ターザン・シリーズ
ターザン・シリーズは、エドガー・ライス・バローズによるアメリカのSF冒険小説のシリーズ名。主にターザンを主役とする。
本項での日本語表示は、早川書房版に準ずる。
目次
1 概要
1.1 シリーズの変遷
2 作品一覧
2.1 ハヤカワ文庫版
2.1.1 ハヤカワ版と創元版(邦訳順)
2.1.2 ハヤカワ版、創元版以外の邦訳
2.2 関連作品
2.3 バローズ以外の作品
3 ターザン用語(類人猿の言語)
4 備考
4.1 参考作品
4.1.1 H・R・ハガードからの影響
4.2 反響、影響
4.2.1 ドイツ冒涜者ターザン
4.3 劇中でのバローズ
5 脚注
6 関連項目
概要
野生児として育ったターザンを主役とした、冒険小説のシリーズ。生まれ育ったジャングルの習慣・思考が身についているため、文明に対しては批判の目を向けることもしばしばある。バローズの4大シリーズとしては、2番目に開始された(巻数としては一番多い)。
アフリカのジャングルなどの未開の地での冒険が多いが、単なる冒険小説の範疇ではなく、SFの範疇に入る作品もある。例えば、
- 謎の部族(第2巻ではアトランティスの末裔が登場。第8巻では有尾人など)
- 秘境にはトリケラトプスなどの恐竜も登場(第8巻)
魔法のような原理(第10巻では、身長50cmほどの種族、ミヌニ人によってターザンが縮小された)
などである。バローズの作品を多く翻訳している厚木淳は、本シリーズに関して「SF的設定の濃い作品が読み応えがあるようだ」と述べている[1](ただし、「第1巻は別格」とも)。
バローズはアフリカを訪れたことがないため、劇中の描写は想像や資料によるものである。第1作の連載時は虎が登場していたが、読者の指摘により、単行本化の際に豹や雌ライオンなどに改められた[2]。なお、ターザンは第1巻で成人に達するが、第6巻では少年期の短編集として、新規に描かれている。
シリーズの変遷
第10巻までの変遷を示す。ハヤカワ版の他、創元版もあるので、タイトルではなく巻数で示す(外伝的扱いの『石器時代から来た男』を除く)。タイトル横は発表年。登場人物、種族、国家、その他の用語などについてはターザン・シリーズの登場人物と用語を参照。
- 第1巻(1912年)
- イギリス貴族の息子が、数奇な運命でアフリカの類人猿に育てられる。成人後、文明に接し、運命の女性ジェーン・ポーターと出会うが、気持ちのすれ違いから、結ばれずに終わる。ターザンは20歳[3]まで成長(1908年頃に該当)。
- ターザンの両親は1888年5月にアフリカに向けて出航[4]、結婚はその3ヶ月前[5]のため、彼の生年は1888年ないしは1889年。アメリカのSF作家フィリップ・ホセ・ファーマーは、『実在するターザン─グレイストーク卿の決定的伝記』の中で1888年説を支持している模様。
- フランス海軍の中尉、ポール・ダルノーが初登場。ターザンの友人となり、初めて人語(口語)を教えた。以後、第3巻『ターザンの凱歌』まで登場、第4巻『ターザンの逆襲』と第10巻『ターザンと蟻人間』では言及されるに留まるが、後期の『ターザンと禁じられた都』(1938年)では大尉に昇進しており、当該作の主役として活躍し、ヒロインと愛を育んだ。
- 第2巻(1913年)
- 大西洋からフランスを経てアフリカに至る冒険の末、グレイストーク卿の息子と認められ、意中の人とも結ばれる。ターザンは22歳[6](1910年頃に該当)。
- ロシア人の悪漢コンビ、ニコラス・ロコフとアレックス・パウルヴィッチは、それぞれ第3巻、第4巻まで登場。
- ターザンの部下となる黒人のワジリ族が初登場。以後、何度も登場する。秘境にあるオパル(アトランティスの植民地の成れの果て)と女性司祭長ラーも初登場。ワジリ族ほどではないが、複数回、登場する。
石器時代から来た男(第1部が1914年、第2部が1915年)- バローズはターザンを正続2巻で完結させる構想をもっていたらしく[7]、本作では脇役として登場する(「引退したヒーローの後日談」に近い)。
- ジャックという愛息子が産まれている[8]。そのため、第2巻終了から1年程度か、それ以上が経過していると思われる。
- 第3巻(1914年)
- 復讐を企む悪漢ロコフの手で、赤ん坊のジャックが誘拐され、ターザンは無人島に置き去りにされて、ジェーンは拉致される。
- 「前巻までの同工異曲にしか過ぎない[9]」と森優は指摘する。他にも、カヌーで追跡する類人猿の群れ(ターザンの配下)は、『モンスター13号』(『モンスター・マン』)(1913年)の焼き直しである(徐々に数を減らす点も同様)。
- 後続巻と違い、ゲスト・ヒロインは目立たない(名前すらない)。ゲスト・ヒーローも同様の傾向(特にスヴェン・アンデルセン)。
- 第4巻(1915年)
- ジャック少年(コラク)の冒険と成長、メリームとの恋物語。開始時点で前巻から10年経っており[10](1922年頃になると思われる)、本巻中にさらに数年が経過する。前巻で登場した類人猿、アクートが再登場。
火星シリーズ同様、「主人公の子供」が主役になったが、火星やペルシダーのように、「単独で別人が主役になる」という事態にはならなかった(少年向け『ターザンの双生児』2編を除く)。しかし、「シリーズの主役の他に、ゲスト・ヒーロー(準主役)とゲスト・ヒロインを登場させ、恋はゲストが担当する」という手法は多用されている。時には2組のゲスト・カップルが登場する(『ターザンと呪われた密林』(1931年)など)。
