めた時にはカード全てをかけて勝負を持ちかけたが、あっさり倒されてしまった。その後、ハンター協会の会長選の投票に現れていたことから二人ともプロハンターだったことが明らかになっている。
- カヅスール
- 声 - 高橋広樹(第2期)→加瀬康之(第3期) / 岡林史泰
- G・Iプレイヤー。カヅスール組のリーダー。ゴンたちから「真実の剣」を奪う。ゴン組、ゴレイヌ、アスタ組、ヤビビ組、ハンゼ組を呼びかけで集めレイザーのイベントに参加する。初登場時はキルアが修行前だったため、彼から警戒されていたが、モントールと海賊のボクシング勝負では、海賊が瞬間移動能力を使った事を見抜けなかった事で修行で力をつけたキルアから戦力外と判断される。その後、ゲンスルーに始末される。
- ニック=キュー
- 声 - 不明 / 村上裕哉
- カヅスール組。カヅスールの呼びかけで集まりレイザーのイベントに参加する。その後、ゲンスルーに始末される。
- スウヘイル
- 声 - 吉野裕行 / 坂熊孝彦
- カヅスール組。カヅスールの呼びかけで集まりレイザーのイベントに参加する。その後、ゲンスルーに始末される。
- ジート
- G・Iプレーヤー。選考会に参加し、最初の合格者となるが、開始直後にボマーに殺害され、ゲームオーバーとなった。
- アスタ
- 声 - 陰山真寿美 / 豊嶋真千子
- アスタ組のリーダー。やたらとキルアをガキ扱いをする実力派の女性プレイヤー。カード「一坪の海岸線」を求めている。カヅスールの呼びかけで集まりレイザーのイベントに参加する。その後、ゲンスルーに始末される。アニメ第2作ではナイスバディーさが強調されていた。
- アマナ
- 声 - 永吉由佳 / 戸田めぐみ
- アスタ組。カヅスールの呼びかけで集まりレイザーのイベントに参加する。顔の左半分が隠れるような髪型をしている。その後、ゲンスルーに始末される。
- マンヘイム
- 声 - 不明 / 坂熊孝彦
- アスタ組。カヅスールの呼びかけで集まりレイザーのイベントに参加する。その後、ゲンスルーに始末される。
- ヤビビ
- 声 - 不明 / 金光宣明
- ヤビビ組リーダー。老齢の上級プレイヤー。カヅスールに呼ばれてレイザーのイベントに参加するも、その後、ゲンスルーに始末される。
- モントール
- 声 - 遊佐浩二 / 永野広一
- 放出系能力者。パンチの際に拳から念弾を飛ばす能力。カヅスールの呼びかけで集まりレイザーのイベントに参加する。ボクシング勝負を担当したが、瞬間移動したアッパーを食らい敗北。その後、ゲンスルーに始末される。
- ハンゼ
- 声 - 石塚堅 / 村上裕哉
- ハンゼ組リーダー。カヅスールの呼びかけで集まりレイザーのイベントに参加する。その後、ゲンスルーに始末される。
- ゼホ
- 声 - 竹本英史 / 岡林史泰
- ハンゼ組。強化系能力者。カヅスールの呼びかけで集まりレイザーのイベントに参加する。力には自信があるようで酒場でボポボと相撲勝負をするも、キルアからは「明らかに修行不足」「念無しでも楽勝」と酷評される。実際にキルアの見立て通り、ただ立っているだけのボポボを全く動かせない有様だった。その後、ゲンスルーに始末される。
- ウォン=リー
- 声 - 浦田優(第3期)
- ハンゼ組。カヅスールの呼びかけで集まりレイザーのイベントに参加する。その後、ゲンスルーに始末される。
- ジェイトサリ
- プロハンター。ゲームのプレイヤーで、定価58億ジェニーのグリードアイランドのソフトを個人で7本所有していた。
- サザンピース・オークションとの間に「2000年1月1日までにゲームクリア者が現れなければ自分自身がプレー中であっても、その時点で保有しているゲーム7本全てをオークションに提供する」という契約を交わしていた。7本のソフトにはそれぞれ1つずつROMカードが差し込まれていたことから6人の仲間がいたようだが、うち2本はゲームオーバーになっていた。ゲーム内では登場する事が無く、またゲンスルー組からは特に警戒されていなかった事から、さほど有力なプレイヤーではなかったようである。その後、会長総選挙の投票所に姿を現していた。
- サバズシ
- 声 - 村上裕哉
- バッテラに雇われていた傭兵で、迷彩服にベレー帽の男。G・Iのハード機が置かれている古城の警備を担当していた。バッテラからの契約キャンセルを受けて帰ろうとしていたところ、城に戻ったゲンスルーに襲撃された。ovaでは名前のみが登場、ゲンスルーから襲撃されるシーンは無い。
キメラ=アント編関係者
カイトの仲間達
カイトを慕って共に行動しているアマチュアハンター達。テレポートしてきたゴン・キルアを加えてカキン国での生物調査を行った。
3年に渡る調査を終えた後、役人のウォン(声 - 村上裕哉)からサザンピースに流れ着いた奇妙な生物(巨大キメラ=アント)についての情報を入手し、調査を開始。NGLへ赴くが、その危険度からカイトの判断に従ってハンター協会に連絡し、討伐隊の第一隊(ネテロら3名)を現地へ輸送した。NGLでカイトを失うも、後のエピソードで蟻に転生した彼(彼女)と再会し、ゴンやコアラ型の蟻を加えて活動を再開している様子が見られる。
アニメ版ではゴン・キルアと出会った当初から既にカキンでの生物調査を終え、キメラ=アントを追っているという設定に変更されている。
- スティック=ディナー
- 声 - 山中真尋(第2作)
- 笑い顔でくだらない冗談が好きなアフロヘアの男性。夕飯担当。スピンとは同郷で、彼女からは「スティン」と呼ばれている。NGLの入国審査に通った。
- バナナ=カヴァーオ
- 声 - 安野希世乃(第2作)
- ツーブロックの女性。犬を飼っており調査に使う。
- リン=コウシ
- 声 - 浜添伸也(第2作)
- 吃音気味に話す小柄な眼鏡の男性。虫に詳しい。アニメ版ではサザンピースから合流する形で登場。
- スピーナ=クロウ
- 声 - 松元惠(第2作)
- 通称「スピン」。常にチューインガムを噛んでいる帽子の女性。過去に、自分の故郷にして固有種「コクチハクチョウ」の生息地でもある鉱山跡地が廃棄物処理地となることを防ぐため、カイトの融資でその土地一帯を買い取った。その莫大な借金をカイトに返すためにプロハンターを目指しているという。
- モンタ=ユーラス
- 声 - 金光宣明(第2作)
- 通称「モン」。大柄な熊のぬいぐるみを思わせる風貌の男性。
- ポドンゴ=ラポイ
- 声 - 佐武宇綺(第2作)
- やや片言口調で話す小柄で色黒な丸目の女性。NGLの入国審査に通った。アニメ版ではサザンピースから合流する形で登場。
キメラ=アント
キメラ=アント討伐隊
- モラウ=マッカーナーシ
- 声 - 楠大典(第2作)
- 一ツ星ハンター。シーハンター。操作系能力者。
- ネテロが連れて来たキメラ=アント討伐隊の1人。ネテロも信頼する実力者で、ナックル、シュートの師匠。豪快で人情味のある性格。保身を優先し現場とは温度差のある副会長派および審査部に強い不信感を抱いている。経験と実力からなる的確な判断力を持ち、常に余裕を持って戦闘に挑む。どんな相手にも「100%勝つ気概でやる」が信条であり事実相手が護衛軍のような強大なオーラの持ち主でも臆することは無い。肺活量に絶対の自信があり「肺活量だけはこの世の誰にも負けない」という。巨大な煙管を武器として使用し、紫煙拳もキセルを媒介して発動する。実力はオーラ総量7万・煙人形最大216体出せるというレベルで、中堅プロハンター1人のオーラ総量2万を大きく上回る。キメラ=アント討伐により一気に三ツ星ハンターになる可能性もある。
- 討伐作戦ではネフェルピトーの「人形」の陽動を担当。その最中ヂートゥ、レオルといった師団長をあっさり連破する。宮殿突入前には「連戦がたたって本調子の35%しか力を発揮できない」と自らの状態を考察するが、宮殿突入時にはシャウアプフと単独で交戦する。しかしシャウアプフの術策によってキセルを奪われ、モントゥトゥユピーと交戦中のナックルのサポートに回る。作戦前からの疲労もありユピーとの戦いで体力が尽き窮地に陥るが、ナックルがユピーとの交渉に応じたためにユピーに助命された。その後、ノヴによって治療のため戦線から離脱する。
- 会長選挙前に、キメラアント討伐は「作戦の性質上のサポート能力として白羽の矢が立っただけで、自分を強いとも思っていない」と発言しているが、護衛軍もノヴもキルアもモラウを強いと認めており、謙遜である事が伺える。また実力の伴わない自称武闘派ハンターに対しては辛辣。
- 紫煙拳(ディープパープル)
- 煙を色々なものに変えて操ることができる操作系能力。
- 煙をロープ、船・獣・人に模すことができ、形だけでなく色も擬態できるため、人や草を模した場合、見た目で実物と見分けることは困難(感触は違うので触れられるとばれる)であるなど、その応用力は非常に高く、モラウ自身も「紫煙拳より対応力のある能力をみたことがない」という。また、煙でありながら固体のように物に触れることができ、それでいて物理攻撃で破壊することはできないので、特に敵を拘束する能力としては極めて強力(例えば「千切れないロープで敵を縛りつける」ことも可能)。しかし、操作系能力であるため愛用のキセルを失うと新たに作り出すことはできない。
- 紫煙機兵隊(ディープパープル)
- 核となるオーラを発し、それを煙のオーラで覆うことで、自在に動き回る煙人形を創り出す技。煙人形の操作は自動操作(オート)、遠隔操作(リモート)共に可能。最大で216体の煙人形を同時に操ることができるが、操れる数と操作の精度は反比例し、数を増やせば増やすほど複雑な動きをとらせる事が出来なくなる。煙人形は作り出した後に操作情報、容姿を変えることが可能。創り出した煙人形を解除してそのオーラをモラウの体に戻すことができるが、一度解除してしまったらそのオーラを回収してからでないと発動し直すことができない。
- 監獄ロック(スモーキージェイル)
- 周囲に煙のドームを創り、敵を閉じ込める技。
- ノヴ
- 声 - 三木眞一郎(第2作)
- プロハンター。具現化系能力者。
