中越地方































中越地方のデータ



日本の旗 日本

地方

中部地方、北陸地方、
甲信越地方

面積

4,883.44 km2

国勢調査

756,519
(2015年10月1日)

推計人口

733,069
(全県比:32.7%)
(2018年10月1日)

人口密度

150.1 人/km2
(2018年10月1日)

中越地方(ちゅうえつちほう)は、新潟県の中部を指す。


新潟県は地理的に大きく四つの地域に分けられるが、その一つである。他の三つは下越地方・上越地方・佐渡地方。


かつての越後国(新潟県本州部分)のうち、京に近い地方は上越後(かみえちご)、遠い方は下越後(しもえちご)と呼ばれていた。後にその中間の地域が中越後(なかえちご)と呼ばれるようになり、中越後を略した「中越」が新潟県中央部の地域名として用いられるようになった。




目次






  • 1 概要


  • 2 地理


    • 2.1 市町村


    • 2.2 地形


    • 2.3 気象




  • 3 歴史


  • 4 都市雇用圏(10% 通勤圏)の変遷


    • 4.1 三条都市圏


    • 4.2 その他の都市圏




  • 5 交通


    • 5.1 鉄道


      • 5.1.1 廃線




    • 5.2 道路


      • 5.2.1 高速道路


      • 5.2.2 一般国道


      • 5.2.3 道の駅




    • 5.3 高速バス・急行バス


      • 5.3.1 県外線


      • 5.3.2 県内線




    • 5.4 水上交通




  • 6 脚注


  • 7 関連項目





概要


おおむね北を大河津分水に、南を三国山脈に、東を越後山脈に、西を米山に挟まれた、主に信濃川流域の沿岸地域である。代表的な市町村として、沿岸の旧陣屋町・柏崎市、内陸で信濃川流域の旧城下町・長岡市、山間の小都市や町村として十日町市や湯沢町などがある。


中越地方の大部分は、廃藩置県とその後の府県統廃合が落ち着いてからの一時期柏崎県に属していたが、1873年6月10日に柏崎県と新潟県の合併以後、現在まで新潟県に属している。


食文化では日本米として最も成功した品種として有名なコシヒカリの原産地であり、日本屈指の米所として有名な地方である。南部は古来より越後国魚沼郡に属しており、今日でも魚沼地方(うおぬまちほう)と呼ばれている。「米どころ・新潟」と呼ばれるほどに米の大産地である新潟県であるが、そのうち信濃川、魚野川流域など中越地方、特に魚沼コシヒカリは、当地の水や気候がコシヒカリの栽培に最も適していると言われ、日本穀物検定協会による米の食味ランキング[1]でも上位にランクインしている。


長岡市は、2011年の日本映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」でも話題となった旧日本海軍元帥・山本五十六の故郷として知られている。政治面では、西山町出身で長岡市を本拠地とした田中角栄(1972年~1974年に自由民主党総裁・内閣総理大臣)の地盤としても有名な地域である。


マスコミなどメディアが新潟県を話題にする際に、田中角栄、魚沼産コシヒカリ、3mを越える積雪を記録する豪雪地帯などがイメージとして紹介されることの方が多いが、これらは県庁所在地である新潟市ある下越地方ではなく、中越地方のものである。