- 第5巻(1916年)
- 会社が赤字となり、資産がなくなったターザンは、黄金を得るため再びオパルへ乗り込むが、事故で一時期記憶を失ってしまう。
- 第6巻(1916年9月~1917年)
- 少年期から成人前まで(白人と遭遇する以前)のターザンの短編集。
- 第7巻(1919年~1920年)
第一次世界大戦(1914年から1918年)が勃発。ターザンも巻き込まれ、領地(とワジリ族)はドイツ軍に蹂躙され、ジェーンも死亡したかに見えた。ドイツ軍への復讐が始まる。
- 本作に登場するズーシャンは、「孤立した地域で、長い間近親婚を繰り返した結果、狂人ばかりの一族となった国」という設定であるが、これは後に別の作品にも登場する(例:『ターザンと呪われた密林』、ペルシダー・シリーズ第6巻『恐怖のペルシダー』(1944年))。
- 第8巻(1921年)
- ジェーンは遠く秘境パル・ウル・ドンに拉致されており(雑誌連載時、第7巻序盤のシーンでは明確に死亡していたが、第7巻ラストで生存と修正された[11]。単行本化の際、辻褄があうよう、冒頭も修正された)、ターザンの追跡が始まる。コラク(ジャック)も後を追う。
- 前巻の明確な続編として執筆されている。コラクは第4巻から久しぶりに登場するが、その成長ぶり(年齢)と時代設定(経年)が合わない。
- 本作以降、「秘境へ出向く」という路線が明確になっていく(ペルシダーに出向く『地底世界のターザン』も、このバリエーション)。ただし、「ターザンの元(アフリカ)に訪問者が来る」パターンも存在する。
- 本作では、宗教を利用してターザンが「神の子」を演じたが、後に別の作品にも流用された(例:ペルシダー・シリーズ第7巻『ペルシダーに還る』第2部「青銅器時代の男たち」(1942年)、『ターザンと狂人』(1964年))
- 第9巻(1923年)
- ワジリ族は、召集されて前線で兵役についていたが、ターザンの領地に戻り、荒廃した農場を再建。ターザンはイギリス軍に財産の大部分を献上しており、農場の再建で資金が底をついたため、その補充に3度、オパルへ行く。
- 「黄金のライオン」ことジャド・バル・ジャが初登場。
- ターザンに化けたニセモノが登場(オパルの金塊を狙う手段として)。ワジリ族を騙す手段として「記憶喪失」を装った(第5巻の展開を受けて)。
- 第10巻(1924年)
- 飛行機で単独飛行に出たターザンは、身長50センチほどのミヌニ人と出会い、縮小されてしまう。
- 孫息子(氏名不明)、ジャック夫妻、ジェーンが登場。以後はほとんど登場せず、『ターザンと女戦士』(1936年~1937年)で「妻」がわずかに登場するのみとなる。
- 家族の代わりに、ンキマという小猿が複数の作品で登場する。
- 以後は経年(時代設定)も不明なものが多くなる(しかし、第二次世界大戦を題材にした『ターザンと難船者』等の作品もある)。
- アラリ人の「男女の逆転した部族」という設定は、別の作品にも流用された(例:ペルシダー・シリーズ第6巻『恐怖のペルシダー』)
リチャード・A・ルポフは『バルスーム』にてバローズの「自己反復と模倣」について述べ、「ターザン・シリーズが一番ひどい」としている[12]。しかし、前述の通り、本シリーズで登場したプロットが他の作品に転用されることもある。
なお、ルポフによると、「バローズの作り出した、猿人ターザンの同類(分身)」[13]として明示されているのは、以下の通り。
- 『石器時代から来た男』- 原始人ヌー
- 『石器時代へ行った男』- 勇者サンダー(ウォルドー・エマースン)
- 『砂漠のプリンス』- アジズ(マイケル王子)
- 『マン・イーター』(未訳)
作品一覧
日本語版は、ハヤカワ文庫特別版SFより刊行されたものが、最も巻数が多い。「TARZAN BOOKS」として22巻が刊行されている(ただし、未刊分が3巻分残っている)。
ハヤカワ文庫版
ハヤカワ文庫特別版SFは、当初は全26巻が予定されていた(実際は全25巻予定。理由は後述)。以下、リストを示す[14][15]。ただし、「E・R・バロウズ作品総目録(H・H・ヘインズの資料による)」[16]には、連載開始の月しか明記されておらず、連載か読み切りか判断できない。当該巻や他の資料に明記されているものは補足した。
通し番号(101から125)の順番に刊行されていないのは、編集方針である(長期シリーズであり、シリーズの概略を早期に示すため[17])。ただし、『勝利者ターザン』と『ターザンと呪われた密林』の順番が入れ替わっている理由は不明。114の代わりに25が記載されているのは、ペルシダー・シリーズの第4巻として、既に刊行されていたためである。
森優の「史上最大最高の冒険ヒーロー」[18]に従い、元の通し番号(で表示)と、出版予定期(第1期。(1)と表記)についても併記する。これにより、次の2点が判明する。
Tarzan's Questは第1期に予定されていたが、刊行されていない(2010年2月現在)。
Tarzan and The Tarzan Twins with jad-bal-ja the Golden Lionは20巻目に予定されていたが、第11巻『ターザンの双生児』にThe Tarzan Twinsと併録された。