- ネテロが連れて来たキメラ=アント討伐隊の1人。ネテロも信頼する実力者。キルアにも「凄く強い」と評される。パームの師匠。冷静で的確な判断ができるが、賭け事ではもっぱら大穴狙いである。キメラ=アント討伐作戦のために東ゴルトー王宮に侵入したが、シャウアプフの凶悪なオーラを前に戦意を喪失してリタイア(ただし、彼も情報源のコルトもシャウアプフのことを詳しく知らず、ネフェルピトーに対して恐怖心を抱いている)。しかし、その後も念空間を維持しており、前線には赴かないものの、偵察任務を行ったり負傷者を病院へ搬送したりと、陰ながら討伐隊に協力した。シュートとモラウの病院への搬送も行った際、護衛軍の分断には成功したことからナックルにも離脱を勧めた。リタイア後はあまりの恐怖から痩せこけて白髪に変わり、宮殿突入後には頭髪がほとんど全て抜け落ちてしまっていた。終戦後は単独でネフェルピトーを倒したゴンを英雄と評し、総力を挙げて治療を受けさせる意向を示した。選挙編ではオレンジ色の帽子を被っていた。
- 基本的な一人称は「私」だが、「オレ」や「僕」も使用(「オレ」は独白で使用する事が多い)。
- ハンターの中でも、代用の効かない特異な念能力者と評価されている。
- 4次元マンション(ハイドアンドシーク)
- マンションの念空間に物質を転送する具現化能力。
- マンションは全21室(うち1室は物専用ロッカールーム)で、それぞれの部屋が完全に独立している。
- ノヴが手をかざした場所にマンションの部屋に通じる穴を開け、その穴からマンション内に人や物を転送させることができる。穴は複数設置できるが、部屋ごとに上限が異なる。
- 部屋に人や物が入った直後に入ってきた時の穴は閉じる。念空間から出るには、部屋の扉から出るしかない。部屋の扉は通常入ってきた時の穴と繋がっているが、ノヴが持つマスターキーを使った場合のみどの穴とも繋げることができる。
- 窓を開く者(スクリーム)
- 両の手のひらの間に念空間への入り口を創り出し、その入り口に触れた敵の体を念空間に飛ばすことで、敵の部位を切断する。対象を「入り口」に触れさせ、なおかつその後「閉じる」アクションが必要。
- パーム=シベリア
- 声 - 井上喜久子(第2作)
- プロハンター。強化系能力者[注 40]。22歳。
- ノヴの弟子で、ノヴに対して執拗な愛情を注ぐヒステリックな女性。普段はボサボサ髪に血走った表情で非常に不気味な印象を与えるが、素顔は好色のビゼフ長官の目に留まるほどの美人である。討伐隊人選の時に、NGLへ入国するためゴン達に接近する。モラウの弟子であるナックルとシュートを忌み嫌っている。
- 敵の潜む東ゴルトー王宮に「シンカー・ベル」という偽名で潜入する。その任務は、王と護衛軍を見ることで監視能力の発動条件を満たすことである。潜入以来完全に消息を絶っていたが、その後ピトーに発見されたため機密保持に自殺を図るも失敗、キメラ=アントの兵隊として改造される。。能力者としての素質はそのままに王の兵隊として改造する実験体として記憶と感情をつなぐ回路を破壊された。結果として人格は残ったが、憎しみを抱いていたキルアに襲い掛かる。しかし、ゴンを思いやり涙を流したキルアの影響で正気を取り戻す。改造後は自身の系統に最適ともいえる発を有しておりキルアも「攻撃力は自分より上」と認めるほどである。正気を取り戻した後は討伐隊に合流し、薔薇によって王が死ぬまでの時間を稼ぐためにコムギを交渉に利用しようとする。しかし、王が既に野心を捨てていることと、コムギに会いたいと純粋に願っていることを知り、そしてキメラ=アントの本能に苦しみながらも王の動向を監視することを条件に再会を後押しする。その後能力で監視を続け王の死を看取る事になる。
- 淋しい深海魚(ウィンクブルー)
- 自分の右目のみで直接見たことのある者を水晶玉に記憶し、左目だけで視ることで現在の動向(映像のみで音声までは聞こえない)を水晶に映し出す能力。
- 視えるのは相手の「本体」であり、鳥瞰風景(斜め上・背後から見下ろすかたち)となるため、相手の周囲も同時に監視できる。
- 3人までの動向を同時に捉えることができ、水晶に画面分割して表示される。4人以上を右目だけで見た場合は古い順から視えなくなっていく。「記憶」も「発動」も、片目で視ることが条件になっており、両目で視ている際には能力は発動しない。
- キメラ=アントに改造されたことで能力が変質した模様。人間時は、人魚の木乃伊に血を垂らすと水晶玉に映るという能力であった(変化後のパームは頭部に水晶が埋め込まれ、魚の鱗のようなもので手足が覆われている)。また改造前は師匠のノヴに自分が許可した場合以外の使用を禁じられていた。
- 暗黒の鬼婦神(ブラックウィドウ)
- キメラ=アントに改造されたことによって得た強化系の能力。毛髪で全身を覆い、帽子を被った貴婦人のような姿に武装する(感情によってその様相は変わる)。強堅な毛髪の鎧は防御としての役割はもとより、怪我を気にせずくり出せる拳による殴打に本領を発揮する。パームはもともと武闘派ではなかったが、合金製のヨーヨーを瞬時に破壊する攻撃力と卓越した体術でキルアを防戦にさせるなど、元々強化系能力者である彼女にとっては相性の良い能力である。
- ナックル=バイン
- 声 - 高木渉(第2作)
- ビーストハンター。放出系能力者。
- モラウの弟子。ネテロからゴンとキルアと対決することを命じられ、NGL行きを賭けてゴンと決闘する。ナックルはこの戦闘でゴンに勝った為、討伐隊に決まりNGLへと向かう。キメラアントの巣に侵入後、操られたカイトと遭遇し、シュートと共に戦ってハコワレで念能力を封じ保護する。戦歴5千を誇り、カイトにひけをとらない体術など元々実力も十分だったが、優し過ぎる精神面に問題があった。不良のような風貌とは裏腹に、野良犬を集めて世話していたりモラウとコルトのやりとりを聞いて泣いていたりするなど、情に厚く涙もろい師匠譲りの性格である。自身の最高の長所をガイゼル型(タイプ)と呼ばれる逃げ足と考えており、最高速度を維持し走り続ける持久力はチーターのそれを遥か凌駕するという。能力を活かすために、自他のオーラを数量化して把握することに長け、暗算が速い。
- 宮殿突入時にはシュート、メレオロンとともにモントゥトゥユピーと交戦。シュートが負傷したためメレオロンとのコンビを解消し、直接対決を挑んだ。その後合流したモラウの紫煙機兵隊とのコンビネーションで、ユピーを破産寸前まで追い詰めるも、モラウが窮地に立たされた事により、その助命と引き換えにハコワレを解除するという苦渋の決断を余儀なくされる(ナレーションによれば破産までわずか4秒だった)。そしてナックル自身もユピーに見逃される事となり敗北に打ちひしがれる事となった。結果的にユピーを戦う対象として見られなくなったものの、他の護衛軍との交戦に備えメレオロンと再び組み、プフの分身に戦いを挑んだ。その際キメラ=アントと人間との決して越える事の出来ない壁を痛感するも、和解の可能性にかけてとことん戦うことを決意する。その後ネテロとの戦いから帰還したメルエムの攻撃を受け、人質に取られてしまうが、後に解放された。
- 天上不知唯我独損(ハコワレ)
- 相手にオーラを貸し付け破産に追い込み、念能力を封じる放出系能力。利息は10秒で1割(トイチ)。
- ナックルが相手に直接攻撃を当てることで能力が発動し、攻撃力を数値化した分のオーラを、強制的に相手に貸し付けることができる。貸し付けたオーラ総量(利息含む)を表示するマスコットのポットクリン(声 - 金田朋子)が相手のそばに常駐する。プロハンターが練で1秒に消費するオーラを1オーラとしている。
- 一時的とはいえ相手にオーラを貸し与える能力であるため、ナックルがいくら攻撃してもこの能力の発動中は敵にダメージを与える事は出来ない。貸し付けたオーラの残高はナックルがさらなる打撃を与えるか、10秒ごとにかさんでいく利息により増えていく。
- ポットクリン発動中に相手の攻撃を受けても、その攻撃はオーラの返済に回されるため、オーラの借金を全て返済されるまでナックルは相手の攻撃でダメージを受けることがない(ただし貸し付け量を上回るほどの攻撃を受けた場合、一括返済により能力が解除されるうえにナックル自身もダメージを受けてしまう)。
- 貸し付けオーラ量(利息含む)が相手のオーラ残量をこえた時にポットクリンがトリタテンに変身し、相手は30日間強制的に絶の状態になり念能力を使えなくなる。理屈の上では、最初に一撃をヒットさせた後にひたすら時間を稼げば、相手がどんなに強くても無力化することができる。
- ポットクリンの利息アップは、対象者がナックルから100メートル以上離れると中断され、再開する時は中断した秒数からカウントが始まる。そのため、相手を破産させるためには対象者から半径100メートル以内で可能な限り相手の攻撃を避け続ける必要がある。また、ナックルはどれだけ離れていてもポットクリンの大まかな位置を把握することができる。
- 相手のそばに常駐し、利息のカウントを告げるポットクリンは如何なる攻撃を受けても破壊されることはないが、除念によって外すことはできる。
- ポットクリンは、ナックルの意思で解除することが可能。ただし破産してトリタテンになると、ナックルにも能力の解除はできなくなる。
- なお本誌に初めて能力名が掲載された際、ミスで「ハコクレ」と振り仮名がふられていた。作者も巻末コメントでミスを認め単行本では修正されている。
- アニメ第2作では、能力名の字幕が“天上天知唯我独損”になっていた。
- シュート=マクマホン
- 声 - うえだゆうじ(第2作)
- UMAハンター。操作系能力者。28歳。
- モラウの弟子。ネテロからゴンとキルアと対決する事を命じられる。NGL行きを賭けてキルアと決闘し、勝利したため、討伐隊に決まりNGLへと向かう。キメラアントの巣に侵入後、操られたカイトに遭遇し、ナックルと共に戦い、相応の深手を負わせホテルラフレシアに閉じ込めて保護する。後にゴンにやむを得なかったとはいえ、ナックルと二人がかりでカイトに相応の深手を負わせたことを謝罪している。また、カイトの事を「念能力が使えなくても手ごわい」と評価している。極度の弱気でチャンスを逃してしまうことが多い。裏を返せば非常に理性的で慎重な性格であり、感情的なナックルとはしばしば言い争いになることもある。また、左腕が無く(原因は不明)、右腕の袖よりも丈の長い左腕の袖の部分は、後述する籠と3つの手の隠し場所となっている。
