新潟バイパス


































一般国道(地域高規格道路・都市計画道路・一部自動車専用道)


国道116号標識国道289号標識
国道8号標識国道17号標識国道7号標識


新潟西バイパス
新潟バイパス
新新バイパス

一般国道116号・8号・7号バイパス
路線延長
37.0 km
開通年

1970年 - 1973年(新潟バイパス)
1977年 - 1989年(新新バイパス)
1989年 - 1998年(新潟西バイパス)
起点

新潟県新潟市西区
主な
経由都市
新潟市中央区、東区、北区、聖籠町
終点
新潟県新発田市
接続する
主な道路
(記法)

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E8 北陸自動車道
亀田バイパス(Japanese National Route Sign 0049.svg国道49号)
栗ノ木バイパス(Japanese National Route Sign 0007.svg国道7号)

■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路



新潟市近郊のバイパス網を表した路線図。


新潟バイパス(にいがたバイパス)は、新潟県新潟市近郊を通る一般国道のバイパス道路である。


本項では、新潟バイパスとともに一本の路線として機能する新潟西バイパス(にいがたにしバイパス)、新新バイパス(しんしんバイパス)を含む計3路線についてまとめて記す。




目次






  • 1 概要


  • 2 各バイパスの概要


    • 2.1 新潟西バイパス


    • 2.2 新潟バイパス


      • 2.2.1 改良工事




    • 2.3 新新バイパス


    • 2.4 新潟東西道路




  • 3 インターチェンジなど


  • 4 歴史


    • 4.1 年表


    • 4.2 旧道


      • 4.2.1 旧国道116号・国道289号


      • 4.2.2 旧国道8号・国道17号


      • 4.2.3 旧国道7号


      • 4.2.4 旧国道113号、国道345号






  • 5 路線状況


    • 5.1 自動車専用道路


    • 5.2 制限速度引き上げ


    • 5.3 車線・最高速度


    • 5.4 主な橋


    • 5.5 道路管理者


      • 5.5.1 道路情報ラジオ放送区間




    • 5.6 日本屈指の交通量


      • 5.6.1 交通量データ






  • 6 地理


    • 6.1 通過する自治体


    • 6.2 接続するバイパスの位置関係


      • 6.2.1 国道116号


      • 6.2.2 国道289号


      • 6.2.3 国道8号、国道17号


      • 6.2.4 国道7号






  • 7 脚注


    • 7.1 注釈


    • 7.2 出典




  • 8 参考文献


  • 9 関連項目


  • 10 外部リンク





概要


新潟市近郊を南西から北東に縦貫する、新潟市内のバイパス網の中心核となる路線であり、延長は37.0 km。全線片側2車線以上[注釈 1]、連続立体交差方式となっており、起点の曽和ICを除き、他道路とは全て、1 - 3 kmおきに設置されているインターチェンジによって立体交差で接続している。なお、通行料は全区間無料(全線全区間が開通当初から無料である)。


全線が、国土交通省が直轄管理を行う指定区間に指定されているほか、曽和IC - 聖籠新発田IC間は新潟東西道路(にいがたとうざいどうろ)として地域高規格道路に指定されている(後述)。



各バイパスの概要


以下、曽和から新発田方面に向かう下り車線を「東行(ひがしゆき)」、その逆の上り車線を「西行(にしゆき)」と表現する。



新潟西バイパス


国道116号標識国道289号標識




新潟西ICの構造(緑=国道116号、青=北陸自動車道)



  • 起点:新潟県新潟市西区曽和(曽和インターチェンジ付近)

  • 終点:新潟県新潟市西区山田字堤付(黒埼インターチェンジ)

  • 第1種第3級[1]


新潟市西区曽和の曽和ICから、同区山田の黒埼ICに至る延長8.6 km<[2]の国道116号(重複:国道289号)のバイパス区間。1989年(平成元年)に最初の区間が完成した、3路線の中で最も新しい路線で、新潟西バイパスのみ全区間が自動車専用道路となっている。


起点の曽和ICは西区の市街地南西部に位置しており、同ICの交差点部を境に、曽和以西の国道116号本道(柏崎・燕方面)と新潟西バイパス(新潟西IC方面)とがそのまま直通する構造となっている。


新潟西バイパスのうち、新潟西ICから黒埼ICに至る区間は当初北陸自動車道(以下、北陸道)として建設され、開通した区間だが、北陸道の新潟市内への延伸工事及び本バイパスの建設に伴って、新潟料金所(現新潟西IC第一料金所付近) - 新潟黒埼IC(現黒埼IC)の間にICを設置し、北陸道とバイパスを分岐させた。そのため新潟西IC周辺は複雑な構造となっておりカーブが多い(詳細は「新潟西インターチェンジ」を参照)。


2006年(平成18年)12月22日、曽和IC - 高山ICを4車線化する工事が完成し[3]、これによって新潟バイパス・新新バイパスを含む、曽和IC - 新発田ICの全線が4車線以上となった。


黒埼ICまでが新潟西バイパスで、この先は引き続き新潟バイパスとなる。116号は黒埼ICからは北側へ分流し、平成大橋、新潟県庁舎南側、千歳大橋などを経由して市内中心部へ至っている。なお2008年(平成20年)3月31日までは曽和ICから西区内野・坂井輪地区、有明大橋、関屋などを経由して市内中心部に至る市街地区間(現市道および国道402号の区間)も、新潟西バイパスと並行する形で116号に指定されていた[4]



新潟バイパス


国道8号標識国道17号標識国道7号標識




新潟バイパス・紫竹山IC(東行車線、栗ノ木バイパス方面ランプウェイ)



  • 起点:新潟県新潟市東区大形本町五丁目(海老ヶ瀬インターチェンジ)

  • 終点:新潟県新潟市西区山田字堤付(黒埼インターチェンジ)

  • 第3種第1級[5]


3路線のうち、最も早く開通した(1973年(昭和48年)全線開通[5])のが新潟バイパスである。全区間6車線で、黒埼ICから引き続き国道8号(重複:国道17号)及び国道7号のバイパス区間として、同市東区大形本町五丁目の海老ヶ瀬ICに至る延長11.29 kmの区間。新潟バイパスは当初、全線が国道8号の単独区間として建設されたため、国道としては海老ヶ瀬が起点、黒埼が終点に指定されている。但し都市計画道路上は起点が黒埼、終点が海老ヶ瀬に指定されている。