地理



市町村


気象庁の気象予報区分「中越地方」、あるいは新潟県による「中越地域」[2]は、以下の市町村を含む。




  • 長岡市

  • 三条市

  • 柏崎市

  • 小千谷市

  • 加茂市

  • 十日町市





  • 見附市

  • 魚沼市

  • 南魚沼市


  • 南蒲原郡
    • 田上町



  • 三島郡
    • 出雲崎町







  • 南魚沼郡
    • 湯沢町



  • 中魚沼郡
    • 津南町



  • 刈羽郡
    • 刈羽村







地形




  • 山:苗場山、八海山、魚沼駒ヶ岳、巻機山、米山


  • 川:信濃川、魚野川、渋海川


  • 平野:越後平野


  • 丘陵:魚沼丘陵、東頸城丘陵



気象


川端康成の『雪国』で描かれているように豪雪地帯であり、特に山間部の雪の多さは日本有数である。



歴史


信濃川流域に位置し、戦国時代には春日山を本拠地とする関東管領の上杉氏の地盤であった(栃尾城など)。江戸時代には小千谷ちぢみ等で江戸との衣類貿易で栄え、佐渡金山へのルートとして高崎宿(現在の群馬県高崎市)と寺泊を結ぶ三国街道などの道が整備された。その一方で、幕末には長岡藩などが奥羽越列藩同盟に加わりもした。また明治維新以降、自由港である新潟港の重要性の高まりと共に関東地方・東京との関係の重要性が一層増し、昭和初期には上越線、戦後の高度経済成長以降上越新幹線・関越自動車道といった交通網の整備が進んだ。このように、地理的・歴史的には、関東と東北と北陸の折衷地域という様相を呈している。


廃藩置県では、中越地方は蒲原郡に属していた地域を除くほとんどが柏崎県の管轄となった。しかし、1873年には新潟県に編入され、現在に至る。



都市雇用圏(10% 通勤圏)の変遷


金本良嗣・徳岡一幸によって提案された都市圏。細かい定義等は都市雇用圏に則する。一般的な都市圏の定義については都市圏を参照のこと。



三条都市圏


  • 三条都市圏


その他の都市圏













































長岡都市圏
—  都市雇用圏  —

長岡都市圏の位置(日本内)

長岡都市圏

長岡都市圏


座標: 北緯37度27分 東経138度51分 / 北緯37.450度 東経138.850度 / 37.450; 138.850
都道府県
新潟県の旗新潟県
中心都市
Flag of Nagaoka, Niigata.svg長岡市

面積(2011)[3]
 - 計 1,168.37km2 (451.1mi2)

人口 (2010)[4]
 - 計 368,043人
域内総生産 (2010)[3]
 - 名目 1兆3755億円

  • 10% 通勤圏に入っていない自治体は、各統計年の欄で灰色かつ「-」で示す。




































































































































































































自治体
('80)
1980年
1990年
1995年
2000年
2005年
2010年
自治体
(現在)