このため、全26巻の予定が全25巻予定になっている(2010年2月現在、3巻分が未刊)。未刊分の邦題、訳者については、早川書房『文庫解説目録(1983年)』による。
補足として、『石器時代から来た男』(創元推理文庫)を、時系列に従って組み入れている[19]。ハヤカワ版でも、「別巻」として刊行の予定があった[20]。「E・R・バロウズ作品総目録(H・H・ヘインズの資料による)」ではターザン・シリーズの第3作とされているが、バランタイン版、エース・ブックス版ではシリーズに含まれていない[21]。また、H・H・ヘインズの資料では「ターザンとチャンピオン」、「ターザンとジャングルの殺人者」も個別に数えているため、全29作となっている。
番号/ (予定期)/ [元番号] | 邦題 | 刊行 | 原題/刊行 | 連載、備考 |
---|---|---|---|---|
101 (1) | 類猿人ターザン | 1971年8月31日 高橋豊 | Tarzan of the Apes 1914年 | 1912年10月 オール・ストーリー |
102 (1) | ターザンの復讐 | 1971年10月31日 高橋豊 | The Return of Tarzan 1915年 | ニュー・ストーリー 1913年[22]6月号~(全7回) |
- | 石器時代から来た男 (創元版) | 1977年11月11日 厚木淳 | The Eternal Lover 1925年 (別題The Eternal Savage) | Nu of the Neocene(第1部) オール・ストーリー ・ウィークリー 1914年3月7日号 Sweetheast Primeval(第2部) オール・ストーリー ・キャバリアー 1915年1月23日号 ~2月13日号 |
103 | ターザンの凱歌 | 1972年5月15日 高橋豊 | The Beasts of Tarzan 1916年 | オール・ストーリー ・キャバリア・ウィークリー 1914年5月~6月 |
104 | ターザンの逆襲 | 1982年7月10日 長谷川甲二 | The Son of Tarzan 1917年 | 1915年12月 |
105 (1) | ターザンと アトランティスの秘宝 | 1972年1月15日 高橋豊 | Tarzan and the Jewels of Opar 1918年 | 1916年11月 |
106 | ターザンの密林物語 | 1974年12月31日 高橋豊 | Jungle Tales of Tarzan 1919年 | 1916年9月~1917年8月 少年期の短編集。 以下の12編を収録。 |
- | ターザンの初恋 | The New Stories of Tarzan | 1916年9月 | |
- | 象とターザン | The Capture of Tarzan | 1916年10月 | |
- | 赤ん坊 | The fight for the balu[23] | 1916年11月 | |
- | 神 | The God of Tarzan | 1916年12月 | |
- | ターザンと黒人の少年 | Tarzan and the Black Boy | 1917年1月 | |
- | まじない師の復讐 | The Witch-Doctor Seeks Vengeance | 1917年2月 | |
- | ブカワイの最後 | The End of Bukawai | 1917年3月 | |
- | ジャングルのユーモア[24] | The Lion | 1917年4月 | |
- | 悪夢 | The Nightmare | 1917年5月 | |
- | 銃弾 | The Battle for Teeka[25] | 1917年6月 | |
- | 変身[26] | A Jungle Joke | 1917年7月 | |
- | 月を救う | Tarzan Rescues the Moon | 1917年8月 | |
107 (1) | 野獣王ターザン | 1972年8月31日 高橋豊 | Tarzan the Untamed 1920年 | 1919年3月~1920年3月 レッドブック(第13章まで) オール・ストーリー ・キャバリア・ウィークリー (第14章以降) |
108 (1) | 恐怖王ターザン | 1972年11月30日 高橋豊 | Tarzan the Terrible 1921年 | オール・ストーリー ・キャバリア・ウィークリー 1921年2月~ |
109 (1) | ターザンと黄金の獅子 | 1973年7月31日 高橋豊 | Tarzan and the Golden Lion 1923年 | 1923年12月 |
110 (1) | ターザンと蟻人間 | 1973年10月31日 高橋豊 | Tarzan and the Ant Men 1924年 | 1924年2月 |
111 [111] [120] | ターザンの双生児 | 1976年1月10日 高橋豊 | The Tarzan Twins1927年 Tarzan and The Tarzan Twins with jad-bal-ja the Golden Lion1936年 | なし(単行本が初出) |
112 | (未刊) (ジャングルの帝王ターザン) | - (高橋豊) | Tarzan, the Lord of the Jungle 1928年 | 1927年12月 |