- 宮殿突入直後、ゼノの龍星群(ドラゴンダイヴ)による予想外の事態に見舞われ一瞬遅れを取ったが、その瞬間自分の代わりに即座にユピーに立ち向かおうとしたゴンの姿に感動し、生きて彼に感謝することを心に誓った。以降、逆境に強い独特の思考展開も相まって、実力を発揮できるようになった。ナックルのハコワレを生かすために、致命傷をも恐れず攻め続けるその凄まじいスピードと気迫はユピーに一瞬防御を意識させるほど。しかし実力的には全く及ばず、ほんの10秒ほどの時間を稼いだだけでボロボロになる。ナックルの介入で一時階段付近を離れていたユピーが再び戻ってきた際、全身全霊をかけて闘った自分の前をユピーが素通りしていったことにかつて無い程の屈辱を覚え、ナックルに自らの分もユピーに仕返してくれるよう頼んだ後、倒れ込んだ。その後、ノヴによって搬送された先の病院で治療を受ける。
- 浮遊する3つの手(仮称)
- シュートの体から独立して浮遊する3個の手首を自在に操る操作系能力。
- 当初は殴打のみに使用していたが、モントゥトゥユピーとの闘いの中で、手の上に立って空中をすばやく自在に移動し、残りの2本の手と共に攻撃を仕掛ける技を見出す。
- 暗い宿(ホテル・ラフレシア)
- ダメージを与えた標的の体を、籠の中に閉じ込める能力。直接攻撃には先述の手首が用いられる。
- 標的の体の一部に一定以上のダメージを与えればその部位のみを閉じ込めることができ、標的の全身に相応のダメージを与えれば全身を閉じ込めることができる。しかし、途中で能力者が気絶してしまった場合、能力は解除される。閉じ込めたものは籠から出せば元の大きさに戻る。
- シュートは傷つけても構わない相手だけに能力を使うように制限するため、自身が苦手とする「相手を傷つけること」をあえて発動条件とした。
- 物体を出し入れする右手(仮称)
- 右掌に描かれた平面的な物体を立体化して取り出す能力。
- 作中では、「角行」の割符と携帯電話を取り出す描写がある。
討伐隊以外のキメラ=アント討伐参加者
NGL自治国
東ゴルトー共和国
- マサドルディーゴ
- 声 - 田口浩正(第2作)
- 東ゴルトー共和国総帥で、自称「世紀の超指導者、全人民の偉大なる父、王の中の王」。しかし、実際は仕事のすべてをビゼフたち部下に任せきりで、自身は悪政を張って権力をほしいままにしている無能なトップ。メルエムに「クズ」「ゴミ」と一蹴された挙句惨殺された後、ネフェルピトーに修復され操られる。テレビで健在ぶりをアピールしているため国民は死亡事実を知らずにいた。
- 終戦後に遺体が見つかり、キメラ=アントによる生物災害は彼による無理心中的な大量虐殺として偽装された。だが実は殺されたのは影武者であり、本人は30年近く前から他国の片田舎に隠居し晴耕雨読の生活をしていたことが明らかになる。
- ビゼフ
- 声 - 後藤哲夫[注 41](第2作)
- 東ゴルトー共和国長官。立場上はデイーゴの部下だが、東ゴルトーの政治を取り仕切る裏の総帥。総帥の財産管理も一人で行っている。外交や、国内の主要機関との連絡を行える人間が他にいないという理由で護衛隊に生かされた。好色で、王の食料用の肉として集めた人間たちの中に、自分への貢ぎ物である女性たちを紛れこませ、自分だけの「楽園」を作り出そうとしている。しかし、その結果パームの宮殿内への進入を許してしまい、ウェルフィンにその地位を脅かされていた。
- 討伐隊突入後は宮殿の崩壊に巻き込まれたところを報酬狙いのヒナに助けられ、連合国からの捕縛を逃れるため逃亡を画策し始める。終戦後は自身も犯罪者になったという境遇からウェルフィンに同行し、ヒナと共に流星街に旅立つ。
- マルコス
- 声 - 鈴木琢磨(第2作)
- 東ゴルトー共和国高級官僚。デイーゴの元で働く官僚。第三国への亡命を条件にモラウとノヴに内部事情を告発する。パームの潜入にも協力した。自分の責任を棚上げした態度をとるためモラウには内心軽蔑されている。
- コムギ
- 声 - 遠藤綾(第2作)
- 東ゴルトー共和国の客員棋士。
- 東ゴルトー発祥の盤上競技「軍儀」の世界王者。アカズ(盲目)で舌足らず、髪の毛はぼさぼさで鼻水が垂れているなど見た目はパッとしない少女。東北弁(?)で喋る。一家の稼ぎ頭だが、その家族からも疎んじられている。軍儀の腕前は極めて高く、常に進化し続ける王を寄せ付けないばかりか、対局の中で自分も新手を思いつくなど、天賦の才として描写されている(王との対局で覚醒したことで、無意識に念のオーラをまとうようになる)。普段はやや鈍感で素朴な性格ながら、自らの価値を軍儀にしか見出せず、負けた場合には自らの命を差し出すことも厭わないなど達観した一面も持っている。これらの重層的な人間性は、王に強さと己の存在意義について考えさせる機会を与える事となった。
- その存在は討伐隊に伝わっておらず、討伐開始直後のゼノのドラゴンダイヴにより腹部を貫かれてしまうが、ネフェルピトーによる治療を受け回復する。治療後はゴンによってカイトの治療が終わるまでの人質としてナックルたちに預けられる。その後地上の統治の道を棄てた王・メルエムのたっての希望で再会。メルエムが猛毒に侵されており、それが自分に伝染する事を聞かされるが、彼女もまた最期の時をメルエムと共に過ごすことを望んだ。そしてメルエムの死の直前まで軍儀で対局を続け、メルエムの死を看取った後、自身も命を落とす。
会長選挙・アルカ編関係者
- イックションペ=カットゥーヂャ
- 一ツ星ハンター。ハッカーハンター。動物のような被り物をした電脳世界の住人。
- サンビカ=ノートン
- 一ツ星ハンター。ウイルスハンター。ハンター協会の女医さん。鼻から下をベールで覆っており、引っ込み思案な性格をしている。
- リンネ=オードブル
- 二ツ星ハンター。グルメハンター。協会最年長ハンター。肉声は5年前から聞かれていない。アイザック=ネテロ、ジグ=ゾルディックと共に暗黒大陸を目指した。詳細は不明。
- キューティー=ビューティー
- 声 - 斉藤貴美子(第2作)
- 一ツ星ハンター。かわ美ハンター。自他共に認める副会長の親衛隊長。小柄な体格と語尾を片仮名にする口調が特徴
脱会長派
- テラデイン=ニュートラル
- 声 - 松山鷹志(第2作)
- 二ツ星ハンター。ヘッドハンター。脱会長派の中心人物。
- 背広を着た紳士風の中年男性。人材教育のプロを自認し、ハンター試験の抜本的改革を提唱する。ただしハンター協会の在り方そのものに疑問を持っているため、ネテロの思想に反感を持っているというわけではない。
- 会長選挙では得票数にかなりの開きはあったもののパリストンに次ぐ支持を得ていたが、選挙活動中ヒソカによって殺された。
- 死の直前モラウに協力を求めていたが、危険人物を追っている最中に重要な情報を演説で漏らすなど迂闊な計画を批判、そして彼ら自身の身に迫る危険を警告され断られている。死後、モラウからは分不相応に「清凛隊」を名乗っていたことを批判された。
- ルーペ=ハイランド
- 声 - 二又一成(第2作)
- ロストハンター。脱会長派の中心人物。
- 眼鏡をかけた黒人男性。探索のスペシャリスト。脱会長派ではあったが、善良ながらも愚直過ぎるテラデインや猪突猛進しがちなブシドラに対して憂慮していた。彼のその後は明らかになっていない。
- ブシドラ=アンビシャス
- 声 - 相沢まさき(第2作)
- 一ツ星ハンター。賞金首ハンター。脱会長派の中心人物。
- 学生番長風の格好をしたこわもての大男。ハンター協会の風紀委員を名乗り、賞金首を狩ることを仕事にする。選りすぐりのハンターで結成された「清凛隊」を率いてイルミの針人間回収に向かうが、隊もろともヒソカによって殺された。
暗黒大陸編関係者
カキン帝国
- ナスビー=ホイコーロ
- カキン帝国の現国王。ビヨンドを雇い、外の世界への進出・移民計画を打ちだした。8人の正室との間に14人の王子がいる。語尾に「〜ホイ」と付けるのが口癖。
- 派手で豪華なパフォーマンスという表面の下に、したたかな本心を隠した狸。
- 「自らが人類を新大陸に導く」という表の目的と、「ビヨンドに暗黒大陸のリターンを獲得してもらう」という裏の目的で動いている。外の世界の「新大陸」「暗黒大陸」は異なるわけだが巧妙に使い分けて、周囲に「人類で最初に暗黒大陸に行く偉人」と絶賛させるよう仕向けているのである。
- 王子達の中で船旅で生き残ったただ1人を次期王とすると宣言している。
- 守護霊獣
- 「壺中卵の儀」によって生まれた守護霊獣。10本の手足と左右12対の乳房を生やし、垂らした髪と縦に割れた口をした不気味な顔を持つ、グロテスクな風貌をしている。能力は不明だが、少なくとも銃火器を弾く程の防御力がある模様。
14人の王子
ナスビー王と8人の正室の間に生まれた子供たち。カキン帝国では王の子は男女を問わず「王子」の称号で呼ばれ、全員が同等な王位継承権を有する。
- ベンジャミン=ホイコーロ
- 第1王子。ウンマ王妃の第一子。BW号1001号室に陣営を構える。
- 筋骨隆々の巨体の男性。カキンの軍事最高副顧問。一人称は「オレ」「オレ様」。
- ライオンを素手で羽交い締めにし、そのまま絞め殺すだけの筋力がある。また至近距離から拳銃で撃たれても無傷で済むほど強力なオーラを纏っている。
- 直情型な性格だが、部下の進言を受け入れ、適宜に方針を転換できる柔軟性も併せ持つ。継承戦は他の全王子を殺害して武力制圧するという方針。即位後の政治目標も軍備増強と世界制覇にある。
- 同母弟のツェリードニヒとは特に仲が悪く、継承戦決定直後に「直々に殺す」と宣戦布告する。
- 守護霊獣(亜人型)
- 頭部に大きな歯茎を剥き出しにした口がサイズ違いで縦に2つ付いた姿をしている。
- 星を継ぐもの(ベンジャミンバトン)
- 死んだ他人の念能力を継承する。候補者の条件は、カキン国王軍学校を卒業しており、彼の私設兵団に属し、忠誠を誓っていること。能力を受け継ぐと、手の指に星型のマークが現れる。殉職したビンセントとムッセの分を含めて少なくとも3個の星マークがあることが判明している。
- カミーラ=ホイコーロ
- 第2王子。ドゥアズル王妃の第一子。BW号1002号室に陣営を構える。
- 妖艶な雰囲気の美女。自分の思う通りにならなければ我慢ならない高慢な性格で、母親にも命令調で接する。一人称は「私」「カミーラ(カミィ)」。
- 「他王子達はカミーラに王位を譲って自らは死を選ぶべき」と思っており、その通りにならない現実に苛立っている。私設兵を振り回しながら、自ら他王子排除に動くという方針。ムッセの「裏窓の鳥」の念をかけられ、ベンジャミンによって監視されている。
- 守護霊獣(異形の樹木状)
- 枝の代わりに房のようなものが多数ついている。殺気立つと、中からドス黒い顔が出てくる。強制型の操作系能力で、条件を満たしたものを意のままに操る。
- 百万回生きた猫(ネコノナマエ)