寺泊町
-

燕 都市圏

燕 都市圏

燕 都市圏
-

長岡 都市圏
368043人

長岡市

和島村
-
-
-
-

長岡 都市圏
359445人

栃尾市
-

長岡 都市圏
309091人

長岡 都市圏
361503人

長岡 都市圏
365654人

長岡市

長岡 都市圏
274394人

中之島村

越路町

三島町

山古志村

小国町

与板町

見附市
見附市

小千谷市

小千谷 都市圏
51702人

小千谷 都市圏
49780人
小千谷市

川口町
長岡市

出雲崎町
-

柏崎 都市圏
111208人

柏崎 都市圏
113339人

柏崎 都市圏
108671人

柏崎 都市圏
104792人
出雲崎町

柏崎市

柏崎 都市圏
101238人

柏崎 都市圏
96251人

柏崎市

西山町

高柳町

刈羽村
刈羽村

十日町市

十日町 都市圏
66495人

十日町 都市圏
61953人

十日町 都市圏
59854人

十日町 都市圏
57604人

十日町 都市圏
73777人

十日町 都市圏
69792人

十日町市

川西町

中里村

松代町
-
-
-
-

松之山町
-
-
-
-

津南町
-
-
-
-
津南町

堀之内町
-
-
-
-
-
-

魚沼市

小出町
-
-
-
-

湯之谷村
-
-
-
-

広神村
-
-
-
-

守門村
-
-
-
-

入広瀬村
-
-
-
-

六日町
-
-
-
-
-
-

南魚沼市

大和町
-
-
-
-

塩沢町
-
-
-
-

湯沢町
-
-
-
-
-
-
湯沢町



  • 1981年10月1日:栄村が町制施行。


  • 1986年10月1日:中之島村が町制施行。


  • 2004年11月1日


    • 堀之内町、小出町、湯之谷村、広神村、守門村、入広瀬村が新設合併して魚沼市が発足。


    • 六日町と大和町が新設合併して南魚沼市が発足。




  • 2005年4月1日


    • 長岡市に中之島町、越路町、三島町、山古志村、小国町を編入。


    • 十日町市、川西町、中里村、松代町、松之山町が新設合併し新たに十日町市が発足。



  • 2005年5月1日

    • 柏崎市に西山町、高柳町を編入。


  • 2005年10月1日:南魚沼市に塩沢町を編入


  • 2006年1月1日:長岡市に栃尾市、寺泊町、与板町、和島村を編入。


  • 2010年3月31日:長岡市に川口町を編入。



交通



鉄道


信越本線と弥彦線と越後線は新潟近郊区間に指定されている。



JR東日本新潟支社


  • 上越新幹線

  • 信越本線

  • 上越線

  • 只見線

  • 越後線

  • 弥彦線

  • 飯山線




北越急行

  • ほくほく線





廃線




  • 蒲原鉄道線

  • 越後交通長岡線

  • 越後交通栃尾線





  • 旧国鉄

    • 魚沼線

    • 弥彦線(越後大崎駅 - 大浦駅 - 越後長沢駅)







道路



高速道路



  • 北陸自動車道

  • 関越自動車道



一般国道




  • 国道8号

  • 国道17号

  • 国道116号

  • 国道117号





  • 国道252号

  • 国道253号

  • 国道289号

  • 国道290号





  • 国道291号

  • 国道351号

  • 国道352号

  • 国道353号





  • 国道402号

  • 国道403号

  • 国道404号

  • 国道405号






道の駅


登録番号順




  • ちぢみの里おぢや

  • 越後出雲崎天領の里

  • ゆのたに

  • 良寛の里わしま

  • まつだいふるさと会館





  • クロス10十日町

  • 漢学の里しただ

  • 風の丘米山

  • いりひろせ

  • 西山ふるさと公苑





  • R290とちお

  • 瀬替えの郷せんだ

  • じょんのびの里高柳

  • 越後川口






高速バス・急行バス



県外線




  • 東京 - 新潟線 (越後交通・西武バス・新潟交通)


  • 東京 - 上越線 (越後交通・西武バス・頸城自動車)


  • 堺・なんば・京都 - 柏崎・長岡・三条線 (越後交通・南海バス)



県内線




  • 長岡 - 新潟線 (越後交通・新潟交通)

  • 十日町 - 新潟線 (越後交通・新潟交通)


  • 柏崎 - 新潟線 (越後交通・新潟交通)


  • 直江津・高田 - 新潟線 (越後交通・新潟交通・頸城自動車)

  • 三条 - 新潟線 (新潟交通)



水上交通



  • 長岡市寺泊港 - 佐渡市赤泊港 (佐渡汽船)


脚注


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  1. ^ 一般財団法人 日本穀物検定協会 米の食味ランキング


  2. ^ 新潟県:リンク集:中越地域

  3. ^ ab金本良嗣. “2010年 大都市雇用圏統計データ”. 東京大学空間情報科学研究センター. 2017年3月25日閲覧。


  4. ^ “平成26年度総合調査研究(地域経済の将来動向分析に関する調査研究)”. 経済産業省. 2017年3月25日閲覧。




関連項目




  • 柏崎県

  • 魚沼郡

  • 古志郡

  • 刈羽郡

  • 三島郡 (新潟県)





  • 柏崎刈羽地域

  • 新潟県県央地域

  • 新潟県中越沖地震

  • 新潟県中越地震





  • 上越地方

  • 下越地方

  • 佐渡地方










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