113 (1) | ターザンと失われた帝国 | 1974年9月30日 高橋豊 | Tarzan and the Lost Empire 1929年 | オール・ストーリー 1928年10月~1929年 |
25 | 地底世界のターザン | 1971年5月31日 佐藤高子 | Tarzan at the Earth's Core 1930年 | 1929年9月 |
115 | 無敵王ターザン | 1974年4月30日 高橋豊 | Tarzan the Invincible 1931年 | オール・ストーリー 1930年10月 |
116 [26] | 勝利者ターザン | 1978年6月20日 長谷川甲二 | Tarzan and the Castaways 1965年 | 以下の3篇を収録。 |
- | ターザンと難船者 | The Quest of Tarzan (ターザンの追跡[27]) | アーゴシー 1941年10月 | |
- | ターザンとチャンピオン | Tarzan and the Champion | 1940年4月 | |
- | ターザンとジャングルの殺人者 | Tarzan and the Junglr Murder | 1940年6月 | |
117 (1) | ターザンと黄金都市 | 1974年6月20日 矢野徹 | Tarzan and the City of Gold 1933年 | 1932年3月 |
118 (1) | ターザンとライオン・マン | 1980年6月20日 矢野徹 | Tarzan and the Lion Man 1934年 | 1933年11月 |
119 | ターザンと豹人間 | 1982年4月10日 長谷川甲二 | Tarzan and the Leopard Men 1935年[28] | 1932年3月 |
120 (1) [21] | (未刊) (ターザンの追跡) | - (長谷川甲二) | Tarzan's Quest 1936年 | 1935年10月 |
121 (1) [22] | ターザンと禁じられた都 | 1980年11月20日 矢野徹 | Tarzan and the Forbidden City 1938年 | 1938年3月 |
122 [23] | ターザンと女戦士 | 1979年2月20日 長谷川甲二 | Tarzan the Magnificent 1939年[29] | 1936年9月~1937年11月 |
123 [24] | (未刊) (ターザンと外人部隊) | - (長谷川甲二) | Tarzan and the Foreign Legion 1947年 | なし(単行本が初出) |
124 [25] | ターザンと狂人 | 1976年3月20日 矢野徹 | Tarzan and the Madman 1964年 | なし(死後発見) |
125 [16] | ターザンと呪われた密林 | 1980年11月10日 長谷川甲二 | Tarzan Triumphant 1932年 | 1931年10月 |
表紙・口絵・挿絵は、その多くを武部本一郎が手がけている(第1巻から1980年の『ターザンと禁じられた都』まで)。武部の死後は、加藤直之が担当している(『ターザンの逆襲』、『ターザンと豹人間』、『ターザンと呪われた密林』の3作)。なお、『地底世界のターザン』はペルシダー・シリーズのため、柳柊二が描いている。
死後に発見された『ターザンと狂人』は、早川書房が日本語翻訳権を独占している。
ハヤカワ版と創元版(邦訳順)
ハヤカワ版、東京創元社版を邦訳順で一覧化。創元版のみ原題を記す。「挿絵」が空欄の場合は武部本一郎。「用語」は「ターザン用語の手引」(#ターザン用語(類人猿の言語))が収録されているかどうかを示す(『地底世界のターザン』は、野田昌宏の「ペルシダー百科事典」)。
ハヤカワ 版の番号 | 邦題 | 刊行 | 翻訳 / 挿絵 | 解説、 訳者あとがき | 用語 |
---|---|---|---|---|---|
25 (114) | 地底世界のターザン | 1971年5月31日 | 佐藤高子 柳柊二 | 野田昌宏 | 百科 |
101 | 類猿人ターザン | 1971年8月31日 | 高橋豊 | 森優 | × |
102 | ターザンの復讐 | 1971年10月31日 | 高橋豊 | 森優 | × |
105 | ターザンとアトランティスの秘宝 | 1972年1月15日 | 高橋豊 | 森優 | × |
103 | ターザンの凱歌 | 1972年5月15日 | 高橋豊 | 森優 | × |
107 | 野獣王ターザン | 1972年8月31日 | 高橋豊 | 森優 | × |
108 | 恐怖王ターザン | 1972年11月30日 | 高橋豊 | 森優 | ○ |
109 | ターザンと黄金の獅子 | 1973年7月31日 | 高橋豊 | 森優 | × |
110 | ターザンと蟻人間 | 1973年10月31日 | 高橋豊 | 森優 | × |
115 | 無敵王ターザン | 1974年4月30日 | 高橋豊 | 高橋豊 | ○ |
117 | ターザンと黄金都市 | 1974年6月20日 | 矢野徹 | - | ○ |
113 | ターザンと失われた帝国 | 1974年9月30日 | 高橋豊 | 高橋豊 | × |