- 自分が殺害されることで巨大な黒猫型の念獣が出現し、カミーラを殺害したものを取り込み、その命を以って彼女を蘇生させる。
- 「死によってより強まる念」ゆえに、念獣は非常に強い力を持つ。反面カミーラが死に至らなければ、能力を発動できないという弱点がある。
- チョウライ=ホイコーロ
- 第3王子。トウチョウレイ王妃の子。BW号1003号室に陣営を構える。
- 王族然とした小柄な男性。色黒の肌をしている。
- 継承戦序盤において、少なくとも建前上は「兄弟での殺し合いは本意ではない」と言い、協調路線をとっている。勢力に念を知る者がおらず、ワブル王子と休戦協定を結び、クラピカから情報を得ようとする。三大マフィアのシュウ=ウ一家(オニオール)と懇意。モノローグにてオニオールを父と呼び、出生に秘密がある模様だが詳細不明。
- 守護霊獣(中央に顔の付いた車輪状)
- 具現化系複合型の能力で、1日に1つ口からコインを吐き出し、そのコインを持つものが条件を満たすと様々な能力を発動する。
- ツェリードニヒ=ホイコーロ
- 第4王子。ウンマ王妃の第二子。BW号1004号室に陣営を構える。特質系能力者。
- 表向きは知的で博学な雰囲気の青年。
- 残虐でサディスティックな本性を持ち、独自の美学に則って、若い女性、なかでも聡明な者を虐殺する事を好む。緋の眼を大量に保持する人体蒐集家でもあり、そのうち一つは頭部ごと保存されている。
- 私有の権力と財力を用いて、自身の犯罪行為の痕跡をもみ消している。内心では他の王子達をゴミと見下し、継承戦に意欲的。本性を知る者は私設兵・実兄ベンジャミン・ミザイストムなどごく一部で、ハルケンブルグ王子には認められ、ツベッパ王子には共闘を要請され承諾する。
- 三大マフィアのエイ=イ一家と懇意だが、新組長モレナとはうまく連携がとれていない。
- 並外れた念の才を秘めており、念の存在を知りテータからの指南で修行を開始すると、わずか1週間で四大行をマスターした。
- 守護霊獣(人面の牝馬)
- 伸縮自在の首を持っており、口の中には更にもう一つの頭部が存在する。能力発動の条件は3段階ある模様で、ツェリードニヒに嘘をつくと、1度目で傷を付け、2度目で傷の周辺を変化させて最後の警告をする。3度目でどうなるかはまだ具体的には不明だが、「人間じゃない何か」に変えて支配下におくということが推測されている。
- 念獣
- ツェリードニヒ自身の念獣。悍ましい外見をしている。固有能力を決めて創ったものではなく、四大行の応用の修行を行っている際に無意識に創り出していた。能力の詳細は不明。
- 予知夢に関する名称不明の能力
- 目を閉じて絶を行うと、10秒先の未来の映像を視ることができる。予知夢を視終わっても「目を閉じて絶」の状態を続けると次の予知夢を視ながら予知夢で視た出来事を現実時間で追体験することができる。ツェリードニヒが最初の予知夢を10秒視ている間、現実世界では限りなく0秒の時間しか経過していないが、次の予知夢以降は、現実時間と同じ時間の流れで予知夢を視る。そのため、2つ目の予知夢をツェリードニヒが見終わった時、現実世界では10秒しか経過していない。目を開けてから10秒間はツェリードニヒが予知夢と違うことをしてもツェリードニヒ以外の人間は予知夢通りに行動したとしか認識しないため、ツェリードニヒが未来を変えたことに誰も気付かない。目を開けてから10秒経過すると能力が解除されるが、もう一度目を閉じて絶を行うと再び能力を発動させることができる。
- ツベッパ=ホイコーロ
- 第5王子。ドゥアズル王妃の第二子。BW号1005号室に陣営を構える。
- 研究者風の女性。なかなかの長身。
- カキンの国王制に対して批判的で、ベンジャミン、カミーラ、チョウライは粛正すべきであるといい、彼等が王位に即くことを阻止するという政治目標のもと継承戦に参加している。中位王子には志が無い・下位王子には力が無いため事実上は上位5王子の戦い(ハルケンブルグも認めてはいるが不参加のため度外視)という認識を語り、ツェリードニヒに共闘を持ち掛ける。念の情報と引き換えにワブル王子とは休戦協定を結び、さらにはクラピカを仲間に取り込みたいと考えている。
- 守護霊獣(カエルの六輪車)
- 変化系の能力で共同研究者(パートナー)が必要となる共存型。霊獣の体内で様々な効果を持つ薬品を生成する。ツベッパの用心深さを反映してか、ベンジャミン私設兵の監視の前では全く姿を現さない。
- タイソン=ホイコーロ
- 第6王子。カットローノ王妃の子。BW号1006号室に陣営を構える。イズナビと契約している。
- 小柄な身長に対しやたらと頭の大きい女性。愛を唱えるタイソン教典の著者(中身は有名なラブソングを盗用したもの)。護衛に好みの男性をそろえ、ホストのような扱いをしている。
- 楽天的な性格で、継承戦でも愛は勝つと語るが、具体的な行動は示していない。
- 守護霊獣(二対の翼をもった単眼のハート型)
- 放出系の能力で、目玉ジャクシという単眼のトカゲ状の念獣を生み出し、タイソン教典を受け取ったものに憑りつかせる。目玉ジャクシは対象からオーラを徴収する代わりに幸福を与える。幸福の度合いは教典の熟読度に比例するが、教典唯一の禁忌を破った際には厳しい罰を与える。
- ルズールス=ホイコーロ
- 第7王子。ドゥアズル王妃の第三子。BW号1007号室に陣営を構える。バショウと契約している。
- 左右横アフロの髪型と無精髭が特徴的な男性。護衛をハンター試験に送り込むも全員不合格とされた。
- 継承戦ではとりあえずとしてツベッパに与している。麻薬更生のための代替薬を許可させようと考えるがベンジャミン率いる軍に阻まれているという意識がある。荒っぽい言動の一方、現実的な考えを持ち、自分が無能だという自覚があることも垣間見える。三大マフィアのシャ=ア一家(ブロッコ)と懇意。同母の姉弟が母王妃所属兵を必要としていないため、彼の元に集中している。
- 守護霊獣(巨大な虫型)
- 具現化系、半強制型の操作能力で、標的の欲望を具現化した罠を張り、標的が罠にはまる(=欲望を満たす)ことで発動する。
- サレサレ=ホイコーロ
- 第8王子。スィンコスィンコ王妃の子。BW号1008号室に陣営を構える。
- 母親似の顔をした肥満体形の男性。享楽的な性格の遊び人。
- ラッパーであるらしく、晩餐会でのライブで「世界を変える」と宣言していた。だがその前に、ベンジャミン王子に派遣されたリハンの「異邦人」に守護霊獣を喰われ、続いて交代したウショウヒによって暗殺される。死亡したことは公表されていない。
- 従者6人は兵士役も兼ねた女性。兵隊長は王妃所属。
- 守護霊獣(複数の口がついた球体)
- 操作系の拡散・誘導型の能力で、口から絶えずガスを吐き出し、そのガスを一定量吸ったものを彼の信奉者とする。さらに信奉者の頭上には霊獣の分身が憑りついて、どんどん感染増殖していく。大部分は推測であるが、リハンの能力が有効だったことで正しさが証明される。
- ハルケンブルグ=ホイコーロ
- 第9王子。ドゥアズル王妃の第四子。BW号1009号室に陣営を構える。
- 清廉な理想主義者の青年。親族と折り合いが悪いことを公言している。
- 文武ともに優れた才覚の持ち主で、15歳で世界最高峰とされる大学へ入学し物理学を修め、さらにアーチェリーの世界大会で銀メダルを獲得している。
- カキンの王族政治を変えることを志しており、国の内外から支援者を集め、カキンにおける一大勢力となっている。それゆえ政敵が多く、勢力への加入者に対しては慎重で、継承戦に際しても最初から護衛ハンターを募集していなかった。
- B・W出航初日の晩餐会で継承戦への不参加を表明。現実に死者が発生してしまった事態を受けて、父王に継承戦中止を要請する。セキュリティの隙を突いて父王に単身接近し、命と王位を直に奪い取ることを試みるも失敗し、自害も念獣に阻止される。改めて継承戦への参戦を決意し、発にも覚醒する。この方針転換はベンジャミンら一部の陣営にしか勘付かれていない。
- 守護霊獣(羽毛に覆われた一ツ目の牛のような怪物)
- 強化系・相互協力型の能力で、ハルケンブルグを中心とした羽の刻印を持った者たちが彼の元に集まり、統一された意志のもとに行動することで、個々のポテンシャルをはるかに上回る力を発揮する。羽の刻印は彼に忠誠を誓う者でなければすぐに消滅する。
- オーラの弩(仮)
- ハルケンブルグの念能力。臣下のオーラで鎧と矢を、自分のオーラで弩(いしゆみ)を作る。そして臣下一名の肉体と引き換えという重大な制約とともに、念獣によって強化された圧倒的なオーラによる迎撃不可能な光の矢を放ち、撃ち貫いた対象の「意志」を奪う。意志を奪われたものは、犠牲となった臣下に代わり、ハルケンブルグに忠誠を誓うようになる。ハルケンブルグの戦争に対する哲学を反映した能力。
- カチョウ=ホイコーロ
- 第10王子。セイコ王妃の第一子。BW号1010号室に陣営を構える。センリツと契約している。
- 強い意志力を持った少女。フウゲツの双子の姉。護衛をルックスで選ぶことで知られ、不細工な風貌をした人物をそろえている。
- 嫌われ役を演じつつフウゲツに共闘を持ち掛けたが、実際の目的はフウゲツを守ること。センリツとの交流を経て方針を変え、フウゲツと自身の継承戦離脱を目指すようになる。
- 第一回日曜晩餐会の際に、センリツとキーニの協力を得て救命ボートに乗り船からの離脱を図るが、無数の手のような念に襲われ、最期はフウゲツを庇って救命ボート内で死亡する。遺体は救命ボートに取り残されたが、守護霊獣の能力が発動してカチョウに成り代わったので、表向きはまだ生きているとされ、脱走未遂で司法局に拘留中。
- 守護霊獣(無形)・2人セゾン(キミガイナイ)
- カチョウ、フウゲツのどちらかが死亡した際に発動する。念獣が死亡した側の者に変身し、残されたもう片方側の者を死ぬまで護る。
- フウゲツ=ホイコーロ
- 第11王子。セイコ王妃の第二子。BW号1011号室に陣営を構える。
- 穏やかな人柄の少女。カチョウの双子の妹。
- 継承戦に参加する意思はなく、カチョウから共闘を持ち掛けられたが特に行動は示していない。詳細不明の魔法(念)を会得したことで、カチョウ救助のために能力を調べる。カチョウ(2人セゾン)と共に脱走未遂で司法局に拘留中。
- 守護霊獣(ワーム状)・秘密の扉(マジカルワーム)
- 空間を無視して移動できる通路を作り出す能力。往路の扉はフウゲツ、復路の扉はカチョウでないと作り出すことができない。使用できるのは1日1回のみ。
- モモゼ=ホイコーロ