黒埼ICを過ぎるとすぐ、新潟大橋で信濃川を渡る。新潟市中心部へは女池IC、桜木IC、弁天IC、紫竹山ICの4つのインターが利用できる。このうち紫竹山ICは国道8号・7号の境界となっており、市街地に向かう栗ノ木バイパスと、国道49号亀田バイパスに接続している。紫竹山IC先の紫竹跨線橋では信越本線・白新線を跨ぎ、上には上越新幹線の車両基地へ向かう高架橋を仰ぐ。この紫竹跨線橋前後の区間はカーブと起伏が連続しているため見通しが悪いことなどから、東行・西行とも車線変更が禁止されている。海老ヶ瀬ICまでが新潟バイパスで、この先は引き続き新新バイパスとなる。



改良工事


開通当初は全線暫定2車線(片側1車線)で、黒埼、女池、紫竹山、竹尾、海老ヶ瀬の各ICも平面交差となっていた。開通以降、車線拡幅と各ICの立体交差化を順次進め、1985年(昭和60年)に全区間の6車線化と全ICの立体交差化を完了した。


黒埼 - 海老ヶ瀬間は6車線(片側3車線)だが、このうち後述の黒埼ICの東行車線を除く前述4箇所のICは本線が4車線(片側2車線)分しかないため、特に朝・夕などラッシュ時にはボトルネック渋滞が慢性的に発生しやすくなっている。なお、東行車線の黒埼IC周辺では近年ボトルネック渋滞の慢性化に加え、急な車線変更が原因とみられる接触事故が多発していたことなどを受け、国土交通省新潟国道事務所は同ICの東行車線の跨道橋を1車線分拡幅して本線を3車線に改修する工事を2010年(平成22年)秋から実施して同年12月20日に完工し、整流化が図られている。


黒埼ICおよび紫竹山ICでは交通誘導や安全性の向上のため「カラー連携表示」が導入されている(詳しくは各ICの記事を参照)。


かつての建設省および現在の国土交通省では、新潟・新新バイパスの交通円滑化と、黒埼ICから東港ICにかけて道路施設の改修などを手掛ける「一般国道8号新潟バイパス 新潟地区交通対策」を1986年(昭和61年)度に事業化し[6]、これまでに車線増強、線形改良、耐震補強、インターチェンジの新設や改修などを行っている。交通量の多い黒埼、女池、竹尾、海老ヶ瀬の各ICのランプ改良や、弁天・逢谷内両ICの新設はその一環である。桜木ICでは今後、ランプの車線構造の抜本改善が実施される予定である。


また紫竹山ICで接続する栗ノ木バイパスでは交通量増大等に伴い、都市計画道路「万代島ルート線」および地域高規格道路「新潟南北道路」の整備の一環として、同バイパスを連続立体交差化する「栗ノ木道路」及び「紫竹山道路」の2つの事業が進められている。これに伴い、現在一部平面交差となっている紫竹山ICの完全立体化をはじめとする大規模な改良が予定されている(竣工時期は未定)。弁天ICは前述の「新潟地区交通対策」によって整備されたものだが、この栗ノ木バイパスの改良事業の一環も兼ねて、先行して整備されたものである。



新新バイパス


国道7号標識



  • 起点:新潟県新潟市東区大形本町五丁目(海老ヶ瀬インターチェンジ)

  • 終点:新潟県新発田市奥山新保[注釈 2]

  • 第3種第1級[8]


海老ヶ瀬ICから引き続き国道7号のバイパス区間として、同市北区、北蒲原郡聖籠町を経由して新発田市奥山新保の新発田ICに至る延長17.2 km[8]の区間。「新新(しんしん)」は『潟』と『発田』の頭文字を取ったもので、沿線各市町の都市計画道路としての名称は「新潟新発田バイパス」である。


一日市ICでは新潟空港や日本海東北自動車道・新潟空港ICへのアクセス道路が整備されている。阿賀野川を渡る阿賀野川大橋の前後は両方向ともカーブが連続する区間で、終日流れが良くない。競馬場ICはJRA新潟競馬場そばにあり、開催期間や重賞競走の場外発売の際には非常に混雑する。豊栄IC - 蓮野ICにかけては新潟東港南側の工業地域に面する。この間にある「道の駅豊栄」は日本初の一般道路のパーキングエリアとして開設されたもので「道の駅発祥の地」として認定されている。聖籠新発田ICでは日本海東北自動車道に接続。新発田ICは新発田市の市街地北西部に位置しており、同ICからは新潟県道32号新発田停車場線の新発田南バイパスなど、市街地方面へ向かう道路に接続する。バイパス本道の高架橋は同ICから大きく北側へカーブして舟入三丁目交差点へと向かい、地上部で新発田バイパスと合流。国道7号はここから更に村上・鶴岡方面へと至る。


全線開通当初は聖籠ICと、当バイパスの終点である新発田ICは平面交差となっており、しばしば渋滞が発生していたが、聖籠ICは1994年(平成6年)に、新発田ICは2008年(平成20年)から2009年(平成21年)にかけて立体化された(後者の詳細は「新発田インターチェンジ」を参照)。


また、蓮野IC周辺では近年、国道113号との相互間を往来する車両が多く、渋滞が慢性化していることから、現状曽和方面のみのハーフインターとなっている大夫興野ICのランプを増強し、新発田方面のランプを新設して両方向とも流出・流入可能とするなどして、蓮野ICに集中する交通量の分散化を図る予定で、現在設計が進められている。


なお、福島潟放水路河口部の開削事業に伴い、豊栄IC - 東港IC間は1999年(平成11年)から国道113号、国道345号、新潟県道204号島見新発田線の重複区間として暫定的に指定されていたが、2012年(平成24年)3月29日の国道113号・横土居バイパス(都市計画道路山の下東港線の一部)の供用開始[9]に伴い、前述3路線は同バイパスに指定変更された[10](詳細は後述)。



新潟東西道路


1998年(平成10年)6月16日、当時の建設省(現在の国土交通省)は国道116号の新潟市西区明田から新潟西バイパスの曽和ICを経て、新新バイパスの聖籠新発田ICに至る延長40 kmの区間を、新潟東西道路(にいがたとうざいどうろ)として地域高規格道路の計画路線に指定した[11]。既に同年3月の新潟西バイパス・曽和IC - 高山IC間の供用開始によって曽和以東の延長36 kmの区間は全線が開通しており、同年12月18日付で地域高規格道路の整備区間に指定された。