106 | ターザンの密林物語 | 1974年12月31日 | 高橋豊 | 高橋豊 | × |
111 | ターザンの双生児 | 1976年1月10日 | 高橋豊 | 高橋豊 | ○ |
124 | ターザンと狂人 | 1976年3月20日 | 矢野徹 | - | ○ |
(114) | ターザンの世界ペルシダー (Tarzan at the Earth's Core) | 1976年6月25日 (創元推理文庫SF) | 厚木淳 | 厚木淳 | - |
- | 石器時代から来た男 (The Eternal Lover) | 1977年11月11日 (創元推理文庫SF) | 厚木淳 | 厚木淳 | - |
116 | 勝利者ターザン | 1978年6月20日 | 長谷川甲二 | 星新一 | ○ |
122 | ターザンと女戦士 | 1979年2月20日 | 長谷川甲二 | 谷口高夫 | ○ |
118 | ターザンとライオン・マン | 1980年6月20日 | 矢野徹 | - | ○ |
125 | ターザンと呪われた密林 | 1980年11月10日 | 長谷川甲二 加藤直之 | - | ○ |
121 | ターザンと禁じられた都 | 1980年11月20日 | 矢野徹 | - | ○ |
119 | ターザンと豹人間 | 1982年4月10日 | 長谷川甲二 加藤直之 | - | ○ |
104 | ターザンの逆襲 | 1982年7月10日 | 長谷川甲二 加藤直之 | - | ○ |
(101) | ターザン (Tarzan of the Apes) | 1999年8月20日 (創元SF文庫) | 厚木淳 加藤直之 | 厚木淳 | - |
(102) | ターザンの帰還 (The Return of Tarzan) | 2000年6月23日 (創元SF文庫) | 厚木淳 加藤直之 | 厚木淳 | - |
ハヤカワ版、創元版以外の邦訳
『ターザンと女戦士』での谷口高夫の解説によると、「ハヤカワ版(1971年~)以前のものは、小山書店の2巻以外は抄訳ばかりで、映画のノベライズも混じっていた、と記憶する」とのこと[30]。
- 河出書房
- ターザンの生い立ち ターザン物語(1955年)(Tarzan of the Apes,1912)
- 密林の王者ターザン(1955年) (Tarzan, the Lord of the Jungle,1928)
- いずれも大久保康夫訳。
- 宝文館
- ターザンと密林の叫び
- ターザンと外人部隊
- ターザンと死の踊り
- ターザンとジャックの冒険
- いずれも1956年、翻訳は野上彰。
- 小山書店
- 第1巻と第2巻のみ。翻訳は西条八十。「全訳」とのこと[31]。
この節の加筆が望まれています。 |
関連作品
- トーンの無法者 (The Outlaw of Torn,1927)
- 未訳。バローズの第2作。13世紀のイギリスを扱った作品で、グレイストーク卿(ターザンの先祖)が登場する。
- なお、バローズの2作目はTarzan of the Apes(『類猿人ターザン』)と紹介されることがあるが、実際は3作目である[32][33]。
- ルータ王国の危機
- 主人公のバーニー・カスターは、『石器時代から来た男』のヒロイン(ヴィクトリア・カスター)の兄。
バローズ以外の作品
バローズの死後、様々な人物が続編等を描いている。
ジョー・R・ランズデール作
- "Tarzan : the Lost Adventure"
- バローズの遺稿を、ジョー・R・ランズデールが完成させたもの。日本語には翻訳されていない。
フィリップ・ホセ・ファーマー作
- シャーロック・ホームズ アフリカの大冒険
- ターザンとシャーロック・ホームズの共演作。
- "Time's Last Gift"(1972)
タイムトラベルもの。- "The Dark Heart of Time"(1999)
- 遺族から公認を取り付けた、正式な続編。
- "Tarzan Alive:a definitive biography of Lord Greystoke"
- 邦題は『実在するターザン─グレイストーク卿の決定的伝記』。ターザンの「伝記」。
- 早川書房が版権を取得し、「TARZAN BOOKS」完結後に別巻として出版される予定であったが、未刊。
- "Hadon of Ancient Opar"(1974)
- "Flight to Opar"(1976)
- 2作とも、オパルが栄えていた時代を描いた作品。
- S・J・バーン作
- 火星のターザン
- アザーワールド1955年11月号掲載。同誌編集長R・パルマー(アメージングの元編集長)の企画。タイトル通り、火星シリーズとのクロスオーバー作品。
- SF界で話題となり、バローズの遺族と版権でもめ、ファンの反応も複雑を極めたという[34]。
ターザン用語(類人猿の言語)
ハヤカワ文庫版では、「類人猿(マンガニ)の言語」を「ターザン用語の手引」として収録してあるものがある(#ハヤカワ版と創元版(邦訳順)参照)。その中から、主なものを五十音順で記述する。なお、翻訳者により、表記ゆれが存在する。また、マンガニの言語は、小猿やヒヒも使用している。
- ウシャ
- 風。
- カ・ゴダ
- 降参。状況により、「降参するか?」と「降参する」に使い分けられる。
- クレエグ・アー!
