甘草湯
甘草湯(かんぞうとう)とは、漢方方剤の一つで、「傷寒論」に記載されている薬方の1つ。甘草の単味の方剤で、煎じて服用する。単味は漢方では珍しい処方である。
しばしば他の生薬を配合して応用する。(例:芍薬甘草湯)
目次
1 適応
2 慎重投与
3 相互作用
3.1 併用注意
4 副作用
5 関連項目
適応
のどの粘膜を保護する働きがあり、のどの痛み(口内炎)、激しい咳、しわがれ声などに処方される。外用に痔、脱肛の痛み。
体質に関係なく用いることができるが、中には甘草を配合した処方を用いることで、浮腫(むくみ)などをひきおこす人も報告されている。
慎重投与
アルドステロン症の患者
ミオパチーのある患者
低カリウム血症のある患者
相互作用
併用注意
次の薬剤との併用により、血清カリウム値の低下
フロセミド、エタクリン酸(ループ利尿薬)- サイアザイド系利尿薬
副作用
偽アルドステロン症、ミオパチー
関連項目
- グリチルリチン
- 炙甘草湯
独参湯:単独で用いる漢方方剤