一方、明田 - 曽和IC間の延長4 kmの区間は未着工である。この間は現在片側1車線で、近年は交通量の増大により渋滞が慢性化している上、冬季には地吹雪が発生する難所でもある(国道116号#概要を参照)。新潟市は、市域内の道路網の機能強化と慢性的な渋滞の解消を目的に都市計画道路「新潟西道路」として片側2車線・一部連続立体交差方式のバイパス道路を整備する計画を既に決定しており、国土交通省は2007年(平成19年)3月30日付で地域高規格道路の調査区間に指定し、新潟県も2011年(平成23年)11月11日付で都市計画道路として計画決定を告示したが、本格的な着工時期は未定である。



インターチェンジなど



  • 西から順に。


  • 新潟西バイパスは、自動車専用道路。

  • 接続道路の左側はインターチェンジ北側、右側は南側。路線名の特記がないものは市町道。






































































































































































































施設名
接続路線名




起点
から
(km)

備考
所在地

国道116号 上越・燕方面

曽和IC

西大通り
内野・坂井方面
曽和方面



116

64


新潟市

西区

高山IC

県道2号新潟寺泊線
西大通り・内野駅方面
県道2号新潟寺泊線
黒鳥方面
66

会津若松・村上方面出入口

新通IC
西大通り・坂井方面
新田・黒鳥方面
67


亀貝IC

県道44号新潟燕線
西区役所・西大通り方面
県道44号新潟燕線
流通センター・黒鳥方面
69


小新IC
小針方面
流通センター・北場方面
70


新潟西IC


E8 北陸自動車道
71


黒埼IC
国道116号
平成大橋・新潟県庁・青山方面

国道8号
長岡・三条方面
72




8

10.2

女池IC

県道16号新潟亀田内野線(女池線)
県庁・千歳大橋方面
県道16号新潟亀田内野線(女池線)
新潟中央I.C・新潟市民病院方面
8.2


中央区

桜木IC

県道164号白山停車場女池線(和合線)
昭和大橋・新潟市役所方面

とやの潟方面
6.2


弁天IC

新潟駅南口方面

鳥屋野潟公園・新潟亀田I.C方面
4.8
長岡・三条方面出入口

紫竹山IC

国道7号(栗ノ木バイパス)
新潟駅万代口・古町
新潟市役所・新潟西港方面

国道49号(亀田バイパス)
阿賀野・会津若松・加茂方面
4.4




7


竹尾IC

県道4号新潟港横越線(赤道)
山の下・みなとトンネル方面
県道4号新潟港横越線(赤道)
石山・中央卸売市場・横越方面
7.0


東区

逢谷内IC
大形本町・新潟空港方面
石山・大淵方面
8.9
長岡・三条方面出入口

海老ヶ瀬IC

県道3号新潟新発田村上線(旧7号・新発田街道)
大形本町方面
県道3号新潟新発田村上線(旧7号・新発田街道)
泰平橋・新崎駅方面
9.8


一日市IC

県道17号新潟村松三川線
新潟空港方面

新潟空港I.C・江口方面
11.0


濁川IC

県道398号島見濁川線
松浜方面

県道27号新潟安田線
新崎駅方面
13.0


北区

競馬場IC

県道324号豊栄太夫浜線
新潟競馬場・太夫浜方面
県道324号豊栄太夫浜線
豊栄駅方面
15.6


豊栄IC

県道46号新潟中央環状線
島見町・太郎代・新潟東港方面
県道46号新潟中央環状線
豊栄駅・福島潟・月岡温泉方面
18.5


道の駅豊栄
-
19.4


東港IC

県道556号新潟東港線
新潟東港・島見町・蓮野方面
県道556号新潟東港線
藤寄・黒山駅方面
20.5
会津若松・長岡方面出入口

大夫興野IC
新潟東港方面
大夫興野方面
21.1
会津若松・長岡方面出入口

聖籠町

蓮野IC

県道204号島見新発田線
国道113号・新潟東港・免許センター・村上方面
県道204号島見新発田線
蓮野方面
22.6


聖籠IC
県道3号新潟新発田村上線
紫雲寺方面
県道3号新潟新発田村上線
佐々木駅方面
24.4


聖籠新発田IC


E7 日本海東北自動車道
25.7


新発田IC

国道7号側道(新発田バイパス)
舟入方面

県道26号新発田豊栄線(新発田バイパス)
日渡方面
国道460号 (新発田南バイパス)
(重複:県道32号新発田停車場線)
新発田駅・阿賀野市方面
27.1


新発田市

国道7号(新発田バイパス) 村上・鶴岡方面

  • 各バイパスの中央分離帯や路肩に設置されたキロポストのうち、一部区間に設置されたものには数字の前に「Bp.」もしくは「B」の表記がある。これは旧道区間とのキロポストの区別のために記載されているものである。

    • 新潟西バイパス全区間のキロポストは、数字の前に「Bp.」と記載されている。曽和以東の区間のキロポストは、旧道区間(西大通り=新潟市道曽和インター信濃町線、国道402号)に準拠した数値となっている。2012年(平成24年)7月現在、新潟市の管理下となっている西大通りの関屋昭和町交差点以西の一部には、巻バイパス開通以前の数値を基にした、100 m間隔のキロポストが残存している。また国土交通省の管理下となっている西大通りの関屋昭和町交差点以東と、東中通りには、前述の数値に準拠した1 km間隔のキロポストが設置されている。なお、現道区間にあたる黒埼インター線、平成大橋、小須戸線、千歳大橋には、キロポストは設置されていない。

    • 新潟バイパス・黒埼IC(10.2KP)- 桜木IC(7KP)間のキロポストは、数字の前に「B」と記載されている。国道8号の黒埼IC以南の区間のキロポストは、旧道区間(柾谷小路、東中通り、はくさん通り、関屋大橋、黒埼インター線など)に準拠した数値となっている。但し2012年(平成24年)7月現在、これら旧道区間のうち、前述の東中通りを除く、県道・市道に指定変更された区間には、キロポストは設置されていない。

    • 新新バイパス・聖籠IC - 新発田IC・舟入三丁目交差点間のキロポストも、数字の前に「B」と記載されている。国道7号の舟入三丁目交差点以北の区間のキロポストは、旧道区間(新潟県道3号新潟新発田村上線、新潟県道26号新発田豊栄線)に準拠した数値となっている。但し2012年(平成24年)7月現在、県道に指定変更されたこの区間には、キロポストは設置されていない。