- 警戒を促す際に使用。例、「警戒しろ!」。
- ゴ
- 黒。
- ゴマンガニ
黒人。- ゴロ
月。- サボー(サボル)
- 雌ライオン。
- ザン
- 皮(肌)。下記「ター」と合わせると「白い肌」。ターザンの名前の由来。
- シェエタ
豹。- スカ
ハゲタカ。- タル(ター)
- 白、または明るい。
- 「ターザンの双子(The Tarzan Twins)」とあだ名される少年の一人ドックは、髪の色が明るいため「ターザン・タル(白)」と呼ばれる(もう一人のディックは、髪の色が黒いため「ターザン・ゴ(黒)」と呼ばれる)。
- タルマンガニ
白人。- ダンゴ
ハイエナ。- タンター(タントル、タントー)
象。- ヌマ(ニューマ)
- 雄ライオン。
- バッコ
シマウマ。- バラ
鹿。- バル
- 戦い。
- バルー
黄金。- バルウ
赤ん坊。- パンバ
ネズミ。- ピサ(ピサー)
魚。- ヒスタ(ヒスター)
蛇。- ブト(ビュート)
サイ。- ボルガニ
ゴリラ。- ホルタ
猪。- マヌ
- 小猿。
- マンガニ
- 類人猿。
備考
参考作品
バローズ自身が明かしたところによると、以下の3点が参考になっている[35]。
ロムルスとレムス(ローマ帝国の建国伝説)- 大衆雑誌で読んだ短編(難破した船員が、アフリカに辿り着き、雌の類人猿から愛される)
- 小説『ジャングル・ブック』(ラドヤード・キップリング作)
3.に関しては、一部のバローズ・ファンは否定していた[36]が、リチャード・A・ルポフの調査で明らかになった[37](カリフォルニア大学のイタリア語教授だったルドルフ・アルトロッキがバローズ自身に問い合わせ、1937年3月31日付の返信の中で触れており[38]、この写しが残されていた[39])。なお、ハヤカワ版の「TARZAN BOOKS」は、『ジャングル・ブック』にちなんでつけられている[40]。
キップリングは、バローズと本シリーズを、自伝『多少なりとも私自身』(SOMETHING OF MYSELF,1937)の中で「模倣」、「ドタバタ化」として痛烈に批判した[41] 。
H・R・ハガードからの影響
本節は、『ターザンと蟻人間』の解説である、森優の「ターザンと洞窟の女王」による。
キップリングは、『ジャングル・ブック』の着想の一つとして、『多少なりとも私自身』の中でヘンリー・ライダー・ハガードの『百合のナダ』(NADA THE LILY)を挙げている。これにより、バローズはキップリングから、キップリングはハガードから、という経路が確認できた。
森は、「ハガードは有名な作家であったし、デビュー前のバローズはシカゴ公共図書館に通いつめていたから、読んでいないとは考えにくい」とし、次の点を主張している。
- 『洞窟の女王』(SHE,1886)の失われた都コルに君臨する白い肌の女王アッシャは、その名を呼ぶことをタブーとされ、「SHE」と呼ばれている。一方、本シリーズでは秘境オパルに女王ラーが存在している。「LA」というのは、ラテン系の言語では女性の定冠詞である。代名詞と冠詞という違いはあるものの、語学に堪能なバローズが、偶然そう命名したとは考えにくい。また、双方の女性が、外部から訪れた白人と恋に落ちる点も共通している。
- ハガードの伝記作家モートン・N・コーエンによれば、コルはグレート・ジンバブエ遺跡に一致する、と多くの学者が指摘している。このジンバブエをソロモン王の伝説の都オファーに擬する学者もいる(『ソロモン王の洞窟』で扱われているテーマである)。オファー(OPHIR)とオパル(OPAR)の綴りが似ているのは偶然なのか?
さらに、森はバローズの伝記作家であるロバート・W・フェントンの指摘を紹介している。それは、バローズの小説"H.R.H The Rider"(1918年、未訳。邦題は『騎手殿下』、あるいは『H・R・H・ザ・ライダー』)のタイトルは、「ヘンリー・ライダー・ハガード(Henry Rider Haggard)への手向けではないのか?」という説である[42]。
この他、野田昌宏は、『地底世界のターザン』の解説で、ジャック・ロンドンの著作とヘンリー・モートン・スタンリーのアフリカ旅行記からの影響を推測している[43]。
反響、影響
1950年代の段階で、本シリーズは31ヶ国語に翻訳され、58ヶ国で発売されている[44]。1962年に始まった第2次ブームは、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、カナダなどに広まっている。アメリカでは、1962年だけで1000万部を売り上げた、とライフ(1963年11月29日号、文芸欄)は伝えている[45]。この売り上げは、アメリカのペーパー・バックの総売り上げの1/30に達した[46]。
なお、第1作が発表と同時にベストセラーとなった、という説があるが、これは間違いである。何故なら、フェントンの調査によると、1914年の初版は5000部しか刷られておらず、年内の再版分を含めても15000部にしか過ぎないからである[47]。ただし、後年にコロンビア大学が発表した「1875年から1934年までのベストセラー・ベスト65」の中では、第1作が27位に入っており、累計75万部を売り上げた、とされている。また、1945年の段階でのシリーズの総発行部数は、209万部に上る[48]。