- 第12王子。セヴァンチ王妃の第一子。BW号1012号室に陣営を構える。ハンゾーと契約している。
- 淑やかな少女。自分こそ王であるという自負が強く、余裕がある。趣味は編み物。
- 付き人は警護兵6名、全員が上位王妃からのスパイ。
- B・W出航初日の夜にタフディーの分身体に絞殺され、継承戦最初の脱落者となった。遺体は特製の棺へと納棺され、1012号室は閉鎖された。
- 守護霊獣(巨大なネズミ)
- 条件を満たした相手の体内にさらに小型の念獣(補修された熊のぬいぐるみの頭をした蜘蛛型)を寄生させて、意志を無視して身体を半強制的に操り人形の兵隊にしてしまう。
- マラヤーム=ホイコーロ
- 第13王子。セヴァンチ王妃の第二子。BW号1013号室に陣営を構える。ビスケと契約している。
- あどけない男児。母親から溺愛されている。常にハムスターを籠に入れて連れている。
- 付き人は、ハンターと警護兵合わせた警備18名、従事者6名。モモゼの警護をも取り込むことで防衛力を増強されている。
- 継承戦が行われている状況に対して、表には出していないが強いストレスを感じており、守護霊獣に反映されている。
- 守護霊獣(ドラゴン)
- マラヤームの心理状態などに合わせて形態を変化させている。部分に植物的な性質もみられる。詳細不明だが、固有能力を用いて1013号室を実と虚の二重空間にすることでマラヤームを防御している。
- ワブル=ホイコーロ
- 第14王子。オイト王妃の子。BW号1014号室に陣営を構える。クラピカと契約している。
- 生まれて間もない赤子[注 42]。言葉は発さないが、クラピカには信頼を示しているようである。
- 付き人は、初期は一般警護兵7名(7王妃からの監視役)、契約ハンター4名(クラピカ含)、侍女4名。
- 守護霊獣(不明)
- 未登場。守護霊獣が勢揃いしたシーンから、消去法で「無数のクラゲの姿をした念獣」と推測はされている。
8人の王妃
国王の正室達。表向きには序列が無いことになっているが、実際には嫁いだ順に順位が存在し、それぞれ下位の王妃の子に監視役となる警護人を選考・配属させている。序列最下位にあたるオイト王妃にはその事実すら伝えられていなかった。
- ウンマ
- 第1王妃。ベンジャミン、ツェリードニヒの母。未登場。
- ベンジャミンとツェリードニヒ以外の十二王子にスパイを付けていたが、ワブル王子へのスパイは死亡し、さらにベンジャミン私設兵投入に伴い全員交代でベンジャミンの護衛に異動した。
- ドゥアズル
- 第2王妃。カミーラ、ツベッパ、ルズールス、ハルケンブルグの母。
- 控えめな性格の女性。カミーラのもとに身を置いているが、継承戦に積極的にかかわる様子は見せず、娘の思うままにさせている。ハルケンブルグとは折り合いが悪いという。
- トウチョウレイ
- 第3王妃。チョウライの母。未登場。
- カットローノ
- 第4王妃。タイソンの母。未登場。
- スィンコスィンコ
- 第5王妃。サレサレの母。
- 唯一の息子の自堕落な姿勢に苦言を呈する。
- セイコ
- 第6王妃。カチョウ、フウゲツの母。
- 継承戦には否定的な態度をとっている。
- セヴァンチ
- 第7王妃。モモゼ、マラヤームの母。
- マラヤームを溺愛しており、モモゼには関心が薄い。警護人の人事権を司り、所属兵・ハンター・従事者を全てマラヤームに集中させている。
- オイト
- 第8王妃。ワブルの母。
- 元は貧しい家の出身で、国王に見初められ、一時は権力欲にとりつかれ正室となった。理知的で温和な性格ではあるが、自分と子の命が瀬戸際にさらされている状況のため、やや精神的な安定を欠いている。
- 継承戦を知り、そこからの離脱を望んでおり、ハルケンブルグとの取引によって身の安全を確保することを考える。ハルケンブルグに近づこうとする人間をおびき寄せる目的で、実際は護衛を募集していないハルケンブルグを装う内容で身辺警護の依頼を出し、クラピカと契約した。だが継承戦の内実はもっとずっと複雑で、当初の思惑とはかけ離れた現状になっている。念の存在を知り、生き残るために自らも学び始める。
- シマヌとの会話の中で、5人兄弟の3番目で、兄姉弟妹すべていることが明らかになった。
従者・護衛等
B・W号乗船の条件として「護衛・世話役を含めた付き人は15人まで」とされている。兵士には「王子個人の私設兵」と「国王軍の兵士」がいて、前者は能力も忠誠心も高い精鋭で、後者は肩書がしっかりしている。王妃の警護人人事ルールにより、王子には上位王妃人数のスパイが強制的につき、下位王妃人数の母王妃所属兵をつけることができる。
- ヌグイ
- 王室付きの執事で、小柄な初老の男性。王の命で「壺中卵の儀」を執り行った。
- クレアパトロ
- 第1層 最高裁判官。
- 国王軍
- 船内エリアを監視警備している。中立の立場で王子達の継承戦を見守り、死亡者が出た場合の処理や容疑者の拘束を行う。軍帽やライフルなどを所持し、王子警護よりも重武装となっている。
- 総数およそ2000人。配分は船内1・2層に1400人、うち100人ほどはハンター準協会員の肩書を持っている。下層の3・4・5層には600人だが、この人数で乗員20万人を治安しており数が全く足りず、ほとんどマフィアに任せるという形になっており癒着・腐敗によって警備の質も低い。
- ミズリ伍長
- 一般客層でミザイストムらと治安維持を担当。ヘルメットにアフロの黒人。
- マンダム
- ドゥアズル王妃所属兵隊長。帰属王子不明。ウンマ王妃所属兵(およびベンジャミン私設兵)との連携の調停役。
- 監視員
- 司法局のエージェント。眼鏡にスーツの男性。バリゲン殺害容疑者のロベリー逮捕後にカチョウ王子とセイコ王妃を監視する。センリツの演奏に感銘を受ける。キーニ容疑者死亡のカチョウ・フウゲツ両王子逃亡幇助事件を捜査しており、センリツから話を聞く。
ベンジャミンの護衛
私設兵15名全員が正式な軍人で念能力者。彼らは黒スーツ姿の一般警護兵と異なり、軍装ベストを着用している。特権として無線通信機と連絡網を持つ。さらに12王子へのスパイとしてついていたウンマ王妃所属兵11名が異動してきている。
- バルサミルコ=マイト曹長
- ベンジャミン私設兵隊長。やや小柄な壮年の黒人。顔の左側面に傷がある。
- 主の直情的な性格を理解し、冷静に注言とサポートを行う腹心。
- ビンセント
- 顔が長く丸刈りで大柄な男性。「ええ」が口癖。
- 王室警護兵としてワブル王子の元に出向した。王子の従者達に暗殺容疑の濡れ衣を着せた上で排除するという作戦をとり、侍女サンドラを殺害し護衛ハンターも権威で懐柔しようとしたが、これがクラピカやオイトの怒りを買い、反撃にあい制圧されて服毒自殺した。
- 虚空拳(エアブロウ)
- 片手から発動する能力であることが判明しているが、クラピカの妨害により不発に終わったため詳細は不明。ベンジャミンの能力によって彼に引き継がれている。
- バビマイナ
- ビンセントの後任としてワブル王子の元に出向となる。私設兵の中では若い容貌。能力は未登場ながらバルサミルコ曰く「迎撃型」で、数部屋あるワプル王子の居室全体に届く「円」が展開できるほど、クラピカも認める手練れ。クラピカとサカタを重マークする。
- オイト王妃が念を使用した事を見抜き、彼女に自らそれを明かした理由を問い質した後は、配慮するような言動をとっている。
- ヒュリコフ
- 垂れ眉の男。目利きで念能力者や系統まで判別することができる。好戦的な自信家。体格はバビマイナよりかなり大柄。
- 念能力者であり、クラピカ念講習会に参加しているも、目的は情報収集および常駐しているバビマイナとの連携にある。クラピカもそのことは理解しており、講習助手として協力させられる。自陣地ではベンジャミン王子を殺しに来たカミーラ王子の拘束などで成果を上げる。
- ムッセ
- 左右で目の形が異なる男。カミーラ王子の元に出向。カミーラの護衛達から行動を制限されているが意に介さず、鳥状の念を用いて盗聴を行っている。カミーラがベンジャミン殺害を公言したため射殺したが、彼女の能力により逆に殺害され、その命を彼女の蘇生に使われた。遺体がないため表向きは行方不明者扱い。
- 裏窓の鳥(シークレットウィンドウ)
- 諜報を目的とした3種類の鳥型の念獣。ミミズクは対象者に触れることで発動し、術者にしか視えず、対象の言動全てをテレパシーで術者に伝える。他の2種は不明、ベンジャミンの能力によって彼に引き継がれている。
- コベントバ
- 禿頭の大男。チョウライ王子の元に出向。ウンマ所属兵の役割を兼任し、ドゥアズル所属兵との情報交換も行う。
- ブッチ
- 丸目丸鼻で禿頭の男。ツベッパ王子の元に出向。航海2週目にはリハンと交代した模様。
- オラーウ
- 頭部が禿げ上がった男。タイソン王子の元に出向。
- カンジドル
- えびす顔の男。ルズールス王子の元に出向。
- リハン
- 辮髪細目の男。サレサレ王子の元に出向。コロアプデと同じシフトに配属される。念能力「異邦人」を発動し、サレサレの守護霊獣を無力化する。出向先はフウゲツ王子→ツベッパ王子に異動。戦略的にはハルケンブルグ王子攻略要員の本命。
- 異邦人(プレデター)
- 具現化系能力。リハンが標的を定めた人物の能力に対し、それを凌駕する「天敵」を自身の体内で育成し、能力を「捕食」する。リハンが標的の能力を「未知の状態」で「正しく理解する」程、天敵として成長しやすい。このため、自身が対象を理解する前に誰かから詳細な説明を受けると「異邦人」は使えなくなり、また「捕食」した後も48時間は能力を使えなくなるという制約がある。その性質上、能力がシンプルな強化系や放出系の念能力に対しては無力と化す。
- ウショウヒ
- 坊主頭の男。暗殺向きの能力を持ち、標的が死ぬ瞬間と、標的をしとめる時を待つ時間に喜びを感じている。まずはフウゲツ王子の元に出向。続いてサレサレ王子の元に異動し、暗殺を実行した。
- 殺人を無罪にする方法
- ウショウヒの念能力。対象に小型の羽虫のような球体「虫射球(ニードルボール)」を取り憑かせる能力。
- 標的の近くに居続けることで対象に虫射球を憑依させる。虫射球自体の能力は不明だが、念能力者にのみ羽音が聞こえるため、簡易の念能力者判別装置としても機能する。存在を察知できない非能力者に対しては虫射球発生までの時間がかかる他、半径20m以上離れてしまうと能力が解除、またなんらかの手段で直接虫射球を取り除かれた場合はその対象に二度と能力を使えなくなる、などの制約を持つ。