歴史


1960年代、新潟市の中心市街地を縦貫していた当時の国道7号と国道8号は、モータリゼーションの進捗に伴って自動車交通量が著しく増加し、渋滞が慢性化して交通事故も頻発していた。新潟市とその周辺の市町村においては、将来的な産業活動の活発化と、それに伴う近郊部の都市化や宅地化等により、更なる交通量の増加が予想された。


こうしたことから、当時の建設省と新潟県、新潟市は、市街地を経由する通過交通を郊外へ分離し、各幹線道路や、当時計画段階であった北陸自動車道などの高速道路から市街地への自動車交通を円滑化するため新国道の建設を計画し、1961年(昭和36年)度から調査が開始された。


当時の新潟市周辺の高速道路の建設計画は北陸自動車道のみで、新潟市以北・以東の区間については計画がなかったため、新国道はバイパス道路としてだけでなく、新潟市以北への幹線道路ネットワークの機能を補完する道路として計画が進められた。計画当初は完成4車線、一部平面交差とされていたが、1960年代中盤の新潟市周辺では、1964年(昭和39年)に発生した新潟地震の震災復興に関連する形で、国道49号の亀田バイパスや、栗ノ木川の本流埋め立てによる道路(現在の栗ノ木バイパス)、さらには萬代橋下流の有料道路「みなと大橋」の建設構想[注釈 3]など、新規の道路建設計画が相次いだ。そのため更なる交通量の増加が予想されたことから計画が変更され、完成6車線・全線連続立体交差という、当時の一般道路としては異例の高規格道路として整備されることになった。


ルート選定においては、市街地に接近し過ぎると用地の取得や補償などに多額の費用を要する上、騒音などの公害が生じる恐れがあり、また逆に離れ過ぎるとバイパスとの連絡道路を長距離にわたって整備する必要が生じ、アクセスにも時間を要することから、市街部南東部に位置する紫竹山砂丘に並行しながら、新潟市海老ヶ瀬から西蒲原郡黒埼村大字山田(当時)付近にかけて、ほぼ一直線に結ぶ経路が選定された。また将来のバイパス沿線の市街地化などを考慮して、新潟市側は建設省に対し、バイパス全線に側道を設置するよう要望した。建設省側は、新潟バイパスは当時としては高規格で計画されたことから、事業費の追加捻出に難色を示したが、結局、補償農道としての側道は国が、それ以外の側道は新潟市が用地を取得することになり、一般国道のバイパス道路としては全国で初めて、全線側道付きでの整備が決定した。また、嵩上げ部の盛り土には概ね同時期に工事が進められていた、新潟港東港区(新潟東港)と関屋分水路からの開削土が活用されることになった。


こうして1967年(昭和42年)度に本格的に着工し、1970年(昭和45年)に海老ヶ瀬 - 紫竹山間の暫定供用を開始。その後も交差点の立体化や車線増が進められ、1985年(昭和60年)に新潟バイパスが全線完成。また1971年(昭和46年)度には新新バイパス、1983年(昭和58年)度には新潟西バイパスがそれぞれ事業化され、1998年(平成10年)に曽和から新発田までの全線が開通し、新潟市近郊を南西から北東へ縦貫する37 kmのバイパス道路網が構築された。その後も交通状況に合わせ、車線増やインターチェンジの改造・新設、沿線の騒音対策のための遮音壁設置等、様々な改修が行われている。



年表




  • 1927年(昭和2年)2月25日 - 内務省の都市計画新潟地方委員会が、中蒲原郡鳥屋野村(現在の新潟市中央区南地区)等を経由する都市計画道路として計画決定(現在の新潟バイパスに該当する幹線街路計画の初出)。


  • 1961年(昭和36年)度 - 新国道の計画線調査が開始される。


  • 1966年(昭和41年)12月3日 - 建設省が「新潟バイパス」を事業化[5]


  • 1967年(昭和42年)4月26日 - 新潟バイパスがルート承認され、同年度より着工[5]


  • 1970年(昭和45年)12月1日 - 新潟バイパス・紫竹山交差点 - 海老ヶ瀬ICが開通(暫定2車線)[5]。紫竹山ICは建設中であったため新潟市道紫竹山鳥屋野線の紫竹山交差点から直通し、新潟県道5号新潟新津線と平面交差で接続していた[12]


  • 1971年(昭和46年)度 - 建設省が「新新バイパス」を事業化。


  • 1972年(昭和47年)3月31日 - 新潟県が都市計画道路「新潟新発田バイパス」を計画決定。


  • 1973年(昭和48年)11月22日 - 新潟バイパス・黒埼交差点 - 紫竹山ICが開通し、全線開通(暫定2車線)[5]。紫竹山IC完成により立体交差化。その後順次4車線化。


  • 1974年(昭和49年)4月20日 - 新潟バイパス・紫竹山IC - 海老ヶ瀬ICが国道8号(重複:国道17号)から国道7号に指定変更。


  • 1977年(昭和52年)10月24日 - 新新バイパス・海老ヶ瀬IC - 競馬場ICが開通(暫定2車線)[6][13]


  • 1978年(昭和53年)8月10日 - 新潟バイパス・黒埼交差点が立体化、新潟黒埼ICに改称(ただし黒埼交差点は女池IC方面から県道・青山方面へ流出する横断部の交差点として残存)。新潟黒埼IC - 女池ICが6車線化。

  • 1978年(昭和53年)9月21日 - 新潟黒埼ICで北陸自動車道と接続。新潟黒埼ICに下山田交差点(北陸道方面から国道8号・大野方面へ流出する横断部の交差点)を新設。

  • 1978年(昭和53年)12月15日 - 新潟バイパス・女池IC - 桜木ICが4車線化[5]。女池ICが立体交差化。


  • 1979年(昭和54年)10月 - 新潟バイパス・桜木IC - 紫竹山ICが6車線化[5]


  • 1980年(昭和55年)11月 - 新潟バイパス・紫竹山IC - 竹尾ICが6車線化[5]


  • 1981年(昭和56年)12月4日 - 新新バイパス・競馬場IC - 東港ICが開通(暫定2車線)[6][13]