ドイツ冒涜者ターザン
本節は、『野獣王ターザン』の解説として森優が書いた「シリーズ随一の傑作」による。
第7巻『野獣王ターザン』は、1919年3月から1920年3月まで雑誌に掲載され、1920年に単行本化された。この執筆は、1918年8月から1920年12月までかかっている(ただし、続編の第8巻『恐怖王ターザン』も含む。また、途中の11ヶ月ほどは、別の作品に取り組んでいる)。
ドイツでは、1923年から1925年の間に第6巻までが翻訳され、200万以上のバローズファンが誕生していた。しかし、第一次世界大戦に材をとった本作は、ドイツ軍を悪役としており、ドイツでのバローズ作品の出版を独占していたチャールズ・ディック社の社長、ディックは、本作の出版を見送っていた。
ところが、シュテファン・ゾーレルというジャーナリストが偶然、英語版の本書を入手し、1925年3月に『ドイツ冒涜者ターザン』と題して抄訳版を出版した。そのため、ドイツではバローズ・バッシングの嵐となった。バローズは、フランクフルト・ツァトゥング紙に謝罪文を提出、同紙は態度を軟化させ、バローズの潔さを評価した。
とはいえ、アドルフ・ヒトラーの台頭により、ドイツの文学・映画など芸術に関する統制が苛烈に行われ、バローズ作品も焚書の運命を辿っている。バローズ作品のドイツでの人気再燃は、その後20年以上が経過しなければならなかった[49]。
なお、後続の作品では、一時期ではあるものの、ドイツ人のヒーローが活躍、もしくはヒロインが登場している。
- 『ターザンと失われた帝国』(1928年~1929年)
- 『地底世界のターザン』(1929年。上記の次巻。創元版は『ターザンの世界ペルシダー』)
- 『栄光のペルシダー』(1937年。上記の続編。創元版は『石器の世界ペルシダー』)
- "Tarzan and The Tarzan Twins with jad-bal-ja the Golden Lion"(1936年。『ターザンの双生児』の後半部分)
などが挙げられる。
一方で、第一次大戦時期に設定した『時間に忘れられた国』(1918年)などでは、ドイツ人は悪役となっている。また、第二次大戦の時期になると、再び反ドイツ(ヒトラー、ナチスへの非難)的な作品『金星の独裁者』(1938年。金星シリーズ第3巻。原題は"Carson of Venus")が登場する。
劇中でのバローズ
4大シリーズの内、本シリーズ以外(火星、ペルシダー、金星)において、バローズは作中に聞き手(仲介者)として登場している。
バローズ作品に聞き手(もしくは語り手)が登場する場合、それがバローズ個人であるか否かは、明言されている場合といない場合がある。前者は『火星のプリンセス』が代表格で、後者には、例えば『時間に忘れられた国』(の第1部と第2部)がある。
明言されていない場合、「明らかにバローズではない」と、ほぼ断定できる場合と、できない場合がある(前者の例は月シリーズの第1部と第2部で、聞き手は1969年に商務長官の後任に指名されている。バローズが存命の可能性はあったが、94歳と高齢になるため、閣僚の任命はまず考えられない)。
本シリーズの場合、第1巻で「私」が酔漢から話を聞かされ、それを調査した、という導入部が採用されている。この時点では、バローズであるとも、ないとも断言できなかった。
類似の例としては、ペルシダー・シリーズがある。第1巻、第2巻では「私」が聞き手であり、バローズであるという決定的な証拠は明示されなかった(むしろ、経歴等から、別人の可能性が高かった)。しかし、第3巻『戦乱のペルシダー』(創元版は『海賊の世界ペルシダー』)において、劇中の重要人物(アブナー・ペリー)とジェイスン・グリドリーの通信に、「エドガー・ライス・バローズ」という名前が出てきており(しかも、バローズはグリドリーと同席している)、前巻までの聞き手がバローズだと確認できる状況になっている。
この続編となるのが、『地底世界のターザン』(創元版は『ターザンの世界ペルシダー』)であるが、冒頭でジェイスンがターザンを訪ねるシーンにおいて、ペリーからの通信文(『戦乱の~』の写し)を提示し、その信頼性に対して「あなたもよく名前をごぞんじの人」[50][51]の署名、と、バローズの名前を出さず、回りくどい説明をしている。
こうまでバローズがターザン・シリーズで自身の名を出さないのか、明言されていない(ただし、第1巻において「主要な登場人物について架空の名前を使う」[52][53]とし、「物語が真実である可能性」をほのめかす演出をしている)。
脚注
創元版は「エドガー・ライス・バローズ」、ハヤカワ版は「エドガー・ライス・バロウズ」と表記ゆれが存在する。
^ エドガー・ライス・バローズ 「訳者あとがき」『ターザン』 厚木淳訳、東京創元社〈創元SF文庫〉、1999年、396頁。
^ 「訳者あとがき」『ターザン』 395頁。
^ エドガー・ライス・バローズ 「訳者あとがき」『ターザンの帰還』 厚木淳訳、東京創元社〈創元SF文庫〉、2000年、363頁。
^ エドガー・ライス・バロウズ 『類猿人ターザン』 高橋豊訳、早川書房〈ハヤカワ文庫特別版SF〉、1971年、13頁。
^ 『類猿人ターザン』 13頁。
^ 「訳者あとがき」『ターザンの帰還』 363頁。