- 「円」とは異なる能力であり、併用していないと、空間移動能力者に逃げられた場合は即座に気づけないという穴もある。円は他の念使いとのバッティングのおそれもあるので、併用すれば解決するという単純な話でもない。
- シカク
- 角顔の男。ハルケンブルグ王子の元に出向。操作系能力者。念獣と結束力をベンジャミンへの脅威になり得ると判断した。覚醒したハルケンブルグと戦うが彼の念に撃ち抜かれ、以後ハルケンブルグ私設兵スミドリに憑依される。中身がスミドリのまま、ハルケンブルグの念の詳細を調べるために拳銃自殺をして、シカクの肉体は死亡する。
- 遊戯王(カルドセプト)
- 操作系念能力。自身の前にカード状のシールドを張る。詳細は不明だが、セリフなどから判断するに、これによって敵の念能力をカード化することができる模様。
- ビクト
- 眉や髭の毛深い男。モモゼ王子の元に出向。モモゼ王子殺害の容疑者として逮捕されたが、後に釈放される。
- その後、ハルケンブルク王子のもとへ派遣され、抗戦するが敵わず敗北。以後の消息は不明。
- 表裏一体(タックルシールド)
- ビクトの念能力。詳細は不明だが、ベンジャミン曰く「攻防相俟った技」。
- ウンマ王妃所属兵11名
- ヴォルフ(カミーラ王子に射殺されて死亡)、オルズニー(名前のみ判明。元ハルケンブルグ監視)、ほか9名。
カミーラの護衛
私設兵12名(うちハンター準協会員5名)、従事者7名、スパイ1名。私設兵をハンターにして人員を水増ししている。私設兵は不可持民といわれる被差別民によって構成されており、ベンジャミン兵や一般護衛と異なる独自の軍服を着用している。
- サラヘル
- カミーラ私設兵隊長。呪詛担当はワブル王子。
- モスワナ
- カミーラ私設兵。呪詛担当はベンジャミン王子。右顎にほくろがある。
- カミーラ私設兵
- 先述の2名、第3王子から第13王子までの呪詛担当11名、除念師1名で総勢14人いる(以前にナレーションで説明された12名・準協会員5名とは若干の齟齬がある)。全員が不可持民で、死をも覚悟しており忠誠心が高い。
- フカタキ
- 執事長。非戦闘員の従事者。サラヘル隊長にはババと呼ばれる。呪いの詳細を熟知しており、私設兵の助言役も担う。
- つじつま合わせに生まれた僕等(ヨモツヘグイ)
- カミーラの私設兵である不可持民が保有している能力。標的のオーラを呪念で奪う。呪いが強力な場合、標的は絶の状態で呪念にさらされ、数時間で死に至る。古代の死後伴侶という迷信をもとに作られた呪詛の念。
- 〈標的を呪う為の条件〉
- 標的に縁のある物と自刃用の小刃を肌身離さず携帯し、毎日標的のことを想う。
- 標的に縁のある物を燃やしてその灰を煎じて飲み干し、小刃で自刃する。
チョウライの護衛
私設兵15名(うちハンター準協会員5名)、従事者3名、スパイ2名。私設兵をハンターにして人員を水増ししている。
- サカタ
- チョウライ私設兵。黒髪を七三分けにした男。協力関係を結んだワブル王子の元に出向。クラピカを重マークする。拳銃には高威力の9mmパラベラム弾を使用する。
- ハシトウ
- チョウライ私設兵。たらこ唇の男。協力関係を結んだワブル王子の元に出向。
- テンフトリ
- チョウライ私設兵。眼鏡で顔の濃い男。チョウライの部屋に門番としてクラピカたちを招き入れている。クラピカ念講習会の参加者。
- スラッカ
- ドゥアズル王妃所属兵(スパイ)。強面の男。ウンマ所属兵(の役割を兼任しているベンジャミン私設兵)との情報交換も行う。チョウライ王子が協力関係を結んだワブル王子の元に、チョウライ私設兵の監視として出向。
ツェリードニヒの護衛
私設兵15名(うちハンター準協会員5名)、従事者5名。私設兵をハンターにして人員を水増ししている。
- テータ
- ツェリードニヒ私設兵。小柄なヘアバンドの女性。ツェリードニヒからは「ちゃん」づけで呼ばれている。仲間共々ハンター試験に合格し、準協会員の資格を得る。念能力者。
- ツェリードニヒの性情を危険視しており、念を習得することでさらに危険な人物になると考え、自身も死ぬ覚悟で暗殺を決意する。彼に念を指南し、絶を習得させ守護霊獣を消した状態で実行に移したが未遂に終わる。その際、守護霊獣の攻撃により顔の左側面を変質させられている。
- サルコフ
- ツェリードニヒ私設兵。ハンター準協会員で念能力者。テータとは念使い同士のため、突っ込んだ会話ができる。
- 性格上、深い思考を巡らせるのは不得手。陰ではツェリードニヒをアイツ呼ばわりしている。テータの消耗に伴い、後退して王子に念を指南する。
- ミュハン
- ツェリードニヒ私設兵。クラピカ念講習会の参加者。挑発的な態度をとる。油断したところに念攻撃を受けて殺された。
- タンジン
- ツェリードニヒ私設兵。ハンター準会員。クラピカ念講習会の参加者。ミュハンの抑え役となっている。
ツベッパの護衛
私設兵14名(うちハンター準協会員5名)、従事者5名、スパイ1名。私設兵をハンターにして人員を水増ししている。
- マオール
- 少尉。ツベッパ私設兵隊長。壮年の軍人。クラピカ念講習会の参加者。王子の代行として積極的に行動する。
- ロンギ
- ツベッパ私設兵。頬がこけた女性。クラピカ念講習会の参加者。
タイソンの護衛
私設兵5名、従事者5名、ハンター2名、スパイ3名。
- イズナビ
- 詳細は「その他のヨークシンシティ編関係者」を参照
- ジュリアーノ
- プロハンター。軽い性格の青年で、イズナビを「イズさん」と呼ぶ。タイソン教典を受け取り、目玉ジャクシが憑けられている。
- 当初はタイソンを軽く見ていたが、教典を読み込むうちに教義に心酔するようになる。
ルズールスの護衛
私設兵4名、王妃所属兵6名、従事者1名、ハンター3名、スパイ1名。
- サトビ
- ドゥアズル王妃所属兵隊長。生真面目な中年紳士。クラピカ念講習会の参加者。クラピカをかなり警戒している様子。
- バショウ
- 詳細は「ネオン護衛団」を参照
- ライス
- 肩書不明の黒スーツ。顎髭の生えた男。ベンジャミン私設兵シカクとインターホンで応対し、彼の自決を目撃する。
サレサレの護衛
私設兵5名、王妃所属兵3名、従事者3名、スパイ4名。
- ムシャホ
- スィンコスィンコ王妃所属兵隊長。無骨な顔の男。クラピカがチョウライ王子の部屋に向かっている途中で見かけた門番。
- クラピカ念講習会の参加者。王子の部屋から厄介払いされた形になっているも、他の者には任せられない最重要任務と自認してやって来た。
- コロアブデ
- トウチョウレイ王妃所属兵(スパイ)。リハンと同じシフトで勤務している。
ハルケンブルグの護衛
私設兵14名、念獣の影響で14名全員が念半覚醒状態。スパイ1名(ウンマ王妃所属兵オルズニー→ベンジャミン王子私設兵シカク)。
- シェジェール
- ハルケンブルグ私設兵。眼鏡とそばかす顔の男。クラピカ念講習会の参加者。
- ユヒライ
- ハルケンブルグ私設兵。垂れた糸目の男。クラピカ念講習会の参加者。
- スミドリ
- ハルケンブルグ私設兵。短髪で豚鼻の男。ハルケンブルグの能力により、一時シカクに憑依する。
カチョウの護衛
王妃所属兵2名、ハンター3名、従事者5名、スパイ5名。
- センリツ
- 詳細は「ネオン護衛団」を参照
- キーニ
- プロハンター。小柄な初老の男性。円を用いて警護している。ピアノの名手。
- 2年前に事故で妻子を亡くしており、死に場所を探していた。ミザイストムの指示でカチョウ、フウゲツ両王子の逃走を援護し、ハンター協会の名誉のため単独犯として自決する。
- ロベリー
- 非戦闘員の従事者の女性。クラピカ念講習会の参加者。カチョウ王子のわがままさに辟易している。クロボッコの憑依対象に利用され、バリゲン殺害の容疑者として逮捕された。
- ユウリ
- 非戦闘員の従事者の女性。クラピカ念講習会の参加者。カチョウ王子のわがままさに辟易している。
フウゲツの護衛
王妃所属兵2名、従事者8名、スパイ5名。
- バチャエム
- セイコ王妃所属警護兵。おかっぱの男。従事者の内訳がスパイ5名と非戦闘員ばかりであるため、事実上2名での防衛となっている事に苦心している。
- リョウジ
- セイコ王妃所属警護兵。
- イラルディア
- 非戦闘員の従事者の女性。クラピカ念講習会の参加者。
- ラジオラス
- 非戦闘員の従事者の女性。クラピカ念講習会の参加者。
モモゼの護衛
スパイ6名。本来の人員は全員マラヤームのもとに移動しておりいない。
- ニペイパー
- ドゥアズル王妃所属兵(スパイ)。眼鏡とこぶ顎の男。モモゼ王子殺害の容疑者として逮捕された。
- ブラッジ
- トウチョウレイ王妃所属兵(スパイ)。そばかす顔の男。モモゼ王子殺害の容疑者として逮捕された。調理師免許を持っている。
- ラロック
- カットローノ王妃所属兵(スパイ)。額と顎の広い男。モモゼ王子殺害の容疑者として逮捕された。
- タフディー
- スィンコスィンコ王妃所属兵(スパイ)。モモゼ王子殺害の容疑者として逮捕された。モモゼ王子暗殺の実行犯で、報復としてハンゾーに殺害される。表向きは拘置所で自殺したとされた。ハンゾーと同タイプの分身能力を持つ。
- ナゴマム
- セイコ王妃所属兵(スパイ)。モモゼ王子殺害の容疑者として逮捕された。
マラヤームの護衛
王妃所属兵2名、ハンター10名、従事者6名(モモゼの護衛を取りこんで本来の人数の2倍がいる)。スパイ6名。
- ビスケット=クルーガー(ビスケ)
- 詳細は「G・I編関係者」を参照
- ハンゾー
- 詳細は「受験者(第287期)」を参照。本来はモモゼとの護衛契約だが、セヴァンチ王妃指示でマラヤームの護衛に異動。
- ベレレインテ
- プロハンター。おねェ口調の男。クラピカ念講習会の参加者だが、ハンターであるため既に念能力者である。
- バリゲン
- セヴァンチ王妃所属兵(事実上モモゼの護衛から異動)。角刈りの男。クラピカ念講習会の参加者。謎の念攻撃を受けて怪死を遂げる。
- ウェルゲー
- セヴァンチ王妃所属兵隊長(3人いて生き残った最後の1名)。クラピカの念講習会で相次いで死者が出た事から、講習会を口実にハンター協会員が組織ぐるみでカキンを内側から崩そうとしていると疑っていた。そのため念能力の事を荒唐無稽な超能力と訝っていたが、ビスケの本来の姿を見せつけられて考えを改めた。その際ビスケの姿を美しいと評し、心の中で筋肉の細部に至るまでを褒め称える筋肉フェチぶりを見せた。
- その他
- 11人いる!(サイレントマジョリティー)