  • 1983年(昭和58年)度 - 建設省が「新潟西バイパス」を事業化。

  • 1983年(昭和58年)11月30日 - 新潟バイパス・竹尾IC - 海老ヶ瀬ICが6車線化[5]。海老ヶ瀬ICが立体交差化。

  • 1983年(昭和58年)12月 - 新潟バイパス・紫竹山ICの亀田バイパス/栗ノ木バイパス→黒埼IC方面車線が立体交差化。


  • 1984年(昭和59年)2月7日 - 新潟県が都市計画道路「新潟西バイパス」を計画決定[2]


  • 1985年(昭和60年)12月10日 - 新潟バイパス・女池IC - 桜木ICが6車線化し、全線の6車線化を完了[5]。これを以て新潟バイパスの全線が竣工し、新潟バイパスが事業完成。

  • 1985年(昭和60年)12月27日 - 新新バイパス・一日市ICが開通。


  • 1986年(昭和61年)度 - 建設省が、新潟バイパス・新新バイパスの交通円滑化を図る「新潟地区交通対策」を事業化(黒埼IC - 紫竹山IC - 東港IC間、延長21.8 km)。

  • 1986年(昭和61年)10月20日 - 新新バイパス・海老ヶ瀬IC - 競馬場ICが4車線に拡幅し、完成[6][13]


  • 1988年(昭和63年)11月10日 - 新新バイパス・豊栄IC - 東港ICに、豊栄PA(現・道の駅豊栄)がオープン。


  • 1989年(平成元年)3月23日 - 新潟西バイパス・小新IC - 新潟西ICが開通(4車線)[3]

  • 1989年(平成元年)6月1日 - 北陸自動車道・新潟西IC - 新潟黒埼ICを新潟西バイパスに編入。新潟黒埼ICが黒埼ICに改称。新潟西バイパス・新潟西IC - 黒埼ICの改良工事が完成。

  • 1989年(平成元年)9月16日 - 新新バイパス・東港IC - 新発田ICが開通し、全線開通(東港IC - 蓮野IC4車線、蓮野IC - 新発田IC暫定2車線)。同時に競馬場IC - 東港ICが4車線化。[8]


  • 1990年(平成2年)10月12日 - 新潟西バイパス・亀貝IC - 小新ICが開通(暫定2車線)[1][14]


  • 1992年(平成4年)11月6日 - 新潟西バイパス・新潟西IC - 黒埼ICが4車線に拡幅(新潟西ICの亀貝方面を除く)。


  • 1993年(平成5年)4月1日 - 国道7号と国道113号の重複区間となっていた新潟バイパス/新新バイパス・紫竹山IC - 新発田ICが国道113号の区間から外れ、国道7号単独の区間となる。


  • 1994年(平成6年)11月 - 新新バイパス・聖籠ICが立体交差化(引き続き暫定2車線)[6]


  • 1995年(平成7年)12月12日 - 新潟西バイパス・高山IC - 亀貝ICが開通(暫定2車線)[1]


  • 1998年(平成10年)3月26日 - 新潟西バイパス・曽和IC - 高山ICが開通し、全線開通(暫定2車線)[1]


  • 1999年(平成11年)度:建設省が、新潟バイパス・亀田バイパスの沿道環境改善を図る「新潟地区沿道環境対策」を事業化(小新IC - 豊栄IC間、鵜ノ子IC - 紫竹山IC間、延長26.7 km)。


  • 2000年(平成12年)12月26日 - 新潟西バイパス・亀貝IC - 小新ICが4車線に拡幅[3]


  • 2001年(平成13年)3月26日 - 新潟西バイパス・高山IC - 亀貝ICが4車線に拡幅[3]


  • 2002年(平成14年)5月 - 新新バイパス・蓮野IC - 新発田ICが4車線に拡幅し、全線の4車線化を完了[6]

  • 2002年(平成14年)5月26日 - 新新バイパス・聖籠新発田ICが開通。

  • 2002年(平成14年)10月22日 - 新新バイパス・豊栄IC - 東港ICが国道7号に加え、国道113号・国道345号との重複区間に指定。


  • 2004年(平成16年)10月20日 - 新潟西バイパス・新潟西ICのDランプ(曽和方面)の新道切替え(暫定1車線)。

  • 2004年(平成16年)11月1日 - 新潟西バイパス・新潟西ICの曽和IC方面が2車線化。これに伴い、この区間の最高速度が40 km/hから50 km/hに引き上げ。


  • 2005年(平成17年)4月28日 - 新潟バイパス・弁天ICが開通[5]


  • 2006年(平成18年)12月22日 - 新潟西バイパス・曽和IC - 高山ICが4車線に拡幅し、全区間の4車線化を完了。これを以て新潟西バイパスの全線が竣工し、新潟西バイパスが事業完成[3]


  • 2007年(平成19年)4月2日 - この日正午より新潟西バイパス・曽和IC - 小新ICの大部分で通常時最高速度が60 km/hから80 km/hに引き上げ[3]


  • 2008年(平成20年)3月17日 - 新新バイパス・新発田IC - 舟入三丁目間の高架橋のうち上り線(西行、新潟方面)が開通[15]


  • 2009年(平成21年)9月15日 - 新新バイパス・新発田IC - 舟入三丁目間の高架橋のうち下り線(東行、鶴岡・村上方面)が開通し、新発田ICの立体化が完了。これを以て新新バイパスの全線が竣工し、新新バイパスが事業完成[16]


  • 2010年(平成22年)12月20日 - 新潟西バイパス/新潟バイパス・黒埼IC東行車線の本線が3車線化。


  • 2011年(平成23年)10月15日 - 新潟バイパス・黒埼IC - 新新バイパス・三賀橋間の最高速度を60 km/hから70 km/hに引き上げ[17]


  • 2012年(平成24年)3月20日 - 新潟バイパス・逢谷内ICが開通。



旧道


区名から始まるものについては、すべて新潟市である。



旧国道116号・国道289号



  • 西区曽和(曽和インターチェンジ) - 新潟市中央区信濃町(信濃町交差点):2008年3月31日まで指定。現・新潟市道曽和インター信濃町線

  • 中央区信濃町(信濃町交差点) - 新潟市中央区関屋昭和町三丁目(昭和町交差点):2008年3月31日まで指定。現・国道402号



旧国道8号・国道17号



  • 西区山田(黒埼インターチェンジ - 平成大橋東詰):現・国道116号

  • 西区山田(平成大橋東詰) - 西区青山字道下(青山道下交差点):現・新潟県道42号新潟黒埼インター線

  • 西区青山字道下(青山道下交差点) - 中央区関南町(関南町交差点):現・新潟県道16号新潟亀田内野線

  • 中央区関南町(関南町交差点)→中央区関新一丁目:現・新潟県道16号新潟亀田内野線(新潟方面)