^ エドガー・ライス・バロウズ 「読者が復活させた英雄の復活」『ターザンの凱歌』 高橋豊訳、早川書房〈ハヤカワ文庫特別版SF〉、森優、1972年、278-279頁。
^ エドガー・ライス・バローズ 『石器時代から来た男』 厚木淳訳、東京創元社〈創元推理文庫〉、1977年、28頁。
^ 「読者が復活させた英雄の復活」『ターザンの凱歌』 281-282頁。
^ エドガー・ライス・バロウズ 『ターザンの逆襲』 長谷川甲二訳、早川書房〈ハヤカワ文庫特別版SF〉、1982年、10頁。
^ エドガー・ライス・バロウズ 「シリーズ随一の傑作」『野獣王ターザン』 高橋豊訳、早川書房〈ハヤカワ文庫特別版SF〉、1972年、森優、359頁-360頁。
^ リチャード・A・ルポフ 『バルスーム』 厚木淳訳、東京創元社、1982年、234頁。
^ 『バルスーム』 234頁。ただし、主人公名は明記されていない。
^ 『バルスーム』 261-264頁。
^ エドガー・ライス・バロウズ 「E・R・バロウズ作品総目録(H・H・ヘインズの資料による)」『恐怖のペルシダー』 関口幸男訳、早川書房〈ハヤカワ文庫SF〉、野田昌宏、1971年、289-296頁。
^ 『恐怖のペルシダー』 289-296頁。
^ 「史上最大最高の冒険ヒーロー」『類猿人ターザン』 森優、1971年、387頁。
^ 『類猿人ターザン』 387-389頁。
^ 「訳者あとがき」『石器時代から来た男』 278-279頁。
^ 「読者が復活させた英雄の復活」『ターザンの凱歌』 281頁。
^ 「読者が復活させた英雄の復活」『ターザンの凱歌』 281頁。
^ 「E・R・バロウズ作品総目録(H・H・ヘインズの資料による)」『恐怖のペルシダー』では1915年となっているが、「帰ってきた英雄」『類猿人ターザン』 森優、363頁に従い、1913年とした。
^ balu(バルウ)とは、類人猿の言語で赤ん坊のこと。「バルー」は「黄金」、「バル」は「戦い」。
^ 原題とはかけ離れているが、ライオンが中心となった短編。また、ターザンの独自のユーモアのセンスも発露している。
^ Teeka(ティーカ)は固有名詞で、ターザンの幼馴染の類人猿(雌)の名前。邦題は今回の重大なアイテム。
^ 原題とは離れているが、クライマックスを表している。
^ 『バルスーム』 102頁。
^ 「E・R・バロウズ作品総目録(H・H・ヘインズの資料による)」『恐怖のペルシダー』 294頁では1933年。
^ 「E・R・バロウズ作品総目録(H・H・ヘインズの資料による)」『恐怖のペルシダー』 294頁では1936年と1939年の2回に分けて刊行。
^ エドガー・ライス・バロウズ 「解説」『ターザンと女戦士』 長谷川甲訳、早川書房〈ハヤカワ文庫特別版SF〉、1979年、353頁-354頁。
^ 「解説」『ターザンと女戦士』 354頁。
^ 「訳者あとがき」『ターザン』 394頁。
^ 「E・R・バロウズ作品総目録(H・H・ヘインズの資料による)」『恐怖のペルシダー』 289頁によると、「(『トーンの無法者』 (The Outlaw of Torn)は)最初の作品とされ(ている)」とある。
^ エドガー・ライス・バローズ 「<火星シリーズ>のファンたち」『火星の幻兵団』 厚木淳訳、東京創元社〈創元推理文庫〉、1979年、 野田宏一郎、249頁。
^ エドガー・ライス・バロウズ 「ターザンの祖先たち」『ターザンと黄金の獅子』 高橋豊訳、早川書房〈ハヤカワ文庫SF〉、1973年、森優、330頁。
^ 「ターザンの祖先たち」『ターザンと黄金の獅子』 332頁。
^ 「ターザンの祖先たち」『ターザンと黄金の獅子』 332頁-333頁。
^ 「ターザンの祖先たち」『ターザンと黄金の獅子』 330頁。
^ 「ターザンの祖先たち」『ターザンと黄金の獅子』 333頁。
^ 「ターザンの祖先たち」『ターザンと黄金の獅子』 330頁-331頁。
^ 「ターザンの祖先たち」『ターザンと黄金の獅子』 331頁。
^ エドガー・ライス・バロウズ 「ターザンと洞窟の女王」『ターザンと蟻人間』 高橋豊訳、早川書房〈ハヤカワ文庫SF〉、1973年、森優、301-303頁。
^ エドガー・ライス・バロウズ 「ターザン、ペルシダーへ行く」『地底世界のターザン』 佐藤高子訳、早川書房〈ハヤカワ文庫SF〉、野田昌宏、1971年、336頁。
^ 「史上最大最高の冒険ヒーロー」『類猿人ターザン』 382-383頁。
^ 「史上最大最高の冒険ヒーロー」『類猿人ターザン』 382-383頁。
^ 「訳者あとがき」『ターザン』 397頁。
^ 「ターザン、ペルシダーへ行く」『地底世界のターザン』 335頁。
^ 「ターザン、ペルシダーへ行く」『地底世界のターザン』 335頁。
^ 「シリーズ随一の傑作」『野獣王ターザン』 361頁-365頁。
^ 『地底世界のターザン』 20頁。
^ エドガー・ライス・バローズ 『ターザンの世界ペルシダー』 厚木淳訳、東京創元社〈創元推理文庫〉、1976年、19頁では、「あなたも名前をよくご存知の人」。
^ 『類猿人ターザン』 11頁。
^ 『ターザン』 9頁では、「主な登場人物に架空の名前をつけた」。
関連項目
- ロストワールドもの
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