- クラピカ念講習会にて、何者かが発動させた念能力。座敷人形(黒ぼっこ)と呪唇白蛇(ツチボッコ)で構成される。
- 第三者に座敷人形を取り憑かせ、具現化された呪唇白蛇4匹が標的を吸血で攻撃して殺害する。クラピカは遠隔から視認操作している念獣攻撃と推測する。術者や条件の詳細など不明点が多い。
- ワブル王子の警護たちもこれによって殺害された。第13王子護衛のバリゲン、第4王子私設兵のミュハンを殺害した。ヒュリコフは、容疑者4人から1人まで絞り込んで術者の目星をつけた。
ワブル・オイトの護衛
ハンター4名、従事者4名、スパイ7名。
- クラピカ
- 詳細は「クラピカ」を参照
- ウッディー、変死した4人
- 王室付きの警護人達。15分の間に全身に穴を空けられ、血を抜かれて死亡する。
- スパイの2人
- 王室付きの警護人。2人とも念能力なし。
- 表向きは王室から配属された7人の警護人だが、裏の任務はワブル王子とオイト王妃を監視して、自身の真の雇い主である7王妃に情報を流すことである。王位継承戦の話は事前に聞いていたが、自ら王子や王妃を手にかける意志はなく、法的に重罪ということもあって王族同士の殺し合いには半信半疑の様子だった。他の5人の警護人が殺害されたことで、クラピカの尋問を受け正体が発覚。拘束された後、念獣に操作されたサイールドに刺されて死亡する。
- ビル
- プロハンター。炎型の髪に目の下に皺のある男性。強化系能力者。パリストンを介して護衛についた協専のハンターで、王子との面会は免除されており、継承戦の話は聞いていなかった。
- 当初はクラピカがオイトに取り入ったという偏見を持ちクラピカを牽制していたものの、徐々にクラピカに信頼するようになる。クラピカ念講習会の裏で、オイト王妃に念を指南する。
- 球根(ハルジオン)
- 補助型の能力。対象物に発を行うことで、その成長を促す。
- カートン
- プロハンター。具現化系能力者。逆立った短髪に太眉の男性。ビル同様に、継承戦の話は聞いていなかった。念獣に操作されたサイールドに刺され死亡。能力を見せることなく死亡したが、ビル曰く最大五人乗せることが可能な船か車に変身できたらしい。
- サイールド
- プロハンター。放出系能力者。七三分けに髭の男性。ビル同様に、継承戦の話は聞いていなかった。モモゼの守護霊獣に操作され、友人を含む3人の護衛を殺害してしまい、逮捕された。
- 裏窓(リトルアイ)
- ボール型の念弾を発射して、小動物を捕らえ、遠隔操作する能力。視覚などをリンクして偵察用のドローンとして用いることができる。最大でハムスター程度までのサイズを操ることができ、また念獣を操ることはできない。最初の放出念弾は、標的に避けられて外れることもある。操っている生物が死ぬと能力は解除される。「放出系能力者による操作系寄りの能力」と称される。
- シマヌ(シマノ)
- オイトの付き人。宮廷内の事情に精通する。家系は代々王族に仕えており、祖父母や父母も王族に仕えていた。一人っ子で育ったため、5人兄妹のオイト王妃を羨ましがっている。
- サンドラ
- オイトの付き人。警護人たちが殺害された後もオイトのもとに残っていたが、ビンセントに暗殺者の濡れ衣を着せられ殺害されてしまった。
3大マフィア
カキン王国の裏社会を取り仕切る三大組織。それぞれが特定の王子と懇ろであり、BW号の第三階層以下の運営を任せられるほどに王国の表と蜜月の関係を築いている。それぞれの頭目を二線者(偽物、二線級に由来する)と呼ばれる婚外子の王族が担う。二線者は生まれた時に剃刀で二本の傷を顔に入れられ、表社会に出ることを禁じられる代わりに生存を許されている者たちである。人数はシャ=ア一家が250人ほどで、他の2組織も同程度と推測されている。
シュウ=ウ一家
『周』の文字をシンボルとする。第四層を担当する一家。ケツモチは第3王子のチョウライ。資金と人数では最大勢力。第三、第五の隣接した階層との人と物流を監督し、利ザヤを得ている。
- オニオール=ロンポウ
- シュウ=ウ一家組長。タマネギ状の頭部をした老人。ナスビー王の異母兄弟であり婚外子。
- 二線者のひとり。傷の位置は額。 BW号第一層にいる。
- 「均衡(バランス)」を重んじる男で、好き勝手に力を振るう幻影旅団を危険視しているが、「均衡」とは自分たちのような富める者が弱者から搾取するための法則である。
- ヒンリギ=ビガンダフノ
- シュウ=ウ一家若頭。刮目した眼が目立つ青年。オニオールの命を受け、幻影旅団より先んじてヒソカ発見を目指す。
- 手のひらを太陽に(バイオハザード)
- 具現化系能力。触れた機械や武具等を、生き物に変えて自在に操作する。変えられた物も、元の機能は有したままである。
- ザクロ=カスタード
- シュウ=ウ一家構成員。気だるそうな表情をした青年で、常に点滴を携えている。念能力の仕様上、使うには自分自身を傷つける必要があるため、憂鬱になる。
- 血いさな世界(ブラッディメアリー)
- 操作系能力。自身の血液を自在に操る。
- リンチ=フルボッコ
- シュウ=ウ一家構成員。気丈な性格の少女。
- 体は全部知っている(ボディアンドソウル)
- 放出系能力。対象に質問してから殴ることで、その人物の心の声を聞くことが出来る。心の声は他の人間には聞こえない。対象が気絶してしまった場合、殴っても心の声を聞くことは出来なくなる。
エイ=イ一家
『A』の文字をシンボルとする。第三層を担当する一家。ケツモチは第4王子のツェリードニヒ。第二階層以降の富裕層との闇取引を担当する。判明している人数は、組長モレナと感染者22人。
- モレナ=プルード
- エイ=イ一家組長。組長に就任してまだ日が浅い。ナスビー王と愛人の間に生まれた婚外子で、王位継承戦に臨む十四人の王子とは異母姉妹にあたる。
- 二線者のひとり。茨の冠をかぶり、額から左頬にかけて二本の傷を持つ、穏やな表情を浮かべた女性。
- 世界を「糞溜め」と唾棄し、自分を含むすべてに興味を抱いていない虚無主義者。「なんとなく」で船内のすべてを破壊しようとし、自分の配下22名に自らの能力を施して解き放った。
- BW号第三層302号室にいる。配下が他マフィアを殺した疑いがかけられ(事実。組長同士連絡を取り合って被害の帳尻を合わせるなどのルールに違反)、また第一層にいるかのように偽装していたことが判明してツェリードニヒ王子からも手配される。
- 恋のエチュード(サイキンオセン)
- 0患者(メンバーゼロ)であるモレナの唾液を介して対象を「発症者」へ変える念能力。人数上限は自分を入れて23人。
- 「発症者」はその時点で念能力を習得し、他人を殺害するたびにレベルが上昇する。そのレベルに比例してオーラ量も向上し、レベル20を超えると独自の発を取得、更に100に達すると新たな0患者となって感染を広げることが可能になる。レベルの上昇量は一般人一名につき1、能力者は10、王子は50。モレナは初登場時レベル45。
- ルイーニー
- サイキンオセンの発症者。左頬に三日月の傷を持つ男。第三階層の住民20名を王国軍人を装って殺害、発に覚醒した。
- マフィアの若集に多い幻影旅団のファンの一人で、その発により第三階層から第五階層に移動し、ノブナガやフェイタンやフィンクスに接触を図る。シャ=ア一家の組員も殺している。
- カシュー
- サイキンオセンの発症者。たらこ唇の女性。殺人事件の難を逃れたことを装い、捜査側と接触した。
シャ=ア一家
『射』の文字をシンボルとする。第五層を担当する一家。ケツモチは第7王子のルズールス。下層に集められた物資全般を取り仕切っている。幻影旅団と接触した。人数は250人ほど。サブマシンガンなどで武装している。
- ブロッコ=リー
- シャ=ア一家組長。ブロッコリーアフロヘアの壮年の男。
- 二線者のひとり。傷の位置は顔の中央を横切る形。BW号第一層にいる。
- イットク
- 副組長。
- タハオ
- 組長補佐。ルズールス王子の私設兵軍事顧問も担当。上層と行き来ができる。
- オウ=ケンイ
- シャ=ア一家若頭。眼鏡をかけた男。ブロッコの命令で、組をあげてヒソカ捜索に乗り出す。念使いだが詳細不明。
- バラ組員リーダー
- 禿頭にヒゲの男。体の一部のバラを差している組員たちの中でもリーダー格。マフィアなので非公式扱いの乗船者。クロロ達と接触した。若頭のオウから直接指示を受ける立場にある。
- ソンビン
- 体の一部にバラを差している組員達の一人で、サブリーダー格。目つきの悪い青年。語尾をカタカナにするという独特の口調で喋る。旅団と接触して「超弩級にやばい」と判断する。
- ツドンケ
- 舎弟頭。旅団のファン。
ビヨンド側
- ビヨンド=ネテロ
- ハンター協会元会長のアイザック=ネテロの息子を名乗る男性。顔に大きな×十字の傷痕があり、古代中国の武将のような身なりをしている。
- カキン帝国が暗黒大陸に進出を宣言した際、総責任者として表舞台に現れる。ハンター協会も存在を把握していなかった。
- 父ネテロを髣髴とさせる容姿や話し方、人を惹きつけるカリスマ性を持ち、ネテロに心酔しているハンター十二支んの面々は、彼の演説に心を揺れ動かされている。現時点では実息である確証はないのだが、チードルなどは印象から確実視している。
- 父の評によると、武道家である父とは全く異なる人物。強さとして、サバイバルのしたたかさを求めて身につけた、より純粋なハンターだという。
- かつて暗黒大陸に挑戦したが敗走し、父から存命中の再挑戦を禁じられており、数十年の潜伏準備期間を経て、父の死を契機に動き出した。
- 公的機関による報道の直後、近代5大陸(V5)によってハンター協会に彼をハントする依頼が出された。しかし先手を打って自らハンター協会に姿を現し拘束される。自由を奪われるも全く揺るがず、狡猾に国際社会の隙を突き、表向きは「ハンター協会がカキン探検隊を護衛・ビヨンドを監視しながら暗黒大陸に渡航する」、裏では「監視を逃れて自ら暗黒大陸に挑む」という筋書きへと状況を一変させてしまう。
- 未知を求めるという野心に満ちており、俗な政治や利権には興味がない。ホイコーロ国王とは互いに利が一致しているだけであるが、恩人である。
- B・W号に乗船するも、なお拘禁中。
- パリストン=ヒル
- ビヨンド派No2。
- 詳細は「ハンター十二支ん」を参照
- ウサメーン
- 板前風の風貌をした男性。イボクリというオーラを使った手遊びに自信を持っていたがジンに負ける。最初からジンを嫌っているが、ジンが必要な人材であることは認めている。