  • 中央区関南町(関南町交差点)←中央区関新二丁目(関新ガード下交差点) - 新潟市中央区関新一丁目:現・新潟市道中央2-163号線(関屋方面)

  • 中央区関新二丁目(関新ガード下交差点) - 中央区白山浦二丁目(白山浦二丁目交差点):現・新潟市道中央2-156号線

  • 中央区白山浦二丁目(白山浦二丁目交差点) - 中央区学校町通一番町(市役所前交差点):現・新潟県道164号白山停車場女池線

  • 中央区学校町通一番町(市役所前交差点) - 中央区本町通七番町(本町交差点):現・国道116号



旧国道7号



  • 中央区沼垂東二丁目(栗ノ木橋交差点) - 新発田市佐々木(佐々木交差点):現・新潟県道3号新潟新発田村上線

  • 北区樋ノ入(競馬場IC) - 北区木崎(尾山交差点):現・新潟県道324号豊栄太夫浜線

  • 北蒲原郡聖籠町大字藤寄(東港IC) - 北蒲原郡聖籠町大字藤寄(東港入口交差点):現・新潟県道556号新潟東港線

  • 新発田市佐々木(太子堂交差点) - 新発田市奥山新保(新発田IC):現・新潟県道26号新発田豊栄線



旧国道113号、国道345号



  • 北区白勢町(島見橋交差点) - 北区横土居:国道113号、国道345号(旧道)

  • 北区横土居地内:現・新潟港臨港道路西埠頭線

    • 国道113号は1993年(平成5年)3月31日までは、新潟市中央区本町通七番町 - 村上市坂町間は国道7号との重複区間となっていた。また国道345号はそれ以前から、現在の国道113号に該当する新潟市から胎内市に至る海沿いの区間が単独路線として指定されていたが、同年4月1日の経路変更により[18]、新潟市中央区万代五丁目 - 胎内市荒井浜間が両国道の重複区間として指定変更された。

    • さらに福島潟放水路河口部の開削工事進捗により、北区太郎代から横土居にかけての旧道区間が一部廃止されるのに伴い、1999年(平成11年)から横土居バイパス(都市計画道路山の下東港線の一部)が開通するまでの間、新潟県道46号新潟中央環状線と新新バイパスが暫定的に両国道の区間として指定された。その後2012年(平成24年)3月29日に横土居バイパスが全線開通[9]したのに伴い、両国道の区間は同年、同バイパスへ指定変更された。





路線状況



自動車専用道路


新潟西バイパスの曽和IC - 黒埼ICは自動車専用道路となっている。道路上の案内標識は緑色のものが使用されており、文字の書体はゴナ(一部は公団ゴシック)が使用されている(ただし標識のレイアウトは一般道路用のものを使用)。新潟西バイパスの区間内には開通当初から歩道を設けていないため、全区間を自動車専用道路として供用している。


一方、黒埼以東の新発田ICまでの間は、新潟大橋、黒埼管理跨道橋、阿賀野川大橋、新井郷川橋、新発田川橋、東港インター橋、三賀橋の7箇所の橋梁部に歩道が設けられており、歩行者・自転車の通行が可能となっている箇所があることから一般道路の扱いとなっている。このため、黒埼以東の道路上の案内標識は青色のものが使用されている。


但し、これら橋梁部等を除く区間については歩道が設けられていないため、橋梁部を除き歩行者、軽車両(自転車・リヤカーなど)の通行はできない構造になっている。新潟・新新両バイパス各ICの出入口には、これら人車の通行禁止を示す規制標識に加え、英語、ロシア語、ハングル、中国語(簡体字)などの外国語を併記した注意標識が設置されている[注釈 4]。外国語を併記しているのは外国人の歩行者等に対応するためだが、設置の契機となったのは、かつて新潟東港に出入港していたロシア船の船員が徒歩でバイパスに入り込み、走行していた車両にはねられる人身事故が発生したことによるもので、まず東港ICなど新新バイパス区間内の各ICで設置が進められ、その後全てのICと橋梁の歩道部に設置された。なお新潟西バイパス各ICの出入口には、自動車専用道路の規制標識と共に、注意事項を記載した標識が設置されている。併記されている外国語は英語のみで、標識表題部の「新潟西バイパス(自動車専用道路)」の下部にそれぞれ「NIIGATA WEST BY-PASS」「EXCLUSIVE CAR ROAD」と記載されている。



制限速度引き上げ


新潟バイパス3路線は開通以来、一部区間を除くほぼ全区間が制限速度が60 km/hに設定されていた。


このうち新潟西バイパスは自動車専用道路であることなどから、2007年(平成19年)4月2日正午から、曽和IC付近 - 小新ICの最高速度が80 km/hに引き上げられた[3][19]。但し曽和IC付近は平面交差が近接しているため、制限速度は60 km/hに、また小新IC - 新潟西IC間は短い区間の間に合流・分岐が連続する上、線形的にもカーブが連続する区間であり、制限速度は東行車線が60 km/h、西行車線は50 km/hに、それぞれ設定されている。


また新潟バイパスと新新バイパスについても、警察庁が2009年(平成21年)、交通事故の危険性が比較的低い一般道路について制限速度を80 km/hまで引き上げられる新しい基準を示したことに伴い、国土交通省と新潟県警察が検討を進めた結果、実際の交通実態に見合わなくなったことや、連続立体交差方式や中央分離帯の設置など構造的に事故発生の可能性が低いこと、元々建設時の設計速度が80 km/hに設定されていたこと、さらには朝夕のラッシュ時の混雑緩和につながることなどを勘案した上で、制限速度を引き上げても安全を確保できると判断し、2011年(平成23年)10月15日から黒埼IC - 三賀橋(聖籠新発田IC - 新発田IC間、新発田ICより700 m曽和側)間の28.5 kmの区間の制限速度を70 km/hに引き上げる措置を取った[17]。これに伴って歩行者、軽車両に加え、原動機付自転車、小型特殊自動車の通行も全面的に禁止された。また橋梁部の多くは、これまで歩道と車道を分離する防護柵・ガードレールなどが設置されていない箇所がほとんどであったが(新井郷川橋などは設置済)、未設置の橋梁部では速度引き上げに合わせて同年夏から防護柵の整備が順次進められた[20]。なお、三賀橋以東はカーブと合流・分流が連続する上、平面交差が近接しているため制限速度は60 km/hのままである。



車線・最高速度


















































































区間

車線
上下線=東行き+西行き

最高速度
東行き
西行き
新潟西バイパス
曽和IC
4=2+2
60 km/h
曽和IC - 小新IC
80 km/h
小新IC
60 km/h
80 km/h
小新IC - 新潟西IC
5=2+3
60 km/h
新潟西IC
5=3+2
(一部4車線)
60 km/h
50 km/h
新潟西IC - 黒埼IC
5=3+2
60 km/h
新潟バイパス
黒埼IC - 女池IC
6=3+3
70 km/h
女池IC
4=2+2
女池IC - 紫竹山IC
6=3+3
紫竹山IC
4=2+2
紫竹山IC - 竹尾IC
6=3+3
竹尾IC
4=2+2
竹尾IC - 海老ヶ瀬IC
6=3+3
新新バイパス
海老ヶ瀬IC - 三賀橋
4=2+2
三賀橋 - 新発田IC
60 km/h

曽和IC - 小新IC間は通常時80 km/hだが、雨天・降雪・濃霧・台風などの荒天時、事故や工事などの時は60 km/hの速度規制が行われる。



主な橋



  • 西川橋(曽和IC - 高山IC) - 180 m

  • 新川橋(曽和IC - 高山IC) - 184 m

  • 東部幹線水路橋(高山IC - 新通IC) - 92 m


  • 新潟大橋(黒埼IC - 女池IC) - 330 m

  • 栗ノ木川橋(紫竹山IC - 竹尾IC) - 39.6 m


  • 阿賀野川大橋(一日市IC - 濁川IC) - 903 m

  • 新井郷川橋(一日市IC - 濁川IC) - 65 m

  • 新発田川橋(競馬場IC - 豊栄IC)

  • 三賀橋(聖籠新発田IC - 新発田IC)



道路管理者



  • 国土交通省北陸地方整備局新潟国道事務所 - 全線


道路情報ラジオ放送区間



  • 桜木(桜木IC - 紫竹山IC、新発田方面のみ)

  • 紫竹山(竹尾IC - 紫竹山IC、曽和方面のみ)


2010年(平成22年)12月から路側放送が行われており、桜木IC・紫竹山ICの2箇所に局舎が設けられている。、ただし東日本大震災による節電の影響により、情報がない場合に限り、2011年7月から同年12月上旬まで、および2012年4月上旬以降、放送を休止している。ただし電話での道路情報ラジオサービスは、ラジオの放送休止期間中も通常通り提供している[21]



日本屈指の交通量


これら新潟バイパス3路線のうち、特に黒埼IC - 竹尾ICの各インター間は全国の一般道路の中でも交通量が非常に多く、常に上位10位以内に新潟バイパスの区間がランクされている。


国土交通省の1999年(平成11年)度交通量調査では、新潟バイパスの新潟市神道寺(桜木IC - 紫竹山IC)の平日昼間12時間 (7時 - 19時) あたりの交通量が約107,500台をマークし[22]、1997年(平成9年)の同調査に続いての全国第1位となった。また、同市女池(女池IC - 桜木IC)が3位、同市竹尾(紫竹山IC - 竹尾IC)が5位、同市鳥屋野(黒埼IC - 女池IC)が6位にランクインし[22]、全国の上位10地点中4箇所を新潟バイパスの区間が占めた。また、2005年(平成17年)9月 - 11月に行われた道路交通センサスでは3路線の各1地点を対象に調査が行われたが、神道寺では12時間あたり約105,000台を記録し第2位、竹尾でも約91,000台で5位、同市立仏(新潟西IC - 黒埼IC)でも約68,000台で9位に入り、全線を通して見ても亀貝IC - 競馬場ICで平均60,000台以上を記録するなど、新潟バイパスが新潟市中心部の交通結節点として機能している事が顕著に表れた。


大都市の道路は自動車の絶対量が非常に多いため交通量も多く、輻輳が発生しやすくなる。しかし新潟バイパスの場合はそれとは異なり、片側2車線以上で連続立体交差方式を採用するなど道路容量に充分な余裕があるため大量の交通を順調に捌くことができ、結果として単位時間あたりに一定の地点を通過する車両台数が多くなることが、交通量そのものの増大に関連しているといえる。


このように新潟バイパスは、新潟市近郊の道路交通の根幹を成す最大の幹線として長年にわたり機能している。だが当初は「都市間輸送及び通過交通と、生活交通との分離」を最大の整備目的にしていたものの、バイパス各区間の延伸と共に新潟市近郊の生活圏・通勤圏も徐々に拡大したことから、生活交通目的の車両の多くがバイパスに集中するようになり、結果として交通量は増大を続けている。こうした側面から、ひとたびバイパス上で事故や故障車等の交通障害が発生すると、特に平日の朝夕、土曜・休日の昼間などにはそれらの影響による渋滞がバイパス上だけでなく、接続する幹線道路にまで広範囲に亘って波及してしまうケースもしばしばある。



交通量データ


2010年度(平成22年度道路交通センサス[23]より)
平日24時間交通量(台)




  • 曽和IC - 高山IC - 25,254

  • 高山IC - 新通IC - 33,144

  • 新通IC - 亀貝IC - 45,675

  • 亀貝IC - 小新IC - 55,477

  • 小新IC - 新潟西IC - 76,203

  • 新潟西IC - 黒埼IC - 98,560

  • 黒埼IC - 女池IC - 107,733

  • 女池IC - 桜木IC - 112,556

  • 桜木IC - 弁天IC - 131,348

  • 弁天IC - 紫竹山IC - 113,049

  • 紫竹山IC - 竹尾IC - 96,155

  • 竹尾IC - 海老ヶ瀬IC - 70,552

  • 海老ヶ瀬IC - 一日市IC - 67,733

  • 一日市IC - 濁川IC - 73,363

  • 濁川IC - 競馬場IC - 67,007

  • 競馬場IC - 豊栄IC - 60,315

  • 道の駅豊栄 - 東港IC - 56,184

  • 大夫興野IC - 蓮野IC - 46,889

  • 蓮野IC - 聖籠IC - 37,943

  • 聖籠IC - 聖籠新発田IC - 39,893

  • 聖籠新発田IC - 新発田IC - 40,373



2005年度(平成17年度道路交通センサスより)
平日24時間交通量(台)