- クルリ
- 眼鏡と毛先がカールした長髪の男性。バーバード大の教授。
- ビヨンドに正攻法での渡航手段を解説するが、不自由すぎると一蹴される。ジンと古代語古今東西をして負け、ジンをNo2として認める。
- ミュヘル
- 傭兵達のリーダー。尖った耳の男性。ジンとは顔見知り。
- 暗黒大陸攻略メンバー選抜試験である第289期ハンター試験において、ミザイストムからも非常に優秀な人材と評価されていたが、クラピカのチェックに引っかかりビヨンド派であることを見抜かれ不合格にされた。生化学者ユンデなど、他のビヨンド派メンバーも全員不合格とされている。
- マッシュル
- マッシュルームカットの男性。パリストンが思惑を露にしないため、メンバー達の実質的なまとめ役となっている。
- マリオネ
- ロボットのような姿をした少女。ジンが初めてビヨンド派のアジトを訪れた時にいた者の中では一番腕っ節が強いとジンが判断した。
- ペコテロ
- キャンディーを持ち、白い玉が沢山ついた黒い帽子を被っている。
- ゴレム
- 具現化系能力者。傭兵。援護射撃専門部隊のキーマン。
- 名前は自称で、それ以外は一切の質問を受け付けない。ロボットとも見紛うような巨大な装甲スーツをまとっており素顔も不明。複数の銃を具現化する能力を持ち、放出系能力者との相互協力で力を発揮する。他にも能力があるらしいことが示唆されている。
- その他
- 片目を隠した男性、顔ペイントの料理人、四方に髪をまとめた女性、ミュヘル配下の傭兵達がいる。
V5側
- シュタイナー
- 暗黒大陸への渡航を事実上規制している国際機関・国際渡航許可庁の特務課に配属された眼鏡の青年。課長補佐を務める。記憶力に優れた頭脳明晰な人物。
- 出勤初日、極秘とされる暗黒大陸からもたらされた厄災・奇病について知る。その後、V5の首脳陣に暗黒大陸や5大厄災についてのプレゼンテーションをした。その後、ビヨンドの動向を監視・記録する任務によりハンター協会の警護の元、同僚とともにB・W一号に乗船した。
- 任務のため、数百年前に書かれた奇書『新世界紀行』を丸暗記するほど読み込んでいる。
- 特務課の課長
- 暗黒大陸への非公式渡航経験がある。
- ハンター協会に任務を依頼し、「ビヨンドに出し抜かれたら許さない」と釘を刺す。
その他
- ドン=フリークス
- 暗黒大陸について記された書物、『新世界紀行(東)』の著者。名前のみの登場。ジンによると300年ほど前の人物だが、今も生存し、『新世界紀行』の西を執筆中であるという推測をされている。ゴンやジンと同じ姓だが、関連は不明。
- 流星街の長老
- 顔を隠した人物。流星街の掟を徹底的に順守し、報復の貫徹を旨とする。爆弾テロ事件の主犯であり、人間に念をかけて爆弾にする能力を持っていた。また人間と人形は同じようなものという思想を持っていた。
- 報復思想について、フィンクスらは理念的すぎて現実からズレていると非難する。クロロのセリフによると、死亡した模様。能力が「死者の消えない念」としてクロロのコレクションに残留している。
クラピカ追憶編関係者
クルタ族
- 本編開始時点でクラピカ以外は全て故人。
- クラピカ
- クルタ族の子供。
- パイロ
- 声 - 川島海荷(劇場版第1作)
- クラピカの親友。協調性があり冷静沈着な性格。崖に落ちたクラピカを助けたときに負傷し、目と足が不自由になりつつある。クラピカはパイロを治す医者を見つけるために外の世界に行きたがっている。
- クラピカの母
- クラピカの母親。明朗闊達な美人だがやや猪突猛進。
- クラピカの父
- クラピカの父親。知的で穏やかな男性。
- 長老
- 声 - 二又一成(劇場版第1作)
- クルタ族の長老。外の世界へ行きたがるクラピカに試練を与える。携帯等の現代機械や、緋の眼を抑える秘薬などを持つ。
- 長老の補佐
- 博学で知性が高く、長老を補佐する。クラピカに試験問題を課すが、クラピカに全問正解された上、試験問題の間違いを指摘された。
その他
- シーラ
- クルタの森に倒れていた冒険家の女性。クラピカとパイロに外の世界の事を教える。
脚注
注釈
^ 4次試験でヒソカ相手に丸一日尾行できたゴンでさえ気づかなかった試験官の監視に気づいており、4次試験後にゴンの変調にいち早く気づき、センリツの眼を見て正確な情報を言っていないと気付いている。
^ アニメ第1作・第2作では原作の独白で「オレ」を使用する場面では「私」になっているが、唯一第1作のOVA第69話で原作通り独白で「オレ」を使用している。
^ パイロット版ではオレンジ。
^ 単行本では約15年間本格的な活躍がなかった
^ 平常時は茶色に近いとされ、クラピカは時によって榛色やオレンジ、碧色で塗られることがある(TVアニメ第1作では碧色、TVアニメ第2作では灰色、劇場版2作目では紺色)。
^ 緋の眼に関しては、映画『風の谷のナウシカ』に登場する王蟲がモデルである。NO.96「9月3日 (12)」の作者後書きより
^ アニメ第1作では直後に嘔吐したと思われる描写があった。
^ 1時間使用し続けると150日クラピカの寿命が縮む。
^ 原作およびパイロット版、アニメ第2作では木刀だが、アニメ第1作では仕込み刀となっている。また第1作では刀はヒソカ戦で片方破壊されてしまう。後の45話では修復されているが両方共ボロボロの状態になっていた。
^ アニメ第1作ではキルアの見立てもあり、強化系として扱われたことがあり、第1作品目のゲーム版でも強化系として扱われた。
^ アニメ第1作ではピエトロ(声 - 岸祐二)
^ 原作やアニメ第2作ではクラピカとの会話で本心を話したがアニメ第1作ではトンパの策略で惑わせす樹の樹液で過去をゴン達に見られ、本心を知られる形になった
^ パイロット版ではメス、アニメ第1作では短刀
^ ガイドブックでは身長187cm、体重91kg。
^ アニメ第1作ではハンター試験が終わるまで青、天空闘技場後からオレンジに近い赤になった。標準服の色も髪と同色。アニメ第2作では、全編において赤色である。
^ パイロット版、第1作では金髪、赤いハンチング帽、薄紫色のセーター。
^ カイトの遺体には全身傷だらけで、上半身の服も帽子もなくなっていた。
^ ナックルのハコワレで念能力を封じられた後はシュートのホテルラフレシアに閉じ込められた。
^ ガイドブックでは身長162cm。体重50kg。血液型A型。
^ アニメ版第1作目ではゴンの母親とは姉妹関係(ゴンの叔母)の設定。
^ ただし、自身のターゲットであるバーボンのプレートを奪いに来たトンパを返り討ちにするなど、それなりの戦闘力はある。
^ アニメ版第1作ではクラピカと一緒に毒蛇にやられたゴン達の治療をするなど優しい一面もあり、そのことをゴンに感謝された。
^ アニメ版第1作はゴンは約束を守るため、レオリオに託し、プレートを取らず、先に目を覚ましたレオリオ本人に奪われた
^ アニメ第1作では軍艦島で竜巻に襲われた時、ゴンに助けられたことに感謝はしていた。
^ アニメ版第2作ではブハラと2人で1つの課題で、豚を使った料理。
^ 後にヒソカの放っていた殺気も要因の一つであったと述べている。
^ アニメ第1作ではゴンのことも評価していた
^ アニメ版第1作ではサトツからは「本当に美食ハンターなんでしょうか?」と疑われた。
^ 原作での名前は無く、アニメ版第2作で初めて名前が付けられた。「ハンターズ・ガイド」では「ヒソカへの復讐者」と表記。
^ 十二支んは(少なくともネテロの時は)「会長の側近」であり会長自身は十二支んに含まれないが、チードルの会長就任後も「空席は二つ(子と亥)」とされ、戌が空席となった描写がない。
^ アニメ第1作に登場。気性は荒く、キルアの言動に苛立って度々制裁を下している。実は念能力者で、キルア曰く「ヒソカより強い」とのこと。
^ アニメ版第1作では左腕を布で吊るした状態で登場。
^ この時サダソは、当日にキルアと、翌日にゴンとの対戦を控えていたが、キルアとの対戦前に闘技場を去った為、ゴンとキルアは、サダソ戦に関しては「(サダソが試合開始時間までに会場に現れなかった事による)不戦勝」扱いとなり、キルアはリールベルトとの対戦が、200階クラスにおける(実質的な)初戦となった。
^ アニメ版第1作では三輪のスクーター。
^ アニメ版第2作では、戦闘シーンがわずかに描かれた。
^ アニメ第2作では具現化系能力者という設定になっており本人がそう発言しているが、原作及びアニメ第1作では一切明かされていない。
^ 登場から長らく名前が不明であった。アニメ版第1作のクレジットは「師匠」。第2作では「ミズケン」という名前が付けられている。
^ イベントの発生・進行には15人以上が必要になるが、カード化限度枚数は3枚。つまり、首尾よくカードを入手できてもその後彼らの間で奪い合いが発生するのはほぼ必至の状況になる。
^ アニメ第2作では暴力を受けた後、自分の武器の象徴となる片割のハサミを見つけ、歪んでいく姿が描かれる。
^ 感情が高ぶったとき、手に持っていたカップからコーヒーが溢れた。
^ 公式サイトでは「後藤哲」と誤表記されている。
^ 350話のオイトの台詞では「娘」となっているが、368話では「息子」となっている。
出典
^ 単行本1巻(152p)、8巻(72p)、9巻(71p)、13巻(27p)
^ 12巻(70p)。
^ アニメ版第1作、第2作、劇場版にも死体として登場している。
^ NO.108「9月7日 (7)」の解説より
^ アニメ第1作目ではその面が強調されていた
^ 『7巻』表紙。
^ 『12巻』表紙。
^ クレジットでは「カイト」、転生後のカイトは「カイトちゃん」と表記。
^ HUNTER×HUNTER総集編 Treasure 1より
^ “切り札は隠すもんだろ!?「H×H」筋骨隆々なビスケを立体化”. コミックナタリー (ナターシャ). (2014年12月17日). http://natalie.mu/comic/news/134103 2015年2月28日閲覧。
^ “『HUNTER×HUNTER』ビスケの本来の姿がフィギュアで登場”. ファミ通.com (KADOKAWA). (2014年12月17日). http://www.famitsu.com/news/201412/17068046.html 2015年2月23日閲覧。
^ ハンターズガイド
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