  • 曽和IC - 高山IC - 26,326

  • 高山IC - 新通IC - 34,549

  • 新通IC - 亀貝IC - 47,606

  • 亀貝IC - 小新IC - 57,848

  • 小新IC - 新潟西IC - 72,283

  • 新潟西IC - 黒埼IC - 93,410

  • 黒埼IC - 女池IC - 126,280

  • 女池IC - 桜木IC - 136,399

  • 桜木IC - 弁天IC - 144,782

  • 弁天IC - 紫竹山IC - 127,090

  • 紫竹山IC - 竹尾IC - 125,511

  • 竹尾IC - 海老ヶ瀬IC - 96,236

  • 一日市IC - 濁川IC - 103,017

  • 濁川IC - 競馬場IC - 88,384

  • 競馬場IC - 豊栄IC - 62,605

  • 道の駅豊栄 - 東港IC - 64,682

  • 大夫興野IC - 蓮野IC - 57,941

  • 蓮野IC - 聖籠IC - 42,244

  • 聖籠IC - 聖籠新発田IC - 32,401

  • 聖籠新発田IC - 新発田IC - 33,017




地理



通過する自治体


西から順に


  • 新潟県

    • 新潟市(西区 - 中央区 - 東区 - 北区) - 北蒲原郡聖籠町 - 新発田市



接続するバイパスの位置関係



国道116号


(柏崎方面)一次改築区間(燕市地蔵堂本町 - 新潟市中央区白山浦一丁目) - 巻バイパス - 一次改築区間(先のものと同じ) - 新潟西バイパス - ルート変更区間(黒埼IC - 関屋昭和町)(新潟方面)



国道289号


(新潟方面)ルート変更区間(黒埼IC - 関屋昭和町) - 新潟西バイパス - 現道(国道116号一次改築区間) - 巻バイパス(いわき方面)



国道8号、国道17号


(京都、東京方面) 大野バイパス - 現道 - 新潟バイパス - 栗ノ木バイパス(新潟方面)



国道7号


(新潟方面)栗ノ木バイパス- 新潟バイパス - 新新バイパス - 新発田バイパス (村上方面)



脚注


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注釈





  1. ^ 東行車線の小新IC - 海老ヶ瀬IC、西行車線の海老ヶ瀬IC - 黒埼IC・新潟西IC - 小新ICは、一部を除き片側3車線


  2. ^ 国土交通省の資料では「舟入交差点」が終点となっている[7]


  3. ^ みなと大橋の建設構想は1975年(昭和50年)に凍結されたが、2002年(平成14年)の柳都大橋開通により、形を変えて実現を見ている。


  4. ^ IC・橋梁歩道部の注意標識に4か国語を併記しているのは主に新発田警察署管内に設置されているもので、その他の警察署管内では英語・ロシア語の2か国語併記となっている。




出典




  1. ^ abcd『事業概要2002』、p.22

  2. ^ ab道路事業の事後評価説明資料〔国道116号 新潟西バイパス〕 (PDF)”. 国土交通省 北陸地方整備局 (2011年12月). 2018年10月22日閲覧。

  3. ^ abcdefg新潟西バイパス速度規制の見直しについて (PDF)”. 国土交通省新潟国道事務所 (2007年3月19日). 2018年10月31日閲覧。


  4. ^ “4月1日から国道116号のルートが変わります”. 国土交通省新潟国道事務所 (2008年2月29日). 2018年10月31日閲覧。

  5. ^ abcdefghijkl“第21回 新潟市の大動脈 新潟バイパス(新潟市)”. にいがた土木構造物めぐり. 土木学会関東支部新潟会 (2011年3月11日). 2018年5月23日閲覧。

  6. ^ abcdef『事業概要2002』、p.11


  7. ^ 道路事業の事後評価説明資料〔国道7号 新新バイパス〕 (PDF)”. 国土交通省 北陸地方整備局 (2014年12月). 2018年10月22日閲覧。

  8. ^ abc『事業概要2002』、p.9

  9. ^ ab“道路開通情報”. 新潟市. 2015年7月17日閲覧。


  10. ^ 道路の区域変更(平成24年新潟県告示第369号)『新潟県報』号外1 (PDF) (2012年3月29日). p.1


  11. ^ “県内の地域高規格道路”. 新潟県. 2018年6月6日閲覧。


  12. ^ 第32号 栗ノ木バイパスの歴史-その2 (PDF)”. くりのき通信. 国土交通省新潟国道事務所 (2012年2月29日). 2018年5月23日閲覧。

  13. ^ abc年表(昭和) - 新潟市北区


  14. ^ 『広報とよさか』第354号 p.7 (PDF) (1989年10月15日)


  15. ^ “一般国道7号新新バイパス新発田IC新潟方向が3月17日(月)11:30に開通します。”. 国土交通省新潟国道事務所 (2008年3月12日). 2018年5月23日閲覧。


  16. ^ 9月15日開通 国道7号 新発田IC立体 (PDF)”. 国土交通省新潟国道事務所 (2009年9月7日). 2018年5月23日閲覧。

  17. ^ ab新潟バイパス等における旅行速度変化の調査手法について (PDF)”. 国土交通省新潟国道事務所. 2018年5月23日閲覧。


  18. ^ “一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(平成4年4月3日政令第104号)”. 法庫. 2012年11月15日閲覧。


  19. ^ 新潟西バイパス速度規制の見直し後の交通状況について (PDF)”. 国土交通省新潟国道事務所 (2007年8月31日). 2018年10月31日閲覧。


  20. ^ 歩行者の安全性を確保するため車両用防護柵の設置工事を行っています。 (PDF)”. 国土交通省新潟国道事務所 (2011年10月3日). 2018年10月31日閲覧。


  21. ^ ラジオ道路情報[リンク切れ](新潟国道事務所)

  22. ^ ab『事業概要2002』、p.5


  23. ^ 平成22年度道路交通センサス (PDF)”. 国土交通省. 2018年6月6日閲覧。




参考文献


  • 事業概要2002 (PDF)”. 国土交通省新潟国道事務所. 2018年10月31日閲覧。


関連項目



  • 一般国道

  • 中部地方の道路一覧

  • 無料開放された道路一覧

  • 新潟市内のバイパス網

  • 日本のバイパス道路一覧



外部リンク



  • 国土交通省 新潟国道事務所

  • にいがた土木構造物めぐり 第21回 新潟市の大動脈 新潟バイパス(土木学会関東支部新潟会)









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